民主主義の原則に従えば、教育の理念はそれがメタレベルに止まる事自体に積極的な意味があったのだ。道徳は法律とは違うのだから。価値の多様性を許容する民主主義という仕組みの担い手となる人間の育成にかかわる教育の目的・規定は民主主義という仕組みを堅持していく資質を育てるところにとどめるべきであり、特定の価値や徳目の中身に直接入り込んで規定するべきではない。
苅谷剛彦「教育再生の迷走」
2008-06-06 は、義援金強請を封じ込めた日本の普通の善意の行動。長期的には正直者が「信頼」という最大の利益を手にするのではないかと(イライラするけれど)。
米私大 大量破綻の兆し 授業料高騰で学生離れ 過剰投資もあだ
>全米678大学の財務状況を分析。うち207大学が長期の運営に耐えられるほどの資本を保有していないという。
日本と違って少子化でという構造的問題ではないだけに、まさにバブルに踊っただけと。MBA貰ったはいいけれど母校が潰れていたら、その資格は誰に担保してもらえるんでしょうねφ(=_= )ハテ?
>住宅バブル同様、シモンズ大学の悲劇は安易な借り入れから始まった。取り付けた1億4000万ドル以上の融資で教室を無線ネットワークでつなぎ、図書館を改修し、学生センターにはコーヒー・バーやミルクセーキがセルフサービスで作れるカフェテリアを設置した。多額の融資を取り付けた背景には、好況に沸く米国経済があった。寄付金収入は増加し、学生の親たちは強気市場で利益を得た。学生は多額の教育ローンを借り入れることができた。
まあ、でも日本も一時は、子供人口の増+親の経済的ゆとりの拡大に伴って大学進学率が急上昇の二つの要因が相まってぽこぽこ大学(までいかなくても新学部)出来ちていたよね...( = =) トオイメ
>米国では経済が好調だった当時、学費と生活費は毎年、平均でインフレ率を3%も上回る割合で上昇していた。シモンズ大学もこの流れに沿って値上げを行った結果、2008年の総額は全私大平均3万4132ドル(約338万円)を22%上回る4万1500ドルとなった。この状況下で信用市場が崩壊。シモンズ大学は変動金利型学校債の金利上昇リスクを、スワップ契約でヘッジしていたが、これが裏目に出て1000万ドル以上の損失を出した。昨秋、格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスとスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、赤字が見込まれるとして、シモンズ大学が発行する学校債の投資格付けを1段階引き下げた。
リスクヘッジがリスクというもうミニにたこなお話と、学校債が普通に出回るお国柄について想いを馳せます。
何でもいいけれど今の日本からすると平均でインフレ率3%って夢のようですね。少しの物価上昇であれだけ大騒ぎするだけ、デフレに慣れきってしまった日本国民の舵取りをする金融当局はいざその時に安直に金融引き締めに転じて景気回復の芽を潰してしまわないように本当に対話が必要だと思います(俗に言う市場との対話ではなくて、直接TVなどに出演してのね)。
>09年度の授業料と生活費を5%値上げし、4万3500ドルに引き上げた。資産の見直しにも着手し、赤レンガ造りの学長住宅は220万ドルで売りに出すことにした。(Bloomberg 2009/5/11)
【参考】
115 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2009/05/11(月) 19:29:14 ID:NGzPEza2
ケンブリッジ大学 学部別志願 合格状況
http://www.cam.ac.uk/admissions/undergraduate/statistics/subjects.html
志願者 入学者 倍率
アングロサクソン 51 19 2.7
考古学 164 81 2.0
建築 393 40 9.8
アジア中東学 185 59 3.1
古典 158 81 1.9
4年制古典 37 13 2.8(イギリス大学は3年制)
コンピュータ科学 231 73 3.2
経済学 1265 185 6.8
教育学 110 43 2.6
工学 1364 333 4.1
英語(国語) 881 203 4.3
地理学 356 120 3.0
歴史学 758 220 3.4
美術史 110 30 3.7
不動産経済学 262 60 4.4
法学 1174 257 4.6
医学 1527 288 5.3
外国語 564 188 3.0
音楽 165 66 2.5
自然科学 2112 639 3.3
哲学 240 47 5.1
政治心理社会学 638 112 5.7
神学 155 55 2.8
獣医学 376 76 4.9
建築の倍率高いね。
461 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2009/05/16(土) 02:09:03 ID:iIwE1am3
六年以内の卒業率が50%強。ちなみに下記のサイト(OECD)ではアメリカの卒業率が30%強になっているが、これは同世代人口に対する割合。
http://news.livedoor.com/article/detail/3313912/
OECD加盟国の大学の進学率と卒業率
462 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2009/05/16(土) 02:15:40 ID:iIwE1am3
例えばトレド大学だと
四年以内で卒業 13%
五年以内 35%
六年以内 42%
Overall Graduation Rate: 40%
Bachelor Degree - 4 Year Rate: 13%
Bachelor Degree - 5 Year Rate: 35%
Bachelor Degree - 6 Year Rate: 42%
http://www.onveon.com/college/graduation-statistics/university-toledo-43606.htm
463 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2009/05/16(土) 02:27:35 ID:iIwE1am3
ミネソタ大で6年以内の卒業率は60%前後
University of Minnesota
The University of Minnesota is one of the most comprehensive public
universities in the United States and ranks among the most
prestigious. It is both the state land-grant university, with a
strong tradition of education and public service, and the state's
primary research university, with faculty of national and
international reputation.
Graduation Rates
Overall Graduation Rate: 61%
Bachelor Degree - 4 Year Rate: 32%
Bachelor Degree - 5 Year Rate: 56%
Bachelor Degree - 6 Year Rate: 61%
http://www.onveon.com/college/graduation-statistics/university-minnesota-55455.htm
国立大学に「埋蔵金」3000億円 07年度段階
>国立大学は04年度に国立大学法人化。目的ごとに細かく予算を決めていた仕組みを改め、基礎的な運営費として一括交付し、大学の裁量で使い道を決められるようにした。予算が余った際も、国庫に返納する必要がなくなった。
年度末の道路工事を揶揄して、国自体も早くそうせーよと言われて幾年月。大学はあっというまに偉い子に。
>「独立採算」の色合いを強めたことで効率化が進み、04~06年度は1~4大学が赤字だったが、07年度は全大学で黒字化を達成。04年度から毎年700億~1100億円の予算が未使用のまま余り、4年間の総額は3001億円。各大学が施設整備費や物品購入費、研究開発費、人件費などに自由に使うことが可能で、財務省はこれを「埋蔵金」と位置づけている。
僅か4年で3,000億円、、、日本人は節約するの大好きだけれど、ダメリカばりに設備投資せーよとは言わんが「国立」大学がそんなに溜め込んでどうするんだろう?
>政府は「骨太の方針06」に基づいて、国立大学への交付金を07年度から年1%ずつ削減している。大学側からの反発は強いものの、財務省は予算の効率運用の継続を求めるとともに、「埋蔵金」の積極的な活用を促して交付金の増額を回避したい考えだ。(朝日新聞 2009年6月6日)
骨太=小泉の米マイナス百俵政策ですね、ちぃ覚えた!しかし高橋氏を葬っておきながらちゃっかり都合の良い所では「埋蔵金」パクって使うのね。あんだけ高橋氏に批判されていたときは「埋蔵金」という言葉すら否定しまくっていたくせに。
博士課程の縮小要請へ=財政支援で大学院再編促す-近く国立大に・文科省
>国立大大学院の入学定員は合わせて約5万7000人で、うち博士課程が約1万4000人。文科省は長年、学部から大学院に教育研究の重点を移す政策を継続してきたが、博士課程では就職への不安などから定員割れが相次いでおり、軌道修正を決めた。有識者で構成する国立大学法人評価委員会(野依良治委員長)は、この方針を大筋で了承。
これまたあっさりポスドクの梯子を外すんですね。せめて、ゆとり教育放棄したときのように、この間の政策の失敗の過ちを認めるとか、総括しようという気は起こらないの?
>要請書案が定員、組織の見直し対象として挙げたのは、大学院博士課程以外に、少子化で需要の先細りが見込まれる教員養成系学部、各大学が既に定員縮小の検討を始めた法科大学院。(時事通信 2009/05/31-02:28)
法科大学院www今回は過ち認めるの早いねー、これまた自己批判零だけど。
9 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2009/05/31(日) 04:26:10 ID:h3Q+YScv
いざとなれば、未就職博士を文科省で引き受けるくらいの覚悟もなしに博士を増やす無責任体質だから、こうなる。最近、俺の知り合いが博論を出版したけど、研究では食えないから、いま介護の仕事やってる。なんかおかしいよ。
ポスドク:倍増も職なし 海外流出は加速 大学准教授調査
>素粒子論研究者で作る学術団体(素粒子論サブグループ)の98~08年度までの名簿を基に調べた。それによると、全体の人数は700人前後で推移しているが、ポスドクの人数は107人から193人と1.8倍に増え、逆に博士課程に進学する人は85人から47人に減った。博士号取得後にポスドクを続けている期間は98年度の平均3.4年から08年度の平均6.4年と増加。海外流出したポスドクは98年度の3%弱から04年度28%、08年度41%と急増した。(毎日新聞 2009年5月30日 15時0分)
思いっきし頭脳流出させてますがな。その育成に当たっては国も少なからずお金かけているのに、、、これでは本当に氷河期を院に付け替えて、負けは学生と国で一人勝ちは、そういった院生の血を啜って「埋蔵金」をあっという間に溜め込んだ国立大という結論になってしまうんじゃ。
教育再生懇「信頼ある公教育確立」提言 スポーツ庁設置も明記
>報告書は(1)「教育安心社会」の実現(2)教育のグローバル化と創造性に富んだ科学技術人材の育成(3)「スポーツ立国」ニッポン-の3本柱で構成されている。教育の現状を「家庭の経済状況により、受ける教育の量や質に差が生じている」と指摘し、改善策として、幼児教育の無償化▽小中学生の就学援助を目的とした地方自治体への財政支援▽高校の授業料減免の拡充▽教員の資質向上-などを盛り込んだ。
非常にまともな施策です、が記事タイトルにも使われているおまけの(3)は不要というか、それだけでゲンナリなりよ。スポーツ振興なんかに使う無駄金が一銭でもあるなら、その他の「子どもの貧困」問題対策に使うべきでしょ。
>スポーツ庁は、体育やトップアスリートの育成など多省庁にまたがる関連行政を一元化し、総合的に振興策を行うのが狙いだ。このほか、国際的に通用する人材育成の前提として、国語や日本の歴史・文化教育の充実も明記した。(MSN産経 2009.5.28 10:31)
気が向いたときに拾ったニュースをちょくちょく溜め込んだ 結果、健全なる精神は健全なる肉体に宿る、逆もまた真なりみたいにスポーツの効能とやらを説く連中には良い感じになってきましたね。
政治活動 教職員にも罰則 自民WTが法改正案
>自民党の「教員の政治活動の規制に関するワーキングチーム(WT)」(座長・義家弘介参院議員)は29日、教職員の政治活動に国家公務員と同様の罰則を科すため教育公務員特例法(教特法)の改正案をまとめた。議員立法として今国会に提出し、成立を目指す。だが、日本教職員組合(日教組)の支援を得ている民主党などの野党は、日教組の活動を制限することになるとして激しく反発するとみられる。一般の公務員には、政治家の後援会結成や勧誘などの政治活動が禁止されており、国家公務員法では違反すれば3年以下の懲役か100万円以下の罰金を科すとしている。一方の教特法は、教職員の政治活動を制限する条文はあるが、罰則の規定がない。このため、WTは政治活動をした教職員に対しても「国家公務員法と同一の法定刑に処する」ことにした。(5月30日7時58分配信 産経新聞)
ついでに宗教団体の政治活動についても、国から保護を受けているわけだから制限・罰則を作ればいいんじゃまいか?しかし、自民党は人材難極まれりなのか、教育なんか関心ないのか、学習(調査)能力が低下したのか、義家室長で懲りてない。
34 名前:Ψ 投稿日:2009/05/30(土) 11:10:45 ID:Or1ru39A0
義家弘介
1988年4月 - 北海道余市郡余市町の北星学園余市高等学校2年に編入。
1990年 - 明治学院大学法学部法律学科推薦入学。
1995年3月 - 明治学院大学法学部法律学科を卒業。
1995年11月 - 北海道内の小・中・高校生向け学習塾である(株)れんせい(練成会グループ)小樽練成会へ就職し、塾講師となる[1]
1999年4月 - 母校北星学園余市高校の教師(専任講師)となる。
2000年4月 - 北星学園余市高等学校36期生1年B組の担任(教諭)となる。
2001年9月 - 同校、大麻事件で大量逮捕者を出し、学校存続の危機に陥る。
2004年度 - 同校で生活指導部長を務める。
2005年3月31日 - 同校を退職(34歳の誕生日)。
2005年4月1日 - 横浜市教育委員会教育委員に就任。
2006年4月 - 東北福祉大学特任講師に就任。
2006年10月 - 教育再生会議委員(内閣官房教育再生会議担当室室長)に就任。
2007年2月 - 横浜市内の賃貸マンション暮らしであったが、同市西区内にデザイナーズハウス一棟を購入。「教室を作ることを目的に貯めてきた私財と、借入金で購入しました。一階は学習机や、黒板を備えた教室・談話スペースとして完成しており、教職を目指す学生らによる活用がはじまっています(義家氏の事務所の話し)。」
義家の履歴書については、「幾万の敵の会」制作同人誌を参照のこと。
以下、教育的に宜しくない言葉も含んでおりますので、未成年の方は心して読むように。
366 名前:実習生さん 投稿日:2009/06/01(月) 03:22:20 ID:l8iez2Xa
今日発売の月刊誌【正論】7月号から
⇒やっぱり「日教組王国」ほど異常な教育が行われている 参議院議員 義家弘介 ■「早寝早起き」を教えることが憲法違反だって!? 実証データで示す支離滅裂な現場と子供たちへの悪影響
http://www.sankei.co.jp/seiron/wnews/0906/mokji.html
370 名前:実習生さん 投稿日:2009/06/01(月) 23:25:04 ID:H/vNegA3
月刊正論 2009年7月号 P254より引用
===========================
例えば高校生で性病に罹った生徒がいたとします。その生徒を呼んで個別に指導するのならまだわかる。しかし、セックスについてよく知らない子供もいる前で、教室で人形にある男性性器を女性性器に入れて分からせようというのは指導として全然違うと思うのです。今でもこうした生徒への配慮に欠けた実践について私の耳には様々な情報が飛び込んできます。ここに高校生を対象にした保健体育のテスト問題があります。
表題は「セックス適正テスト 君たちの常識を問う」というものです。生徒に様々な命題を示し、正しいものには○、間違っているものには×をつけさせるものです。例えば「人間の性交は本能である」 といえば×が正解、「STDとは性感染症のことである」は○が正解といった具合です。
371 名前:実習生さん 投稿日:2009/06/01(月) 23:26:10 ID:H/vNegA3
命題は全部で二十ありますが、「射精の前に出てくる半透明な液体(カウパー腺)には精液が含まれている」などといった記述もあれば「コンドームは厚生労働省が安全性を管理していいて、必ずJISマークか許可番号がついている」「性感帯とは性器の周りを意味する」「射精の瞬間もオシッコと同じように下腹部に力を入れれば止められる」「セックスの後、すぐに膣を洗えば、妊娠する確率が減ることもある」…耳にしてかなり具合の悪くなる人もいるでしょう。逆に「まあ、このくらいいいじゃないか」という人もいるかもしれませんが、問題はこれが学校教育のなかで行われているということです。
教室では全くそういうことを知らない生徒もいれば嫌悪感を示す生徒もいるのです。この点を見逃すわけにはいきません。また、このテストには出題者の性に対するとらえ方、教える態度が薄っぺらなことがよくにじんでいると思う。それは「大過なく性交渉するにはどうすれば良いのか」という姿勢です。性交渉に至るには人間観や恋愛観、感情や本能的な高ぶりなどいろんな人間関係をめぐる場面がある。それがこのような形に要約されていることに違和感を抱きます。
372 名前:実習生さん 投稿日:2009/06/01(月) 23:27:27 ID:H/vNegA3
さらにこの文書は学校の授業の中で教えられたことの定着を見るテストですから、評価の対象になっている。好むと好まざるとを問わず、身につけるよう迫られる。その点でも大きな問題があります。疑問を感じるのは、このようなことにNOといえない空気を作ろうと論調を繰り広げているメディアがあることです。
このような指導がおかしいと思うのは決して私だけではありません。むしろ多くの人が教師のこうした独り善がりに親として違和感や疑問を持ちつつ、それを口にするのも憚る、それを学校に声を上げることなど躊躇してしまう人が多い。自民党の性教育をめぐるプロジェクトチームを作って全国の性教育に対する苦情やおかしな実践例を集めたところ、三千件近い事例が集まったことがあります。
================引用終わり==========
性教育については別に一家言持ち合わせていないから、突っ込めないけれど、己らが「道徳」を教育として評価の対象にしたてあげたことは何なのだと。教育再生会議をさも正義の味方というようにメディアジャックしようとしたのは何だったのだと小一時間問い詰めたい。
そして過去の言説との比較という点でスレ住人(といっても顔が浮かぶけれどw)が更に批判の批判として転載してくれているのでそちらも抜粋。上の文章とどこが矛盾しているでしょうかという国語の問題には使えそうです。
386 名前:実習生さん 投稿日:2009/06/03(水) 13:01:58 ID:ciDt4+Ps
古い資料だけど、マメが性教育・避妊について語っている対談を天災するね。
================
公衆衛生 (同学書院 2006年2月号)
性のヘルスプロモーション6 ヤンキー先生が語る「若者の性」より抜粋
欲望に対する「ハードル」をどう作るか
岩室
(注:インタビュアー)タバコはさておき、義家さんがコンドームを使うとしたら、 その理由はなんでしょう。
義家
避妊か性病予防。でも、自分も彼らと同じように弱い人間ですから、欲望に負けてしまうことも…
岩室
それに、パートナーが妊娠してもいいやと思った時は、やはり使わないですよね。「できちゃった結婚」も多いですし。
義家
アイドルができちゃった結婚をしている時代ですから、説得力が全然なくなります。例えば社会福祉施設などに関わり、そこを見た瞬間は「こりゃ、いかん」と思うのですが、そこではない日常になると、危機感がなくなっていく。男の立場からすればコンドームは面倒くさいし、違和感もある。そういう意味では男に対して「NO」と言える、女性の尊厳というものをどう育てるかというのがすごく重要。こんなことを言うとまた爆弾発言と思われるかもしれませんが、男に期待してもしょうがない気がするのですよ。
未来の自分への爆弾発言ですね。男はみんな獣、コンドームを使うように女性側から言えるように教育しなければいけないってもろに性教育じゃないの?
岩室
僕はその考えに大賛成!男は自分の損得や、「こいつが妊娠したらやばい」と、自分の立場を守るためにはコンドームを使うことを考えるかもしれませんが、そこまで考えられないとブレーキがかからない。
義家
興奮するとリミッターが外れちゃいます。やった後にアタタ…大丈夫かな、まさかできてないだろうなと。
結果がご自身の教え子との間のお子様ですか?w
岩室
すぐ後悔する。でもその後に反省ができてないのですよ。
387 名前:実習生さん 投稿日:2009/06/03(水) 13:02:48 ID:ciDt4+Ps
義家
男どもはセックスをしたくてしょうがない。誰でもいいと、大人しい子もみんな心の中でそう思っています。ただ今は、性のハードルがものすごく低くなってしまいましたよね。過去は、エロ本買う時もジャンケンで決めて、負けた奴が罰ゲームみたいに買いに行き、みんなでローテーションするような形でしたが、今は携帯電話でも簡単に閲覧できる。やろうと思っての出会いも安易です。私、今34歳ですから、少なくとも20年前は「やる」なんて考えられなかった。エロ本に出ている女の人は、こんなに奇麗な裸を見せてくれる。きっとこういう人は街ですれ違っているはずなのに、なんで僕は出会えないのだろう、そう考えたものです(笑)。
そのハードルが下がってきたのは、やはり情報の過多でしょう。ハードルを誰がつけるかと考えたら、教育か、社会しかないわけです。本来、人類はフリーセックスで、男性には種族存続本能がある。その問題に対し、例えば歴史的にはキリスト教、あるいは儒教というものが女性に対してのハードルになった。姦通罪というものもありました。その性のハードルを元に戻すことは、いろんなことをぶっ壊さないと実現できないでしょうから、すごく難しいと思います。だから、新たなる教育を構築、別の意味でのハードルを構築していく。倫理を構築していくしかない。
性教育に関する見解もきっとみんな日教組が悪いんですね、だって当時は洗脳されていたんですものね(棒読み)
岩室
私だって中学生と援交する可能性がある。しかし、性教育に関わっていると、自分でハードルを作っているわけです。
義家
すごく難しい仕事ですよね。だって、セックスの相談を受けたら感情移入する。「助けて」と言われたときにギュッとなってしまいそうな誘惑はあって当たり前です。こわいですよね。
(*^▽^)ノ彡☆ばんばん!全部自分自身の過去ですね、わかります。
岩室
子どもたちも出会う前はメル友で、出会ったその日にセックスしちゃうという、メールでの感情移入をよくしています。大人は理解できないと言いますが、でも僕も何人の子に感情移入したことでしょう。だからこそ会ってはいけないと、自分にハードルをかける。義家さんはどうですか。
義家
感情移入はしますよ。そこをこらえるハードルは、教師としての自分のアイデンティティしかないです。だから大切なのは、子どもにも「あなたは特別な人間」なんだという、アイデンティティをどう育てるか、備わせていくか。
388 名前:実習生さん 投稿日:2009/06/03(水) 13:03:36 ID:ciDt4+Ps
子どもたちに本音でぶつかる
岩室
子どもたちにどんなメッセージを送ったらいいのでしょう。
義家
自分の場合は本音です。岩室先生のすごさもそこだと思います。そんな風になかなか本音で語る人はいない。タブーをうまくオブラートで包みながら言うのでは、本質の議論にはなりません。そこを突っ込む本音の人間が、すべての現実を暴かなければと思います。それなくして、本当の性教育もなし得ないのではないでしょうか。本音というのは、非常に勇気がいりますが、そこは使命感と、教師や医師としてのアイデンティティしかない。子どもたちは超能力者ですから、上滑りと本気は見破りますよね。すれ違っただけで、「この人にはここまで許される」とか、「この人はこの辺だ」ということを明確に測りますから。
ビフォーアフターにもほどがありますな。
岩室
義家さんは今も子どもたちと向き合うところに自分の足場を置いている。なぜそうしようと思ったのですか。
義家
それは恩返しです。自分は教育がなかったら、今頃まだチンピラですから。教育によってまた心ある人たちの本気さによって、救ってもらったと思っています。自分の体を救ってくれる医師だって本気だったし、声をかけてくれた恩師も本気だったし、それに対して拾った命なら、一生かけて恩返ししたいという思いが、自分を突き動かします。極端な話、教育委員として活動すればするほど、経済的にはピンチになるわけです。しかし、そんな生き方が自分の行き方だと思っています。それも自己満足で、もしかしたらマスターベーションかもしれない(笑)。何にもできないかもしれない。でも発信しないよりいいし、今そこに本音がないなら本音をぶつけることが、自分にできることのような気がします。
そうやって救ってもらった教師たちを日教組の手先と攻撃すると。
岩室
本音に救われたから本音で返すと。
義家
そうですね。情報にまみれている彼らですから、本音じゃなければ通用しないです。
389 名前:実習生さん 投稿日:2009/06/03(水) 13:05:13 ID:ciDt4+Ps
親、養護教諭の役割
義家
私が親で、娘がパンツの見えそうなミニスカートを履いて「行ってきます」と言ったら、「ちょっと待て。俺は絶対行かせねぇよ」となりますよ。男がそんなものを見たらムラムラくるし、メスのエキスを飛び散らかして街を歩くなんて俺は許さないと。それは男親のハードルです。息子がジーパンを引きずっていたら、ジーパンを切っちゃいますよ。そんなだらしない恰好はだめだって。昔は親が一つのハードルをもっていたじゃないですか。でも今は、親のハードルも「みんな」という一般化したハードルに変わってきている。男親が高度成長神話に依拠して、背中で語るといいながら、教育を放棄した。母親は、命がけで産んだ子に対し、盲目的に甘くなって流されるのは当たり前です。父親が過程に目を向け、発信するポジションを作る必要があると思う。
岩室
父親、母親の姿勢はどうあるべきだと考えていますか。
義家
先程の根拠と同じで、子どもは親の言うことを聞かなければいけないというハードルがあったとして、でも一方でお母さんはお父さんの悪口を、お父さんもお母さんのことを馬鹿にした言動を子どもの前でするわけです。そうすると子どもにとって、根拠はすべてなくなってしまう。先生の問題もそうです。今、子どもは先生をなめています。親が先生の文句を子どもの前で平気で言うわけです。以前は、先生「様」でしたからね。文句を言わなかったから尊敬されていました。
390 名前:実習生さん 投稿日:2009/06/03(水) 13:05:56 ID:ciDt4+Ps
つまり生徒ばかりいじっても、システムばかり構築しても、本気の解決にはならないのです。今、スクールカウンセラーが入り、養護教諭が非常に中途半端な立場に追いやられています。以前は悩みがあったら養護教諭で、彼らは教師の一人として、その子どもたちの日常を知っていました。今は専門家だからカウンセラーに行きなさいと言うけれども、カウンセラーは週数回しか学校に来ないから、実質的にその子のことを知らないわけです。日常生活もわからなければ、家族関係も聞いた範囲でしかわからない。ぜひ、養護教諭の復権、地位確保、養護教諭の専門性の再認識というのも、学校教育現場でやるべきだと思います。
岩室
親もカウンセリングに行っているという安心感がありますよね。
義家
すりかえられています。性教育も本当はまず親から始まり、そして学校があり、その子を本気で思っている誰かがいる。でも、今は、教師は親の責任にするし、親は学校の責任にしてしまっています。
大前我 優奈 [ Ohomaega-Yuuna ]
,-┐
,ィ─、ri´^-─- 、 .┌f^f^f^f^f^f^f^f^f^┐
く / , ,' ヽ ヽ| ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~│
`<' / ,'レイ+tVvヽ!ヽト │
!/ ,' i |' {] , [}|ヽリ お前がいうな |
`!_{ iハト、__iフ,ノリ,n |
// (^~ ̄ ̄∃_ア____n_____|
_r''‐〈 `´ア/トr──!,.--'
<_>─}、 `」レ
'ヽ、 ,.ヘーァtイ
Y、.,___/ |.|
| i `ー'i´
以下 アニメ感想
「亡念のザムド」第8話
しんどい元親友との対決、そこには恋愛感情やら、誰に向けたらわからない不条理な戦争被害に対する怒りやらいろいろなものがない交ぜになっていて、主人公もまたザムドとの共生が始まったばかりなのでその感情の発露を止める術はない。
「タイタニア」第10話
タイタニア四公爵にそれぞれ有能な副官がつく展開になるのかな。
「Phantom~Requiem for the Phantom~」第10話
最後の結末にクローディアだけでなくこっちまで( Д) ゚ ゚
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