ゴルフ5GTIワゴンでの旅 | 角目好き

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四角いライトいかがです?

正しくはヴァリアントなんだけれど、3世代も前の不人気車なので、そんなおしゃれな呼び方ではなくて、ワゴンでいいし、カーゴでもいい。そんなバンにおじさん3人が乗って旅に出た。

 

 

一人分で済むオートバイのキャンツーとは違って、衣食住が人数分必要になる。春休みには家族キャンプにも出かけるので、道具を揃えるのに色々と研究を重ねた。

まずは住環境。テントには定番のコールマンMDX。普通のシングルドームテントがダブルに重なって、インナーテント部とリビング部の一体型となっている。オプションのグランドシートとマットを加えると20kg近くになる。折りたたんだ体積は70Lの折りコン級だ。建て方については動画とマニュアルで予習を積んだ。

 

また暖を取るために小型石油ストーブを買い、収納ケースには宅配ボックスが丁度良かった。それに5Lのポリタンク。

あとはコット・冬用寝袋・枕・大きなアルミ製折りたたみテーブル・椅子を家族分揃えて住環境の完成となり、今回は3人分を積載した。

次は食環境。火力は炭、直火、ガスに対応できるうように道具を揃えた。卓上の炭コンロ・木炭10kg・火消し壺・二次燃焼焚き火ストーブ・レンガ・焚き火シート・火箸。これらは45Lの荷箱に収まった。他に、バーナー・イワタニにくまる2・カセットボンベ・大小メスティン・小型鍋・小型フライパンと用意した。

 


そして最後に、これらを運ぶためのカートも買い揃え、荷室に積み込んだ。ジェットバックには住環境の殆どが収まった。こうして3人の旅が始まった。目指すは千葉県の館山。

総武線の駅で一人拾い、井の頭線の近くで一人拾い、アクアラインを目指した。

 

 

年末の道は空いていた。木更津で降りて山道に入った。ヴァリアントとの対話が始まった。GTIと同じ2Lターボエンジンは低速からタイムラグ無く吹け上がる。200馬力は伊達じゃない。アーキュレイのヌケの良いサウンドをパドルシフトで操り、ビルのサスがコーナーで踏ん張る。山道はドライバーが一番楽しい。ただ荷物満載の205/55R16のスタッドレスでは無理ができない。

 

お昼前に館山の市街地に入った。「懐かしの布良海岸行くかい?」「いやいいよ。スーパー寄って酒買おう」。こうして食材と酒を買うと1万2千円となった。翌日のお昼までの3人分だ。

 


4.56×1.78mのコンパクトな車体で良かった。到着したキャンプ場ではコンクリートの道を登っていく一番奥のサイトを割り当てられた。片側岩肌、片側みかんの樹となるデコボコの途中ところどころで腹をこすったので、二人には車を降りて先導してもらった。

 

 

熱い日差しが届き、風のない午後だった。テントはあえて一人でチャレンジして30分ほどで建てられた。準備が終わり、日が暮れるまで飲み食いを続け、日が沈んで気温が下がってきたらストーブをテントの中に置き、コソコソ声でいろんな話しで盛り上がった。皆それぞれの人生を生きている。

 

 

キャンプは大成功だった。全ての道具も使い切った。足りない細々したものもメモに残したので、私が全てをまかなう3月のファミリーキャンプでもきっと大丈夫だ。

 

11時のチェックアウトにキャンプ場をあとにした。お土産のみかんを大量に買って寄り道しないで帰宅した。

 

 

3時間ちょっとで一人目の家につき、二人目を駅で降ろし、私が帰宅したのは15時前だった。

 

こんなトリップを可能にするゴルフ5GTIヴァリアントを3年前に買ってよかった。ただ高速で16インチは若干ハンドリングが軽いのでやっぱり17インチにしようと、どんなホイールとスタッドレスにしようか考えていた年末年始となった。でもまだまだ休みが続く。まずは冬山の準備からだな。