続・ひよっこ雑感~その2 | 徒然逍遥 ~電子版~

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こんにちは。行政書士もできる往年の映画ファンgonzalezです。
訪問ありがとうございます。


連ドラ『ひよっこ』のこんな特色について徒然なるままに。


◆善意に満ちた人物群
恐らくあちこちで指摘されていると思われるが、悪い人はほぼ駆除されている。ヒロインを取り巻くのは善意溢るる好人物群。


そこで、ヒロインに訪れる逆境が悪役の代理として機能する。


現に彼女が上京したのも父親の行方知れずが原因。これを転機に物語が起動し始めた。そしてドラマの中の時間軸でいう現在でも問題は解決されていない=悪(ボスキャラ)は常に身近に存在し続ける。

 *悪者じゃないよ*
 

状況設定として、ヒロインとその関係者、果てはドラマ全体をドーム状に包括的に暗く覆うのが彼女の父親の問題。この唯一御し難い難事こそがドラマを展開させる駆動力。


そしてそれが及ぼす心理的害悪からヒロインを防御する役目が彼女の周囲を取り巻く人々が織りなす善意の鎧だ。


家族・親族。地元の知人。上京した幼馴染みたち。すずふり亭のスタッフ。元乙女寮メンバー。アパートの住人たち。リリーフ的に一期一会の人物。


彼らの善意が中核部から外郭部へと幾重にも重なって防備を施す。まるで間もなく孵化するひよこを大切に保護する卵の殻のように。
あるひは、ミルフィーユの如く彼女を幾重にも包み込む善意の層は、ひよこが健全元気な状態で誕生するまで必要な栄養素を供給し続ける機能も果たしている。


恐らく、どこかに綻びやひびが生じてもすかさず他の鎧が救援、守護にまわることにより、晴れて父親の問題が解決される時までヒロインを支え続けることになるだろう。


例へば、家族というローカルエリアに亀裂が生じた結果。
上京するために就職(就職のための上京とは逆!)先を探す。
この時期外れの難題を奔走解決してくれたのはヒロインが通う地元の学校の先生だった。
行った先で彼女を快活にさせてくれたのは就職先の乙女たち


次なる所属エリアである向島電機の倒産という危機。
乙女寮のメンバーとも離れ離れになり住居と職を失うが、その窮地を救ってくれたのはすずふり亭のオーナー
そこで彼女を励ましてくれたのは店舗のスタッフとアパートの住人たち


ヒロインみね子は好い人の多重層に包み込まれているのだ。孵化を待つひよこのように。
そこで得た幾多の経験は必ずや彼女の人生の糧となるだろう。


そして、絶対にハッピーエンドを迎えるだろうから、それがどのようなカタチで締めくくられるのかも楽しみである。

ただし、島谷氏との恋の行方は分からない。復活なるか。絶望か。

となると、あの元・警察官の再登場有るや無しや?

 *暗雲たちこめる。縁談の行方は?*
本日も最後までお読み下さりありがとうございました。

 

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