【アニメ】灰と幻想のグリムガル(1期) | 別冊! LGdS

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FORZA INTER

 

灰と幻想のグリムガル(1期)

★★★☆☆

 

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あらすじ(wikiより)

「目覚めよ」という声を受けて目を覚ましたハルヒロは、自分がどこともしれない闇の中にいること、そして名前以外の何も思い出せないことに気付く。同じ境遇の12人が揃って外に出ると、そこは赤い月が照らす地「グリムガル」であった。

 

途方に暮れるハルヒロたちだったが、そこに現れた案内人に誘われた「義勇兵団レッドムーン」の事務所で、人類が魔物と戦っていることを知らされる。そして、この世界で生きていくために義勇兵となってその戦いに身を投じるか、街で細々と生きるかの選択を迫られた。

 

決断できないハルヒロを尻目にいち早く動いたレンジは、見込みのありそうなメンバーを誘ってパーティを組み、結果としてハルヒロたちは残された者同士でパーティを組むことになってしまった。

 

各々が義勇兵としての職業に就き基本スキルを習得し、何とか体裁を整えたハルヒロ率いるチーム・ハルヒロ、早々に準備を整えトップ義勇兵になっているチーム・レンジ達は、この地、「グリムガル」を仲間の死などの困難を乗り越え、旅していく。

 

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アマプラで視聴。

放送されていたのは2016年って8年前かい汗

 

まずあらすじにあるチーム・レンジの活躍はアニメではほとんど見ることはできず、主人公であるハルヒロとその仲間たちとの成長、旅が主軸となってる。

 

特徴としては作画かなと。

ファンタジーを題材にしたゲームのような風景、無機質な表情ながら感情豊かなキャラクター、BGMもかなり凝っていて世界観が素晴らしいの一言。あれですよあれ、ジブリとか新海誠監督作品の世界観みたいな?ともかく全体を通して作風がおだやかに落ち着いていて良い感じ。あんまりハラハラしないけど普通に面白い。

 

登場人物は他のアニメだったらその辺の村人Aみたいな作画なんだが、ストーリー(特に人間関係に纏わる部分)が充実しているためしっかりとキャラが立つ。途中出場のメリイちゃんとかふっつーに可愛く見えるし。

 

強いて言えば、

ゴブリンがかわいそう

 

特に際立った取り得もないハルヒロ達は、生活のために序盤から力を合わせてひたすら最弱と呼ばれるゴブリンを討伐する。当初はそれでも苦戦し、ネタバレするとパーティのリーダーを務めていたマナト(神官/ヒーラー)を失ってしまうのだが…

 

冒頭で魔物がどれだけ残虐非道で、最弱といわれるゴブリンがどれほど悪い奴らなのか、この辺をもうちょい見せてほしかったかな。「この世界で生きていくためには魔物と戦うか、街で細々と生きるか」…という短絡的な文言で魔物を討伐することを正当化、これだけではインパクトに欠けるし、むしろ魔物と戦わないと街が侵略されて全員死んでしまうくらい言ってほしかったかもしれん。

 

特に面白かったわけではないが、前にみた「ゴブリンスレイヤー」というアニメは、今作と同じくゴブリンをひたすら殺しまくるんだけど、冒頭で弱いはずのゴブリンが実は残虐非道で怖いやつなんだよと回想を通してしっかりと伝えてくれる。ところが今作は、その部分が抜け落ちている印象があるのよな。

 

そもそも今作のゴブリン、普通に生活してるんすわ^^;

言葉を交わすわけでもなく、普通に川沿いでワイワイしてたり、カードゲームしたりしてる…。そこにハルヒロ達が、生活がかかってるとはいえ何の前触れもなく襲撃をかますのだ。ゴブリンとの戦闘は、基本ずっとこれの繰り返しで、いつのまにかゴブリン側がかわいそうに思えてくる^^;(むしろ、ゴブリン視点で生活を脅かす人間との戦いを描いた1つの作品が作れそうまであるw)

 

ということでこの評価。

原作では続きがあるっぽいが、

2期の予定はどうやらないようだ。