~Made by G'Seven~

~Made by G'Seven~

G'Seven Guitarsを、よりディープに体感したい方へ。

これまでTwitter、Facebook、YouTube、そしてこちらのアメブロで情報を発信し続けてまいりましたが、遂に先日Instagramのアカウントも開設しました。

 

各方面より「遅!」とか「え漸く…?」といった感動のお声も頂戴しております。

 

インスタでの情報発信は、他のSNSでは使用していない画像、情報に出来るだけ特化したものとなるよう考えていますし、きっと楽しんで頂けるものと思います。

 

 

是非これを機に皆様からフォローを頂けますと大変幸いです。

どうぞ宜しくお願いいたします。

 

Official Instagram:

 

 

 

 

投稿:宇佐川

当店ではブランド発足当時からご用意している「カスタムオーダーメイドシステム」

 

ここで改めて詳細をご案内させていただきます。ご興味ある方は是非ご覧ください。

 

 

 

  カスタムオーダーメイドとは?

弊社が発信するブランド「g'7 Special」(以下g7)はヴィンテージトラディショナルなスタイルをベースに各種展開しております。

 

"ヴィンテージライクな旨みと味"、そして"高い次元でのアクセシビリティ"を両立させる事を念頭に置いた楽器作りを心掛けています。

 

そんなg7の楽器をお客様好みにセミオーダー頂けるシステムが「カスタムオーダーメイドシステム」となります。

 

外周シェイプや基本的な構造は変更出来ませんが、普遍的なデザイン、構造に則った上でお客様のアイディアや感性を反映する事が出来るシステムです。

 

 

 

  オーダー例

多くのお客様がカラーやフィニッシュには拘りを持たれているように感じます。

 

「楽器の難しい事は分からないけど、こんなボディー色でピックガードはこんな色のSTが欲しい!」

これだけでもオーダーする動機としては充分です。

 

過去のオーダーモデルの一部をHP上でご紹介しております。

下記リンクよりご覧ください。

 

◎Custom Order Gallery◎

 

 

  価格、オーダーディスカッション

基本的にはカスタムオーダーだから、といった理由で金額は変わりません。

普段店頭にてラインナップしているモデルと同じ価格でオーダー頂けます。

 

例えば店頭に並んでいるモデルと全くの同仕様であれば、オーダーであっても価格は同じという事です。

※本体価格やオプション価格そのものに変動がある場合は、最新の価格表に則ります。

 

 

下記例題として、、、

※以下全て税別表記

 

 

 標準例(g7-ST/R)

g7-ST/R

アルダー2Pボディー

メイプル1Pネック

インディアンローズ指板 / 300R / Dot(クレイドット風)

Jescar#55090NS / 21f

Vanzandt Vintage Plus set

g7カスタムシンクロナイズドトレモロ

Fiesta Red

ミントグリーンPG

Half Vintage Finish

 

 

上記のスペック内容は全て標準仕様である為、価格もg7-STの標準価格である¥340,000で製作可能です。

 

これを元に下記のようにアレンジすると、、、

 

 

 オーダー案

g7-ST/R

アルダー2Pボディー

メイプル1Pネック

マダガスカル指板 / 300R / Dot(クレイドット風)【¥20,000】

Jescar#55090NS / 22f【¥10,000】

Vintage Maniacs Slab61 set【¥10,000】

g7カスタムシンクロナイズドトレモロ

Fiesta Red

マッチングヘッド【¥20,000】

SPL. MG PG(スペシャルミントグリーン)【¥40,000】

Perfect Aged【¥175,000】

 

 

上記スペック(オレンジ文字が変更箇所です)の場合は標準価格にオレンジ文字部のオプション価格が加算される為、最終的に¥615,000で製作が可能となります。

 

このように標準価格+オプション価格といったイメージで最終的なお見積りとなります。

 

例えば上記のイメージのままもう少し費用を抑えたい、といったご要望の場合は下記のようなご提案も可能です。

 

 

 オーダー修正案

g7-ST/R

アルダー2Pボディー

メイプル1Pネック

インディアンローズ指板 / 300R / Dot(クレイドット風)

Jescar#55090NS / 22f【¥10,000】

Vintage Maniacs Slab61 set【¥10,000】

g7カスタムシンクロナイズドトレモロ

Fiesta Red

マッチングヘッド【¥20,000】

ミントグリーン

Standard Aged【¥100,000】

 

 

上記スペックは指板をインディアンに戻し、PGも通常のミントグリーンとし、エイジドをボディーのみのエイジングとした場合のご提案となります。

 

こちらであれば¥480,000となりますので、前案のイメージから比べると費用も抑えられますね。

それでいて楽器自体のイメージ、サウンド面での変化も少なく、無理なく理想へと近付けられるのではないでしょうか。

 

 

スペックの内容は勿論、ご予算含めた上でのご相談に応じさせて頂きますので、まずは決まっている範囲だけ、もしくは大まかなイメージ程度であっても構いません。

是非一度ご相談くださいね。

 

 

 

  お支払い方法

スペックやお見積りが確定しましたら、お支払いへと進みます。

お支払い方法は以下の3パターンとなります。

 

(A)現金

最初にお見積り額の20%以上を任意の金額程お支払い頂き、その時点でオーダー確定〜製作開始となります。楽器完成後に残額をお支払い頂き、お渡しいたします。

 

(B)ショッピングクレジット

最初の段階でお見積り額全額を決済頂きます。決済完了後、オーダー確定となり製作も開始致します。ウェブ上でのお手続きとなりますので、遠方の方でもご安心下さい。

 

(C)クレジットカード

基本は(火)と同様ですが、こちらは店頭でのみの対応とさせて頂きます。

 

 

 

 

  カラーリングのお立ち合い

オーダーメイドではカラーリング時に立ち合い頂けるサービスもございます。

 

例えば先ほどお見積り案でも登場したFiesta Redを取り上げてみますが、Fiesta Redと一言で言っても現存するFiesta Redには無数の表情があると言っても過言ではありません。

赤が重く見えるもの、オレンジに近いもの、ピンクに近いもの、焼けが強く暖色が強いもの、、などギターのカラーは一言では表現し切れない程に奥が深いものです。

 

お客様お一人お一人の理想とする異なるカラーが無数に存在すると思いますので、一緒に理想へと近づけていきましょう。

 

 

当店を窓口としたオーダーであればこちらの色合わせサービスは無償で承れます。

(他店舗様窓口の場合は有償となります。)

当店(東京都新宿区)までお越しいただく必要はありますが、是非オーダー時にご相談ください。

 

 

 

 

  総評

g7のお取り扱い店舗様含め、店頭で並んでいるギターを購入する上でのメリットは、やはり触って弾いて確かめた上でご購入頂ける事。

 

オーダーの場合は事前の確認は当然出来ませんしキャンセルも不可能です。そういったある種のリスクは存在しますが、逆に言うと「どんな楽器が出来上がるかな?」といったワクワクを長期間に亘って味わえると考えれば、むしろ貴重な経験と言えるかもしれません。

(その間の一日一日はとても長く感じる方が多いようです)

 

お客様方それぞれの価値観、その時々の状況や環境等照らし合わせて頂き、是非一度ご検討頂いても面白いかもしれません。

 

お見積りのご依頼はもちろん無料ですので、是非ご相談をお待ちしております。

 

お電話:03-5341-4508

メール:shop@g7g.biz

 

当店だけでなくg7お取り扱い店舗様のいずれの窓口でも対応可能です。

下記リンクよりお近くの店舗様をご確認ください。

 

→g'7 Specialお取り扱い店舗一覧

 

 

 

投稿:宇佐川

伝統的なシングルカットセットネックモデルを、g7なりの解釈、センス、技術で仕上げてきたg7-LPシリーズ。

 

リリース以降幾度となくアップデートを加えながら今日の人気を築いてきたモデルですが、この度新たに生まれ変わる事となりました。

 

その先駆けとしてg7-LPS Series9のニューモデルを先日の「サウンドメッセ大阪 2023」にて初お披露目をしたわけですが、会場での注目度も大変高く、多くの試奏希望を頂戴したのも記憶に新しいところです。

 

 

 

 

こちらの2本が、まず大阪にて初お披露目となりました。新品とは思えない香ばしい雰囲気に溢れていますね。

 

 

今回の仕様変更点は主に3箇所となります。

 

①指板材の変更

 

②サイドドットポジションの変更

 

③コンデンサの変更

 

一つずつ見ていきましょう。

 

 

 

◉g7-LPSの新しい仕様箇所◉

 

①指板材の変更

これまではハカランダを標準採用してきましたが、これをマダガスカルローズへと変更しました。

 

マダガスカルローズは一般的なインディアンローズと比較して、大変詰まった杢と硬めの性質、そして美しい木目の特徴が挙げられます。

 

それではハカランダと比較するとどうか。

ハカランダも硬めのローズである為、インディアンローズよりもタイトな音像感が得られますが

、これに加えて高域寄りのピークを感じる音響特性を持ち、僅かなコンプ感も実感出来ます。

 

故に少し明るめなトーンという印象を持つ場合が多いです。

別の言い方をすると多少派手な印象もあるかもしれませんね。

 

 

②サイドドットポジションの変更

これまでは黒ドットであったところを鼈甲柄のサイドドットポジションとしました。

 

非常に濃い柄の鼈甲である為、よく見るとところどころが赤く透けて見える、、リアルかつさり気ない演出を施しました。

 

気が付く方も多くないかもしれませんが、楽器の色気を増してくれる重要なポイントですね。

 

 

③コンデンサの変更

 

 

今回のアップデートの目玉と呼べるポイントです。

 

これまでもデッドストックのオレンジドロップを使用するなど拘ってはきましたが、50sバンブルビーのような超高域の「パリッ」とした雑味、抜け感。そして広いレンジ感は得られず、どちらかというと纏まりの良い良質なトーンであったと感じていました。(それはそれで素晴らしいんですけどね)

 

 

しかし昨年、新作のバンブルビーレプリカのリリース情報を頂戴し、そこから水面下で話を進めてきた中でなんとかこのタイミングで完成品の確保に漕ぎ着けました。

 

今回採用に至ったコンデンサはメーカーさん曰く「新品時のバンブルビーをイメージ」というコンセプトだそうです。

勿論、実際の新品バンブルビーなどは存在しない為あくまでイメージではありますが、サンプルモデルのサウンドを聞いた瞬間に「なるほど!」と頷ける説得力がありました。

 

g7-LPSとの相性も素晴らしく、これまで以上に高音域の抜け感が確認出来つつ、同時に泥臭さや雑味を失わない(モダンな方向ではない)、そんな理想のトーンへと進化出来たように感じました。

 

 

 

これら、特に①と③の変化によってg7-LPSのサウンドも大きく進化させる事が出来たと自負しております。

 

ただ先立ってお披露目しておりますSeries9は相変わらず生産本数が少なく、g7お取り扱い店舗の店頭に常時並べて頂けるかと言うと、、どうでしょう、1本でも並んでたらラッキーぐらいの温度感かもしれません。

 

 

 

◉Series9の販売価格◉

 

新Series9の価格はトップ材のグレード(杢の派手さによって1A~4A程度までに分かれます)によって、税別¥800,000〜のご案内となります。

 

この内多く流通するのは2A〜3A程度ではないかと予測しております。

イメージとしまして、、、

 

 

上記画像のモデルで2A Top 税別¥870,000となります。派手さこそ控えめですが、フェイドしたバーストと相まってアダルトで哀愁漂う雰囲気が素晴らしいですね。

 

このぐらいの杢を敢えて選ぶ方も多いのですがそれも頷けますね。

 

 

◉Series6、Seriers7発足◉

 

ただ朗報としまして、Series9と同時にSeries6、Series7のレギュラーリリースも決まっています。

 

モデル名から連想出来るかもしれませんが、Series6はGold Top+P-90といった特徴を持つ1956スタイル。

 

Series7はGold Top+Humbuckerといった1957スタイル。

 

トップのメイプルにカーリー杢を使用せずプレーン杢のハードメイプルを採用する以外は、Series9と全く同等のスペッククオリティーとなります。

勿論、今回ご紹介した①〜③のアップデートも施してあります。

 

 

Series6、7は最短で年末頃までに数本程度からリリース開始出来ると思いますが、以降も継続してリリースしていく予定です。

 

アダルトかつ絢爛な表情を楽しんで頂けるGOLD Topを標準とした両シリーズにも是非ご期待ください。

 

 

 

これまでも多くのファンの方に支えられてきたg7-LPSのラインナップですが、更に高い満足度と感動を味わっていただけるよう研鑽と工夫を凝らしました。

 

是非お手に取って実際に鳴らしていただき、厳しい目と耳でお確かめください。

 

 

 

投稿:宇佐川

今回のブログは悲しい話題ですし、あまりギターも関係ありません。

 

もしお気持ち的に辛いな、、という方はここで閉じて頂くようお願い致します。

 

 

 

 

既に皆さんご存知かと思いますが、2023年2月23日sumikaのギタリスト黒田隼之介さんが逝去されました。

 

弊社と黒田さんとは実に10年以上に亘るお付き合いをさせて頂いており、今回の件は従業員一同大変衝撃を受けております。

 

 

弊社ブランドg'7 Special(以下g7 SPL)のギターをライブハウス時代からご愛用いただき、現在に至るまで何本もご購入いただく中で、気が付けば最も多くのg7 SPLを所有いただくお客様となっておりました。

 

 

私自身も10年程のお付き合いをさせて頂く中で、多くのギターをご案内させて頂き、また多くのギターを調整、メンテナンスとお任せいただきました。

 

 

 

調整の際、毎回黒田さんから具体的なご要望は無く、いつもお任せでセッティングさせて頂いておりました。

故に毎回黒田さんのお好みをイメージしながら、心地良く鳴るセッティングを心掛けていましたね。

 

完了後のお渡し時に店舗で試奏チェックを行うのですが、いつも気持ち良さそうにお洒落なインストをプレイされ、長めのチェックが終わると歯にかみながら「いつも最高です、有難うございます」と仰っていただいていたのが忘れられません。

 

 

 

お会いする際や帰り際などは、被っていた帽子をパッと取りながらペコッペコッと笑顔でご挨拶頂く姿が大変可愛らしく、その謙虚な姿勢は10年前と何も変わりませんでした。

 

 

いつも謙虚に、音楽に対し真摯な姿勢を持ち続けた類稀な人格者であったと感じており、大変残念でなりません。

改めて、心よりお悔やみ申し上げます。

 

 

 

生前、黒田さんより頂戴したコメントをご紹介いたします。

 

黒田さん、これまで沢山頼って頂き本当に有難うございました。

 

私自身、黒田さんとのお仕事を通じて大きな経験を得る事ができ、同時に自信へと繋がりました。

 

また天国でお会いした際には、沢山弾いてクタクタになったギターをお任せください。

気持ち良くプレイ出来るよう完璧にセッティングさせて頂きます。

 

 

 

投稿:宇佐川

昨年のご予約開始から1st Lot分のお届け。

 

そこから早いもので2nd Lot分の製作へと進んでいる状況です。

 

現在は「Mystic Blue Metallic」の下地カラーまで進んでおり、乾燥最中といったところです。

 

※製作中のダムドの一部です。

 

この後専用に調色されたカラーを重ね塗りする事で、DAMNED MAESTROオリジナルのブルー色であるMystic Blue Metallicが生まれます。

(その後はご存じの通り、ブルーの範囲はほぼ無くなります笑)

 

 

正直なところスケジュールが既に遅れ気味である為、ご予約いただいている皆様、宜しければ多少気長にお待ち頂けると大変助かります汗

 

 

 

さて、つい先日HISASHI TVで再びDAMNED MAESTROの演奏が披露されましたね。

 

個人的に気が付いた事として、明らかにダムドの音が変わってきてますね。

最初のお披露目の時と比較するとレンジ感も広くなり、弦の分離感もクリアになりながら音の奥行きと厚みは増した、、、といった印象を持ちます。

 

実際の音作りが変わったのかどうかは分かりかねますが、出音からの印象は大きく変わりました。

 

これは単純にサウンドメイキングやギター自体の鳴りの変化だけではなく、弾き方というか楽器の鳴らし方そのものの変化が大きい気がしています。

(年が明けて間もないタイミングでダムドをお持ち込みいただいた際に、ギターの鳴り方が明らかに変化していっているのは確認出来ています。)

 

ギターやベースを弾かれる方だとご経験あるかと思いますが、新しい楽器を手にした後弾けば弾くほど、その楽器の気持ちの良い鳴らし方を自然と覚えていく感覚。

楽器と長く向き合う中で、その楽器の扱い方が自然と身に付いてくる感覚を覚えます。

 

 

これはただの想像ですが、DAMNED MAESTROをお渡ししてからツアーやレコーディングでご愛用いただく中で、少しずつ感覚的な部分での馴染みがあったのではと感じています。

 

勿論これらはポジティブな意味での変化であり、ここまでの短い期間でその変化を感じれる事は、楽器を生み出した側としては大変有り難い気持ちです。

 

 

そんな嬉しい変化にも気が付けたHISASHI TVですが、アーカイブが公開されていますので宜しければ是非ご覧になってください。

※動画後半で演奏に入ります。

 

 

 

 

 

そしてDAMNED MAESTROの販売分もまだ若干数ご案内可能です。

 

どちらの店舗で?具体的にどうしたら良いの?といったご質問も含め、私にまで直接お問い合わせ頂ければお答え致しますので、お気軽にご連絡ください。

 

Mail:shop@g7g.biz

Phone:03-5341-4508

 

 

 

投稿:宇佐川

2023年最初のブログ更新です。

 

最近はDAMNED MAESTRO関連の話題ばかりだったので、今回はレギュラーモデルを取り上げてみたいと思います。

 

g7 Specialのラインナップにもあるg7-335シリーズを紐解くと同時に、セミアコ(特に335タイプ)自体の面白さにも迫ってみたいと思います。

 

 

まずこちらは発売開始したばかりのモデルです。

g7 Special g7-335/MH w/Bigsby B7 "Black Beauty"

 

過去製作のg7-335/MS SB

 

※商品詳細はコチラをご参照ください。

 

 

◉ES-335という楽器◉

皆さんご存知の通り335は古くから最も王道で人気のセミアコとして知られていますが、具体的なイメージはどういったものでしょう?

 

ジャズ、ロック、ブルース、歌モノ、はたまたニューエイジからパンクまで。様々なジャンルで多用されています。

 

そこから更にイメージを掘り下げていただくとギターの音色に辿り着くと思いますが、この時に皆さんの頭の中で鳴っているトーン。これが不思議な程人によってバラつきがあるのです。

 

 

例えばですが、「レスポールスタンダードの王道」と言うと多くの方のイメージが「1959年前後のレスポール」で共通します。

ジミー・ペイジやビリー・ギボンズ、マイク・ブルームフィールドやピーター・グリーンなどといった多くのレジェンドギタリスト達が素晴らしいサウンドを奏でてくれたお陰で、そしてオリジナルレスポールスタンダードの生産年数が短かった(僅か3年弱で生産終了しています)事もあり、割とイメージが共通されているように感じます。

 

 

そこで335で考えると、まず多くの方がエリック・クラプトンやラリー・カールトン辺りが一番に思い浮かぶのではないでしょうか。(泥臭い方向に偏ってスミマセン)

 

しかしこの両者は使用している個体の年代も、そして実際のサウンドもあまりに異なる事に気が付くと思います。

(クラプトンは1964年製、カールトンは1969年製を使用しており、楽器の構造や仕様、プレイする上での感触も大きく異なります。)

 

それだけでなく、335は1958年から1970年までを追うだけでも、その間細かく仕様が変更されており、都度サウンドや感触も変わっています。

ボディーの厚みやザグリ形状、センターブロックの形状、ネックの仕込み角度やグリップ形状、そしてパーツ類に至るまで、その他諸々が短い期間に幾度にも亘って変更されてきたのがこのギターの特徴です。

 

故に各個体のサウンドのバラつきも多く、どの個体のサウンドをもって理想とするか、、、といったところで大きく意見が分かれるのが335の面白いところでもありますね。

 

 

◉g7-335という楽器◉

そういった性格を鑑みた上で、g7が考える理想の335トーンに挑戦したのが先ほどもご紹介しているg7-335なのです。

 

そのスペックは特定の○○年製をリイシューしているわけではなく、g7が考える理想のバランスを実現した内容となっています。

 

 

それではg7-335の基本構造、概念から紐解いてみましょう。

 

 

【ボディー編】

まずボディーには合板を使用しています。ここはよく「単板で製作しないの?」といったお声も頂戴しますが、単板で製作すると良くも悪くも派手過ぎる、鳴りが強すぎる印象を受けます。

 

伝統的なスタイルは合板である事に加え、先述の理由から単板とする事で汎用性を失うイメージとなる為、g7では合板での製作に拘っています。

 

ただその合板はハードメイプル+スプルース+ハードメイプルとしており、メイプルにはハードメイプルに拘っています。

 

ハードメイプルのパーカッシブで力強い鳴り感、そしてスプルースのクリスピーで軽やかな鳴り感が合わさる事でレンジ感の広い絶妙なトーンバランスとする事が出来ました。

 

加えてハードメイプルには全てカーリー杢の出た素材を採用する事で、見た目の美しさにも一役買ってくれます。

 

 

【センターブロック編】

セミアコにとってこのセンターブロックは大変影響が大きく、重要なポイントと考えています。

 

まずサイズ感は1960年頃をイメージしています。それ以前では幅が広過ぎてソリッド色が強くなる。それ以降ではPUザグりの壁が取り払われるなど、センターブロックの体積が縮小されていきます。

(コントロール配線の作業性向上の為、ザグりの壁が取り払われていきます)

 

g7ではソリッド過ぎず、しかし余計なくり抜き等の無い無垢なセンターブロックに拘りました。

 

 

更に素材には伝統的なメイプル+スプルース以外に、ホンジュラスマホガニーの無垢材で製作したセンターブロックも用意しています。

 

クリスピーでより伝統的なトーンは「メイプル+スプルース」

レンジ感が広く豊かなボトムエンドを持つ「ホンジュラスマホガニー」

この2種類のセンターブロックから選択いただける、g7ならではの試みです。

 

シリーズ発足当初からこの両機を多くの方に触り比べて頂いたところ、見事に意見が真っ二つになりました。

半数近くの方がホンマホの方が「理想とする335のサウンド」と評価いただきました。

 

この事からも先述した皆さんのイメージする335の音色、というのがあまり共通しているものではない事が窺えますね。

 

 

【ネック編】

素材はホンジュラスマホガニーを使用しています。

 

グリップ形状は〇〇年タイプとせず、多くの方にストレス無くプレイしていただける形状を意識しています。

 

仕込み角度は1960年頃をイメージしました。

初年度の58〜59年頃は仕込み角度が浅すぎる事で良好な弦高が取れず、後年以降は仕込み角度がキツ過ぎる事からg7の狙うロウテンションが得られません。

そこで最も良いバランスである仕込み角を考えた結果、60年頃のイメージとなりました。

 

無理なく弦高のセッティングも低くでき、同時に甘いテンション感からくる豊かで余裕のある鳴り感を両立しました。

 

 

【指板編】

指板にはハカランダを使用していますが、実は近く変更となる予定です。

 

具体的な期間等は決まっていませんが残り数台程度となります為、どうしてもハカランダをご希望の方は是非お早めにお買い求めください。

 

 

【ハードウェアパーツ編】

ペグにはKLUSON社のオリジナルモデルを採用しています。

 

音色にも大変重要な役割を持つブリッジ周りですが、GuardianのTune-O-Maticを採用しています。

 

 

ブリッジはサドルは勿論、オクターブスクリューから台座に至るまで全てブラスの削り出し素材で構成されたオリジナルモデルとなっています。

ブラスは中低域に特徴を持つ硬質な素材。ギターのトーンにも豊かな中低域と逞しいサステインをもたらしてくれます。

 

テイルピースは削り出しのアルミ素材を用いたオリジナルモデルで、スタッドには鉄製を用いる事で豊かなサステインと仄かな雑味も感じる味わい深いトーンをクリエイトしてくれます。

 

 

 

 

さて後半が長くなってしましましたが、要するに拘れるポイントや変換期が実に多く、故に正解も数多く生まれるのがこのモデルの面白いところ。

 

要所要所を理解した上で理想的なバランスを構築していくのはチャレンジングであり、その結果に対する皆さんの反応もとても興味深いものです。

 

 

先にも名前を挙げたカールトンが、何故335を選んだのか?といった問いに「万能だから」といった答えを出したのは有名な話ですが、正に万能なのです。

(若きスタジオミュージシャン時代のカールトンは、一本で様々な現場で対応出来るギターという事で335を選んだと言われています)

 

ルックスから抱くイメージに左右されず、実に多くのスタイル、ジャンルに於いて素晴らしい答えを提示してくれる魔法のような楽器であると思いますし、その概念を突き詰めたg7-335もまた様々なジャンルの方にご愛用いただいております。

 

 

もし今回のブログを通じて、335という楽器に興味を持っていただけたなら大変光栄です。(その勢いでg7-335へと通じてくれれば尚嬉しいです)

 

 

投稿者:宇佐川

1st Lot分の製作が進んでいるg7-HSS DAMNED MAESTRO。

 

既にお取り扱い各店様にて決済までいただいている方も多いかと思います。

 

当初の予定より全体的にスケジュールが遅れてしまっており申し訳ありません。首を長くしてお待ちいただいている事かと思い、進捗のお知らせも兼ねてブログをアップしております。

 

 

 

まず、現在のボディーの状況がこのような状態です。

 

因みに先月がこちら。

 

ご周知の通り、今回のモデルは塗装(及びカラー)が二層構造のマルチレイヤー仕様となっています。

 

それぞれのカラーの間にはクリア層も存在しており、通常塗装工程の二倍近くの時間と手間を要している為乾燥の仕上がりもより注意深く観察する必要がございます。(遅れている言い訳ではありません汗)

 

 

因みにキャビティー内には弊社の社名ロゴが配されています。

 

 

 

こちらはピックガード。

 

ボディー同様に塗装後の乾燥をおいています。黒と青のコントラストが美しいですね。

 

今回のモデルはこのピックガードも板材から切り出し、成形し、ウレタン塗料でカラーとフィニッシュまで施します。つまり一枚一枚、弊社工房内でのハンドメイドで製作されているピックガードですので、これらだけでも常識外の手間と時間がかかっています。(しつこいようですが遅れている言い訳ではありません、、汗)

 

 

 

この後はいよいよフィニッシュ工程、エイジング工程へと進んでまいります。

 

特に1st Lot分を手にされる方は今一番そわそわしている時期だと思います。

 

予定通りに進めば11月中に順次完成のご報告、納品となりますので、もう少々お待ちになって下さい。

 

またブログででも進捗をご報告出来ると思いますので、引き続きチェックもいただけますと幸いです。

 

 

 

追記

既にSNSでご覧いただいている方も多いかと思いますが、HISASHIさんよりDAMNED MAESTROをご愛用いただいる中でコメントを頂戴しましたのでこちらでもご紹介させていただきます。

 

この表現、私は好きです。皆さんは如何でしょう?

 

 

 

投稿:宇佐川

先月いっぱいで弊店でのご予約抽選お申し込み期間も終了し、その後無事にご売約者も確定しました。

 

これにより弊店でのお取り扱い台数8台分は、全てご売約済みとなりました。お申し込みいただけた皆様、ご検討いただけた皆様も誠に有り難うございました。

 

 

現時点ではまだご予約の空き枠をお持ちの店舗様もございますので、ご検討を継続いただけている皆様も是非諦めずに各店舗様までお問い合わせください。

 

 

 

さて、そのDAMNED MAESTROの1st Lot分(9台)ですが製作も進んでおります。(早速遅れ気味ではありますが…汗)

 

 

こちらのヘッドはMystic Blue Metallicの下地カラー。爽やかで淡いブルーです。

 

ここに専用調色されたカラーを吹き足していくとDAMNED MAESTRO独自のブルーカラーとなります。

 

 

如何でしょう。少し濃く、紫っぽい高級感のあるブルーになりましたよね。

 

 

角度を変えて。

 

このまま仕上げてしまいたくなる程に美しい。。。この後黒色で塗り潰すのが勿体なく感じますね。

 

 

ずらり。

 

 

ご売約いただいている皆様、お時間は頂戴してしまいますがその分素晴らしい楽器を仕上げてお届けいたします。是非ご期待くださいね。

 

 

追記

先日、HISASHIさんからDAMNED MAESTROのコメントを頂戴しました。

DAMNED MAESTROとの向き合い方が窺い知れる、HISASHIさんならではのセンスで綴られる言葉選び。近く画像と併せて公開出来ると思いますのでこちらも楽しみにしていてください。

 

 

投稿:宇佐川

お客様販売分(1st Lot分)の製作も進んでいるg7-HSS DAMNED MAESTRO。

 

この度HISASHIさんご本人のステージ写真を使用したプロモーション画像が完成しました。

 

 

如何でしょう?弊社製品のプロモーションではあるのですが、そのような贔屓目なしでめちゃめちゃカッコいいと思ってます。

 

こちらの画像は既にSNS等で初公開を済ませていますが、今回のブログでは少し掘り下げた内容を書いていこうと思います。

 

 

 

先月のWe♡Happy Swing Vol.3のツアーで初お披露目となったDAMNED MAESTROですが、その際のステージ写真を使わせていただける事になり、候補となる画像数十枚が送られてきました。

 

お世辞抜きに選び切れないんです。どれもカッコ良すぎて。

改めてHISASHIさんは類稀なギターヒーローなのだと認識した瞬間です。

 

最終的に用途に分けて3枚程選びましたが、レイアウトの都合もあり選択出来なかった中にもめちゃめちゃカッコいい画像が沢山あり、断腸の思いとはこの事かと感じました。。

(今後何らかのカタチでオフィシャリティーな公開が為される事を祈っています)

 

 

 

3枚の内1枚を今回の画像に使用したのですが、HISASHIさんのクールな表情、DAMNEDを操る流麗な手元、HISASHIさんにビシッとハマるDAMNED MAESTRO、完璧ですよね。

 

 

選択した他の1枚は今後、準備が出来次第皆様に公開出来ると思います。

 

そして残る1枚は今回のDAMNED MAESTROをご購入いただいた方へのプレゼントとして、楽器に付属するサーティフィケート(楽器の証明書)内に封入させていただく予定となっています。

Web上での公開は予定していない為、ご購入者の皆様は是非ご期待くださいね。

(勿論公開禁止というわけではないので、ご購入者様自身のご判断でお楽しみください)

 

 

 

話が変わりますが、先日HISASHI TVでも再度DAMNED MAESTROを使用した演奏が公開されてましたね。

 

こちらの番組はアーカイブもございますので、是非ご覧いただきたい内容となります。

ステージやRec等で使用されてきているだけあって、早くもHISASHIさんの音として完成されてきている事に驚きました。

 

 

Liveや作品によるバンドアンサンブル内のギターサウンドと、今回のようにギター一本がフューチャーされた状態でのギターサウンドというのは異なって聴こえるものです。

 

DAMNED MAESTROを一層生々しいサウンドで聴ける素晴らしい機会だと思いますので、是非何度でもご覧いただけると嬉しいです。

 

 

 

そんなDAMNED MAESTROですがg'7 Specialお取扱い店舗様、そして当店にてご予約のお申し込みが始まっております。

 

ご予約方法やお申し込み方法、期間等は各店舗様によって異なる筈ですので、都度ご確認をお願いいたします。

 

当店では8月いっぱいまでご予約、抽選のお申し込み期間としております。お申し込みいただけた方皆様を対象に抽選を行い、シリアルナンバーの割り当て(これにより納期も異なってきます)を行います。

 

当店での用意数8台を上回るお申し込みがあった場合は、その抽選の結果次第でご購入いただけない可能性もございますので予めご了承ください。

 

諸々の詳細は改めてHP内特設ページをご覧ください。

 

また今後も様々な情報が控えていますので、どうぞ楽しみにしていて下さい。

(私はDAMNEDが使用された作品を早く聴いてみたいです)

 

 

 

投稿:宇佐川

7月1日よりご予約の受付も開始し、既に複数のお申し込みを頂戴しているDAMNED MAESTRO。

 

今回は製作に関わるこぼれ話です。

 

 

 

本モデルの大きな個性となっている「X傷」

 

これはHISASHIさんからのアイディアを形にしたのはご周知の通りですが、実は元のデザイン案自体もHISASHIさんから送っていただいたデータを使用しています。

 

 

 

今回のモデルは下地にMystic Blue Metallic(DAMNEDのオリジナルカラー)、上にブラックカラーの塗装膜を施すマルチレイヤードカラーを採用していますが、その特性を活かし、黒の塗装膜のみを剥がしデザインとして完成させる手法を用いています。

 

本モデルに関してはX傷以外のエイジング傷も同様の技術を要するため、通常のマルチレイヤードエイジング以上に多くの工夫を施しました。

(通常のマルチレイヤードは木地まで露出してもOK、を前提としている為、DAMNEDとは根本的なルールが異なり、必要とされる技術にもひと工夫を要します。)

 

 

 

実際の質感や細かいディテールは実機を手にしてみないと分からない事も多いと思います。

 

本モデルを入手出来た幸運な方は、是非細部までご覧になって下さいね。

 

 

投稿:宇佐川