平均足について、ちょっとした示唆を頂いたので、少々研究してみました。
知っていたことと言えば、平均足はトレンドの見極めを改良したものだという認識だけで、出来上がる課程やその意味することについてはあまり関心を持たなかったので、今回は驚くような発見をすることができました。
ネットでもざっくり調べてみたのですが、どこサイトの情報も表面をなぞったものばかりで、あまり役に立ちません。
ですので、ここに掲載する情報はかなりハイクオリティだと自負しています。
平均足をお使いの方には必ず役立つ情報だと思いますので、ぜひご一読下さい!
● さて、平均足はどうやって出来上がるのか?
もちろん、ロウソク足を平均化したものではありませんよね。以下のような計算から出来上がります。
平均足の始値=(一本前の足の始値+一本前の足の終値)÷2
平均足の高値=始値か高値で高い方
平均足の安値=始値か安値で低い方
平均足の終値=(始値+終値+高値+安値)÷4
この計算法は読んだだけではピンと来ないと思います。時間があれば、実際に書いてみることをお奨めします。
● それでは、実際にロウソク足と平均足の見た目の違いを確認しましょう。
まず、一番分かり易い点は、その足の高値・安値はどちらも同じだという点です。
陽線の高値はロウソク足と同じ値であり、陰線の安値はロウソク足と同じ値ですが、
陽線の安値、陰線の高値はロウソク足と同じ値とは限りません。
それは前述の計算法の通り、高値・安値の表示は始値の値如何だからです。
つまり、陽線ならば安値=始値になり易く、陰線ならば高値=始値になり易いのです。
その結果、同方向だけにヒゲが伸びる足がずらっと並ぶことになります。これが平均足の特徴になってます。
● 続いては、その平均足の特徴を出している始値の出来上がり方についてです。
計算法は、 平均足の始値=(一本前の足の始値+一本前の足の終値)÷2 ですので、
単純に前の足の実体部分の真ん中から始まることになります。
必ず、前の足の中間地点からスタートするのです。
その優位性については……よく分かりません。
トレンドが発生している場合には、すでにロウソク足の始値と平均足の始値のあいだで乖離が起きてるので、いきなり長い足が出来上がることになります。つまり、足が長くなり易い。
また、常に中央値から新しい足が作られる、ということは足が連続した綺麗な形に並び易いということですので、トレンド把握の容易性に一役買っているとは言えますね。
それ以上のことは何でしょう?分かる方はご一報ください。
● さて、次は終値についてです。
計算法は、 平均足の終値=(始値+終値+高値+安値)÷4
ですので、出来上がった平均足の丁度中間地点に終値が来るはずですよね。
それでは画像を拡大して確認してみましょう。
黄色い四角で囲った足を見て下さい。平均足でこの計算式に当てはめたとしたら、このような形になるはずはありませんよね?終値がもっと下方にくるはずです。
では、ロウソク足と見比べて下さい。どうですか、この短いロウソク足の平均値なら、平均足の終値にマッチしますよね?
つまり、終値はロウソク足を参照している訳です。この点について記述しているサイトはほとんど見当たりませんでした。
結局、平均足の終値は実際の値動きの集約ということになりますので、終値が同方向へ移動し続ける限りそのトレンドの継続は堅いと見なせそうです。
● 最後に、平均足の投資判断法を
1.始値を基準としているため、勢いがある限り片方だけにヒゲが伸びる
そのヒゲが長いほど勢いが強い ⇒ロウソク足の見方とは全く正反対ですね
2.勢いがおちてくると実体部分が徐々に短くなっていく
トレンド転換の可能性を考え始めましょう ※押し目・戻りかもしれませんのでご注意
3.ヒゲが上下双方に出る時も膠着状態に入る可能性があります
今後も新たに分かったことは追加していきます。