773『旅立ちの時』→自分の道を見つけ歩き出す | 映画横丁758番地

映画横丁758番地

生きているうちに一度は(何度でも)観ておきたい映画について、変幻自在・巧拙緻雑・玉石混淆で書いています。

高校生の彼は、誰にも打ち明けることのできない秘密をもっていました。

それは、反戦活動家のテロリストとしてFBIから指名手配されている両親と

逃亡生活を送っていることでした。

 

これまでは、名前を変え、髪の色を変え、半年ごとの夜逃げに近い

「引っ越し」だらけの生活を繰り返していたのですが、今度の高校では

ひょんなことからピアノの才能を認められて、音楽教師から音楽大学への

進学を勧められます。

 

そんなある日、両親のかつての同志であった人物が訪ねてきます。

「銀行強盗をやろうぜ」

その話はきっぱり断った父親でしたが、その同志銀行強盗を実行し

逮捕されたことで、一家にも捜査の危険が迫っていることを察知した

父親は、またまたの「引っ越し」を決めるのでした。

 

しかし、今度の父親は彼に同行することを要求しませんでした。

~音楽大学に進むために一人で町に残るか、今までと同様に愛する

 家族と共に「引っ越し」人生を繰り返すか、自分で決めろ~

ということです。

 

そして、高校生である彼が選んだ道とは・・・

 

***************************************

「旅立ちの時」 1988年 監督:シドニー・ルメット  

*************************************** 

 

 

出演は主人公の高校生にリヴァー・フェニックス

1986年『スタンド・バイ・ミー』(監督:ロブ・ライナー/)で

一躍注目されましたが、その7年後の1993年に23歳の若さで

亡くなりました。

~ヘロインとコカインの過剰摂取が原因で倒れ、病院に搬送されるが

 心不全で死去した~とされています。

2019年『ジョーカー』(監督:トッド・フィリップス/)で

AW主演男優賞を獲得したホアキン・フェニックス/の

4歳上の兄ということになります。

 

高校生の女子同級生を演じたのは、マーサ・ピリンプトン

父親は俳優のキース・キャラダイン/(1973年『北国の帝王』ほか)

伯父は同じく俳優のデビッド・キャラダイン

      (1976年『ウディ・ガスリー/わが心のふるさと』ほか)

祖父も俳優のジョン・キャラダイン/(1939年『駅馬車』ほか)

という芸能一族の一人とのことです。

 

父親役はジャド・ハーシュ

1996年『インディペンデンス・デイ』(監督:ローランド・エメリッヒ/)

にも出演していました。

 

監督は、

1957年『十二人の怒れる男』(出演:ヘンリー・フォンダ/ほか)

1974年『オリエント急行殺人事件』(出演:アルバート・フィニー/ほか)

などのシドニー・ルメット

AW監督賞には四度ノミネートされましたが、不思議なことに、

そして残念なことに受賞することはできませんでした。

 

アンティークな作品が多くて恐縮至極にございます。

お立ち寄り記念に→ にほんブログ村 映画ブログへ ←クリックもよろしく!

              にほんブログ村