入院生活2日目。

 

前日の、怒涛の食事とシャワーと消灯で

バタバタと眠りについた割には

眠ることが出来、すっきり6時に目覚めた私。

 

今日もエコーでお腹の様子をチェックする予定。

すぐにでも手術をした方が良いのか、

はたまた週明けの3日後にやるのか

それ以降か…。

 

 

 

 

朝の9時ごろになり

「がーこさん、今よろしいでしょうか」

と声がかかります。

 

どうぞ、と返事をすると、

昨日の経腹エコー中に途中参加してきた

真ん中分けボブの女医さんが立っていました。

 

「胎児診療科のSです。

これからエコーしますので、一緒に行きましょうか」

 

 

ボブのS先生に案内されながら、エコーの部屋に向かいます。

 

私「あの、昨日のエコーの時に来てくださってました?」

S「あぁ、そうですね。見てましたよ」

私「やっぱり!ここの病院って、

何人もの先生たちでエコーを見てくれるんですね。」

S「そうそう、急に囲まれるから怖いって言われることもあります。」

私「そうなんですか!

個人的にはいろんな方に見て頂けたから安心でした。」

S「そうですか。

一応胎児診療科のメンバーは何名かいるんですが、

手術もみんなでやることにはなってるんですよ。」

私「それで胎児診療科の方たちで一緒に情報共有ってわけですか!」

 

 

階を移動するためエレベーター前でいろいろ話していると、

向こうからスタスタと男性の先生が歩いてきます。

「あ、どうも!

胎児診療科のOです。

またあとで一緒にエコー見るのでよろしくお願いしますね!」

 

そういって挨拶する間もなく

あっという間に通り過ぎていきました。

 

医「急にいろんな人が登場しますね 笑。

今の人も胎児診療科のメンバーなので、あとで合流します。」

 

なんだかいろんな人がいるけど、

先生も話しやすいし、安心ではあるなあ

 

 

そんなこんなでエコーが見られる部屋へ。

昨日の診察室がいっぱいだったようで、

予備の分娩室という部屋でエコーが始まりました。

 

 

昨日と同じように、エコーで胎児たちの

心拍や血流を調べていきます。

 

 

医「羊水が多い子の方ですが、

全然スペースはたくさんあるのに、

羊水が少ない方の子と頭を並べていますね。

昨日とおんなじ位置にいますよ。

なぜかくっついていたい衝動に襲われるんでしょうねえ」

 

と2人の並んだ頭を見せてくれます。

私「最近なぜか右側だけしか胎動がないなと思っていましたが」

医「2人とも右側にいたからですね 笑」

 

見てみると、たしかに左側にいる羊水が多い子の方は

ほぼ左のスペースを使わずに右に偏っています。

くっついて過ごしているなんて可愛いなあ。

 

 

そこで先ほどすれ違ったO先生が入ってきました。

「どんな感じかな?」

 

前回のエコーの時と同様、

難しい医療用語が飛び交い

日本語なのに全く理解が出来ない会話が

目の前で繰り広げられましたが、

なんとなく胎盤の位置がおへそのあたりにあって、

左の羊水過多の方から内視鏡を入れるのかな?と

手術のやり方を話しているようでした。

 

結果的に、

今日もそこまで羊水量も子供たちの様子も変化はなし。

3日後の週明け月曜日あたりになれば

おそらく羊水過小も進んでいるはずなので

そこでまたエコーを見てみるとのこと。

そしてたぶん月曜日は手術前の検査を

いろいろすることになるだろう、とのことでした。

 

 

エコーが終わり、

さっきの女医さんともお別れをして部屋に戻ると

さっそく夫へエコーの話を報告。

入院初日の昨日は仕事だった夫でしたが、

今日は午後の面会時間になったら病院へ来て、

改めて一緒に手術の説明を聞く予定にはなっていました。

 

私「今日も特に変化はなしだって。

あとでまた詳しく日程とかの説明はある思うよ。

あと、2人ともくっついてて仲良しみたいだったよ。」

夫「そうなんだ!

お互い励まし合ってるのかもね〜」

 

お互い励まし合っている…

 

そうかもしれない。

羊水がどんどんなくなって

部屋がどんどん狭苦しくなっている姉と、

羊水が増え続け、心臓に負担がかかってくる妹。

つらい状況の2人が、生きようと応援し合っている。

 

お腹の2人が頑張っているのなら、

母である私も頑張らねば!!

お腹を手でさすりながら、

「一緒に頑張ろうね」

と声をかけました。

 

今日のエコーは機械が4D対応ではなかったので

昨日のような立体的なエコー写真はもらえませんでしたが、

寄り添う2人のエピソードと、

昨日のエコー写真をもとに

お腹の2人の様子を描いてみました。

今は2人はどんな顔してるだろうと想像しながら

描いていると、より愛おしさが増すのでした。