776『いのちの紐』→S・ポラックの第一回監督映画 | 映画横丁758番地

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生きているうちに一度は(何度でも)観ておきたい映画について、変幻自在・巧拙緻雑・玉石混淆で書いています。

本作はこんなところから始まります。

~ある日、シアトル市立自殺防止協会に一本の「電話」がかかってきた。

 とある中年の女性からのもので、電話を受けた宿直のアルバイト学生は

 たちまち青ざめるのだった。

 女性は夫との不和から睡眠剤の致死量を飲んだという。

 しかし、住所やその他一切のことははっきり聞きとれぬ状態だった~

 

では、タイトルの『いのちの紐』って何のこと?

その答えは「電話線」に繫がった卓上電話機のことで、それによる

通話が途絶えてまうことは、すなわち通話の主である女性の命も

絶えることになるからです。

 

~アルバイト学生は女性との会話を続けて、なんとかして住所を聞き出そうと

 努めながら、一方では彼女の生命を救う手配をしなければならなかった。

 時間と共に、大勢の人間がアルバイト学生に加わって、女性の生命を

 救うべく戦いが始まった~

 

同時に、一刻も早く女性の所在地を特定し、さらにはそこへ救命チームを

送り込まなければならないのですから、神経の磨り減るやりとりが続きます。

しかし、その「いのちの紐」を通じた女性の声は、

~次第にか細いものになっていき、ついには聞こえなくなった~

 

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「いのちの紐」 1965年 監督:シドニー・ポラック/  

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 シドニー・ポアチエ/アン・バンクロフト/

 

アルバイト学生役には、

1963年『野のユリ』(監督:ラルフ・ネルソン/)

で、黒人俳優のアカデミー主演男優賞受賞という歴史的快挙を成し遂げた

シドニー・ポワチエ

 

自殺を計った女性には、

1962年『奇跡の人』(監督:アーサー・ペン/)

で、これまた、AW主演女優賞を獲得したアン・バンクロフト

 

その他にも、TVドラマ『刑事コジャック』のテリー・サバラス

TVドラマ『スパイ大作戦』の第1シーズンでリーダーの

ダン・ブリッグス役を演じたスティーヴン・ヒル

また、1999年『プロポーズ』(監督:ゲイリー・シニョール/)

などのエドワード・アズナー/などが共演しています。

 

監督は、

1985年『愛と哀しみの果て』(出演:メリル・ストリープ/ほか)

で、アカデミー作品賞とアカデミー監督賞を受賞したシドニー・ポラック

俳優としても、

1999年『アイズ ワイド シャット』(監督:スタンリー・キューブリック/)

など数多くの出演作品があります。

 

アンティークな作品が多くて恐縮至極にございます。

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