物語の内容は、比較的シンプルな構成になっています。
~かつてはロデオで名を馳せたが、現在は落ちぶれ、馬の調教師で生計を
立てる老カウボーイが、る日、牧場主から仕事を依頼されます。
「メキシコに住む息子を連れて来れば報酬5万ドルを払う」~
で、早速メキシコに向かうという展開です。
正直なところ、あまり食欲のそそらないタイトルでした。
それぞれを分けて捉えるなら、
「クライ」(cry)とは、叫ぶ、泣く、鳴く、ほどの意味でしょうし、
また、「マッチョ」(macho)とは、
男らしい男、ムキムキ筋肉体形の男、ほどの意味になりそうですから、
相互のイメージにはなんとなくの齟齬感があり、別の言葉なら
座りの悪い組み合わせ、という思いを覚えたからです。
ただ、そう感じたのは何も筆者だけでなかったようで、ネットには
同系統の質問がいくつか挙がっていました。
それらも参考にすると、本タイトルには二重の意味合いがあるとの
ことです。
1>メキシコ少年が飼っている雄鶏の名が「Macho」で、
それが鳴く「Cry 」。
2>感情を表に出さないのを良しとする(男らしい男)マッチョに
対し、「泣け」(感情を表に出せ)と言っている。
ということだとすると、1>の場合のマッチョは雄鶏で、
2>の場合だと、マッチョは老カウボーイってことになるのかしらん。
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「クライ・マッチョ」 2021年 監督:クリント・イーストウッド
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出演は、少年をメキシコから連れ帰る老カウボーイ役に、
クリント・イーストウッド/
俳優であり、映画監督、映画プロデューサー、作曲家でもあり、
オマケに、一期だけでしたが市長を務めたこともある多彩な
スーパースターです。
少年を手元に置きたい父親役には、
1996年『スリング・ブレイド』(監督:ビリー・ボブ・ソーントン/)
2002年『パニック・ルーム』(監督:デヴィッド・フィンチャー/)
などのドワイト・ヨアカム/
グラミー賞に21回ものノミネート(2度受賞)の実績を誇る
カントリー歌手であり、俳優はもちろん、映画監督まで務めたことが
ある人物です。
監督は、
1992年『許されざる者』(出演:クリント・イーストウッド/ほか)
2004年『ミリオンダラー・ベイビー』(出演:クリント・イーストウッド/ほか)
で、AW作品賞と同監督賞を2度受賞したクリント・イーストウッド/が
務めました。
アンティークな作品が多くて恐縮至極にございます。
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