775『クライ・マッチョ』→メキシコから少年を連れ帰る | 映画横丁758番地

映画横丁758番地

生きているうちに一度は(何度でも)観ておきたい映画について、変幻自在・巧拙緻雑・玉石混淆で書いています。

物語の内容は、比較的シンプルな構成になっています。

~かつてはロデオで名を馳せたが、現在は落ちぶれ、馬の調教師で生計を

 立てる老カウボーイが、る日、牧場主から仕事を依頼されます。

 「メキシコに住む息子を連れて来れば報酬5万ドルを払う」~

で、早速メキシコに向かうという展開です。

 

正直なところ、あまり食欲のそそらないタイトルでした。

それぞれを分けて捉えるなら、

「クライ」(cryとは、叫ぶ、泣く、鳴く、ほどの意味でしょうし、

また、「マッチョ」(machoとは、

男らしい男、ムキムキ筋肉体形の男、ほどの意味になりそうですから、

相互のイメージにはなんとなくの齟齬感があり、別の言葉なら

座りの悪い組み合わせ、という思いを覚えたからです。

 

ただ、そう感じたのは何も筆者だけでなかったようで、ネットには

同系統の質問がいくつか挙がっていました。

それらも参考にすると、本タイトルには二重の意味合いがあるとの

ことです。

 

1>メキシコ少年が飼っている雄鶏の名が「Macho」で、

  それが鳴く「Cry 」。

2>感情を表に出さないのを良しとする(男らしい男)マッチョに

  対し、「泣け」(感情を表に出せ)と言っている。

 

ということだとすると、1>の場合のマッチョは雄鶏で、

2>の場合だと、マッチョは老カウボーイってことになるのかしらん。

 

***************************************

「クライ・マッチョ」 2021年 監督:クリント・イーストウッド  

*************************************** 

  

 

出演は、少年をメキシコから連れ帰る老カウボーイ役に、

クリント・イーストウッド

俳優であり、映画監督、映画プロデューサー、作曲家でもあり、

オマケに、一期だけでしたが市長を務めたこともある多彩な

スーパースターです。

 

少年を手元に置きたい父親役には、

1996年『スリング・ブレイド』(監督:ビリー・ボブ・ソーントン/)

2002年『パニック・ルーム』(監督:デヴィッド・フィンチャー/)

などのドワイト・ヨアカム

グラミー賞に21回ものノミネート(2度受賞)の実績を誇る

カントリー歌手であり、俳優はもちろん、映画監督まで務めたことが

ある人物です。

 

監督は、

1992年『許されざる者』(出演:クリント・イーストウッド/ほか)

2004年『ミリオンダラー・ベイビー』(出演:クリント・イーストウッド/ほか)

で、AW作品賞と同監督賞を2度受賞したクリント・イーストウッド/が

務めました。

 

アンティークな作品が多くて恐縮至極にございます。

お立ち寄り記念に→ にほんブログ村 映画ブログへ ←クリックもよろしく!

              にほんブログ村