よく為替がこうなると、株式市場がどうなるだとか、債券がどうなると、為替がどうだとか、

 

ファンダメントについてのニュースを目にしますよね?

 

今回は、強大な影響力を持つアメリカのファンドが日本市場で取引する場合に、どういった視点を持ってトレードしているのかを理解できるシュミレーションを行ってみました。


 

★ アメリカのファンドが日本株式を買う場合、何を考慮してるのか? ★

 

分かり易く、

 

ドル円100円時、1株1,000円(1株=10ドル相当)×10万株=1億円分(=100万ドル)

 

の場合で考えてみます。

 

≪条件1≫為替レート変わらず、株価が変動した場合
ドル円100円、1株1,100円 ×10万株=1.1億円 1.1億円→110万ドル=+10万ドル ⇒単純に値上る株を選べば儲かる
ドル円100円、1株 900円 ×10万株=0.9億円 0.9億円→ 90万ドル=-10万ドル ⇒単純に値下がる株を選べば損する ×
≪条件2≫為替レートが円高になり、株価が変動した場合
ドル円 90円、1株1,000円 ×10万株= 1億円  1億円÷ 90円=111万ドル=+11万ドル ⇒株の価値が変わらなくても為替で儲かる
ドル円 90円、1株1,100円 ×10万株=1.1億円 1.1億円÷ 90円=122万ドル=+22万ドル ⇒株と為替の両方で儲かる
ドル円 90円、1株 900円 ×10万株=0.9億円 0.9億円÷ 90円=100万ドル=±0 ⇒株の損を為替で相殺できる  
≪条件3≫為替レートが円安になり、株価が変動した場合
ドル円110円、1株1,000円 ×10万株= 1億円  1億円÷110円=90万ドル=-10万ドル ⇒株の価値が変わらなくても為替で損する ×
ドル円110円、1株1,100円 ×10万株=1.1億円 1.1億円÷110円=100万ドル=±0 ⇒為替の損を株で相殺できる  
ドル円110円、1株 900円 ×10万株=0.9億円 0.9億円÷110円=82万ドル=-18万ドル ⇒株と為替の両方で損する ×

 

画面が狭くて見にくいですよね、スミマセン。

 

≪結論≫

 

アメリカ人が日本の株をロングする場合、円高になればなるほど儲けは膨らむ!

 

ということになりますね。

 

つまり、円高にしているのは諸外国、円安に立て直そうと努力しているのは日本政府のみ、と言えるかもしれません。

 

確かに、ニューヨーク時間から円高傾向へ転換することが多いのは、このためかもしれませんね。

 

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