別冊! LGdS

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FORZA INTER

 

どうもこんにちわ。ガジです。

今回も音楽ネタを投下します。

 

みなさん、Bring Me The Horizon

というバンドをご存知でしょうか(以下BMTHと略します)。

 

2004年結成、2006年にデビューしたイギリスのメタルコアバンドでして、今年でデビューアルバムが発売されて20周年でございます。これまで世に放った作品はどれもとんでもないセールスを記録し、界隈においては他を圧倒する信じられないようなYoutube再生回数、それに伴う数々の賞の獲得、もはやメタルコアのみならず世界的に成功したロックバンドの1つとして、広く認知されています。

 

彼らの音楽の特徴といえば、ジャンルに囚われず激しさとキャッチーさを両立させながら、常に進化を続けてるって感じでして、最近ではロックのみならず、ポップやEDMの要素を融合させたまさに自由なスタイルで世界的な人気を博してます。個人的には数年前にBABYMETALと歌った「Kingslayer」という曲がマジでカッコよくて好きでしたね。

 

ただここであえて言いたい。

実を言うとわたくし

BMTH、大嫌いだったんです。

 

もうね、普通に嫌いでしたw

ただこれは、BMTHがどうのこうのじゃなくて、大前提として、【途中で路線を大きく変えるバンド】というのが根本的に認められない性格だからってのがあります。

 

同じような理由で、日本で言えばMRS. GREEN APPLEとか個人的には嫌いだったり^^;彼らが昔【インフェルノ】という曲を出した時は、「日本にすごいロックバンドが出てきた!」と歓喜したものですが、なんかそこから、あらぬ方向に行ってしまいましたよね…。その他、洋楽で言えばLINKIN PARKとかGOOD CHARLOTTEとか…

 

こうした路線変更って、よく言えば「進化」として紹介されたりしますが、現実的には「大衆向けに走った」とされることが多く、僕はもう思いっきり後者の思考であります。

 

さてBMTHに話を戻します。

 

そもそも彼ら、2006年にデビューした時ってどんなバンドだったかご存知でしょうか。実は「超凶悪なデスコアバンド」だったんですよ。現在のような特徴・世界観なんかは一切なく、ドラムを叩きまくってギターをギャンギャン鳴らしてデス声で喚き散らす、ただただ激しく突っ走るゴリゴリのデスコアバンドだったんです。

 

デビューアルバム「Count Your Blessings」を聴いた時は、そりゃえらい衝撃でした。まだ20歳前後の若者が、こんなえげつない音楽をやっているのかと。ちなみにこのアルバムに収録されている【Pray for Plagues】は初期BMTHの代表曲であるとともに、その後のデスコアの歴史を形成する上で、そのベースとなったといっても過言ではない名曲とされていますし、このアルバム自体、なかなかサブスク等では上がらない幻の名盤とされています。

 

その後、メタルコアバンドに転身し様々な音楽的要素を取り入れ大成功を収めたのは言うまでもありませんが、少なくとも僕にとってこの変化は到底受け入れられないものでしたし、素直に「進化とかかっこいいこと言ってるけどデスコアじゃ売れないから売れ線(メタルコアバンド)に走っただけでしょ、ガッカリだわ」と思いました。本当に、なんと器の小さい人間なんでしょうねwww

 

ということで、その後どれだけBMTHが売れても、僕の中でのBMTHは1stアルバムで終わりとしてましたし、たまに良い曲だな~とリピる曲(Kingslayer、LosTとか)はあれど、ま。認めてないけどね。と心の中で囁いてました。

 

そんなある日、先日のことだったんですが、

なんとな~くYoutubeを見てたら

 

 

こんなのが目に留まりました。

どうやらBMTHが新曲を出したようです。

 

「あ、新曲でたんだ。ふーん。とりあえず聴くか。暇だし。」と思いクリックしてみたら、ええ、度肝を抜かれました。ビックリしておめめがとびだしちゃいましたよ(語彙力)。

 

まごうことなき、不純物一切なしの、ド直球のデスコアナンバーじゃあーりませんか。デスコアを捨て、売れ線に走ったはずのBMTHが、デビュー20年でこんな曲を世に投下する…いったいどういう心境の変化なのか。

 

 

調べてみると、これまた驚きました。

デビュー作から20年ということは、つまり名盤「Count Your Blessings」発売から20年ということ。そしてこの度、これを記念して「Count Your Blessings/Repented.」という、完全再収録アルバムが発表されてました。上の新曲は、この再録アルバムに唯一入ってる新曲とのことでした。

 

このアルバムを聴いた時、BMTHに対する僕の考えは変わりました(チョロいね)。僕は正直、デスコアをやっていた初期の頃は、今全く違った音楽性になって大成功を収めたBMTHにとって、隠したい過去なんだと思ってました。だってなかなかサブスクでオリジナル版聴けないですし、Youtubeでも公式から「Pray for Plagues」のMVが上がってなかったので。

 

しかし彼らは、自分たちの原点(デスコア)を忘れていなかったのです。それどころか、当時でさえ凄まじい完成度を誇っていたあの名盤アルバムを、ただ取り直しました^^ってわけじゃなく、20年培ってきた技術、経験をもって、アルバムそのものを再解釈しつつ、あの時以上の完成度に昇華させています。新曲「Dehumanized」は、今のBMTHが本気でデスコアをやったらこんなやべーことになる、その証明ってことですね。

 

この再録された「Count Your Blessings/Repented.」はまさに原点回帰したBMTHの新譜であると思ってます。20年前は若さゆえの雑さや荒々しさがあったけども、それをただひたすらに洗練された重低音とデスボイス、シンフォニックやクラシカルな要素も一切ない、まさにストレート勝負の完璧なデスコアアルバムでした。

 

多少メロデス要素はありますが、個人的激しいアルバム2025年下半期において第1位としたPSYCHO-FRAMESalvation Laughs In The Face Of A Grieving Mother】を思いだしたところです。このアルバムもまさに、なんの混じりっ気もない、純粋で気持ちいいくらいのド直球デスコアアルバムなので。

 

わかってます、ええ、わかってますとも。

今回のこのアルバムと新曲は、彼らにとっての【記念作品】であり、今後このままの路線で激しいデスコアアルバムを作り続ける、なんてことはないでしょう。これまで通りのメタルコアバンドに戻るはずです。

 

ですが今回、彼らが完全再録盤としてデスコアをやっていたあの頃の作品を、パワーアップさせて聴かせてくれた、その事実こそが僕は嬉しかったりします。おそらく僕は、BMTHがメタルコアをやり続ける限りはこのまま追い続けるなんてことはしないでしょう。現実主義なので。しかしこのアルバムだけは、そのバックグラウンドと完成度の高さから、一生聴き続けると思います。

 

こういう手法でオールドファンを楽しませてくれるんだったら、路線変更も「進化である」という紹介も信憑性を帯びてきますよね。さすがに僕も今回、このアルバムを聴いて納得してしまいましたよ。彼らは進化している、しかし自分たちの原点がなんなのかもしっかり心得ていると。