人身事故で電車が止まったのですが、わずか30分足らずで復旧。私は通勤の行き帰りは読書を楽しんでいるので普通に車内で大人しく待っていたのですが、何と言うかその復旧の早さに人身事故すらもはやこの社会には織り込まれているのかと暗澹たる気持ちになりましたよ(というか、この感慨以前も記したような気も…)。
2009-02-10 は「国策捜査」、この文句が普通に踊るようになったことは悲しむべきことか、はたまた進歩していると見るべきか。先手を打って御手洗、宮内、竹中辺りを血祭りに上げておけば良かったのに。
2009-02-11 は大きな政府を揶揄するに「揺り籠から墓場まで」と言いますが、日本の場合、幼保に始まり介護まで現状を眺めるだけで小さな政府であることがそれこそ瞬殺でわかります。
メタボ健診:腹囲基準根拠ゆらぐ 3万人データ解析で
>メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)対策として実施している特定健診・保健指導(メタボ健診)で使う腹囲の基準について、厚生労働省研究班は9日、国内3万人を超えるデータを解析した結果、「最適な値を決めることは困難」とする最終報告を発表した。腹囲が大きいほど発症者は増えたため、研究班は引き続き基準に使うことを提言したが、「線引き」の根拠が大きく揺らいだことで、制度の見直しを求める声が高まりそうだ。
( ´ー`)フゥー
だからメタボ狂騒曲について当時から、欧米を見てからほざいてくれと、少なくとも現時点では無意味だと書いていただけに徒労感が…。
>研究班は、地域住民を対象に実施している全国の12の追跡調査を総合的に解析した。心血管疾患を発症する危険性が高い人を見分けるため、40~74歳の男女約3万1000人の腹囲と心血管疾患の発症状況を分析したところ、男性は80センチ以上がそれ未満の1.48倍▽85センチ以上1.56倍▽90センチ以上1.70倍、女性は80センチ以上1.75倍▽85センチ以上1.79倍▽90センチ以上1.62倍と、いずれも腹囲が大きい方が発症割合も高かった。しかし、どの数値で区切っても発症者の割合はほぼ変わらず、危険性の高い集団を選び出すのに最適な数値は算出できなかった。
もういい加減、健康診断で伊達巻作るのやめておくれ。女性なんて90センチ以上で85センチ以上よりも危険性が下がっているしwww
>大櫛陽一・東海大教授(医療統計学)は「腹囲の最適値が示せないとの結果は、病気の危険性のある人を見つけ出す項目として意味がないということだ」と指摘。「科学的に効果が判断できない施策を実施することは税金の無駄遣い、その健診結果に基づいて医療機関を利用することも無駄な医療といえる」と批判する。(毎日新聞 2010年2月9日 21時9分)
大櫛教授はたったひとりメタボ暴風に立ち向かっておいででしたがこの様ですよ。そしてこの正論!無駄な不安や危機煽って無駄金を浪費するのは本当に莫迦らしい。医療・福祉として予算が潤沢にあってあって困っています><という状況になってから一瞥すれば十分でしょ。その頃には肥満大国の欧米でもうちょっとましな結論が出ているんじゃないですか?
オバマ夫人が子供の肥満防止訴え「肥満は米国の疫病」
>肥満対策キャンペーンの「レッツ・ムーブ」を発表。肥満は米国の「疫病」だと指摘し、「昔は大人の病気だった糖尿病や高血圧の子供がかつてなく増えている。私たちの子供の約3分の1が太りすぎまたは肥満という現状は誰も望んでいないこと。今こそ行動すべき時」と訴えて、家庭や地域、官民それぞれの行動を促した。 オバマ大統領も同日、児童肥満対策特別委員会設置の覚書に署名。連邦政府と民間セクター、非営利団体などの連携を促す方策をまとめ、食品成分表示の改善や学校給食のカロリー削減といった対策を打ち出した。(2010.02.10 Web posted at: 10:41 JST Updated - CNN)
スノーマゲドンとかダメリカのネーミングセンスも大概ですな。まあ正義の~とか作戦名を付けちゃう人たちですからね。そもそも肥満対策やりたいなら、トウモロコシ(少なくともコーンスターチ用はね) への助成金を廃止、あるいはファーストフード業界に対してタバコ業界に課したような懲罰的賠償金とか与えない限りお寒い、お寒い。
鳩山首相のドラクエ作戦「いのちだいじに」
>最初も「いのち」、最後も「いのち」、とにかく「いのち」。「いのち」を守ることに一生懸命であるということだけはよく分かった。鳩山由紀夫首相の29日の施政方針演説はそんな内容だった。なにしろ、出だしからこうだ。
「いのちを、守りたい。いのちを守りたいと、願うのです」
「ゲーム脳」キタ━━━━━ー二三ヘ( ゚∀゚)ノ━━━━━━!!!!!下野なうの産経はついに恥も外聞を捨てたみたいですね。
>いのちを守る、という言葉を繰り返し聞かされて、ふと思いだしたのが、大ヒットゲーム「ドラゴンクエスト」(ドラクエ)シリーズ。ドラクエでは、主人公たちが敵と戦う場合に、プレーヤーがあらかじめ指定した戦闘方法(作戦)に従って行動するオートバトルのシステムがある。その作戦には数種類あって、たとえば、攻撃重視の作戦の名は『ガンガンいこうぜ』、攻撃と防御のバランスがとれた作戦の名は『みんながんばれ』『バッチリがんばれ』。そして、相手からの攻撃を受けてしまった場合に、自分たちの攻撃を後回しにして、いろいろな手段での体力回復を優先する作戦名が『いのちだいじに』である。『いのちだいじに』作戦の良い所は、主人公たちが全滅しにくくなること。ところが、この作戦はかなり費用対効果の悪い作戦で、ダメージを受けた主人公や仲間の体力を回復させるために、魔法をばんばん使いまくる。使いすぎで、MP(簡単に言うと、使用可能な魔法の残量を示す数値)がなくなるまで使う。魔法がもう使えなくなるまで使う。(武器や防具を使って回復する方法もあるにはあるが…)
まさかドラクエⅣの説明をこんな十年以上経ってから読み直すことになろうとは思いませんでした。そもそも「いのちだいじに」ばんばん回復魔法を鳩山が使ってないことを批判するならともかく、今さらドラクエⅣを持ち出すことと古色蒼然たる「財源論」を自虐的に掛けているのかなぁ?ギリシアの財政危機を契機にFTですら日本は財政危機ではないというふうに宣っているというに。ダメリカのぽちの産経が飼い主の意向に反するような呆言しています。
>いのちを守るためには、MPの浪費もいとわない…。それが『いのちだいじに』作戦である。ひるがえって、鳩山首相の「いのちを守りたい」作戦だが、その理念の実現のためには、やはり財源が必要になる。その財源が足りなくて困っていたのが、今までの民主党である。(1月30日19時49分配信 産経新聞)
何という的外れな批判。消費税増税をこの不況下でやらそうというの?正気とは到底思えません。産経が仕えし自民党が凋落した橋本内閣の失政に学習してねー。
11 名前:名無しさん@十周年[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 10:06:42 ID:ZBmRlOAj0
懐かしのイオナズンコピペ貼っときます
面接官「特技はイオナズンとありますが?」
学生 「はい。イオナズンです。」
面接官「イオナズンとは何のことですか?」
学生 「魔法です。」
面接官「え、魔法?」
学生 「はい。魔法です。敵全員に大ダメージを与えます。」
面接官「・・・で、そのイオナズンは当社において働くうえで何のメリットがあるとお考えですか?」
学生 「はい。敵が襲って来ても守れます。」
面接官「いや、当社には襲ってくるような輩はいません。それに人に危害を加えるのは犯罪ですよね。」
学生 「でも、警察にも勝てますよ。」
面接官「いや、勝つとかそういう問題じゃなくてですね・・・」
学生 「敵全員に100以上与えるんですよ。」
面接官「ふざけないでください。それに100って何ですか。だいたい・・・」
学生 「100ヒットポイントです。HPとも書きます。ヒットポイントというのは・・・」
面接官「聞いてません。帰って下さい。」
学生 「あれあれ?怒らせていいんですか?使いますよ。イオナズン。」
面接官「いいですよ。使って下さい。イオナズンとやらを。それで満足したら帰って下さい。」
学生 「運がよかったな。今日はMPが足りないみたいだ。」
面接官「帰れよ。」
44 名前:名無しさん@十周年[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 10:19:42 ID:aEiWmYL30
(でろでろでろでろでろでろでろでろ でーんろん)
お気の毒ですが、国民との約束は消えてしまいました。
(でろでろでろでろでろでろでろでろ でーんろん)
お気の毒ですが、アメリカとの約束も消えてしまいました。
100 名前:名無しさん@十周年[sage] 投稿日:2010/01/31(日) 10:50:09 ID:MSxEJbQJ0
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/ |ミ
| | ミ
\ | スカ
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i / ⌒ ⌒ ヽ )
!゙ (・ )` ´( ・) i/
| (__人_) |
\ `ー' /
/ ヽ
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│ なんと |
│ たからばこは からっぽだった! |
└──────────────‐┘
250 名前:名無しさん@十周年[] 投稿日:2010/01/31(日) 12:00:57 ID:WdW+BDs/0
一方朝日は替え歌を作った
2008年12月9日の朝日新聞夕刊1面
『素粒子』
♪どんぐりころころドンブリコ お池にはまって さあたいへん
どじょうが出て来てこんにちは 坊ちゃん一緒に 遊びましょう
♪あそう氏ころころドンブリコ 支持率さがって さあたいへん
おざわ氏が出て来てこんにちは は~やく解散 いたしましょう
♪はつげんころころドンブリコ 朝れい暮かいで さあたいへん
ゴルゴ13が出て来てこんばんは バーでいっぱい やりましょう
目眩がする…
救急入院料などで患者負担増 4月の診療報酬改定
>中央社会保険医療協議会(中医協=厚生労働相の諮問機関)がこの日午前、診療報酬の改定内容を長妻昭厚労相に答申した。自公政権時代の社会保障費の抑制策で、2年ごとに改定される診療報酬は4回続けてマイナス。これが、救急患者のたらい回しなど医療崩壊につながったとされる。この立て直しのため、鳩山内閣は2010年度はプラス改定とし、医師の治療行為に対する報酬分として5700億円増額した。
自民党は「こくみんがんばれ」でしたからね。長妻厚労相もようやくエンジンが掛かり始めたのかな?「ガンガンいこうぜ」
>重点課題は、なり手が少なく医師不足が指摘される救急や産科、小児科、外科の再建と、過重労働を強いられている病院勤務医の負担軽減だ。救急医療など、早期に手厚い治療が必要な「急性期入院医療」に増額分のうち4千億円を充てる。診療報酬は税と保険料、患者の自己負担で賄われる。診療報酬引き上げは、治療を受けた際に払う患者負担(報酬の1~3割)も増える。
ココロで解決しようとせずに「お金」をつけることで解決しようという正しい舵がようやく切られたことをその額はともかくここは歓迎します。
>重症患者を扱う2次救急医療機関に救急搬送された患者や乳幼児の入院費は増額。社会問題化した妊婦のたらい回しを防ぐため、救急搬送された妊産婦を受け入れた医療機関の入院費を大幅に上げる。切迫早産に伴う帝王切開など、リスクの高いお産の料金も上がる。新生児集中治療室(NICU)が満床になる問題への対応として、NICUの患者を受け入れた病床では別途1日5万4千円かかる。深刻な「外科離れ」対策には、約1800項目ある手術料の半数ほどを増額。難易度が高く、人手がいる手術の料金は3~5割増となる。
まさに長妻大臣が野党の間に追求してきた項目です。鳩山には元々微塵も期待しておりませんでしたので、局所的に長妻厚労相、枝野行革相、山田「農相」が奮闘してくれればそれでいいです…千葉法相はノーチェックでしたのでこれからですが。
>薬害被害者ら患者団体が要望していた医療費の明細書は、4月から原則無料発行が義務づけられる。レセプト(診療報酬明細書)を電子請求している医療機関に限られるが、患者への医療費の透明化が進むと期待される。
このニュースは非常に多くの材料を含んでいるのですが、私はこのレセプトオンライン化には少なくとも現状のまま何ら補助することなく導入することに反対です。
>歯科の初診料は360円、再診料が20円上がる。一方、眼科や皮膚科などの検査項目は下がる。後期高齢者医療制度にかかわる報酬は廃止される。
歯科の初診料が上がったことの感想を聞きたい方のブログ も休止中orz しかし、厚労省がただでは転ばないのは、眼科や皮膚科(そしておそらく民間病院)をこれから虐げる方向性が示唆していることか。
>患者の窓口負担は、平均的な外来受診(3割負担)で月7.8円増える。(朝日新聞 2010年2月12日12時42分)
日本の医療費はその医療技術に比して余りにも安い以上、国が出す(間接的に国民が負担する)か、国民が直接負担するかしかないでしょう。
中西準子教授雑感505-2010.2.2「WHOと製薬会社は、新型インフルエンザ騒動を煽ったのか?-欧州会議での調査始まる-」
>2010年1月13日の朝日新聞夕刊と2月3日付け(売り出しは1月26日)のNEWSWEEKによれば、製薬業者がWHOを煽り、新型インフルエンザをpandemicにしてしまった、そのために、製薬会社は2000億円も稼いだという疑いが浮上し、欧州会議が調査を始めることになったことを報じている。欧州会議は1月12日に調査を開始すると宣言し、26日に、まず、WHOの聞きとりから始めたようだ。
大山鳴動して鼠一匹ならまだしも、2000億と思うと乾いた笑いが零れます。このインフルエンザ狂騒曲「も」普段の季節性インフルエンザと比してくれと嘆いた気がします(シクシク)。
>予防策としても、無限に費用を使っていいわけではないので、問題が片付いてからの検討ではなく、もしかしたら、ウイルスの変異が起きるかもしれないという心配がある時に、どういう処置をとるべきかの議論が必要である。欧州会議の方でも検討されると思うが、我が国でもそれを実施する必要があろう。そのために、まず、新型インフルの対策にいくら使われているかの計算が必要であろう。そして、これまで私が何回か書いているように、通常の季節性インフルエンザとの比較が必要だし、今回のWHO、さらには日本政府の判断は、常に、重篤度が軽いという点が抜け落ちていたと思う。勿論、変異の可能性を考慮する必要はある、しかし、それも、ある程度確率で考えるという習慣が必要なのではなかろうか。
中西御大のこの一文はあの狂騒曲に踊った連中は100回書き写して骨の髄に染み込むほどに記憶して欲しい。ちなみにこの手の狂騒曲には中西御大のような信頼おける羅針盤(ここは普段の間に見つける必要がありますが)の言論を深く読み込むだけで避けられます。
沢井製薬の09年4~12月期、純利益92%増
>沢井製薬が9日発表した2009年4~12月期連結決算は、純利益が前年同期比92%増の40億円だった。売り上げ規模の比較的大きな新薬の特許切れに伴って売り出した後発医薬品が好調。病院や保険薬局での採用が進んだ。売上高は14%増の380億円。(日経新聞 2.9)
ジェネリック医薬品の推進というカタチでの医療費総額の削減も普通にありです。高度医療や末期治療こそ、「混合診療」の出番とも考えますし。
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- ▲何度か大櫛教授の本は紹介したように記憶しますが、今こそその正しさを噛み締めるためにも未読の方は是非とも。