高校生の彼は、誰にも打ち明けることのできない秘密をもっていました。
それは、反戦活動家のテロリストとしてFBIから指名手配されている両親と
逃亡生活を送っていることでした。
これまでは、名前を変え、髪の色を変え、半年ごとの夜逃げに近い
「引っ越し」だらけの生活を繰り返していたのですが、今度の高校では
ひょんなことからピアノの才能を認められて、音楽教師から音楽大学への
進学を勧められます。
そんなある日、両親のかつての同志であった人物が訪ねてきます。
「銀行強盗をやろうぜ」
その話はきっぱり断った父親でしたが、その同志銀行強盗を実行し
逮捕されたことで、一家にも捜査の危険が迫っていることを察知した
父親は、またまたの「引っ越し」を決めるのでした。
しかし、今度の父親は彼に同行することを要求しませんでした。
~音楽大学に進むために一人で町に残るか、今までと同様に愛する
家族と共に「引っ越し」人生を繰り返すか、自分で決めろ~
ということです。
そして、高校生である彼が選んだ道とは・・・
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「旅立ちの時」 1988年 監督:シドニー・ルメット
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出演は主人公の高校生にリヴァー・フェニックス/
1986年『スタンド・バイ・ミー』(監督:ロブ・ライナー/)で
一躍注目されましたが、その7年後の1993年に23歳の若さで
亡くなりました。
~ヘロインとコカインの過剰摂取が原因で倒れ、病院に搬送されるが
心不全で死去した~とされています。
2019年『ジョーカー』(監督:トッド・フィリップス/)で
AW主演男優賞を獲得したホアキン・フェニックス/の
4歳上の兄ということになります。
高校生の女子同級生を演じたのは、マーサ・ピリンプトン/
父親は俳優のキース・キャラダイン/(1973年『北国の帝王』ほか)
伯父は同じく俳優のデビッド・キャラダイン/
(1976年『ウディ・ガスリー/わが心のふるさと』ほか)
祖父も俳優のジョン・キャラダイン/(1939年『駅馬車』ほか)
という芸能一族の一人とのことです。
父親役はジャド・ハーシュ/
1996年『インディペンデンス・デイ』(監督:ローランド・エメリッヒ/)
にも出演していました。
監督は、
1957年『十二人の怒れる男』(出演:ヘンリー・フォンダ/ほか)
1974年『オリエント急行殺人事件』(出演:アルバート・フィニー/ほか)
などのシドニー・ルメット/
AW監督賞には四度ノミネートされましたが、不思議なことに、
そして残念なことに受賞することはできませんでした。
アンティークな作品が多くて恐縮至極にございます。
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