家庭医との語らい~インプットもアウトプットも一緒だけど全く違うマシン | 地方の小さな介護事業所を引き継いで一年で売り上げ1.5倍、利益27倍にしたサラリーマン

家庭医医療という分野について習っています。

見つけてしまったこれからの日本の医療のキモ

風邪で病院にかかる時、症状聞いて、診察して、薬が出て。

大体、いつもこんな感じですよね。

これって、家庭医にかかっても、一般の内科医にかかってもほとんどの場合同じ感じになるらしいです。

インプット⇒マシン⇒アウトプット

 情報  ⇒医者 ⇒治療

 情報⇒一般の医者⇒治療

 情報⇒  家庭医 ⇒治療

こんな感じで、同じインプットで同じアウトプット。

だったら、一般的な医者と家庭医とで何が違うの?

そんな疑問が浮かんだので、この点について聞いてみると、その家庭医の先生はやや口ごもって、説明しにくいような感じでした。

しいて言えば、「入ってきた情報の解釈の仕方に違いがある」との事でした。

例えばもっと、その患者さんの社会的背景を考慮するとの事。

患者さんが30代の女性とだったら、単にその人の症状だけでなく、家族構成の中に小さな子供はいないかとか、仕事をしているのかとか、そう言った事まで体系立てて診療しているそうです。

単に病気だけではなく、その人の人間としての全体像を考慮するのがより家庭医的な診療と言えるでしょう。

これまでの医学教育では、こういった社会的背景を意識した診療はあまり意識されず、その結果社会的は背景を診療でどの程度考慮するかは医者の裁量に任されていました。

しかし、家庭医はこういった事をキチンと網羅したトレーニングを受けてきています。

ですから、家庭医は当たり前の事として患者さんの社会的背景を重視しています。

ただ、そんな事はちょっと気の利いたお医者さんなら結構やってるとも思います。

実際少ないとは思いますが、そんなお医者さんとも時々巡り合いますし、巡り合えたらラッキーだなと思います。

そう言ったお医者さんがいるのも事実なので、家庭医の特徴がこれだとは言いにくく、その辺が口ごもった理由だった様です。

家庭医のすごさは、ただ症状聞いて、ただ薬を出すだけではなく、その患者のあらゆる側面を考慮した上質な診療を日々人知れず継続している事だと思います。

私たちは、私たちの知らない処で、こっそりと守られている・・・。

家庭医とはそんな存在なのかもしれません。