2007-07-20 は黒川夫妻の選挙戦…愛が大事です。
で、ポニョ見て来ました。大傑作です、まさに劇場映画、あらゆる世代に、そしてあらゆる国の人々に見ていただきたい作品となっています。ぐじゃぐじゃと小難しい言葉を弄してしかこの作品を鑑賞できないのは不幸です、吾郎です(笑)。
ネタバレしてもこの作品についてはなんら痛くも痒くもないでしょうが、内容には特に触れません(そもそも物語といえるほどの物語ではないし、本当に動きを見ているだけで自然と歓声をあげてしまいますし、悲しみとか嬉しいとかではないもっと根源的な情感が揺さぶられて泣いてしまいました)。感想の断片だけメモしておきます。
・手書き原画の適当な緩さが一枚一枚の絵の一体感を異様に高めていて、パーツごとではなく全体が生きているように感じさせる。
・ポニョの動作のひとつひとつが可愛すぎて堪らない。もっともっとずーっと絵を見ていたいと思います。
・ポニョは思いっきり肉食です><、そして相変わらず美味しそうな飲食シーン。
・DNAがどうとか、世界のバランスが崩れて危機がどうとかこうとかいう説明は監督自ら省略(笑)
・宮崎作品の集大成、キャラクター造形、背景など各作品の印象的部分がおもちゃ箱のように詰め込まれています(ルパンのような車アクションは頑張りすぎ!)
・吾郎のような子供を作らないための作品とすると主人公の宗介が監督の理想とすると、あまりにも理想高すぎます(笑)両親の職業に対して理解力がありすぎ、それでいて変に老成しておらず純真さを持ち合わせている。男の子の主人公がここまで可愛く描かれているのは監督作品では初めてじゃないの?
・あいかわらずの職業倫理というか労働万歳!
・この作品の主役は海(波)であり、あえてアクションの中心として人物をあげるとリサさん?リサさんのかっこよさが際立ち過ぎです。
・老人用デイケアと保育園が一体。
・この地球温暖化で水没するとか大騒ぎされている時代だからこそ、元祖
とでもいうべき宮崎監督の自然へのそして生命への信頼感に圧倒されます。水没大歓迎、生命よ爆発せよ!
・生命あふれる水中、水中から海上のポニョ&宗介を海上から水中の架空生物含め覗いていると、環境保護なんて人間の思い上がりみたいな感覚に襲われます(冒頭油塗れの汚濁した海は…)。
それに何より劇場ではひっきりになしに子供たちの歓声、笑い声が上がっていました。それだけでこの作品が名作だと断言して構わないでしょう!老人力万歳!こういう作品を作ってくれるならゲド戦記 は無駄ではありませんでした。息子に対する負の感情と、これまで葛藤の中でバランスをとってこられた美少女・凶暴な自然・メカ・労働への想いが爆発しています。
この歌、歌詞を眺めると微妙な気持ちになりますが、何度も聴いているうちに自然と口ずさむ洗脳ソングすぎて怖い(笑)