トモとの自然消滅的な別れは、
静かに、でも確かに俺の心に残っていた。
あれはあれで、ちゃんと“青春の恋”だったんだと思う。
でも、終わったものは終わったものとして、
日々は流れていく。
そんな中で、ふとした再会があった。
俺の心を、少しだけ慰めてくれるような出来事だった。
あの頃、ナミとホナミは俺たちの放課後に、
ちょっとした“揺らぎ”を持ち込んできた存在だった。
そして、時が流れて──それぞれの後日譚がある。
ナミは卒業後、日本赤十字に就職して、
しばらくの間は献血車の“看板娘”みたいな存在だった。
ある日、地元・北習志野の公民館前に献血車が来ていて、
前を通りかかったら、いきなり
「アキオくーーーーん!」
って呼び止められた。
振り向いたらナミだった。
あのカワイイ笑顔で手を振られたら、
そりゃあ惚れ直しそうになるよな(笑)
その時に初めて献血したんだけど、
それから1〜2年の間に、
気づけば3回か4回くらい献血させられてた。
今みたいにスマホがあれば、
そのまま繋がりを保てたんだろうけど、
あの頃は家の電話しかない時代。
気づいたら、ナミの姿は見えなくなっていた。
ちょっと寂しかったよ。
画像はイメージです
そしてホナミはホナミで、
年賀状や暑中見舞いのほかにも、
しょっちゅう近況報告を送ってきていた。
俺もじゃけんにはできないから、
ちゃんと返信するわけだ。
するとまた返事が来て、
「会いたい」「会いたい」って迫ってくる。
そんなやり取りが、
気づけば3年くらい続いていた。
今思えば、あの頃の俺、
完全にモテ期だったんだよな。
もったいないことしたよ、ほんとに。
