家庭医との語らい~家庭医の守備範囲は何処か? | 地方の小さな介護事業所を引き継いで一年で売り上げ1.5倍、利益27倍にしたサラリーマン

家庭医医療という分野について習っています。

見つけてしまったこれからの日本の医療のキモ

先日も、家庭医に「専門」という言葉が馴染まない事はお話ししました。

特定の臓器を診る専門化ではない、そういう事ですね。


では実際、家庭医の守備範囲は何処なのか?


・家庭医はどんな人の健康問題にも対応します。

・家庭医は診療範囲は病気だけに限りません。

・家庭医は赤ちゃんからお年寄りまで、男女問わず診ます。

・家庭医は病気や症状の種類を限定することはありません。

・家庭医は病気であるかどうかに関係なくあらゆる健康問題に対応します。

ただし、あらゆる健康問題に対応するといっても全ての問題に対して自己完結する訳ではなく、専門的な検査や治療が必要な場合は大きな病院の特定の科に紹介をして必要な検査や治療をうけてもらうわけです。



日本の医療は基本的にフリーアクセス状態なので、患者さん自身が臓器別専門科を最初から選んで受診をするということが日常的です。

頭痛がするから脳外科、咳が出るから呼吸器みたいな。


しかし、いきなり専門科にかかる事の問題も結構あります。


一つは、患者さん自身が適切な科を選択できるとは限らないという事です。
頭痛の原因が頭の中にあるとは限りません。目や鼻の病気で頭痛がおきている事も頻繁にあります。そうすると脳外科ではなく眼科や耳鼻科の問題になります。


もう一つは、かなりな数の日常的な病気は専門科の検査や治療を必要としないからです。
頭痛の原因で最も多い緊張型頭痛や片頭痛という病気は、これらの診断には特別な検査や、特殊な治療をする必要はないそうです。



やはり、とっかかりでしっかり方向づけしてくれる家庭医の存在は、迷える子羊にとって有難いです(笑)