2026/7/31
本日(2026/7/31)住友電工の決算が出ました。結果は悪くなかったのですが、市場は下落で反応しました。
◆ 住友電工 連結業績の総括(前年同期比)
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売上高:1.33兆円(+15.9%)
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営業利益:970億円(+61.0%)
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経常利益:1,030億円(+66.6%)
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純利益:664億円(+89.1%)
→ 増収増益の「非常に強い決算」。 特に利益率の改善が顕著で、営業利益率は 5.3% → 7.3% へ上昇。
ただし、セグメント別でみると、内容の強弱が見えてきます。
◆ 住友電工 セグメント別の評価
● 情報通信(AI・データセンター向け)
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売上:864億円(+248億円)
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営業利益:272億円(+191億円) → 生成AI需要・円安が強烈に追い風
● 産業素材(タングステン・超硬)
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売上:1,157億円(+228億円)
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営業利益:170億円(+114億円) → タングステン市況高騰で利益爆発的増加
● エレクトロニクス(FPC)
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売上:1,105億円(+205億円)
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営業利益:117億円(+54億円) → スマホ・電子機器向けが堅調。
● 自動車(ワイヤーハーネス)
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売上:8,028億円(+1,322億円)
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営業利益:260億円(▲6億円) → 増収減益。 原材料高騰+銅価格上昇が重荷
● 環境エネルギー(電力ケーブル等)
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売上:2,530億円(▲98億円)
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営業利益:152億円(+16億円) → 住友電設の連結除外で減収だが、銅価格上昇で利益は増加。
さらに、通期予想の上方修正も出したのですから本来であれば買い上げられる市況
● 住友電工 通期(修正後)
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売上高:5.4兆円(+1,000億円)
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営業利益:4,500億円(+250億円)
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経常利益:4,600億円(+280億円)
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純利益:3,400億円(+200億円)
→ 情報通信・産業素材の強さを反映した上方修正
にも拘らず、市場は決算発表直前の株価から10%も下げる場面がありました。
最終的には、前日比+3.5%(+74.5円)のプラスで引けたはしたのですが、本日の高値(2,450円)掴みした人からすれば終値2,184円は10.8%もの下落です。
これでは、ホルダーの方々からしたら、予想通りの好決算なのに青天の霹靂を浴びせられた様なショックでしかないでしょうね
さて、ここからが本題です。
先だって住友が決算発表してくれたおかげで、フジクラや古河の決算が読み易くなってるんじゃないか?という視点を以って、Copilotにその分析を依頼しました。
これはあくまでデータ収集がガサツなCopilotが導き出した結果ですし、今回の住友のように好決算+上方修正でも売り叩かれる場面は数多くありますので、興味を持った方はご自身で分析して参考にしてくださいね
Q.「同等の経済環境を前提とした場合、フジクラと古河の決算はどのような数字が想定できますか?」
A.「住友電工の決算内容(光通信・産業素材が爆発的に伸び、ワイヤーハーネスは原材料高で減益)をベースに、同等の経済環境(円安・銅高・中東情勢・AI需要急増)を前提とした場合、 フジクラ(5803)と古河電工(5801)の決算がどのような数字になるかを“構造的に”推計します。
これは「予想」ではなく、住友電工のセグメント別成長率を、フジクラ・古河の事業構造に当てはめた場合の合理的なシミュレーションです。」
◆ 結論
フジクラは“情報通信の比率が高い”ため住友電工より利益成長が大きくなる。
古河電工は“電力ケーブル比率が高い”ため増収はするが利益は伸びにくい。
◆ 1. 住友電工の成長率(基準値)
住友電工のセグメント成長率(前年同期比)
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情報通信:+40%売上 / +230%利益
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産業素材:+25%売上 / +200%利益
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エレクトロニクス:+23%売上 / +86%利益
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自動車:+20%売上 / ▲2%利益
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環境エネルギー:▲4%売上 / +12%利益
この「成長パターン」をフジクラ・古河の事業構造に当てはめます。
◆ 2. フジクラ(5803)への当てはめ
● 事業構造の特徴
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情報通信(光ファイバ・光ケーブル)比率が高い
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電力ケーブルは住友・古河より小さい
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自動車(ワイヤーハーネス)は住友より小規模
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電子部品(FPC)は住友より小さい
● 想定される成長(前年同期比)
住友電工の成長率を構造比率に応じて加重すると
■ 売上高
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情報通信:+35〜45%
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電力:+5〜10%
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自動車:+10〜15%
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電子部品:+15〜20%
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全社:+18〜25%
■ 営業利益
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情報通信:+150〜250%
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電力:+10〜20%
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自動車:▲5〜0%
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電子部品:+40〜60%
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全社:+40〜70%
● フジクラの総括
光通信の比率が高いため、住友電工より利益成長が大きくなる。 自動車の比率が低いので原材料高騰の悪影響が限定的。
→ “住友電工より強い決算”になる可能性が高い
◆ 3. 古河電工(5801)への当てはめ
● 事業構造の特徴
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電力ケーブルが最大セグメント(住友より大きい)
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光通信は住友より小さい
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自動車(ワイヤーハーネス)は住友より小さい
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金属(銅・アルミ)比率が高く、銅高騰の影響を受けやすい
● 想定される成長(前年同期比)
住友電工の成長率を構造比率に応じて加重すると
■ 売上高
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電力:+8〜12%
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光通信:+15〜25%
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自動車:+10〜15%
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金属:+5〜10%
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全社:+10〜15%
■ 営業利益
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電力:+10〜20%
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光通信:+40〜60%
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自動車:▲5〜0%
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金属:▲10〜+5%
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全社:+5〜15%
● 古河電工の総括
電力ケーブルは銅高騰で利益が伸びにくい。 光通信は伸びるが比率が小さいため全体を押し上げきれない。
→ “住友電工より弱い決算”になる可能性が高い
◆ 4. 3社の想定決算を比較(構造的強弱)
| 会社 | 売上成長 | 利益成長 | 主因 |
|---|---|---|---|
| 住友電工 | +15.9% | +61% | AI光通信+産業素材 |
| フジクラ(想定) | +18〜25% | +40〜70% | 光通信比率が高い |
| 古河電工(想定) | +10〜15% | +5〜15% | 電力比率が高く銅高騰が重い |
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フジクラ:住友電工の決算構造を最もポジティブに受ける銘柄
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古河電工:住友電工ほどの利益成長は出ない構造
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住友電工:AI光通信+産業素材の二枚看板で最も強い決算
なるほど電線御三家と一括りに語られることの多い三社ですが、当然収益構造はバラバラであって、住友と被る部分で分析するとフジクラの決算が良さそう、ただし住友の利益成長率61%を指標にされてしまうと、そこを越えない限りは売り叩かれることもあり得る、とも想定しておく必要がありそうです。
私の場合、決算トレードにおいて、決算跨ぎで一度に稼いだ額よりも一度に失った損失額の方が多かった(というあくまで印象ですが)ので、現在決算トレードは封印していますが、古河の決算発表が8/6、フジクラが8/7と一週間近くありますので、それまでに乗っかって(住友の決算は決して悪くないので、週明けには上昇スタートすると予想しています)決算前に売り抜ける、というプレイもありですかね
Happy Trading !!


