ヨーロッパでは、土地所有者と狩猟権が結びついていることによって、日本のように、シカの存在=所得減少をもたらす害獣という図式にはならない。ヨーロッパでは狩猟鳥獣肉(ジビエ)の販売は一大産業である。
ドイツにおけるジビエの年間収入額は、ノロジカで78億円、ヨーロッパイノシシで104億円である。Nordic hunter‘s Corporation(2008)によると、ノルウェーでは、消費する肉の3%が狩猟鳥獣肉であり、フィンランドの狩猟は年間800万キログラム以上の肉の生産に貢献し、スウェーデンでは70%以上の家庭が年に1度はジビエを楽しんでいるそうだ。
依光良三「シカと日本の森林」
緑の党の支持率、過去最高の28%
>ドイツのバーデン・ビュテンベルク州で先月実施された州議会選挙でメルケル独首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)を58年ぶりに下野させた緑の党は、週刊誌シュテルンの週間世論調査で支持率が過去最高に達した。それによると、環境保護を訴える緑の党に対する有権者の支持率は28%と、前週から7ポイント上昇。CDUと連立を組む自由民主党(FDP)は2ポイント低下し3%に落ち込んだ。野党社会民主党(SPD)の支持率は2ポイント低下し23%。メルケル首相率いるCDUは3ポイント低下し30%。[ブルームバーグ 04/06]
今回の震災の地元である日本で社民党・共産党の支持率が微動だにしないことを思うと政党名の大事さを再確認です(以前から共産党は労働党に看板付け替えるべきと記しているとおり)。
環境汚染の代償は年間12兆円近く―中国
>2010年12月27日、中国環境保護部環境規画院によると、中国の経済発展に伴う環境汚染の代償は年間1兆元(約12兆円)近くに上ることが分かった。28日付で第一財経日報が伝えた。同院によると、第11次5カ年計画(十一五、2006~2010年)の期間中、汚染物質の排出削減の取り組みが一定の成果をあげたものの、経済発展に伴う環境汚染の代償は増加が著しく、汚染処理の負担や生態破壊の危険性も日増しに増大している。
3.11以前のニュースもお蔵入りではなく、徐々にメモしておきます。
>「十一五」期間中の環境損失コストは5118億2000万元(約6兆3000億円)から8947億6000万元(約11兆1000億円)へと 74.8%増、汚染処理コストは2874億4000万元(約3兆5000億円)から5043億1000万元(約6兆2000億円)へと75.4%増を記録した。環境損失コストは国内総生産(GDP)の3%前後に上るという。(翻訳・編集/NNレコードチャイナ 2010-12-29)
これも経済成長したがゆえの、環境損失コストの計上ですけどね(完全なる発展途上国ならば損失も桁がいくつも違うでしょう)。あとは、経済成長に伴う環境保護意識の芽生えが中国に出てくるかどうかでしょう。
中国 : 人口1千万人以上の大都市で自動車新規登録台数の全面規制実施か?
>2011年3月31日、中国の権威筋によると、第12次5カ年計画(11年~15年)の
期間中に、人口1000万人以上の大都市で全面的に自動車の新規登録台数規制が
実施される見込みだという。経済観察網が伝えた。
欧米の環境保護制度を日本が導入する前に中国に導入されました…。
>人口1000万人以上の大都市は、北京市と上海市の他に天津市、成都市、広州市、深セン市など。上海市では1994年にナンバープレート入札制を導入。現在の基本価格は4万元(約50万円)以上の高値で推移している。北京市では2008年以降にナンバープレート別交通規制を実施。さらにナンバープレートを抽選で発行することで新規登録台数を制限している。[レコードチャイナ 04/03]
破格の値段ですね、日本の場合にはNシステムなどと組み合わせて薄く広く徴収したほうがよさげですが。
オオカミ放ちシカ駆除、食害困り豊後大野市が検討
>大分、宮崎県境の祖母・傾山系のふもとに広がり、農林業が盛んな豊後大野市では、シカやイノシシの食害が後を絶たず、サツマイモ、シイタケ、特産のカボス、植林のヒノキやスギを中心に、2009年度の被害額だけで約2300万円に上る。市では地元の猟友会に依頼し、今年、シカ約330頭、イノシシ約500頭を駆除したが、繁殖による増加に追い付かず、食害は一向に減らない。
このニュースはオオカミ好きとしてメモせざるをえない。オオカミ導入についてのスタンスは何度もメモしているのでもういいです>< ただ、食肉・観光資源としてジビエの再評価、あわせて木材資源の保護は真剣に検討すべき課題です。
>(日本オオカミ)協会によると、イエローストーン国立公園では、かつて1万3000頭に上るシカが9000平方キロの植樹を荒らしたため、オオカミ31頭を放った。その結果、シカは一挙に6000頭減った。野生生物の保護にも詳しい同協会会長の丸山直樹・東京農工大名誉教授は「オオカミの捕食効果は大きい。習性上、人を襲うことはまずない」と話す。(2010年12月29日 読売新聞)
普通に鹿の数が飽和して餓死したか、寒冷化で凍死したかを想像する私はオオカミさんの力を信じきれていないのでしょうなぁ~
7 名前:名無しさん@十一周年[] 投稿日:2010/12/29(水) 13:32:22 ID:38YFUpwY0
人一人かみ殺されたら2300万で済むと思うのかこいつら・・・
11 名前:名無しさん@十一周年[] 投稿日:2010/12/29(水) 13:32:49 ID:xFRgnaU60
31頭で7000頭も食うはずないな。統計が間違ってるだろう。
279 名前:名無しさん@十一周年[sage] 投稿日:2010/12/29(水) 14:28:35 ID:5UKUZ/he0
都合の悪い史実を無視して、「健康なオオカミは人を襲わない」などと嘯くオオカミ協会について。
僕がオオカミ再導入を支持しないわけ - ならなしとり
http://blog.goo.ne.jp/micropterusandsalmo/e/1ce58d0ac5335b86277ee99f73c99c26
403 名前:名無しさん@十一周年[] 投稿日:2010/12/29(水) 14:51:31 ID:VHyBEXb50
ダメじゃん
一時、絶滅の危機に直面していたアメリカのハイイロオオカミは、保護の結果数を戻しつつありますが、家畜の被害が相次いでいることから“駆除”と“保護”の間で意見が真っ向から対立しています。
http://cgi4.nhk.or.jp/eco-channel/jp/movie/play.cgi?movie=j_ohayou_20101104_0716
700 名前:名無しさん@十一周年[sage] 投稿日:2010/12/29(水) 15:56:30 ID:5eHWbWI4O
★富士山にニホンジカ過剰繁殖の被害
■ニホンジカの生息分布
現在1万頭繁殖。富士山の国有林だけではなく、その周りでも被害。なんと東名高速にまで範囲は及ぶ。
他の地域では、伊豆の山間部のシイタケ、南アルプスの高山植物にも壊滅的な被害。
■増えた理由…メスの捕獲を禁止し保護した結果
■酪農家や農家も悲鳴
ニホンジカは5~30頭ぐらいの群れをなし、
「垣根など木の皮」、「酪農家の命とも言うべき牧草の新芽(被害額は中規模酪農家で100~200万円)」、「農作物(ワサビ・畑)」など、
『口が届くものは何でも食べてしまう。時には落葉すら食べる。このため、シカは飢えることがない』。
自衛のためにワイヤーの入った冊を作っても、シカの歯は強くて簡単に切ってしまう。シカは、2mの柵も飛び越えてしまう。
■ヒノキ(国有林)の被害《樹皮剥ぎ》
木の皮表面には水が通っていて甘い。『ヒノキの皮が、シカの口が届く範囲1周ぐるりと全部剥げ、丸裸になり白くなっている』。
こうなると木の再生は不可能で、20年以上かけて育ててきた木が、『数年後には枯れてしまう』。
無事な国有林を見付けることの方が難しいほど。他には、キハダやモミなどの針葉樹や広葉樹も被害。
保護テープで木を覆う作業をしているが、膨大で費用もかかり、焼け石に水。
■問題は山だけにとどまらない
雨が降ると川の水がすぐに濁っている。『これはハゲ山になり、表土が流されているから』。このままでは、山崩れや急激な増水など自然災害に繋がる。
■『富士山は瀕死の状態』
シカを駆除しないとハゲ山になり、富士山が砂漠化してしまう。
■解決策は頭数管理しかない
『共存共栄には、1年間に7000頭駆除しないと、繁殖を抑えられず純減しない(現在1万頭繁殖)』。
08年から国はメスシカ駆除を許可。狩猟による駆除は1日に10頭くらいで、1年で100頭を上限に駆除…。
■参考
◆コレってどうなの? (99)「シカの食害」[SBS 2008/05/19]
722 名前:名無しさん@十一周年[sage] 投稿日:2010/12/29(水) 16:01:16 ID:5eHWbWI4O
>>700
★《シカはキング・オブ・害獣。シカの食害は災害レベル》
◆農作物の被害(伊豆市・2009年)
▽シカ…1億37万円 ▽イノシシ…2900万円 被害額はイノシシの3倍
■なぜ、ニホンジカは増えたのか?…メスの禁獲
ニホンジカは、明治~昭和初期にかけて全国で乱獲され、生息数が劇的に減少。
このため、『戦後1947(昭和22)年から約60年間、メスシカの禁猟』。これが増加の一番の理由。
◆シカは生後1年半で妊娠可能 →『増加率は年15~20%と高い。5年で2倍近くに』
◆伊豆地域、1k平方m当たりのニホンジカの生息密度
▽理想…2頭/k平方mならば、食害の被害は抑えられる[環境省]
実際には過密状態 ▽2003年…1万1000頭 14.4頭/k平方m ▽2009年…2万2000頭 27.4頭/k平方m
◆伊豆半島全域の、シカの適正生態頭数…2000頭
▽2009年の生息頭数…2万2000頭 →年7000頭の捕獲が必要
◆2004年11月、静岡県、メスジカの狩猟解禁(地域別)
▽県管理計画(2009年)の目標…7000頭 ▽捕獲…5003頭 →目標数に届かず。つまりシカは減っていない
■《母なる存在ブナ林》崩壊の危機
▼ブナの幼木(ようぼく)が育っていない。1mの幼木になるには、10年近い年月がかかる。
その苗をシカが食べてしまい、次の世代を担う若いブナが育っていない。
ブナが衰えると、雨水を蓄え、ろ過する機能が低下し、動植物への悪影響が心配される。保水能力を失った森そのものが崩壊する恐れもある。
『ブナは、山の全てに関係する母なる存在』。
▼『過去に日本は政策で、ブナの木は柔らかく加工して使うには適さないとして、ブナの木をどんどん切って、スギの木を植えた』。
こういう経緯もあり、ブナの木はどんどん減ってしまった。
今は、スギが使われず、逆にそれがいろいろな害を及ぼしている。
▼100年、200年かけて育ったブナの原生林が残されている伊豆の天城山は、今とても豊かに見える。
しかし、さらに100年後200年後、天城が豊かな山のままでいられるのかは未知数。
775 名前:名無しさん@十一周年[sage] 投稿日:2010/12/29(水) 16:12:16 ID:5eHWbWI4O
>>722
■対策は、シカの頭数管理だけではダメ
《森林の間引き》をしないと、上から光が入って草がおおい繁ることなく、どんどん枯れていく。
関東の奥座敷・伊豆半島、国立公園に指定されている達磨山(だるまやま)。遊歩道沿いのリョウブやドウダツツジは、新芽や樹皮をシカに食べられ、瀕死の状態。
『理由は、林業の衰退で放置状態になっている周辺の“人工”林』。
光がささない林には、シカのエサとなる下草が生えておらず、『エサを求めて生息域を広げたシカが、以前は食べていなかった植物まで食べ始めた』。
(シカは、口が届くものは何でも食べてしまう。時には落葉すら食べる。このため、シカは飢えることがない)
今は、「食害から作物を守ること」と「捕獲」しかなされていない。
しかし、『「捕獲のスピード」よりも、「植物が無くなるスピード」の方が速い』。
■参考
◆シカの食害[特報!しずおか 2010/12/18]
■法律を改正して「シカの食害」を「災害」と認定し、自衛隊を投入し人海戦術で駆除
現在は、「災害」と認められず、自衛隊の行動として駆除はできない
【社会】自衛隊出動 目標は7000・・・シカの食害で 伊豆 http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1281876589/
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/news/20100814-OYT8T00683.htm
川勝知事が明らかにした。
『ただ、現在の法では、シカ被害は「災害」と認められず、自衛隊の行動として駆除はできない』ため、自衛隊有志やOBによる組織がボランティアとして参加。
地元猟友会が駆除したシカの運搬、解体後の埋設などを行う。
猟銃による駆除が始まる10月ごろから、市町の要請を受けて自衛隊ボランティアが出動する。
県は伊豆半島のシカ保護管理計画で、年間7000頭の駆除を目標にしているが、実際は約5000頭にとどまった。川勝知事は「シカの食害は災害。猟師の手に負えない数になっているので、自衛隊の力を借りて、自然と共生をはかれる数に減らしたい」と話した。
796 名前:名無しさん@十一周年[sage] 投稿日:2010/12/29(水) 16:17:28 ID:5eHWbWI4O
>>775
■参考
◆シカの食害[特報!しずおか 2010/12/18]
◆コレってどうなの? (99)「シカの食害」[SBS 2008/05/19] http://www.digisbs.com/tv/program/tvukan/special/back_menu.htm
http://www.digisbs.com/tv/program/tvukan/special/080519
シカの食害.htm
◆伊豆の自然を守る会
【社会】三峰山、毒草ばかりの異様…シカ食害で - 奈良 http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1282450289/
◆毒草ばかりの異様…シカ食害で奈良の山 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100822-OYT1T00298.htm
937 名前:名無しさん@十一周年[] 投稿日:2010/12/29(水) 16:54:55 ID:9RZ0hjZF0
勉強になります。みんなが集めた資料をまとめてみました。
狼協会は自然を舐め過ぎだと思います。大分県はクレイジーだと思います。
★著書「オオカミを放つ」が狼害(人畜の被害)に関する情報を隠した疑いを指摘しています
http://blog.goo.ne.jp/micropterusandsalmo/e/1ce58d0ac5335b86277ee99f73c99c26
1702年 狼が親の前で12歳男児をくわえ去る。8歳女児を喰い殺す。2か月間に16人の男女を食い殺す。
1709年 狼が1か月間に24人を襲い、死者16人、怪我8人。
1710年 狼が4歳女児を襲い怪我を負わせる。
★オオカミによる被害関係の文献がまとめられています
http://www6.ocn.ne.jp/~kanpanda/yamainu8.html
★オオカミによる被害関係のニュースです
・アメリカのハイイロオオカミは1700頭に回復。家畜被害は年1000頭、襲撃1回で30頭以上の被害も。
http://cgi4.nhk.or.jp/eco-channel/jp/movie/play.cgi?movie=j_ohayou_20101104_0716
・モスクワのショッピングモール駐車場で、オオカミが顧客を襲撃
http://www.youtube.com/watch?v=Ts_sENOFh_o
・アラスカでオオカミが女性3人と飼い犬を襲撃
http://www.youtube.com/watch?v=mGXWy3htXgQ
・オオカミが農場を襲撃、老婆を襲う
http://www.youtube.com/watch?v=zjmfeN6EKHQ
・インディアナで、オオカミが飼い犬を襲撃
http://www.youtube.com/watch?v=tRGDvPVaTIc
・アフガンで、オオカミが餌求め人里を襲撃、4人死亡
http://mimizun.com/log/2ch/dqnplus/1111316593/