今回の御相談は 正直あきれました。

名前はあえてあげませんが、某有名メーカーの仕様をフランチャイズで
工事をおこなっているハウスメーカーです。

施主との打ち合わせで最初に起きたのが、
打ち合わせのミス。

契約前に施主は、床暖房の設置、床暖房でも問題の無い床の仕上げ材の
打ち合わせまでしたそうです。

ただ、ここで問題なのが施主の御願いした床暖房と
工事屋があげた床暖房の違いが出て来たのです。
家は、高断熱、高機密の建物。
業者はガスで暖める床暖房も必要ないので蓄熱暖房を取り入れた。

しかし・・・高機密のはずが気密性が悪く暖房も効かない
お粗末な造りだったのです。

高機密を謝った造りをすると気圧の変化で余計に風が入って来たり
冬は寒く、夏は暑い家になるのです。

施主は話が違うと業者に直す様に依頼。
しかし、床暖房の話は聞いてなかったとハウスメーカーが主張。

また、打ち合わせの議事録も残っていない。
施主は素人なんです。
建築業者が議事録をとり施主に説明をして双方納得の上で
仕事を進めるのが筋。

隙間風も凄いのでクレームを言った所、直すと言いながらも
それ以降電話にも出ない。
代理に話をするが一向に進展も無し。

ここで弁護士に話を持って行くのが道理ですが、
この場合、かなり難しい。

証拠が無いんです。

裁判をしても言った言わないの水掛け論と、施主が契約書にハンを押した時点で
承諾した事になるからです。

業者は言葉巧みにこの『契約書』に印鑑を押させようとします。
そして契約時にと前金を頂く。

ある業者は概算見積りで簡単なプラン図だけ、事務処理があるから
先に契約書に印鑑を押してもらえないと書類作成もできない。
それが当たり前に思っている施主は印鑑を押す。

さて、図面が出来上がりました。
設備は最低のクラス、しかし見せる物は高級感ある設備。
『こっちの方が良い』
『かしこまりました。見積りの変更をいたします』
翌日、自分の予算とかけ離れた見積りが上がってくる。

『そんな予算ないし、やめます』
『最初に頂いた前金は戻りませんが宜しいですか?』
仕方なく、妥協してその会社の家を建てる。

未だにこの様な流れで仕事を進めている業者がいるんですね。
いや、現地調査や見積り、図面に経費は確かにかかるんです。
途中でやめるはって施主も多いのは確かです。
業者もこの様な体制になるのもわかる気がしますが・・・・。


今回の御相談の方もこれと似たケースです。

最初に提示した予算では床暖房設備は無理だったんでしょう。
しかし、先に契約して御客を確保したい。
床暖房も安い物で納めれば素人だからわからないだろう。

しかし、床暖房ならぬ蓄熱暖房はまったく温かくならず、
施主は以前に経験した体感温度にもならぬ床暖房に不満爆発。

高機密の家なのに隙間風も入ってくる。

施主側に聞きました。
『見積りの時に設備関係の説明は受けましたか?』
『いえ』
『図面に希望工事の詳細は書かれていますか?』
『いえ』
『それなになぜ印鑑を契約者推に押したのですか?』
『言った物が入っていると思ったからです』
これは施主のミスになります。
確認をしないで信用して印鑑をついて工事に承諾した。

まず、契約を急がせる工事屋は信用しない方が良いでしょう。
また、図面もお粗末、変更図面もよこさない。
契約時の見積りも『一式』が多い見積りは信用してはなりません。

概算見積りはあくまでもだいたいのいい加減な見積りです。
この段階で設備はどの程度の物がつくのか?。
仕上げは何でできているのか?。
後で追加になる工事はあるのか?。
確りと聞かなければなりません。

そして契約時には、図面と見積りを照らし合わせ、
内容を確りと聞く。
納得できた時点で印鑑を押して契約です。

少しでもわからない所や疑問に思った所があったら
確りと聞きましょう。
家は安い買い物ではありません。
あとで騙された、言ったのに違う工事になっているって事は
お互いに意思の疎通がはかれずに食違う事もあります。
業者も悪気が合っての事ではない場合の方が多い。

そういった起こってはならない食い違い、ミスを無くす為にも
業者に任せっきりにするのではなく
施主も確りと工事に参加し、一緒に家を造るんだという意識を
持たなければ良い家は造れません。

もう一度言います。
家造りは任せていては良い物はできません。

一致団結し、設計、職人、施主が一つの輪になる。

それだけのエネルギーが必要なんです。
photo:01


なんだかこだわりがあって、色鉛筆は、ナイフで削るんです。
さっきもナイフを取り出し、色鉛筆を削ったんですが
なんで?ナイフで?。
便利な文明の利器を使えば良いのにっとふと思ったのですが、なかなかこだわりの理由がみつからないんです。
っで、また削ってみた。
なにも考えずに色鉛筆の先端に集中して削ってると無心になれるんですね。
嫌な事も全て忘れて削っている自分がいました。なかなか楽しいですよ。
お試しあれ!!



iPhoneからの投稿
お宅はお茶室作るぐらいだからお高いんでしょ?。

いや、仕様と造りによっては変わりますよ?。
お客様がこれでって言うならお勧めはしませんが建て売りの様な家も造れます。

小さな仕事はしてくれないんでしょ?。

トイレのドアから、釘1本で直る修理も御受けしますよ?。

たいがい電話で聞かれる質問。
大工の手間賃って相場があるんです。
これが地方によって変わるんですが、都会に行けば行く程、昔は高かったんです。
だから、地方の腕のいい大工さんを呼んだりして手伝ってもらったりしている所もありました。
勘違いしないでほしいのは、大工さんの1日の手間は
腕が良くても悪くても?変わらないんです。

坪単価って聞いた事がありますか?。
『この家は1坪60万』30坪なら1800万円。
しかし、これも家の仕様や造りで差があるんです。
建て売り程度の家なら坪40万ぐらいからあります。
または・・・坪25万円っていうのも見た事があります。
安いですよね?。
でも注意してほしいのが、どこまでの工事が入った坪単価なのか?って事です。
坪単価が安いから決めてはなりません。
営業の上手いハウスメーカーは、安い坪単価を表示し実際に見積りが上がってくると坪60万円~80万円っていうのもあります。早くいえば囮の坪単価なんですね。
説明のパンフレットに、小さく『基礎工事、設備工事、登記費用は別途です』って書かれてたりします。
または、殆どがオプション。
パンフレットの表紙には豪華なかっこいい物を使い、実際の安い坪単価の住器は最低の物です。
良い物を見せられれば80%の人が無理していい物を選びます。気がつけば坪100万円だった・・・なんて事もあります。いや・・・これ実話ですよ?w。

工事費を安くするには何がネックなのか?。
それが大工労務費、職人さんの関わる工事なんです。
それを削る為の便利な新建材があるんです。

または、後ろを振返らず、前だけを見て仕事をしてもらうか?。
それか、じっくりと焦らずに確りと作ってもらうかでも坪単価は変わってきます。
建て売りで1坪あたり2~4人ぐらいで工事をします。
確りした注文住宅で5~6人。
1坪(畳2帖分)を数人で造るのではなく、1人が1坪を何日かけて造るかなんです。
6人なら1人で6日間工事日があるってことです。

新建材を使わずに無垢の木を大工が製材し加工して造るとなると、1坪あたり2人っていうのは不可能な工事なんです。
最低でも5~6人は必要になります。

表面に木の模様が描かれた、中味は木のチップをボンドで固めた新建材であれば職人の加工費がいらないんです。
だから安く家が造れる。

ここで新建材も良いですが、無垢材を荒削りで使用すれば大工労務費を安くできるんです。
最近多いのが、外壁を無垢材で張るんですが、荒いままの材料を張るのが流行っているんです。荒々しさがでてワイルドな山小屋風の表情になります。
これを偽物の材料で張っても木の質感はでません。
または、古材を使用するのもかっこいい風合いがでます。
いかに大工の手間を減らすか?。

自分の家を建てる時のヒントにしてください。
本物の材料でも家を安く建てる方法はあるんです。

未来の子供達にゴミを残さない為にも自然にかえる材料を使用したいですよね。
色々な相談を受けますが、未だ高断熱、高機密についてのクレームは減りません。
高機密ですが、それ自体が悪いわけじゃないんです。
施工が問題。
例えば、風呂から出た時に洗面脱衣に出たとします。真冬時に浴槽の湿気が煙のように一気に洗面所に移動します。この湿気・・・小さな換気扇では排出するにはかなりの時間がかかります。
天井、床、壁に湿気が付着しいつまでも乾燥しない。窓を開けて換気扇をまわさないとカビの原因にもなるんです。
また、気圧の変化で逆にドアや窓からも風が入り込んだりもします。施工が確りとされていれば問題ないのですがね。
施工のばらつきが多いのも問題。
講習を受けて材料を購入して工務店さんが決められた仕様を守りながら仕事をするのですが、A社とB社が全く同じ家を建てられるか?っと言ったら疑問です。
請け負う業者の体制によっては作りはバラバラ。
表向きは綺麗な仕上がりですが、裏はどうでしょう。
ある家の屋根裏は隙間を埋める為に・・・ガムテープが貼られていました。
それも夏の暑さで半分以上が剥がれてました。
ばらつきある施工・・・これを無くすには技術や資材を提供している会社が中間検査や最終検査にもっと力を入れなければならないですね。
昨日、TVで夢のマイホームを造る番組を見ました。皆さん、夢を叶えるべく試行錯誤して住宅を建てられているんですね。
TV内で感じた事は、普通に新建材が取り入られている事。中には表だけ自然素材をふんだんに使用している建物。

以前から気になるのが合板です。薄い板を接着剤で何層にも張り合わせたもの。これが最初の頃にあった強度を何年持たせる事ができるのか?。
解体等の工事で数十年たった合板を目にする事が多いのですが、床からの湿気、外壁からの湿気で経年劣化した合板は、手軽なバール(釘抜き)で叩くと、簡単に刺さる状態です。
また、手で剥がすとバリバリと薄い板がバラバラになり剥がれます。
これでは建物の強度も下がり地震の際には倒壊なんて事もあるわけです。
今流行の『ネダレス』これは床下地材なんですが、普通は根太の上に床板を貼るのですが、ネダレスの場合、根太がいらないんです。その分、大工の手間が省ける便利な物。
これも実は接着剤で張り合わせた積層材。
いずれは朽ち果てる物です。
これを使用するなら、無垢の30mm厚みの床板を直接構造材に乗せ張った方がまだ宜しいかと思います。

住宅ローンの年数、住宅の手入れをしなければならない時期。
よく考えて家を設計し建てなければなりませんね。
また、いずれ売却を考えている場合、やはり作りの確り
した建物の方が不動産としても売りやすいでしょう。
軒並み建っている新建材や合板でまとまった住宅は30年後どうなっているか?。気になります。
会社を退職し、年金での生活。
その時に、化粧をするだけで家が長持ちする状態であれば良いですが、殆どが『建て直しですね』と言われるように思います。

30年先を見据えてのマイホーム造り。
そこまで考えてくれる地元の良い工務店さん、理想ですね。
前回は、マイホーム計画をお送りしました。
どうでしたか?、今後のマイホーム計画に少しはやくにたてましたでしょうか。

まだまだお知らせしなくてはいけない事が沢山あるのですが、全てを書き込むと
本1冊ができてしまう内容になってしまいます。

ご質問等ありましたらお気軽にメールをおよせくださいね。

さて、今回は高齢のわんちゃんと暮らす方からのご質問です。
この方の場合は、メールでのお問い合わせでした。

犬も歳を重ねると足腰が弱ってきます。
今まで平気でフローリングの上を歩いていたにも関わらず、
最近では、滑る床に恐怖心を抱き、ゲージから出てこなくなってしまったそうです。
また、トイレに行くまでに床のあっちこっちにオシッコをしてしまい
新建材の床の表面材がめくれ上がってきてしまった。
この表面がめくれて、床を張替えたいとの事でしたが、
一部分の張り替えは、元の様に綺麗にはなりません。
工事も大変です。元の通りにするなら全面張り替えになります。
そこまでお金をかけたくないとの事でした。

まず、一般的に簡単な対処法がワックスがあります。
床のワックスなのですが滑らなくなり上記で上げた様な
新建材の変形、腐食を起こりにくくします。
犬専用床ワックスなんて名前で出ています。
しかし、ここで注意してほしいのがワックス掛け。
床にワックスを垂らし、モップや雑巾で塗りこんで行くのですが、
重い家具や部屋の隅に配置されたTV等、動かさずに塗る方が多い。
動かさずに塗るとあとあと面倒な事になるんです。

ワックスは床に皮膜を作るのですが、これが硬化するとなかなか落ちません。
剥離させる商品も出ていますが、床に元々塗られていた表面の塗装も一緒に
とれてしまったという話もあります。
なにが言いたいかというと、

家具を移動しないで塗ると、将来に模様替えする時に
ワックスの塗られた部分と塗られていない部分の色がはっきりとわかるぐらい
違いが出てくるんです。
後から塗られていない部分にワックスをかけても、色を同じにする事は
かなり難しい問題です。

面倒ではありますが、確りと家具を移動してワックスをかけた方が
良いでしょう。

また、上記にも書きましたが、新建材の床の場合表面に数ミリの
薄い木が貼られています。
例えば、犬のオシッコが板のつなぎ目に入り込むと、
ジワジワとボンドで貼られた表面の板と、下地の板の間に染込むんです。
そうすると、表面材がふやけて反り返ってしまう。

犬は同じ場所になんどもオシッコをする習性があります。
2~3度同じ場所ですると、この床の表面材の反り返り症状が出てきます。

まずは、部屋をもう一度見渡してください。

どうです?、ワックスを塗るにはどれだけの家具を移動しなければならないか
わかりますよね?。
『こりゃ~大変だな~』
『一人じゃ無理』等、声が出ている方もおられると思います。

この他にも色々な建材が出ているんです。

私がお勧めするのは、タイルカーペット。
60cm角の絨毯の裏にゴムのクッションが貼られているものです。
材質も色々あります。
水を吸収しにくい素材もあるので購入する時は色々と調べると良いと思います。

これは、優れもので材料自体に重さがあるので、床に並べるだけで良いのです。
裏に両面テープを貼れば完璧。
ただ、ここでも注意が必要です。
テープを貼るのは末端だけです。他の部分は貼らない。
テープもなるべく小さく。後で剥がす事を考慮します。

なんで他の部分は貼らないのか?。
犬がオシッコをしてしまった場合、簡単に剥がして洗う事ができないからです。
犬が誤ってオシッコをしてしまったら、オシッコを拭いて、
そのカーペットだけを洗えば良いんです。
簡単でしょ?。
末端をしっかりと固定できれば簡単には動きません。
また、末端が壁であれば両面テープもいりません。動かないですからね。
家具も移動しなくて良いんです。
ワンちゃんが歩きそうな部分に敷くだけでOK。
器用な人であれば、家具の形に合わせて切りそろえれば、部屋全体に
貼る事も可能です。
切りそろえて貼る事はそんなに難しくはありません。
ネットで調べれば、貼り方も載っています。

また、ここで1つ。
つなぎ目からオシッコが下に漏れない?。
先にも書きましたが、犬は同じ場所でオシッコをする習性があるんですが、
1度場所が分かったら、タイルカーペットの下に、市販のトイレシーツを
タイルカーペットのつなぎ目に合わせて敷いておくんです。
繫ぎ目から漏れて汚れたら取り替えるだけです。

最後に、なぜタイルカーペットなのか?。
簡単、便利、綺麗なんです。
また、いずれ使用しなくなる時が来たら、剥がせばOK。
また、太陽光で床が変色する事も防げます。
窓際は確りと敷いてください。

このタイルカーペットですがネットで安いものが出回っています。
安いと、裏がベタベタしたフェルトのような物が貼られた物もあります。
これは使えません。角が自然とそってきたりしてきます。
購入時には素材の確認を確りとしてください。

愛犬との生活問題、まだまだありますが、確りと考えてあげたいですよね。
前回の続きになります。

まず、工務店が決まったら契約に入るのですが、工事金額の支払いってどのようにするか?。一般的に、契約時、工事中間時、工事完工時、引き渡し時となります。3回~4回に分けて支払うのが一般的です。

さて、契約も終わり、工事の日取りを決めます。
まずは、敷地までのラインの確保。
ガスや水道の本管等は敷地近くまできていますか?。土地を買う時にもこれ大事です。あとで、敷地までのラインを引くのに100万~150万円かかるような工事金額にもなる場合があります。
最初はこの辺りの工事が始まり、一緒に基礎工事をおこないます。基礎工事ですが、布基礎、ベタ基礎等になります。シロアリの多い地方ではできるだけベタ基礎にした方が良いでしょう。細かな事を書くと長くなりますので省略いたしますが、ベタ基礎でもシロアリ消毒はした方が良いです。

私がこれからお話したい事は、上記の事も大切ですが、施主としての心構えです。『なぁにいってんだよ、俺は客だよ?図面通りに作ってくれれば良いんだよ!あぁ?文句あっか?』・・・この様な考えの方、正直いますね。
非常に残念ですが、これでは良い家は造れません。
なぜ?。
これでは、自分の思う部分が設計屋、工務店側になにひとつ伝わりません。できるだけ、現場に出向き、職人や現場監督、設計の方と良く話し、共に家を建てると言う気持ちになるだけで思っていた以上に良い方向へと向うものです。

現場の職人さんと仲良くすると良い事もあります。
図面に無かった棚や、カウンター、ちょっとした工夫が後から後から思い浮かぶものです。小さな仕事なら『しょうがね~なぁw。追加いらねから、おまけで造ってやるよ!』なんて事もあるかもしれません。また、実際に建物が建て始め気づく事もあります。設計図面を見ただけで把握できなかった事が見えてきます。
そんな時は、現場で良く話し合い設計変更もできるわけです。
それが、先に述べた考えでは、上手く行くものも悪い方向へと転がり始めます。
できるだけ、自分の家を造る時は、信頼し良く話し合い、共に家を造るんだと言う気持ちになって1つの和に入る事です。
今までの経験で、積極的に質問をされたり、現場に毎週足を運ばれていたお施主さんは、満足のいく家を建てられたと喜んでいました。

もう一度言います。家を建てるって事は、設計、工務店にお任せしますでは、上手く動きません。造れません。
『一緒に家を造る一員』という意思を持つ事です。

『上棟式も当社はしません。現場にも来なくても良いですよ?。図面通りに造りますから』こんな工務店もいるそうですが、上記の言葉からわかる事は、図面通りに造って引き渡すから、余計な事言われて仕事も増やしたくないし、金のもらえないお願いされても困るしね~って事です。

どうです?。お任せできますか?。
間違いだらけの工務店探しNo.2です。

前回、お話した様に工務店にも得意な分野、不得意な分野がある事がわかりましたよね?。
さて、自分で良い工務店さんを探す見極めがだいたいわかりましたか?。

私は、まだ本音は言ってませんよ?。
かいつまんで述べているだけです。
本音を言ったら・・・営業妨害になりますからねw。

小さな町場の工務店の良さ、中小企業の良さ、大手ハウスメーカの良さ、
逆に短所もあると言う事、これだけは忘れないでください。
1件の家を造るのに、以上に上げた業者がどれだけの人員を利用して
家を造るのか?。ここがヒントです。

2000万円あるとします。
工事金額が2000万円。
30坪の家を建てましょう。
さて、大工労務費を一般的な在来工法で計算すると、1坪あたり4人~6人として
計算します。
例題なので金額は計算しやす金額にします。建築の種類で単価は異なります。
※1坪6人、2万円×6人=12万円
12万円×30坪=360万円です。
これが建築にかかる大工の労務費になるんです。相場では在来工法で2万から2万5円ぐらいです。それと諸経費として工事金額の5%~10%取られます。
2000万円の工事ですと諸経費が100万~200万。
『諸経費ってなんですか!?』という方がいますが、交通費、事務処理代、現場管理費、申請手数料等の経費に割り当てられます。
そんなにかかるの?・・・かかるんです。
3ヶ月間、現場監督が現場で担当します。
単純計算すると1人1万円とします。25日×3ヶ月=これだけで75万円です。
どうですか?。1万円はかなり低価格の金額です。
現場管理を諸経費に入れた場合の計算です。
諸経費とは別に現場管理費として見積りに載せている業者もいました。

上記の事をふまえて町場の小さな工務店さんに例えて話をしましょう。
2000万円から単純に360万円と75万円を引くと1565万円が工事に関わる材料や、
下請けの工事代金になります。
町場の工務店さんは、大工さん、設計士、事務、少人数の5人でやっているとします。
工事に関わる人の給料や諸経費を外せばその他の経費は全て見積り通りに
工事代金として使われるのです。
ここまで説明すれば町場と大手の違いがわかって頂けましたか?。
早く言えば、同じ仕様、全てが同じ材料で2社が工事してみれば
値段は同じですが諸経費に差が出てくると思います。
大手はそれだけの従業員を養わなければなりません。
安い物を数多く売る商法では直に赤字でしょう。
そうなると、オリジナル製品を独自に開発してそこでコストを落とす他ないのですね。

また、大手ハウスメーカーの大工さんですが、常用の職人さんを抱えている所は
少ないですね。
なかには自社で育てた大工さん使用の会社もあるようです。
多くは、町場の工務店、一人大工と言って、自営で一人で大工として商いしている人たちが作っているのが現実です。建設業界では他の職人に頼む事を手間受けと言います。
これは、どこの工務店にも言える事ですが、手間受けの大工さんの場合、
工事期間、日数が早く終わればその分手間が浮くので儲かるわけなんですが、
仕事が遅ければその分、儲からない、赤字となるわけです。
たまに、夜中の21時になっても電気をつけて工事をしている現場を見ますが、
殆どが手間受けの大工さんでしょう。儲けるために必死なのです。
ここで、儲けるために仕事を簡略してしまうと大工さんが手を抜く
欠陥住宅が誕生するわけですね。
大手の場合は、工事監督も厳しく、確りと管理されているので欠陥になると言う事は
ないと思います。

さて、どこを信用すれば良いのでしょうか。

最終的には、工務店を決めるのは、あなたです。
私が上記に述べた事は、経験上からであって、全ての建設会社がそのような所ばかりじゃ
ありません。間違えないで頂きたいのは、大手メーカーでも確りとした家を建てている所は多くあります。
また。小さな工務店でも大工さんがピカイチの腕の持ち主もいます。
あなたが、ここだと決めたら、小さかろうが大手だろうが、信用し1つになって家造りをしなければなりません。『素人だからお任せします』では、良い家は建ちません。
最初から疑いの眼で家造りを頼んでも後で喧嘩になるだけです。

騙されない、間違いが起こらない様に、相談したり、勉強したり、ネットで口コミ情報を見たりしなければなりません。

『もうめんどくさいから・・・・』そう思った時点であなたの夢のマイホームは
失敗に終わるかもしれません。
ほんの数ヶ月、数ヶ月間です。
仕事から帰ったら就寝前にネットで調べたり、雑誌で調べたり、
夢を描いて取り組めば逆に楽しいものです。

夢のマイホーム諦めないでがんばって造り上げてください。

次回は、家を建て始めたら・・・をお送りします。
さて、間違いだらけの工務店探しNo.1です。

土地も決まり『どこの工務店に頼もうか』っと考えますよね?。
まずは手頃なネットで探すわけです。
大手のハウスメーカー、地元の工務店さん、設計事務所等。
ネットにずら~~~と出てきます。

各社のうたい文句に真心こめたサービス、信頼実績ナンバー1、坪40万円~、地域密着等、心をくすぐる言葉が並んでいます。

あなたならどこを重視しますか?。

まず、工務店さんにも色々と得意、不得意があるんです。

例えば
マンションの内装リフォームが得意。

木造の在来工法が得意。

2×4が得意。

増築が得意。

この『得意』という言葉ですが、よく考えると『それ以外は、経験が浅い』と、
考えても良いかもしれません。

この事からも、その工務店と行動している下請け業者も同じ得意、不得意が
ある事がわかります。

話を戻しますが、例えばマンションの内装工事が得意な工務店さんに
在来工法や伝統工法、数寄屋建築を頼んだ場合。
親切で正直な工務店さんなら『できません』っと答えが返ってきます。
しかし、利益だけを考えている工務店さんなら『ん~~やりましょう』っと、
自信は無いけど何とかなるかな?みたいな答えが返ってきます。
望み通りの家がそれで建てば問題ないのですが、デザインや造りも
いい加減な建物が建つ場合もあります。

上記の事からも、全ての工務店さんが木造、SRC、S造、2×4が全てできるのか?
と言ったら100%できますという工務店さんは少ないと思います。

因に2×4は、安く、早く家ができますが、増築が難しいという問題があります。
6帖二間を将来的に繋げて12帖にしたい・・・これは不可能です。
建てた時の壁の配置や床の配置で1つの構造体になっているので、
壁をぬけば強度が保てず倒壊します。たまに増築のお話でお家に伺うと2×4だった
という事もあります。増築や間取り変更ができない事を言うとお客様はがっかり。
2×4は、安い、早い、建築当初の強度は優れているなどの良い点もあります。
将来的に増築もしない、予算を安くという事であれば問題ないでしょう。

以上をふまえ、まずは自分の生活スタイルと、10年先、20年先の
生活スタイルを計画しなければなりません。
小さな子供さんがいるなら10年先に部屋をわけたい、自分の書斎が欲しい、
奥さんの趣味の部屋が欲しい、将来子供が巣立ったら子供部屋をガレージにしたい、
老後に部屋を増築して雑貨屋をやりたい、夢は広がります。

自分の生活、人生の設計ができたら次にデザインです。
外観、室内のイメージを作らなければなりません。
しかし、どんなのが良いのか?なかなか難しい問題ですよね。
雑誌や、本等に色んな建築家の作品が載っています。
雑誌に載る建築費用ですが、だいたいが平地にたった場合の建築費用が
載っています。ええ!これで2000万円なの?っと思っても、
傾斜地の基礎や地盤が元田畑、山林等でも基礎の造りがかわります。
上物は同じ建物でも、基礎で予算がかかり2、500万とか3000万に
なる場合もあります。土地はなるべく傾斜の無い平地で、田畑は避けた方が
良いでしょう。

雑誌でめぼしいデザインが見つかったら、後は工務店を探すだけです。
ご近所で自分の好きなスタイルの家があれば、その方から工務店を紹介してもらう
事も良いでしょう。
ネットで探すのであれば、自分のデザインを工務店に話、以前に建てた
写真や現場を見せてもらい、その工務店がどんな仕事をしているのか
確認した方が良いと思います。

また、建築でのセオリーで、契約時、中間時、完工時、引き渡し時と
工務店に工事金額をわけて支払いをしなければなりません。
っが、この時に『契約時に80%、完工時に20%ください』等と、
お金に先走る工務店は注意したほうが良いでしょう。
ある意味、いつ倒産してもおかしくない会社が多い。
実際に、大工さんが来なくなったから会社に電話したら夜逃げされていた等の
話も良く聞きます。

その工務店が何が得意なのか、どんなデザインをするのか。
また、2級、1級の建築士がいるのか。
工務店としての信念があるか。
予算ありきの建築をしていないか。
完工したあとのアフターフォローも確りしているか。
信頼ある大工さん、下請け業者を使っているか。
以上を確りと自分の目で確認するか、コンサルタントに相談して
良い工務店を探し出してもらう事が良いと思います。

先日のお話ですが、設計事務所に相談して工務店を紹介してもらったら方のお話。
契約時の予算が決まっているのに、追加工事が多くて困っているという
ご相談がありました。
これは、最低のランク~中間のランクの什器を見積り時に取り入れ、
あくまでも見積り価格を落とし、早くに契約する。
あとで『キッチンはこれです、トイレはこれ、洗面台はこれです』と
契約した素朴な什器品を見せるのです。
次に『あと30万プラスするとこの様な豪華なキッチンになります』商法です。
豪華なキッチンを見せられれば、30万追加なら良いかなと決めてしまう。
これが、あとからどんどんくるんです。
契約時に3000万円が気がついたら4000万円の請求がきたって事もあります。
契約前の事前の打ち合わせや、設計での計画がいい加減だとこの様なケースが
多くあります。
信頼した設計屋だったらしいですが、お客様にしてみれば『聞いてないよ』との事。

あの手この手で契約に結びつける業者も多くいます。
後で『近所のMさんの家見た?うちと同じ建築費であそこまで綺麗に感じよく
建ててる。そこに頼めば良かったな』等が内容に焦らずに工務店探しをしましょう。
相談しなかった為に、損をするなら聞くは一時の恥とも言います。
自信がなかったら誰かに相談してみるのも良いです。


次回は、間違いだらけの工務店探し2です。

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前回の続きです。
あなたは現在、賃貸マンション等に住んでますか?。
家賃はおいくらでしょうか?。
住宅ローンの計算をした事がありますか?。
頭金が無いからと諦めてませんか?。
以上の悩みがあって夢のマイホーム造りを諦めているなら、一度不動産屋に相談してみてください。

『もしもし、あの~・・・土地を探しているんですが』
『はい、ご希望はどの辺りですか?』
『横須賀沿線で、都心まで1時間の比較的海に近くて自然がいっぱいある所が・・・』
『かしこまりました。当社でいくつかピックアップ致します』
『あと、予算なですが1000万~2000万円が希望です』
『かしこまりました。ご希望の金額ならいくつかあると思います』
確りした『仕事ができる』って感じの不動産担当者電話に応対。
数日後、郵送でいくつかピックアップされた物件が出て来ます。
写真だけではわかりづらいので現地を見に行く方が良いと思います。

しかし・・・現実と写真はかなり違う物なんです。
『なんかイメージ違うな』とか『ん~~思ったより土地が小さい』、『裏にこんな崖があるんですか?!』等。
しかし、数週間、1ヶ月と物件を見ているうちにかならず『これいいね』という物件はあるもんです。でも、1つ2つは、妥協しなければいけに所もあるはずです。
※土地探しのコツは、物件探しをドライブと思い、焦らず気長に楽しみながら探す。
※多少の妥協はしなければならない場合が多い。妥協しなかったらいつまでたっても見つかりません。後で何とかなる様な事だったら妥協する事も必要です。

さて、土地に大きな木が生えてて、遠くに見える海が見えません。
『ん~~~予算が出来たら伐採するか』
土地も決まり、住宅ローンの審査の時がやってきました。
土地も決まり、工務店も決まっていたらここで建物の見積りも作ってもらい
不動産担当者に相談し審査をしてもらって方が良いでしょうね。
ここで、銀行の審査が通らなかったら・・・また他の方法を考えれば良いんです。
土地の値段を下げる、建物の値段を下げる、土地を借地にする、方法はまだあります。
審査が通ればおめでとうございます!!。もう夢のマイホームは目の前です。

月々の支払い金額も出てきます。
不動産屋と工務店、両者が確りしたプロであれば、あなたの希望の支払い金額へと
無理の無いように導いてくれます。きっと提示された金額を見て、
『ええ~、今の家賃の支払いと変わらないじゃん・・・』となるでしょう(笑)。

マイホーム=高い買い物。確かにそうなんです。
安い買い物ではありません。
ただ、この固定観念のせいで諦めてしまう人が多いのが事実なんです。
たとえば30歳で子供も大きくなり、自分の部屋が欲しいと言い出す。
『ん~~家は高いし、今の家賃でもキツいのにな~』
これ以上考えるのは・・・面倒ですよね。
だったら給料が上がった頃にまた考えよう。

数年がたち・・・45歳。
そろそろ家でも建てるか!!。
実は銀行で住宅ローンを組む時に年齢も大きく関係して来るんです。
45歳で月々の支払いを楽にするには35年のローンがいいかな~と
思いますよね?。計算すると80歳・・・。
80歳まで働いてますか?。銀行がその歳の人に住宅ローンを気持ち良く
組んでくれると思いますか?。なかには高金利で貸してくれる銀行さんもあるかもしれませんが、出来れば若いうちに住宅ローンを組んだ方が何かとお得かと思います。

諦めたばっかりに、マイホームを建てずに一生涯を終わらせる人生と、
相談をして夢のマイホームを手に入れられて人生、
あなたならどちらを選びますか?。

私なら迷わず後者です。
っと言うのも、私も『マイホームを建てる土地が欲しい』という話しはあったのですが
バブルの頃で土地も高く諦めていたんです。
しかし、不動産屋と相談し、根気よく土地を探し今のリゾート暮らしを手に入れました。
夢は待っていてもやって来ませんよ!。
自ら道を切り開き、初めて日の光が見えて来るんです。

がんばってください!!。


さて、次回は、間違いだらけの工務店探しをお話ししましょう。改訂新版 コワ‾い土地の話 (宝島SUGOI文庫)/宝島社

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