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やすだけんちくじむしょのブログ

安田事務所の仕事をご紹介します!

普段、一緒に仕事をしている製作建具の業者さんが新木場で材木の買付けをしに行くとの事で、一緒に連れて行ってもらいました。






建具を作る際に框に使う松材です。
材木を買付けする際は、木は既製品とは違うので現物を見てきちんと確認します。
木肌、木目の積み具合、節の具合などを経験と勘を頼りに決めて行きます。
自然の材料ですから、買付け時には見えなかった材の欠点が、製作の加工の段階で発覚することもあります。当然それはロスになりますが、それが木の欠点でもあり良さでもあるのです。








別の銘木店では、地元の材木店では見ない様な珍しい希少価値のある材がたくさん置いてありました。
北山杉の丸太、渋柿の床柱、一つの大木から取った無垢の天井板など、値段も聞いたらびっくりするものばかり。
一説には別に買ってくれなくても良いのだそう…。って事は、店ではなく博物館に見えて来ました。










また別の材木店では一枚板の材を専門にやっている所を見せていただきました。
ケヤキを中心にセン、トチ、チーク、サクラ、屋久杉などなど…。
またその材の一つ一つがクオリティが高く、その辺の材木店ではみかけない質のものばかりでした。
ランクが三段階ほどあり、一番上の材は関東ではほとんど売れなく、京都の方に売れるとの事。
丸太で買付けする時はこれまたたまげる様な値段(苦笑)
しかし、社長さんの木に対する熱意や考え方などはとても感心・興味を惹かれました。
また伺える機会があればなと思います。
連れて行ってくれた建具屋さんにも感謝です!!
私の事務所も法人会員として参加している、NPO法人Timberizeの四年ぶりの展覧会が
9/5~9/15の間、南青山のスパイラルガーデンにて開催されています。
会場では2020年のオリンピックに向けた都市木造群の模型展示の他、参画している70組を超える建築家による木造建築模型の展示もされています。
もちろん、私の事務所も参加しています。
興味のある方は、是非会場に足を運んで頂き、木造の可能性を感じてください!








前回の更新からだいぶ間が
空いてしまいました。。。

現場はほぼ完成の段階の為、
ダイジェストで報告したいと
思います!


外壁工事は着々と進んで、ほぼ
張り終えた状況です。
一部、バルコニーは杉板張りなので
着色前の板が張られています。




建具工事の状況です。
内装建具はシナ合板のフラッシュ戸
が基本です。
今回はその他に、玄関ドアとリビングの
外部開口部に木製建具を製作してもらい
ました。

まずは内装建具。
建具屋さんの工場にお邪魔して
製作の様子を見て来ました。




こちらは玄関ドア。
取付前のドアです。
シンプルなデザインにしてあります。


取付後の状況です。
この後、塗装屋さんにより保護塗装
がされます。





こちらはリビングの前の木製建具。


建て込みの際は、かなりの重量の為、
専用の道具を使って四人がかりで
入れました。
建て込みが終わると、はめ殺しの部分
も含めると幅5.4メートルの大開口に
なります。



次は塗装工事です。
最初にバルコニーの板張り部分。
着色と同時に板の保護機能もあり、
ガルバリウムの外壁との対比が
キレイに仕上がりました。


次は内装。
リビングの天井は卵の殻が主材の
塗り材をローラーで仕上げてもらい
ました。
一部、構造材の梁の下面だけが
現しになっています。




続いて左官工事です。
今回はリビングからダイニングの壁に
シラス材というのを採用しています。
塗り壁材の大体は、材料の成分の一部に
科学材料を使っていますが、この材料は
自然材100%です。
扱いは少々コツが要りますが、性能は
申し分ありません。
調湿、脱臭、断熱、様々な効果があります。




一連の工事が大体終わって、仕上がった
様子です。








これから外構工事の仕上げに入って
行きます。
庭が出来てくると、また雰囲気が
変わって来ます。
また後日UPしたいと思います。