なぜ、最悪の状況から最高の成果を出すことができたのかの考察。


まず、受講生がそろわず、40分遅れでスタートし、自己紹介やアイスブレイクは、完璧とは言いがたい状況であり、さらにチームビルディングを実施していないというマイナス状況にもかかわらず、なぜ夕方には所定の成果が出せたのだろうか。


ひと言でかっこよく言うと、


「それがプロだから。」


ということになるのだろうが、それでは、学ぼうとしている人にはよくわからないだろう。


今回の研修は、問題解決のファシリテーション研修で、レクチャーや進行は私が担当し、問題解決のファシリテーションは、私を含めた3名のファシリテーターが3つのグループに入って進めて行った。


まず、ファシリテーターという観点からは、私の何が起ころうともプロとして、所定の成果は出すというコミットメントや必ず落とし所に持っていけるのだというゆるぎない自信が上げられるだろう。


そして、その気持ちに応えてくれた2名のファシリテーターの協力があった。


また、この3人のファシリテーター・チームは昨年も同様の研修を成功させており、ファシリテーター同士の信頼感と役割分担ができていたということも大きい。


受講生の観点からは、せっかく来ていただいた先生に「申し訳ない」と気を使ってくれた受講生もおり、何かと配慮をし、こちらの意図通りに素直に動いてくれたということがある。


前日も同じ研修を実施しており、前日のクラスと比べられたくないという気持ちもわずかながらにあったかもしれない。


運営の観点からは、受講生の気持ちに合わせてゆるりと始めたことや同じカリキュラムが2日目ということでの慣れもあっただろう。


さらに、前日に組織問題を扱い重い雰囲気になったので、この日は、問題のテーマを組織問題から個人問題をメインにシフトしたこと。


要素としては、こんなところか。


もう少し定量的・公式的に説明できるようになれば、すごいことになるのに。

名古屋にてチームビルディングの研修。


14階の研修会場からは、台風一過の青空と遠くの山々を見通すことができ、気分がいい。


南には名古屋港や高速道路の湾岸線、四日市方面の工業地帯。西は、養老山脈と伊吹山。北から東にかけては、岐阜から乗鞍方面を見渡せる。


あるシステム会社の若手が受講者で、技術職にしては明るく元気な参加態度に好感が持てた。


チームで成果を出すことの楽しさやパワフルさを感じていただけたようである。


昨日の研修開始時刻は、9時30分。


台風の影響で交通機関が乱れ、その開始時刻に教室にたどり着いた受講者は、20名のうちたった3人。


クライアントの事務局担当者も到着していない。


結局、クライアントの本社と連絡を取ってもらい40分遅れで研修を開始することになった。


開始時点での受講者の数は、約半分。教室の中には、何ともいえない空気が流れる。


何とか研修会場までたどり着いた受講者もルートを変えたり、すし詰めの電車の中で、徐行運転や駅の入場制限で疲れが見える。


それにまだ到着してない受講生もおり、しかも事務局の担当者も到着していないので、「研修、ホントにやるの?」といった風情の人もいる。


こういう時は、いきなりモチベーションを上げようとしたり、研修に集中させようとしてもうまくいかない。


気だるい雰囲気の中で、ゆるりと研修のねらいを説明し始めた。


その後、受講生の自己紹介とアイスブレイク。少ない人数なので、わざわざイスを円形にしてもらい、「焚き火を取り囲むような雰囲気で始めましょうか」などとと言いつつ、進めて行く。


だんだんと集中力が高まってきたかな、というタイミングで遅れた受講生がバタバタと教室に入ってくる。


「・・・・。」


また雰囲気がぶち壊される。


OK、気を取り直して次の人。


みんなが聞き始めると、また次の受講生が教室に入ってくる、といったことが繰り返される。



やりにくい。


結局、事務局の担当者は1時間半遅れ、受講者がそろったのは昼食後であった。


研修は、昼休みを15分短縮し、チームビルディングを割愛して、終了は定刻どおり17時30分に着地できた。


最悪の状況で始まった研修だが、成果は前日の全く同じカリキュラムの研修と遜色ない。いやむしろある面では、前日以上の成果が出ている。


とにかく、終わってからどっと疲れが出た。


しかし、なぜこういう結果を出せたのか、さらに考察したい。(続く)