間違いだらけの工務店探しNo.2です。

前回、お話した様に工務店にも得意な分野、不得意な分野がある事がわかりましたよね?。
さて、自分で良い工務店さんを探す見極めがだいたいわかりましたか?。

私は、まだ本音は言ってませんよ?。
かいつまんで述べているだけです。
本音を言ったら・・・営業妨害になりますからねw。

小さな町場の工務店の良さ、中小企業の良さ、大手ハウスメーカの良さ、
逆に短所もあると言う事、これだけは忘れないでください。
1件の家を造るのに、以上に上げた業者がどれだけの人員を利用して
家を造るのか?。ここがヒントです。

2000万円あるとします。
工事金額が2000万円。
30坪の家を建てましょう。
さて、大工労務費を一般的な在来工法で計算すると、1坪あたり4人~6人として
計算します。
例題なので金額は計算しやす金額にします。建築の種類で単価は異なります。
※1坪6人、2万円×6人=12万円
12万円×30坪=360万円です。
これが建築にかかる大工の労務費になるんです。相場では在来工法で2万から2万5円ぐらいです。それと諸経費として工事金額の5%~10%取られます。
2000万円の工事ですと諸経費が100万~200万。
『諸経費ってなんですか!?』という方がいますが、交通費、事務処理代、現場管理費、申請手数料等の経費に割り当てられます。
そんなにかかるの?・・・かかるんです。
3ヶ月間、現場監督が現場で担当します。
単純計算すると1人1万円とします。25日×3ヶ月=これだけで75万円です。
どうですか?。1万円はかなり低価格の金額です。
現場管理を諸経費に入れた場合の計算です。
諸経費とは別に現場管理費として見積りに載せている業者もいました。

上記の事をふまえて町場の小さな工務店さんに例えて話をしましょう。
2000万円から単純に360万円と75万円を引くと1565万円が工事に関わる材料や、
下請けの工事代金になります。
町場の工務店さんは、大工さん、設計士、事務、少人数の5人でやっているとします。
工事に関わる人の給料や諸経費を外せばその他の経費は全て見積り通りに
工事代金として使われるのです。
ここまで説明すれば町場と大手の違いがわかって頂けましたか?。
早く言えば、同じ仕様、全てが同じ材料で2社が工事してみれば
値段は同じですが諸経費に差が出てくると思います。
大手はそれだけの従業員を養わなければなりません。
安い物を数多く売る商法では直に赤字でしょう。
そうなると、オリジナル製品を独自に開発してそこでコストを落とす他ないのですね。

また、大手ハウスメーカーの大工さんですが、常用の職人さんを抱えている所は
少ないですね。
なかには自社で育てた大工さん使用の会社もあるようです。
多くは、町場の工務店、一人大工と言って、自営で一人で大工として商いしている人たちが作っているのが現実です。建設業界では他の職人に頼む事を手間受けと言います。
これは、どこの工務店にも言える事ですが、手間受けの大工さんの場合、
工事期間、日数が早く終わればその分手間が浮くので儲かるわけなんですが、
仕事が遅ければその分、儲からない、赤字となるわけです。
たまに、夜中の21時になっても電気をつけて工事をしている現場を見ますが、
殆どが手間受けの大工さんでしょう。儲けるために必死なのです。
ここで、儲けるために仕事を簡略してしまうと大工さんが手を抜く
欠陥住宅が誕生するわけですね。
大手の場合は、工事監督も厳しく、確りと管理されているので欠陥になると言う事は
ないと思います。

さて、どこを信用すれば良いのでしょうか。

最終的には、工務店を決めるのは、あなたです。
私が上記に述べた事は、経験上からであって、全ての建設会社がそのような所ばかりじゃ
ありません。間違えないで頂きたいのは、大手メーカーでも確りとした家を建てている所は多くあります。
また。小さな工務店でも大工さんがピカイチの腕の持ち主もいます。
あなたが、ここだと決めたら、小さかろうが大手だろうが、信用し1つになって家造りをしなければなりません。『素人だからお任せします』では、良い家は建ちません。
最初から疑いの眼で家造りを頼んでも後で喧嘩になるだけです。

騙されない、間違いが起こらない様に、相談したり、勉強したり、ネットで口コミ情報を見たりしなければなりません。

『もうめんどくさいから・・・・』そう思った時点であなたの夢のマイホームは
失敗に終わるかもしれません。
ほんの数ヶ月、数ヶ月間です。
仕事から帰ったら就寝前にネットで調べたり、雑誌で調べたり、
夢を描いて取り組めば逆に楽しいものです。

夢のマイホーム諦めないでがんばって造り上げてください。

次回は、家を建て始めたら・・・をお送りします。