【映画】リトル・シングス | 別冊! LGdS

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FORZA INTER

 

リトル・シングス

★★★☆☆

 

アマプラで視聴。

主演はデンゼル・ワシントン、助演にラミ・マレック&ジャレッド・レトというアカデミー受賞者3人が共演したサスペンス/スリラーもの。

 

あらすじ(wikiより抜粋)

主人公のディーコン(D・ワシントン)は、元はロサンゼルスの敏腕刑事だったが、ある連続殺人事件の捜査に失敗して心を病み、今は片田舎でひっそりと保安官を務めていた。雑務処理のために、かつての職場であるロサンゼルスへ制服姿で嫌々ながら向かうディーコン。市内で、かつての連続殺人が再発していることを知ると、ディーコンは有給休暇を申請してロスに宿を取り、私服に着替えて勝手に捜査を開始した。

 

ロス市警のジミー(ラミ・マレック)刑事は、ディーコンの手腕に感服し、コンビを組んで捜査に当たるようになった。容疑者として、スパルマ(ジャレッド・レト)という男に目を付けるディーコン。しかし、スパルマはのらりくらりと追求をかわし、尻尾を掴ませない。

 

 

 

気になった点

(※ネタバレ有)

 

ヒマな時に見る分にはまぁまぁな映画だった。印象的には、前半は面白いんだが核心に迫る後半になぜかダレてくるといった感じで、ちょっともったいないかなと。

 

ポイントとしては、連続殺人犯はスパルマで【ほぼほぼ】間違いないんだろうけど、作中では最後までディーコンもジミーも確固たる証拠を見つけることができずに真相を突き止められない。視聴者だけが【スパルマが犯人だ】と気付ける、というシステムになっているところか。

 

手腕を発揮しスパルマに迫るディーコンだが、ジミーと結構な頻度で情報交換をしていたにも関わらず、スパルマの家の家宅捜査を強行した際に床下の隠しスペースを見つけるも、唯一の証拠品になったであろう赤いバレッタを見逃してしまう。

 

赤いバレッタは、連続殺人の最後の被害者となったロンダという女性が身につけていたものだった。ディーコンは赤いバレッタをスルーしてしまったが、視聴者は「デンゼルさん!それよ!それが証拠品よ!なぜ気付かないの!?」となる仕組みね。

 

 

 

そこそこ衝撃的なラスト

スパルマの家の前で張り込む2人。ディーコンが買い出しに車を降りると、それを見計らってスパルマが登場。「ロンダのところに案内する」とジミーを車に乗せ人気のない荒野に連れ出す。

 

「そこだ」「いや、こっちだ」と穴掘りをジミーに強要するスパルマ。家族のもとに早くロンダを返してあげたいジミーはこれに応じるも、悪態をつくスパルマについにブチ切れて撲殺してしまう。この間、スパルマは逮捕の決め手となる証言を一切ジミーにしていないのもポイントだろう。ロンダの名前を出したところで、決定的な証言にはならない。

 

後にディーコンが駆けつけたが、遅かった。

結局ジミーは容疑者ではあったが確固たる証拠がない人物を殺してしまった。将来有望なジミーのキャリアを考えたディーコンは、過去に自分が犯した過ち(一般人を殺し隠蔽した過去)と照らし合わせスパルマの私物をすべて処分して遺体を埋めジミーの今後のためにまたも隠蔽を図る。

 

数日後、過ちを犯したジミーは家で廃人のようになっていた。そこにディーコンから小包が届く。中には赤いバレッタが。

 

実際このバレッタは、ディーコンが買ったバレッタ3個セットの内の1つというオチだが、これ1つでジミーは「スパルマは自分が殺してしまったため証拠品とはならないが、自分が殺したのは間違いなく連続殺人犯だったんだ」と確証を得ることができる、という地味なフィナーレとなった。

 

 

 

演技というか

個人的には豪華と思える俳優陣の共演だっただけに、もっとスケールの大きな映画で見たかった感はある。演技面は3人ともさすがアカデミー賞受賞俳優って出来ではあるんだが…

 

3人ともビジュアルや仕草なんかが他の映画と全く同じで「ディーコン、ジミー、スパルマ」なのに結局は「デンゼル、マレック、レトが俳優やっている」という、映画の役としての個性をビジュアルからは感じなかった。あれですよ、キムタクがどんな作品に出ても結局はキムタクになる現象ですよ。

 

そんなこんなで総じて

なんかもったいない

と思えた映画でござんした。