3月春分の日week | 角目好き

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四角いライトいかがです?

3月下旬の春分の日は雪が降っていた。冬は雪不足だったというのに。

この祝日を使って4泊5日の家族旅行に出掛けた。私は親父の威厳を示すべく、車に4人分のコット、寝袋、枕、椅子、カッパ、長靴、そしてテーブル、6人用テント、石油ストーブ、物干し、コンロ初め炊事道具と、全日キャンプでも大丈夫なように装備一式を車に積んだ。

 

高校生になって寮生になる息子を含め、最後の家族旅行になるかもしれない。そしておばあちゃんに会えるのも最後かもしれない。

 

 

1日目は早朝に出発して首都高から中央高速に乗った。八ヶ岳に差し掛かると、雪でアスファルトが見えなくなってきた。ここで高速を降ろされたら、暗くなる前に北近畿豊岡自動車道に入れない。幸いなとことにほぼ先頭を走っていた。諏訪湖を南に回ると雪から雨に変わった。

 

以前は東名高速で名古屋大阪と走って大変な思いをした。それに比べるととても走りやすいルートだった。渋滞で止まることも徐行になることもなかった。風光明媚な場所を辿っているはずなのに、高速道路から眺める景色は単調だった。

 


1泊目は兵庫県北中部にあるキャンプ場だ。雪が降っているということで空いていたバンガローに泊まることにした。家から660km走りきった。木のテントのようなもので、普通にキャンプサイトの区画を借りるより安かった。暖房設備もベッドもなかった。だけど持ってきた装備で快適に過ごせた。

西日本の観光は4年ぶりだった。私の血の半分には山陰地方が流れている。兵庫県の山間は何だか落ち着く。

 

 

近くのスーパーで夜食と朝食の買い出しをし、カーショップでオイルを買って継ぎ足した。高速道路を走っている間にオイルランプが点灯したのだ。このエンジンはオイル消費が激しい。それから温泉に行き食事をとった。子供達は大喜びだった。

 


2日目の朝。雪は止んでいた。この日向かうのは鳥取砂丘だ。途中西日本選手権の行われるメジャーゲレンデが視界に入った。次回訪れる時には必ずボードを持ってこようと思ったのだった。

 

 

鳥取砂丘に着くと子供達は野に放たれた子犬のように駆けて行ってしまった。まるで子育て期間のようなあっという間さ加減だ。この日はおばあちゃんの家に泊まった。着いてそうそう近所の温泉に向かった。

 

 

3日目はすぐ近くにあるキタローロードへ向かった。娘がスタンプラリーを初めた。生えている樹は本物で、既におどろおどろしかった。

 

背を向ける息子

 

この日おばあちゃんは家でご飯を作って待っていてくれた。

 

4日目早朝。山陰地方から長野に向かった。来た道を戻った。今度はおじいちゃんの実家の近くのキャンプ場だ。ここは初めからロッジの予約をしておいた。少し高かったけれど、ふかふかのベッドも暖房もあり、家族は大喜びだった。

 

 

おじいちゃんの実家を訪れ、先代に線香を上げ、親戚と談笑の後に駅前のスーパーで買い出しをした。ロッジに戻り、併設の温泉に浸かり、温かい部屋で焼き肉をしながら夜は更けていった。

 

 

5日目は南アルプスを眺められる高台の産直市場へ向かった。いちごのパックを家族で分け合った。それから中央高速に乗り塩山で降り、奥多摩経由で帰宅した。平日の夕方のR411は空いていた。

 

こうして無事に5日間の家族旅行を終えた。6人用のコールマンのテントの出番は無かった。だけど1700kmの運転にテント設営が加わるとなると、ちょっと厳しかったと思う。次回の旅のスケジュールにいかそう。