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G-3541 <回顧DE懐古>ゲームブックの思い出
定着して然るべきと思いつつも、意外に残らなかった文化「ゲームブック」。
どこかで今も細々とは続いているんでしょうか。
面白かったけどなあ。
青春だった。
KIZUIです。
もうご存知ない世代も在られるかと思います、儚き時代の徒花、「ゲームブック」。
これは紙で出来た本で、体裁としては普通の文庫本みたいな形が多かったように思う。
というか殆どそうか。
特異なのが、内容としては小説のようなものなのですが、センテンス(文)が数行程度で区切られたチャプターになっている。
そしてそれぞれのチャプターには番号が割り振られ、並びとしてはシャッフルされてバラバラになっているのです。
仮に普通の本として頭から読んでいくと、チャプターの並びはてんでバラバラ。
ぶつ切りのシーンの羅列で、物語としての順序は成していません。
それでも全体の雰囲気くらいは掴めるかも?
ただ、頭から順に読むのは実はネタバレ行為なんですよね。
正しい読み方は、各チャプター末尾に設けられた選択肢を自分で選び、指定されたチャプター番号に飛んで続きを読むこと。
こうすることで物語は分岐し、正しい順序を通して読む事ができます。
その選択が正しいにしろ、間違っているにしろ…。
これらゲームブックの多くは「ゲームオーバー」システムを持っています。
まずい選択を選ぶとゲームオーバー、これならまあ分かりますが。
本来ルートから一つでも外れた選択で即ゲームオーバーという理不尽形がしかし、スタンダードモデル。
そう、ファミコン黎明期などに見られた、PCゲームの代替なんですね。
故にぞドラクエなどの有名作品がゲームブック化されていた。
選択肢を選んで進めていくという意味では、アドベンチャーゲームに近しい。
中には、よりゲーム性を高める為、パラメータやフラグ管理を擬似的に行うよう要求するものも多くあります。
キャラクターシートのようなものを要求し、決められた持ち点を各ステータスに割り振る。
或いはサイコロを振って初期値を決める。
完全アナログゲームですが、よりコンピューターゲームに近付けようとする努力の跡がそこには見られる。
これが意外に面白くてね。
当時貧しくてあまりファミコンなどと縁が無かったのも在りますが。
自由な小説という形式はしかし、本家のファミコンより想像を掻き立て、旅情に溢れ、描写に迫力があったりした。
変な話、ファミコンの人気タイトルを手にできない子に向けたものでもあったけれど、同時に同名タイトルのファミコンソフトを遊んでいる子がより世界観に浸れるファンアイテムとしても成立し得たんですよ。
まあ自分は前者、買えない・流行りに乗れないという欠けを満たすべく代替として遊んでたんですが…。
でもこういう体裁なもんで、もっと流行ってもいいと思うんだよな。
ゲームに対する副読本というか、ノベライズの意味を持つものに成り得るんでは。
強いて難点を挙げるとやはりチャプターごとの分岐というのは大変なものでして、そんなに物語が膨らむと収拾がつかない、よって本筋を外れると即ゲームオーバーという、本来的に期待される世界観の広がりを自ら拒絶しちゃうとこですね。
そこにジャンルとしておのずと限界がある。
いや本当、何らかの手段でやっていいと思うんだよな。
ゲームの楽しみを膨らませるという意味で。
現代まで続いているべきが妙に廃れてしまっている。
実に惜しい。
小学校時代、同級生の子がね、あれ修学旅行だったかなあ。
林間学校?
泊まり込みのイベントの時、ゲームボーイ(当時)だとかは禁則で持っていけないもんだから、代わりにゲームブック持ってきてましたよ。
ドラクエの4?か5?か6?
確か6だったような…。
懐かしいわ。
自分が触ってたのはそれより前の時代。
ドラクエ2、ドルアーガの塔のオリジナルシナリオ、それから「アドベンチャー」だったかな?
或いは「チャレンジャー」みたいなタイトルだたか?
投げナイフを武器にする冒険家が主人公の同名ファミコンソフトのゲームブック化。
何かファミコン版は列車の上で戦ってたような?
そのくらいしか持ってなかった。
たしか古本屋で買ってもらったんだったかな、あれは商店街の端の本屋だったか…?
ファミコン題材だから教育に悪いみたいな先入観が無いでもなかったが、面白かったし、あれは寧ろ教育に良かった。
ラノベだろうとも活字に親しめるというのと同じ。
遊びながら小説が読める。
慣れていける。
個人的に考えてるのは、HTMLだとか、なんならここみたいなブログとかでもやれそうだよな、という。
それを前にも書いたんだったかな。
↑なんかえらい頭の悪い記事を書いてんな(笑)
しかし本当に復権に期待したい。
若干のコミカライズじみた形で商品化されたらなお良いのにな。
か、もしくは、ゲームブック制作記みたいな形でブログとしてやっていったらいいわけだよな~。
変則では、対戦型ゲームブックとして「クイーンズブレイド」シリーズが我らがホビージャパンより展開されて、新機軸で大ヒットしましたけどね。
ありゃなかなか立体ものの分野でも強くて、正直伸びしろはまだまだあると思うが…プロジェクトとしてはもう大分と経って、随分な下火だが。
↑なんかこの辺面白そうやな…。キンドル本(amazonの電子書籍)らしいが、選択チャプターに飛ぶ機能は果たして実装されているのか、いないのか。単に紙媒体をスキャン復刻した本みたいな感じなのかもな