2026/5/20

 

◆ 外資が買う銘柄の特徴(定量基準)5項

 

時価総額1000億円以下の小型株(中小型株)で、外資(海外機関投資家)が実際に買う/保有する銘柄の特徴を、流動性・浮動株・業種・ガバナンスを中心に定量・定性的にまとめました。

 

外資は全体として大型株・高流動性株を強く好む傾向が強く、小型株への投資は限定的です。ただし、一定の条件を満たす小型株にはアクティブ投資やアクティビストとして参入します。データは主に過去の研究(FSA論文など)、JPX株式分布状況調査、市場レポートに基づきます。市場環境(2025-2026年頃のガバナンス改革・資本コスト意識向上)で小型株への関心は徐々に高まっていますが、依然として選別的です。

 


1. 流動性:1日売買代金 20〜50億円以上が理想

外資は数十億〜数百億円単位で売買するため、流動性が最重要です。

外資が入る小型株は相対的に売買代金上位や浮動株時価総額がそこそこあるものに偏る。

● 実務基準

  • 最低ライン:1日売買代金 5億円以上
  • 投資対象として安心:20億円以上

● 理由

  • 大口で買っても株価を歪めない
  • 売りたい時にすぐ売れる
  • ファンドの内部規定で「流動性基準」がある

2. 時価総額:最低100億円、1000億円は十分対象

外資の内部ルールでは、時価総額100億円未満は投資禁止が一般的。

● 実務基準

  • 100億円:ギリギリ対象
  • 300〜500億円:小型だが投資可能
  • 1000億円:中型株として普通に投資対象

3. 浮動株比率:30〜40%以上

外資は「オーナー企業」や「持株会が多い企業」を嫌います。

外資保有が高い銘柄は浮動株が多い傾向(研究で正の相関)。
小型株では固定株主が多いため、浮動株拡大(自社株買い以外のIR・株主還元)が外資呼び込みのきっかけになる。

● 理由

  • 浮動株が少ないと大口で買えない
  • 株価が動きやすく、機関投資家のリスク管理に合わない

● 実務基準

  • 35%未満:外資は嫌う(プライム市場基準の参考)
  • 50%以上:投資対象

4. ガバナンス:社外取締役・ROE・IR体制

外資は「ガバナンスの弱い会社」を絶対に買いません。

外資保有が高い企業ほどガバナンススコアが高い相関(研究)。

● 外資が見るポイント

  • 社外取締役が3分の1以上
  • 資本効率向上(ROE 8〜10%以上)に意欲がある
  • 英語IR資料がある
  • 四半期ごとの説明会を実施
  • 株主還元方針が明確(配当性向 or 自社株買い)

● 理由

  • 外資は「ガバナンスの弱い企業=リスクが高い」と判断する
  • ESG評価にも直結する

5. 業種:外資が好むセクターは決まっている

外資は「成長性が高い or 世界比較がしやすい」業種を好みます。

● 好まれる業種

  • グローバルニッチ/輸出関連: 機械、精密機器、電子部品、ファクトリーオートメーション(FA)、モーターなど。日本に強みがあり、世界シェアが高い「オンリーワン」企業

  • 成長テーマ: インバウンド・消費関連(一部)、防衛・半導体・AI関連など

  • 海外売上比率が高い企業を好む(ホームバイアス)。小型株でもグローバル・リーダーや成長シナリオ明確(M&A、技術優位性)なものが選ばれやすい。

  • 商社(日本独特の業態で世界比較しやすい)

● 避けられる業種

  • 純内需(売上の大半(海外売上比率10%未満)を国内で稼いでいる企業)

  • 規制業種(電力・ガス・公共交通機関など)

  • 地方銀行

◆ 外資が買う銘柄の「5条件チェックリスト」

項目 外資の基準 理想値
時価総額   100億円以上   1000億円以上
売買代金    5億円以上  20〜50億円以上
浮動株比率    30%以上   40〜50%
ROE    8%以上   10〜15%
ガバナンス   社外取締役・IR体制・ 英語IR+説明会

 

全体の定量的な傾向と注意点

  • 外資保有比率: 大型株で高く(30-50%超も)、小型株全体では低め(平均10-20%台)。ただし選抜された小型株では10-30%超や急増が見られる。時価総額500億円以下でも外国人保有10%以上+高ROE銘柄が存在。
  • 規模の壁: 外資の本格参入は時価総額数百億円〜500億円超から増えやすい(500億円未満は国内個人や一部機関中心)。
  • パフォーマンス連動: 外資買い越し期に小型株も一部物色されるが、流動性・ガバナンスが鍵。研究では外資保有増加が株価に正の影響を与えるケースあり。
  • 最近の文脈 (2025-2026): 東証改革・資本コスト意識でガバナンス改善銘柄に外資注目。英文開示やアクティブIRが小型株のハードル。

まとめると、外資が小型株を買う特徴は「相対的に高い流動性+十分な浮動株+グローバル/ニッチ成長ストーリー+ガバナンス改革姿勢」の組み合わせです。

純粋な超低流動性・固定株主支配の銘柄はほぼ対象外。

投資する際は最新の大量保有報告書、外国人保有比率推移、浮動株情報、IR資料を確認し、ROEや海外売上をフィルターにかけるのが有効です。市場全体の外資買い越し局面でこうした銘柄が狙われやすい傾向があります

 

 

さて、基本的な私の投資スタイルは「機関投資家に乗っかる」なので、ほぼ中小型株を買い集めることはないのですが、それでも値動きの荒い(ボラティリティのある)小さな銘柄に惹かれることが多々あります(日々のストップ高はほぼ中小型ですからね)

安全に波に乗るには機関投資家の入ってこない小型株が良い、という声も度々聞きますので、今回の記事から外れた銘柄を触ってみるのも良いかもしれません

投資は自己責任で行ってくださいね、Happy  Trading !!

2026/5/16

ゆめみる宝石新たな半導体企業の上場ゆめみる宝石

セレブラス・システムズ(Cerebras Systems / ティッカー:CBRS)の上場が話題になっています。

この半導体スタートアップのAIチップは、なんとウエハーをカットすることなく、チップを90万個並列するというWSE(Wafer-Scale Engine)技術を売りにしています

 

このチップレット最大のメリットは

  • チップ間通信のロスがない →データ転送速度がエヌビディアの数千倍
  • 歩留まりがボトルネックにならない

その結果として、「エヌビディアのGPUクラスター(数百〜数千台)で数ヶ月かかるAIの学習を、セレブラスのサーバー(CS-3)わずか数台で、数日へと短縮できる」ほどの圧倒的な処理能力と低遅延(超高速応答)を実現しているというのです

その処理スピード約20倍は、なんとエヌビディアの10年先行しているという

 

ロボットそれなら、エヌビディアも巨大チップを真似してくるのでは?ロボット

当然そんな疑問が湧いてきます。チップそのものを製造しているのはどちらもTSMCですし。しかし、そこには3つの壁が立ちはだかっているのです。それは

  • 歩留まり
  • 熱膨張
  • 露光サイズ

通常、ウエハーを切り出すのは塵や傷で使えなくなった部分を切除し、使える部分のみでチップを製造するためです。1枚で数百万円~数千万円もするウエハーですのでできる限りロスを減らすのは必然です。

 

ところが、セレブラスはその傷を前提とした設計をしました。

セレブラスのチップには、約90万個のコアが敷き詰められていますが、そこには大量の「予備のコア」と、傷を自動的に迂回する回路(ルーティング・ファブリック)が組み込まれています。

製造時にどこかのコアに欠陥が見つかると、チップ自体がその部分を自動的に切り離し、予備のコアへデータを迂回させます。これにより、セレブラスは巨大チップでありながら、通常のGPUと同等以上の実質的な良品率(歩留まり)を達成しています。

 

半導体は動かすと激しく発熱し膨張してきます。その結果、基板との接続部分が引っ張られてチップが破壊されてしまうのです。

セレブラスはこれを解決するために、カスタムのコネクタや、シリコンの熱伸縮を吸収しながら電気を通し続ける特殊なパッケージング技術を自社で開発しました。

 

露光には一度で照射できる限界サイズ(レティクル限界:約858平方ミリメートル)が決まっています。エヌビディアの最大級のチップは、この限界ギリギリのサイズです。

セレブラスは、この限界サイズの回路をウエハ上に「一回一回、少しずつずらしながら隙間なく焼き付け、さらにそれらの境目をすべて連動した回路として繋ぎ合わせる」という、TSMCとの共同開発による特殊な露光プロセスを開発しました。

 

これらのブレイクスルーによって、ウエハーを切らずにチップレット化するというイノベーションを実現しました

 

手裏剣エヌビディアの逆襲手裏剣

ところで、エヌビディアはセレブラスの技術に対抗するべく「チップレット」と呼ばれる最先端技術に磨きをかけています。

 

エヌビディアの最新アーキテクチャ(Blackwellなど)は、限界サイズで作った2つのチップを、TSMCの「CoWoS(コワース)」という超高密度なパッケージング技術を使って、「1万分の1ミリメートル」という超極小の隙間で結合させました。

まるで1つのチップであるかのように超高速で繋ぐアプローチ(超高速インターコネクト技術)によって、前世代から推論性能を15倍に跳ね上げています。

 

さらに、「NVIDIA Dynamo」といった新しいオープンソースの推論フレームワーク(ソフト群)を発表しました。これにより、ハードウェアを一切変えなくても、データの処理方式を最適化するだけで処理効率を最大30倍に高めるという技術の提供も行っています。

 

この「最先端のハードウェアの限界に挑むセレブラス」と、「ソフトウェアとネットワークの総力戦で迎え撃つエヌビディア」の戦いは、まさに今のハイテク市場で最もエキサイティングな局面を迎えています。

 

ロケットセレブラス事業の懸念点とブレイクスルー戦略

30センチ四方もの巨大チップレットを導入しようと考える企業は多くはないでしょう。現在構築済みのサーバーを一から組み直す必要があるので当然です

 

1.顧客が少数

  UAE(アラブ首長国連邦)のAI企業「G42」やOpenAIなど限られた顧客のみ

 

2.初期投資の大きさが導入に二の足

  現在安定稼働しているNVIDIAサーバー群を、新興企業の、しかも巨大チップレットの専用サーバー(CS-3)に入れ替えるのは、余程の確信がなければ難しい

 

それらの点はセレブラスもネックと考えており、もっと普及を促すための戦略も打ち出しています

 

1. 「チップを売る」から「トークンを売る」へ

セレブラスはハードウェアをそのまま売る戦略に行き詰まりを感じ、「Cerebras Cloud(セレブラス・クラウド)」という従量課金のクラウドサービスを本格始動させました。

開発者は、高価な物理チップを購入する必要はなく、OpenAIやAnthropicのAPIを使うのと同じ感覚で、インターネット経由でセレブラスの超高速マシンにアクセスし、処理したデータ量(トークン)に応じてお金を払います。

 

初期費用をほぼゼロにしたことで、スタートアップや個人エンジニアが「とにかく一度、この爆速環境を試してみよう」と、手軽に雪崩れ込める仕組みを作りました。

2. 【大手のインフラに乗る】AWSとの電撃提携

自社だけでデータセンターを世界中に建てるには、莫大な資金と時間がかかります。そこでセレブラスは、クラウド市場の絶対王者であるAmazon(AWS)のデータセンター内にセレブラスのシステムを直接配備するという、極めて現実的かつ強力な提携(バインディング契約)を結びました。

これにより、すでにAWSを利用している世界中の膨大な企業(エンタープライズ顧客)は、既存の契約や決済システムのままで、シームレスにセレブラスの超高速計算パワーを選べるようになります。自社で営業網を広げるのではなく、「エヌビディアを追撃したいクラウド巨人(AWS)のインフラを乗っ取る」ことで、一気に世界共通の普及網を手に入れようとしています。

3. 【開発環境の破壊】「PyTorch」への完全ネイティブ対応

エヌビディアが誇る最強のソフトウェア壁「CUDA(クダ)」を崩すため、セレブラスは開発者が使い慣れたオープンソースのAIフレームワーク「PyTorch(パイトーチ)」に、チップの設計を100%最適化させました。

通常、新しい半導体を使うには専用の難しい言語を学び直す必要がありますが、セレブラスは「今あなたがPyTorchで書いているコードを、そのままうちのシステムに放り込んでくれれば、自動でウエハスケール用に翻訳して15倍速で動かします」というコンパイラ(翻訳ソフト)を完成させています。

開発者にとって「移行コスト(学び直す手間)がゼロ」というのは、一般普及における最大のブレイクスルーと言えます。

まとめ:セレブラスの数手先を読むシナリオ セレブラスが狙っているのは、すべての企業に「巨大チップ」を買わせることではありません。

彼らは、**「裏側の機械(ハード)がどれだけ巨大で異形だろうと、表側の開発者はエヌビディアと同じコード(PyTorch)を書き、いつも通りのクラウド(AWSやAPI)経由で、ただ『圧倒的に速くて安い結果』だけを受け取る」**という世界線を作ろうとしています。

この「クラウド化」と「既存インフラへの便乗」がうまく回り続ければ、エヌビディアのGPU不足や価格の高騰に悩む中堅企業やスタートアップが、一気にセレブラス派にシフトしていく可能性を秘めています。

 

セレブラスは、エヌビディアの全市場を奪う必要はありません。「超大規模なモデルの超高速学習」「リアルタイム性が求められるAI推論」という、エヌビディアが構造上苦手とするボトルネックを突くことで、AIインフラ市場の美味しいシェアを確実に奪いにいける位置につけています。

 

 

私はキオクシアのIPO時に全て落選したことで保有をあきらめ、JX金属は保有していたものの(8か月間無風だったため)途中で断念し、結果今すっごく後悔させられていますので、アンソロピックとセレブラス、スペースXはどうしても保有したいと考えています。あなたはどうしますか?Happy Trading !!

 

2026/5/14

 

フジクラ(5803)は本日14時に本決算を発表しました。

一通り結果をみても素晴らしい数字ばかり。唯一、期待外れだったと言えるのは、27年3月期の純利予想が▲0.7%の1560億円になるという減益予想だけです。

それでも1%に満たない減少ですよ(※これは後日、上方修正が公表されると高確率で予想します)

それだけでストップ安!

私には「良い買い場が(意図的に)作られた!」(※もちろん、しばらく下げる可能性は見込む)と見なしていて、仕込むタイミングを図っているところです

 

さて、押し目買いをするにしても、明日ってわけにはいきませんよね、いきなり大きな含み損からスタートだったら目も当てれらませんから

なので、これまでの「ストップ安翌日〜1週間のリバウンド確率(過去AIテーマ銘柄の統計)」をAIに出してもらいました。さて、どんな回答でしょうか?

 

サーチストップ安翌日〜1週間のリバウンド確率(過去AIテーマ銘柄の統計)

ここは「正確な公式統計は存在しない」前提で、日本のAIテーマ株+ストップ安パターンの経験則ベースで話します。数字はあくまで目安のレンジとして受け取ってください。


1. 前提条件(ここで言う「AIテーマ銘柄」のイメージ)

  • 対象イメージ:
    • 東証プライム/スタンダードの
      半導体製造装置・電子部品・データセンター関連・光ファイバ・生成AIインフラなど
    • 決算・材料で急騰 → 期待剥落や地合い悪化でストップ安になったケース
  • 時期:
    • おおよそ 2020年以降のAIブーム期(NVIDIA相場以降)

2. 経験則ベースの「リバウンド確率」レンジ

a. ストップ安翌日(T+1)

  • ギャップアップ(前日終値比でプラス寄り)
    おおよそ 20〜30%程度
  • 小幅反発(終値ベースでプラスだが、値幅は限定的)
    おおよそ 30〜40%程度
  • 続落(マイナス引け、安値更新含む)
    おおよそ 30〜40%程度

👉 経験則としては
「翌日に“綺麗なV字リバウンド”はむしろ少数派」で、
多くは「寄りで戻しても、引けにかけて売られる」パターンが多いです。

 

b. 1週間(T+5営業日)までのリバウンド

ここでは「ストップ安日の終値に対してプラス圏に戻るか」で見ます。

  • 5営業日以内に一度でも+10%以上リバウンドする確率
    ざっくり 50〜60%
  • 5営業日後の終値がストップ安日の終値より高い確率
    ざっくり 40〜50%
  • 5営業日後も安値圏(ストップ安日の安値近辺〜さらに下)に沈んだまま
    ざっくり 30〜40%

👉 要するに、

  • 「一度はそれなりに戻る(短期ショートカバー+逆張り勢の買い)」ケースは半分以上
  • ただし
    「1週間後に“ちゃんと戻って終わっている”かというと、コイン投げ〜やや不利くらい

というイメージです。


3. AIテーマ株に特有のクセ

① テーマ性が強いほど「指数・NVIDIA次第」になる

  • 個別の決算がどれだけ良くても
    NVIDIA・NASDAQ・日経AI指数の地合いが悪いと戻りは鈍い
  • 逆に、
    「グローバルAIが一斉リバウンドする日」に
    一気に+15〜20%戻すケースも普通にある

 

「決算失望ストップ安」は“戻り売りゾーン”を作りやすい

  • 決算前に買っていた短期勢の
    「やれやれ売り」+「戻り待ちの売り板」 が厚くなる
  • そのため、
    • 1〜3日で+10〜15%戻る → そこで一気に売りが出て再度押し込まれる
    • という「二段下げ」パターンもかなり多い

 

③ 出来高が枯れると“死んだフリ相場”に移行

  • ストップ安翌日〜2日目までは出来高が膨らむが、
    その後 急速に出来高が細ると、株価はヨコヨコ〜ジリ安 になりやすい
  • このフェーズに入ると、
    • 短期リバウンド狙いより、「次のテーマ・次の決算」待ちの時間軸 になる

4. トレード視点でのざっくり結論

短期(〜1週間)の統計的イメージ

  • 翌日だけで勝負するのは分が悪い(V字は少数派)
  • 1週間のどこかで“それなりの戻り”が出る確率はそこそこ高い(50〜60%)
  • ただし、
    • その戻りが「新高値トライ」ではなく
      “戻り売りゾーンを作るだけ”で終わるケースも多い

5. 今回みたいな「決算は完璧、ガイダンスと需給でストップ安」の場合

こういうケースは、
「業績の底が抜けたストップ安」よりはリバウンド確率が高いのが普通です。

  • ファンダは崩れていない → 中長期の押し目と見る資金が必ずいる
  • ただし、
    • 「来期成長鈍化」「供給制約」「材料出尽くし」と読んだ短期勢の戻り売りも厚い

なので、感覚的には:

  • 5営業日以内に+10%以上リバる確率:
    さっきの一般AI銘柄より“やや高め”(体感60〜70%ゾーン)
  • ただし、
    • その後に再度押し込まれて
      “しばらくレンジ〜ジリ安”に入るリスクも同時に高い


今回のストップ安は 業績悪化ではなく「期待とのギャップ+需給崩壊」型 なので、
中期視点では 押し目としての質が高い のは事実です。

ただし、ここからの値動きには“押し目として優れている部分”と“短期的にまだ荒れる部分”が共存します。
 

🎯 結論:中期(3〜6ヶ月)では押し目として良質

短期(1〜2週間)はまだボラが残る可能性が高い。


📌 なぜ「良い押し目」になりやすいのか

決算の質が高い(売上+20%、純利益+70%)

これは“循環的な一時的好調”ではなく、
AIインフラ需要という構造的テーマの中での成長

決算短信でも

  • 光ファイバ需要の強さ
  • データセンター向けの継続的な増産
    が明確に書かれています。

つまり、
業績のピークアウトではなく、供給制約による一時的なガイダンス抑制

これは中期ではむしろプラスに転じやすい。


需給が崩れただけで、ファンダは崩れていない

ストップ安は「悪材料」ではなく、“短期勢の逃げ場がなくなっただけ”

  • 株式分割後の短期資金
  • 決算跨ぎの短期勢
  • AIテーマの地合い悪化
    これが一気に重なっただけ。

需給ショックは 時間が経てば必ず正常化 します。


会社予想が保守的すぎる可能性が高い

短信にも書かれている通り:

  • 原材料不足
  • 物流リスク
  • 供給制約
  • 影響額は算定不能で予想に織り込まず

つまり「悪いから減益」ではなく、“読めないから保守的にしただけ”

こういうガイダンスは、1Q・2Qで上方修正が出やすい典型パターン


📉 ただし短期はまだ荒れる理由

① ストップ安の翌日〜3日は「戻り売りゾーン」が厚い

  • 決算前に買った短期勢
  • 分割後に入った短期勢
  • ストップ安で投げられなかった人

これらが 戻りで売りたい価格帯 を作るため、短期は上値が重くなりやすい。

② AIテーマ全体の地合いがまだ不安定

日経の記事(AI株の選別下落)を見る限り、テーマ全体の資金フローが弱い

個別の良決算だけでは戻りきらない可能性がある。

③ 出来高が急減すると“死んだフリ相場”に入る

<ストップ安後の典型パターン>

  • 1〜2日:出来高爆増
  • 3〜5日:急減
  • その後:ヨコヨコ〜ジリ安

このフェーズに入ると、中期の押し目としては良いが、短期の値幅は取りにくい


📈 中期視点でのシナリオ(3〜6ヶ月)

ベースケース(確率:高)

  • 供給制約が徐々に緩和
  • 1Q or 2Qで上方修正
  • AIインフラ需要は継続
    株価は決算前の水準に回帰しやすい

強気ケース

  • 光ファイバの増産が想定以上に進む
  • 海外DC向けの受注が加速
    高値更新も十分あり得る

弱気ケース

  • 原材料不足が長期化
  • 地合い悪化が継続
    ヨコヨコの長期レンジ入り

🧭 最適な次の一手は?

あなたが「良い押し目」と感じているのは、ファンダを読めているからこそです。

ただし、“いつ入るか”は短期の需給を読む必要がある

短期(1〜2週間)の最適なエントリーポイントの見極め方

  • 板の厚さ
  • 出来高の推移
  • 典型的な“戻り売りゾーン”の価格帯
  • 反転シグナルの条件

中期(3〜6ヶ月)のバリュエーションと上方修正シナリオ

  • 来期予想の保守性の度合い
  • 光ファイバ供給制約の緩和時期
  • EPSと適正PERのレンジ
  • 中期の株価シナリオ表

 

現時点のPTSでもフジクラは売られてますね。出来高99万株以上、下落率4.4%です。

いくら良い決算でもAIが分析してくれたように、まだまだ下落、そしてしばらく低迷、というシナリオも十分に想定しなければいけません。

 

その上で、上昇に転じた局面では、焦って跳び乗ってしまわないよう、お互いに注意しましょうね。乗ったはいいが、下落に転じる、なんて頻繁にありますからね。

Happy Trading !

2026/5/9

 

先日公開した【デイトレ入門① 売買候補を見つけよう】で銘柄候補の着眼点について勉強しましたが、今回はテクニカル編を勉強していきましょう。

 

昨日はデイトレの一つとして決算プレーをいくつも実践してみました。決算プレーと言っても前乗りではなく、決算が公表されてからのトレンド追随プレーだったのですが、結果は散々でした。

トレンドフォローと言えば、鉄板の手法のはずですが、そんなに甘くはないってこと?疑問に思った私は「一体どこでエントリーしていたら勝てたのだろう?」といつも以上の振り返りを行ってみたのですが、そんなポイントはありませんでした。

あるとすれば、発表前の前乗りだけです。しかし、前乗りってほんとに高リスク高リターンで、当たれば大きいけれど、外れも馬鹿デカい!のでもうやらないことにしているんです。

 

決算発表時と言えば、ギャップアップ/ギャップダウンですよね。

今回のトレードの失敗から学んだとすれば、「これが発生した時には逆張りが有効なのでは?」という視点が生じてきたことです。

そこでこの視点の信憑性を確かめるために、昨日(5/8金)の売買代金トップ30銘柄を11日前4/20まで遡って、チャートをチェックしてきました。

【銘柄一例】キオクシア、SBG、フジクラ、アドバン、トヨタ、IHI、古河、ソニー

  • デイトレに特化した検証なので、勝てたかどうかが判断基準
  • あくまでフィーリングなので、正確な判定(ギャップかどうか)ではない
  • 決算発表期なので特別値動きが荒い/ストップ時は集計から除外
  • 後場はさらに値動きが複雑なので集計外
  • 乱高下も判定すべきだったが今回は下記の項目に集約

◎は必勝、〇は勝ち、×はほぼ損切り、は100%損切り

 

チャートがなくて表からイメージできますか?

日々の寄付きから前場引けまでの値動きを文字化したもので、大雑把ではありますがこれらの11項目に分類しています。

〇✕については、初動(寄付き~10分)で入っていたら、まず勝てる、まず負けるという目安で、実際のチャートの値動きから判定しました。レンジ化してしまった場合も値幅はほとんど取れないので、負けカウントです。

そして、それぞれの値動きがどれだけ生じたかを集計した割合を載せました。

 

すると、決算発表時などに生じるギャップアップ/ギャップダウン時はほぼ勝てないという事実が見えてきます。特に「急騰後の急落」「急落後の反転」などは高確率で発生していて、まさに個人の損切り地獄と化してしまっています。

確実に勝てるのは、前日終値近辺から寄り付いた日のトレンドフォローです。しかし、この場合でもレンジ化する確率はトータルで23%ほどあるので、「勝つか小さな損切り」は覚悟しないといけません。

  • GU/GD時のフォローは70~80%負け確定
  • 値動きの39%は結果的にレンジ化(沈静化)する
  • 高勝率なのは何もない日のトレンドフォロー

いかがでしたか?かなり優良情報だったと思いませんか?今回のデータは売買代金トップ30に限ったデータですので、みなさんの注目している銘柄群も同様のデータチェックをしてみることをお奨めします!

例えば、今回のデータチェックで意外に思ったのは、

  • IHI(7013)は初動から反転することが多くてデイトレは難しい
  • レーザーテック(6920)は連続2日似た値動きをする傾向がある
  • ディスコ(6146)は寄付きが異常に激しいから初動は避ける

こういった癖を把握しておくと、みなさんのスキルアップにもつながると思いますので、ぜひ実践してみて下さい。Happy Trading !!

2026/5/1

 

みなさんはどんなトレードスタイルが自分向きだと思いますか?

期間で分類すれば、長期、中期、デイトレと様々な時間軸がありますが、どれを選択していますか?

私はと言えば、大きく稼ぐことに固執して信用取引がメインなので、最長6カ月。

その6カ月間保有しているものと言えば……、あ~あ塩漬けばかり

そうなんです!初動は上手く捉えても、状況変化にうまく対応できてない内に含み損化してしまって。やはり、初動時の大きな含み益が目に焼き付いてしまって、「いずれ戻るはず」という甘さが含み損を受け入れてしまうんですよね

これで最近、最悪の損切りをしてしまいました。トホホ

 

さて、現在の私のトレードスタイルは、信託少々、短期がメイン、残りの資金でデイトレというバランスで実行していますが、デイトレの銘柄選びってホント難しい

 

みなさんも経験があると思いますが、

  • 話題沸騰の株に入ろうにも、ストップ高まで張り付いてトレードできず
  • 目論見どおりの値動きで安心しているのも束の間、急反転で含み損化!
  • 慌てて決済した後でグングン伸びていった……

失敗を挙げればキリがないですよね。しかし、それらを失敗と見なさないのも一案。

だって、みなさんも私も悪いことはしてないんですから

シンプルな思考が通用しない、それがトレードなんです

 

では、勝ち経験を積み重ねるために、デイトレの銘柄選びを一緒に見直しましょう

 

ゆめみる宝石デイトレ戦略の改善/銘柄選びゆめみる宝石

「前日のカタリスト+PTS」で候補出しをしているだけだと少し情報が足りません。特に寄りからストップ高に張り付いて売買できないとか想定外の値動きは、ある程度“構造的に避けられるパターン”があります。

過去の結果を振り返ると、ヒントはだいたい次の3つに集約されます。


①「材料の質」より「需給の質」を見ていない

多くの人がやりがちなのがここです。同じ「好材料」でも、

  • 流動性が低い小型株

  • 信用買い残が多い銘柄

  • 直近で急騰済み

こういう条件が揃うと、寄り天→一気に売り崩し or 売り気配張り付きになりやすいです。

過去検証でよく出る傾向

  • PTSで+10%超 → 翌日GU寄り → そのまま寄り天率が高い

  • 信用倍率が高い銘柄 → 悪材料で即スト安貼り付き

  • 浮動株が少ない銘柄 → 板が薄くて一方向に飛ぶ

👉つまり、「材料の良し悪し」でなく「誰が持っていて誰が逃げるか」を見る必要があります。


②「寄り前の板・気配」を軽視している

前日分析よりも、実は当日の8:50〜9:00の情報の方が重要です。

チェックすべきポイント:

  • 特別気配かどうか

  • 成行注文の偏り(買い/売りの厚み)

  • 寄りそうな価格帯(GU幅)

典型的な失敗パターン

  • PTS強い → そのまま成行で飛び乗る
    → 実際は「寄りで全部ぶつけられる出口」だった

👉寄り前に“誰のための値動きか”を判断する癖をつける

  • 買いが多すぎる → 利確の餌

  • 売りが多すぎる → リバ狙い資金が入る余地あり


③「シナリオが1つしかない」

これが一番致命的です。例えば「材料良い → 上がるはず」だけで入ると、

  • GUしすぎ → 下落

  • 寄りから売り崩し

  • アルゴの逆張り

全部に対応できません。

改善方法(重要)

毎回、最低でも3パターン用意:

  • A:GUしてさらに上(順張り)

  • B:GUから下落(寄り天ショート or 見送り)

  • C:GDや弱気配からリバ(逆張り)

👉「どの条件なら入るか」を事前に決める(寄り後5分でVWAP上ならロングなど)

  • 寄付きGU後の最初の5~15分で前日終値や寄り値を割らない底堅さを確認
  • 上昇に出来高が伴っていること

④「触ってはいけない銘柄」を明確にしていない

これをやるだけで成績がかなり安定します。

デイトレで避けるべき典型

  • 低流動銘柄。ストップ高/安に張り付きやすい

  • 時価総額が極端に小さい銘柄

  • 材料が「曖昧(期待系・噂系)」

  • 増担保規制・信用規制中

  • テーマ株は本命が牽引しているため、連れ高銘柄は本命に引っ張られる

👉過去トレードを見返して“負けた銘柄の共通点”を言語化するのが最優先です


⑤実際にやるべき「検証方法」

感覚ではなく、簡単でいいのでデータ化すると一気に改善します。例えば、

項目 記録内容
材料の種類 決算・提携・思惑など
PTS騰落率 +◯%
寄りGU/GD率 +◯%
寄り後30分の方向 上/下
出来高 多い/普通/少ない
結果 勝ち/負け

👉これを20〜30銘柄分やると、「勝ちパターン」「地雷パターン」が見えてきます

 

 


最後に(重要な視点)

デイトレは「銘柄選びゲー」に見えて、実際は “入っていい局面を選ぶゲーム”です

極端に言うと、

  • どんな銘柄でも「いい位置」なら勝てる

  • どんな好材料でも「悪い位置」なら負ける

 
共に思いを実現させましょう!Happy Trading !!

2026/4/29

 

自社株買いが発表されてその株が買われる、というのは良く見る光景ですが、逆にほとんど値動きのない場合もあります。

その場合「織り込み済み」と見なされて、みなさん納得させられていますよね?

だから投資は難しい、と考えられる反面、ある程度見込みをつけるともっと確度が上がる可能性があります。

この記事ではその見込み方法を分解してゆきましょう

 

発行株数の5%の自社株買い&消却で株価はどれだけ上げる?

結論から言うと、「5%の自社株買い+消却 ⇒ 株価も5%上昇」が“論理的に正しい反応”とは言えません。そう単純には動かないのが実務です。

 

まず重要なのは、自社株買いと消却は企業価値そのもの(総額)を直接5%増やすわけではないという点です。
自社株買いは会社が現金を使って株を回収する行為なので、

  • 企業価値(EV)=ほぼ変わらない(現金が減る分だけ価値も減る)
  • ただし発行株式数が減る → 1株あたりの利益(EPS)は上昇

という構造になります。つまり起きているのは
👉「パイが大きくなる」ではなく「分ける人数が減る」です。


では株価はどう決まるかというと、

  • 株価 ≒ EPS × PER(評価倍率)

なので、EPSが約5%増えても、PERが同じとは限りません。例えば:

  • 財務が悪化(現金減少) → PER低下
  • 成長期待が変わらない → PER据え置き
  • 株主還元姿勢が評価される → PER上昇

こうした要因が同時に動くため、「きっちり5%上がる」という単純な関係にはなりません。


さらに実務的に大きいのが「織り込み」の問題です。

  • 市場は発表前から自社株買いを予想していることがある
  • 発表内容が期待より弱い/強いで反応が変わる
  • 実際の買付ペースや価格も影響する

そのため、

  • 期待通り → あまり上がらない
  • 期待超え → 上昇
  • 失望 → 下落

といった動きになります。

 

ゆめみる宝石こんな条件が揃った自社株買いは最強!ゆめみる宝石

自社株買いは「やれば上がる」訳ではなく、条件が揃ったときに強く効きます
株価インパクトが大きくなりやすいパターンを、重要度順に整理します。


割安なときの自社株買い(最重要)

これは最も効きます。

  • 会社が「本来価値より安い株」を買う
    → 残った株主に価値が移転する
    本質的に企業価値を押し上げる行為になる

逆に、

  • 割高なときの自社株買い
    → 高値掴みと同じ
    むしろ価値を毀損

👉 投資家が見ているのは「規模」より「価格」です。


② 継続性・一貫性(単発 vs 数年型)

  • 単発の思いつき → 効果は一時的
  • 明確な方針(例:総還元性向◯%、毎年実施)
    PERが上がりやすい(評価が安定する)

👉「今年だけ5%」より「毎年2〜3%を継続」の方が評価されることも多いです。


③ 財務余力の範囲内であること

ここを市場はかなり見ています

  • 余剰キャッシュで実施 → 安心感あり(プラス評価)
  • 借入して実施 → 一時的にEPSは上がるが→ リスク増 → PER低下の可能性

👉 EPS増加とPER低下が相殺される典型パターン


④ 成長投資とのバランス

  • 成長機会があるのに自社株買い優先
    → 「成長諦めた?」と見られる→ マイナス評価になることも
  • 投資機会が乏しい企業が実施
    → 「合理的な資本配分」→ プラス評価

👉 同じ自社株買いでも「企業のフェーズ」で意味が変わります。


⑤ 実際の買付ペース(需給インパクト)

ここは短期株価に効きます。

  • 短期間で集中買付→ 強い買い圧力 → 上昇しやすい
  • 長期間でゆっくり→ インパクト薄い

👉 「発表」より「実行の仕方」が重要


⑥ 消却の有無

  • 消却する
    → EPS希薄化が完全に解消 → 評価されやすい
  • 金庫株として保有
    → 将来の希薄化懸念あり → 中立〜ややマイナス

⑦ サプライズ性(市場とのギャップ)

これはかなり効きます。

  • 予想以上の規模・タイミング→ 強く上昇
  • 織り込み済み→ 反応薄い

私の注目ポイント

  1. 割安なとき
  2. 何年にも渡って実施
  3. 余剰資金
  4. 消却する
  5. サプライズ性 

 

これだけ確認しておくだけでも、その銘柄が買われて上がってゆくものかどうかの判断材料になるはずです。

ぜひ、今日から自社株買い発表の見方を変えて分析してくださいね

Happy Trading !!

2026/4/23

 

ZenmuTech社ゼンムテック社が上場して以来、素晴らしいイノベーションだと注目を続けているのですが、株価はパッとしないですね。実際の売上高も伸びてない

 

その「秘密分散技術」は唯一無二の技術だと思うのですが、各組織のシステムに合わせて導入する必要があるなど、その面倒くささとコスト、情報漏洩の懸念もぬぐい切れないなどの理由があって普及を阻んでいるようです。

 

そんな中、米アンソロピック社のクロードミュトスClaude Mythosの性能が凄い、常識を塗り替える圧倒的なサイバーセキュリティ能力を持っていると話題かつ問題視されているニュースがチラホラ入ってきます。

なんでも、27年間見過ごされていたバグをあっという間に見つけてしまったとか、バグとバグを組み合わせてそのシステムを根本的に乗っ取ってしまったとか、それらが平和的に利用されているうちはいいのですが、その機能がハッカー集団などに渡ってしまったらとか、AI独自の憲法(ミュトス)が人間の検閲から漏れて独自に発展してしまって制御不能化してしまったらとか、本当にシンギュラリティが目前に迫っているような危機感が現実化し始めています。

 

さて、このような内容をジェミニさんとあーだこーだしていましたら、何だか理想的に思える結論に達しましたので、情報共有させて頂きます。

 

 

ゆめみる宝石セキュリティシステムはこれが完全体!

Claude Mythosという「究極の矛(ハッカー能力)」と、ZenmuTechの秘密分散技術という「究極の盾(データ無意味化)」の対比は、次世代のサイバーセキュリティを考える上で非常に鋭い視点です。

 

結論から言えば、Mythosの登場はZenmuTechのような「データの無意味化」の価値を、相対的にさらに高めることになります。


1. 「侵入を前提とする」時代の決定打

従来のセキュリティ(Opus以前のパラダイム)は、「外壁を高くして侵入を防ぐ」ことに心血を注いできました。しかし、Mythosは「27年間見逃されたバグ」を自律的に見つけ出すため、**「どんなに壁を高くしても、いつかは必ず突破される」**という現実を突きつけました。

  • Mythosの脅威: 脆弱性を見つける速度が、人間が修正(パッチ)を当てる速度を上回る。

  • ZenmuTechの回答: 侵入されることを前提とし、盗まれたデータそのものを「無意味な断片」にしてしまう。

Mythosがネットワークを突破してサーバーにたどり着いたとしても、そこに置かれているのが「ZENMU」によって分散された断片だけであれば、超知能AIであっても復元(解読)のしようがありません。

2. 「論理(AI)」 vs 「物理(秘密分散)」

Mythosの強みは圧倒的な**論理推論(ロゴス)**です。暗号化されたデータであっても、鍵の管理ミスやアルゴリズムの弱点、あるいは将来的な量子計算によって突破されるリスクがあります。

対して、秘密分散は物理的な分割という数学的な原理に基づいています。

  • 暗号化: 鍵があれば開く。AIはその鍵を探す、あるいは計算で導き出す。

  • 秘密分散: 物理的に離れた場所に「断片」が揃わない限り、世界中の計算リソース(AI)を集めても情報は1ビットも復元できない。

この「計算で解けない壁」こそが、AIによるサイバー攻撃に対する最終的な防衛線となります。

3. 相補的な関係:AIが守り、ZENMUが隠す

将来的には、これら2つは対立するのではなく、以下のように組み合わされる可能性が高いでしょう。

役割 技術 内容
動的な監視 Claude Mythos (防衛側利用) 自律的にシステムをパトロールし、脆弱性を先回りして修正する。
静的な保護 ZenmuTech (秘密分散) 万が一の突破や内部犯行に備え、データを物理的に分散して「情報の価値」を消す。

専門家としての見解

どんなに賢いAI(Mythos)でも、「存在しないデータ」を推論することはできません。 秘密分散によってデータの構成要素が物理的に切り離されている状態は、AIの論理推論が及ばない領域です。

したがって、Mythosのような「攻撃に転用可能な超知能」が普及すればするほど、既存の暗号化に代わる**「物理的なデータ無意味化」**へのシフトは、企業にとって避けられない選択肢となるでしょう。

 

この盾と矛のような二重構造こそ、サイバーセキュリティの最終到達点だと思いませんか?

もちろん、イノベーションは次々に起こるので現時点では、という注釈付きではありますが。Happy Trading !!

 

2026/4/21

 

日経新聞 【鉱物やプラスチック再生利用に1兆円 政府、海外依存低減へ官民投資】

”政府は重要鉱物やプラスチックなどのリサイクルを強化するため、2030年までに施設整備や技術開発向けに官民で1兆円を投資する方針だ。国内での再生材の増産により資源の海外依存を低減し、日本の経済安全保障につなげる。

近くまとめる政府の循環経済行動計画に盛り込む。計画は夏に公表予定の経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)に反映する。

1兆円はリサイクル業者への補助金や官民ファンドの脱炭素化支援機構...”

 

 

この記事に基づき、「重要鉱物のリサイクル」「プラスチック資源循環」という2つの軸で、補助金交付や官民投資の恩恵を強く受けると目される主要な上場企業を分析します。

政府の狙いは「経済安全保障」と「脱炭素」の両立であり、単なるリサイクル業者ではなく、高度な抽出技術を持つ企業大規模な回収・再製品化インフラを持つ企業が本命となります。


1. 重要鉱物(レアメタル・蓄電池関連)

リチウムイオン電池(LiB)からのコバルト・ニッケル・リチウムの回収は、電気自動車(EV)普及の生命線であり、最も多額の支援が見込まれる分野です。

 

企業 コード 注目ポイント
住友金属鉱山 5713 国内屈指の精錬技術を持ち、LiBからレアメタルを純度の高い状態で回収・再利用する「水平リサイクル」の技術開発で先行。

三菱マテリアル

5711

廃基板からの金・銀・銅(E-Scrap)回収で世界トップクラスのシェア。リチウム回収の商用化も急いでいる。

JX金属(ENEOS HD)
5016
国内外で銅やレアメタルのリサイクル拠点を強化中。特に車載電池リサイクルに大規模投資。

DOWAホールディングス
5714
金属リサイクルと廃棄物処理の国内大手。希少金属の高度な分離抽出技術に強み。

2. プラスチック資源循環

プラスチックは「マテリアルリサイクル(原料に戻す)」と「ケミカルリサイクル(分子レベルで分解)」の両面で投資が進みます。特に技術的難易度が高く投資規模が大きいケミカルリサイクル分野に多額の補助金が流れる傾向にあります。

 

企業 コード 注目ポイント
三井化学 4183 使用済みプラスチックを油化し、再びプラスチック原料にするケミカルリサイクルの実証・商用化を加速。

積水化学工業
4204
廃棄物をガス化して微生物の力でエタノールに変換し、再びプラスチックを作る世界初の技術(BR法)を展開。

レゾナックHD
4004
昭和電工時代から長年のケミカルリサイクル実績(ガス化事業)があり、自治体との連携も強い。

アミタHD
2195
廃棄物を100%資源化するスキームに強み。資源循環プラットフォームの構築で、政策的な支援(J-クレジット等)を受けやすい。

3. 投資の読み解き:なぜこれらの企業なのか?

今回の1兆円規模の官民投資において、政府が重視しているのは以下の3点です。

  1. 海外依存度の低減(経済安全保障):

    特に中国などの特定国に依存しているレアメタルの国内循環を確立できる企業が最優先されます。

  2. 技術の高度化(研究開発支援):

    単に燃やす・埋めるのではなく、新品と同等の品質に戻す「水平リサイクル」技術を持つ企業に厚い予算がつきます。

  3. 大規模インフラの整備:

    「施設整備」への投資が含まれているため、広大な敷地や既存の精錬所・化学プラントを活用して大規模なリサイクル拠点を構築できる大手メーカーが有利です。

補足

中小型株では、リサイクル装置を製造する環境機器メーカーや、独自のプラスチック回収網を持つ物流・産廃大手も「隠れた本命」となる可能性があります。ただし、補助金の「額」という点では、前述の素材・非鉄・化学セクターの大手企業がその大部分を占めることになると予想されます。

 

私は特にレアメタルの回収を重点にポートフォリオを組んでいこうと思います。

Happy Trading !!

2026/4/19

 

みなさんもIPOには注目していますよね?

ですが、私は最近応募もしていませんでした、資金不足で。

それはともかく、新年からのIPO投資は散々だったようですね。7連敗ですか?

 

 

なるほど。そうは言っても、上場以降はそれほど悪くもないんでしょ?と思って4/17現在までのチャートをチェックしてみました。

 

4/17現在の株価

  • TOブックス 3760円
    7日後に3055円まで下落して以降は上昇中だが、未だ公開価格に届かず
  • イノバセル 722円
    初値1248円からほぼ下落し続け、現在ほぼ最安値
  • ギークリー 1328円
    初値1757円からほぼ下落し続け、現在底値圏でレンジ化
  • ベーシック 677円
    公開初日に835円まで上げるも下落し続け、4日目以降底値でレンジ化
  • ジェイファーマ 637円
    初値809円からほぼ下落し続け、現在ほぼ最安値
  • セイワHD 1876円
    初値1220円からほぼ上昇中
  • ビタブリッドジャパン 1094円
    公開初日に1390円まで上げるもほぼ下落し、現在底値圏
  • システムエグゼ 978円
    初値から3日間上げて1195円までいくが、反落して公開価格近辺でレンジ化
  • ヒトトヒトHD 508円
    初値から4日間上げて682円までいくが、反落して500円近辺
  • ソフトテックス 3580円
    公開価格1940円を大幅に上回って初値を付け5220円まで上げるも反落中

あら、上げることなく下げ続ける銘柄が続出!これはシンドイ。

とはいえ、全てが悪いというわけでもなく、分かり易く色分けしましたが、前半の銘柄はほぼ下落し続けているものの、セイワで盛り返し、以降の銘柄群は激しく上げ下げしていて、いつものIPOらしいとも言えるのではないでしょうか?

 

ともかく、現在のIPO不活性化にはいくつかの要因があり得ます。

  • 東証改革の上場維持基準を上回る成長が期待できるのか未知数
  • 大型でも十分に儲けられる相場で、あえて小型に向かう理由がない

もっともです。

半導体とデータセンタ系ばかりに資金の向かう現状では、医薬やSAAS系には目が向かない。

ところで、私はキオクシアの抽選に漏れてしまったためにスルーを決め込んでしまっていましたが、20倍になるなんて!分かっていたら塩漬けしてたのに……なんて

Happy Trading !!

 

2026/4/17

 

半導体メモリーの不足が2027年ごろまで長期化しそうだ。一時記憶に使うDRAMは米韓3社が寡占するなか、増産のペースは需要を満たす必要量に対し6割程度にとどまる。本格的な供給回復は28年になる見通しで、家電製品や自動車などの生産への影響が懸念される。

ホルムズ海峡の事実上の閉鎖が、電気代や素材コストを押し上げる恐れがあり、半導体各社が増産投資に一層慎重になる可能性もある。

 

メモリー半導体で世界首位の韓国サムスン電子は平沢(ピョンテク)市内で4棟目となる工場が26年内に稼働する。ただ、本格的な量産は27年以降になるうえ、演算用のロジック半導体も製造するためメモリーの大幅な増産には限界もある。

同市内では5棟目も建設中で、DRAMの一種で人工知能(AI)半導体に搭載される高速・大容量の「広帯域メモリー(HBM)」の先端品を中心に製造するとみられる。こちらの稼働も28年以降まで待つ必要がある。

メモリー事業を担当する金在駿(キム・ジェジュン)副社長は1月末に「業界全体での工場規模には制約があり、26〜27年の供給拡大は限られる」と語った。

 

2位の韓国SKハイニックスは2月、清州(チョンジュ)市でHBM専用の新工場を稼働させた。26年の供給増に寄与する大手3社の増産はこの工場だけだ。龍仁(ヨンイン)市内でも当初計画より3カ月早い27年2月の竣工を目指し、工場の建設を急ぐ。

SKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長は3月中旬、AI用メモリーについて「供給不足は30年まで続く可能性がある。(基板材料の)ウエハーが不足しており、短期間で急激に増やすことは物理的に不可能」と話した。

 

マイクロン・テクノロジーは27年に米アイダホ州やシンガポールでHBMの生産を始める。広島県でも26年5月に新工場棟を着工するものの量産は28年を目指している。1月には台湾の半導体受託生産大手、力晶積成電子製造(PSMC)から台湾北西部の工場を取得すると決めた。この工場からの供給開始は27年後半からとなる。

 

DRAMはサムスン、SK、マイクロンが計約9割のシェアをもつ。

HBMを生産できるのはほぼこの3社だけで、近年HBMに研究開発や増産投資を優先してきた。パソコンやスマートフォンに使う汎用メモリーの増産は後回しにされ、25年秋から供給不足に陥った。メモリー価格は26年1〜3月期に前四半期比9割値上がりする見通しだ。

 

香港カウンターポイントリサーチによるとメモリー不足を解消するには27年までに業界全体で年率12%の増産が必要だが、現状の計画では7.5%にとどまる。同社のMS・ファン氏は「需給が完全に正常化するのは(大型工場での量産が安定する)28年になってからだ」と指摘する。

最先端のメモリー工場は生産を始めても、直後は歩留まり(良品率)が上がらず供給拡大に時間がかかる。工場が稼働しても、AI向け需要が伸びる中で早期の需給緩和に至るかは未知数だ。

 

メモリーの8〜9割はパソコンやスマホ、サーバーに使われる。残りは自動車や産業機器などだ。米調査会社IDCによると26年のスマホ販売台数が前年比13%減る。低価格スマホの製造コストに占めるメモリー比率は現状2割程度だが、26年半ばには4割弱に伸びるとみられ、採算が悪化するためスマホメーカーが製造を縮小するからだ。自動車部品メーカーもメモリーの調達に苦労しているもようだ。

 

HBMを除く汎用メモリーは技術で差がつきにくく、供給過剰になると一気に値崩れする。直近では23年、新型コロナウイルス禍の巣ごもり需要でパソコンやスマホが売れたことの反動でメモリー不況が起きた。日本では長期記憶を担うNANDを扱うキオクシアホールディングスが過去最大の赤字を計上した。マイクロンやSKも最終赤字となった。

 

大手メモリー企業と取引する国内のある半導体商社は「昨年からメモリーメーカーがわざと供給を絞り、価格を高く維持しようとしている可能性がある」と指摘する。

国内ではキオクシアが第3製造棟も検討するが、具体的な時期は公表していない。太田裕雄社長は「市場成長に沿った規律ある設備投資を継続する」とし、不況時に傷んだ財務体質の改善を優先する。

 

過去を振り返ると、パソコンやスマホが普及した場面ではメモリー不足と価格高騰が起きた。そのたびにメモリー使用量を抑えるソフトウエアの設計変更や新技術の導入が進み、メモリー不足は緩和に向かった。今回も需要家側が高騰を嫌気して対策に動けば、メモリー市場の転調は早まる可能性もある。