672「ウォント・バック・ダウン ママたちの学校戦争」→教職員組合の抵抗 | 映画横丁758番地

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生きているうちに一度は(何度でも)観ておきたい映画について、変幻自在・巧拙緻雑・玉石混淆で書いています。

物語はこんな説明になっています。

~ジェイミーの娘が通う公立学校は教師と児童の学習意欲・態度が

 劣悪であることで知られていた。

 ジェイミーは識字障害を抱える娘に対して合理的配慮を怠ってきた

 教師に業を煮やし、校長に直訴したが、歯牙にもかけられなかった。

 「こんな学校に娘を通わせるわけにはいかない」と思ったジェイミーは

 娘を転校させようとしたが、くじの抽選で外れを引いてしまった。~

 

ところが、お話は続きます。

~ジェイミーは同じく抽選で外れたノーナと知り合った。

 ノーナもまた障害を抱える娘を育てており、自身が教鞭を執る学校の

 現状に満足していないのだという。

 そんな折、ペアレント・トリガー法が制定されたというニュースが

 飛び込んできた。~

 

こうなると、その「ペアレント・トリガー法」なる法律についての

情報・知識も必要で、調べてみるとこうなっています。

ペアレント・トリガー(親の引き金)とは、成績の悪い公立学校の

 運営を、特にチャータースクールに変えることで、親が変更できる

 法的な策略。

 最初のペアレント・トリガー法は2010年1月にカリフォルニア州

 議会で可決された。~

 

なんとなく、イメージは掴めそうですが、でもその

「チャータースクール」って、いったい何?

~州政府とチャーター(特許状、特許契約書)を交わした上で、

 保護者、教師、地域団体などが公費で自主運営する公立学校。~

 

さらに詳しい説明はこうなっています。

~米国で1992年に誕生した新しいタイプの公立学校。

 子供たちの学力向上を目指して、学校の創意工夫を引き出そうとする

 教育改革の中から生まれた。

 親や教員、地域の団体などが自分たちの理想とする教育計画を

 地方教育委員会に提出し、同計画が認可されれば、公費によって

 学校を運営することができる。 ただし、認可は期限付き。

 チャーターとは認可された計画のこと。

 米国では、2002年には約2700校になった。~

 

こうした背景の中で、先の母親ジェイミーやノーナたちが

ハンディをもった我が子のために立ち上がる姿を本作は

描いています。

ちなみに、「ウォント・バック・ダウン/won’t back down 」とは

「私は引き下がらない」ほどの意味になるようです。

 

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「ウォント・バック・ダウン ママたちの学校戦争」 2012年  

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               監督:ダニエル・バーンズ 

  

左から)ヴィオラ・デイヴィス/マギー・ジレンホール/

 

障害を持ったこの母親ジェイミーを演じるのは、

俳優ジェイク・ジレンホールの実姉であり、また俳優ピーター・

サースガードを夫としたマギー・ジレンホ-ル

2008年『ダークナイト』(監督:クリストファー・ノーラン/)

にも出演していました。

 

同じく母親ノーナを演じるのは、2017年までに

アカデミー賞、エミー賞、トニー賞を受賞し、演劇の三冠王を

達成しているヴィオラ・デイヴィス

そのアカデミー助演女優賞を獲得した作品は、

2016年『フェンス』(監督・主演:デンゼル・ワシントン/)

とのことですが、日本で劇場公開がされなかったとのことです。

 

他にも、

1993年『ピアノ・レッスン』(監督:ジェーン・カンピオン/)

でAW主演女優賞に輝いたホリー・ハンター/が出演しています。

 

監督の名前はダニエル・バーンズ/となっていますが、

残念ながら、他の監督作品についてはよく知りません。

 

 

 

アンティークな作品が多くて恐縮至極にございます。

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