私にももう迷いはありません(これまでにそんな描写あったかよ…)。 | あざみの効用

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或いは共生新党残党が棲まう地

それにしても涙の安い世の中になったものです。泣けば勝ちなんてまるで園児の喧嘩みたいだと思うのは私だけ?せめて美しければいいのですが、いい歳をしたおじさん、おばさんというにもとうが立ちすぎている人たちの醜態には吐き気しかしません。以下残暑厳しい中、健康に関するニュースがたまたまアンテナに引っかかりました。

[ヤコブ病]米アイダホ州で6件発生 5人死亡
>州政府は「自然発生によるもので、BSEの牛を食べたためではない」と説明した。しかし、自然発生は100万人に1人の割合とされるヤコブ病が、人口140万人の同州で6件も多発した理由については不明なままだ。米疾病対策予防センター(CDC)によれば、米国では年間300件近いヤコブ病患者が出ている。集団発生としては、88~92年、ニュージャージー州の競馬場に勤務もしくは通っていた13人が死亡した例がある。

この点は以前も紹介した「ファストフードが世界を食いつくす」 を見るに早いです。不法移民という国内奴隷を活用した劣悪な労働環境、そして同根である利益ありきの姿勢から来る恐ろしいばかりの衛生環境…当時はO-157が問題だった、そして強力なロビー活動からくる政府による規制ができない状況の描写を克明に描いています。私はアメリカからの輸入について月齢うんぬんの議論はあまり興味ないです、見れば分かるという考え方もあるようですが、私はアメリカの検査体制にそこまで信用がもてません。

マグロも食べ過ぎに注意・厚労省が見直し案
>メチル水銀は胎児の健康に悪影響を及ぼすとされており、音を聞いた時の反応が1000分の1秒以下のレベルで遅れる可能性があるという。注意事項は2003年6月にキンメダイなど7種の魚介類を対象に公表。マグロ類も高い水銀濃度が示されていたが、「1回の平均摂取量が少ない」として対象から外れていた。

「週刊金曜日」ではないけれど、前々から言われていたことですね。私は気にせず鮪食べ続けますけれど…水銀とかいうと錬金術を思い出すのは頭が毒されている証拠かな?ちなみに錬金術と近代科学の不可分の関係、錬金術こそが母体であることは→「磁力と重力の発見」全3巻(著)山本義隆 に詳しいのでお勧めです。

松沢神奈川県知事を直撃…「ゲームで殺人は、やりすぎ」
>松沢知事は「私には、ゲーム業界をつぶす意図などは、まったくない。一言で言えば、子供相手にテレビゲームで殺人を体験させるというのはいくらなんでもやりすぎでしょう、ということです。今回の規制は、そのことを業界に伝えるための、一種のエクスキューズ(口実)です」と語る。

奴のエクスキューズです。テレビゲームとテレビ、映画、小説における殺人の描写との差は?テレビゲームをプレイすることと、実際の体験を一視同仁してしまうその頭の悪さはって?突っ込まないのはなぜ?伝えるためだけなら既に条例での規制直前から業界は動いていましたが?

>「もちろん、テレビゲームが青少年の成長に悪影響を与えるかどうかについては、正式な研究結果もまだ出ていない。それは私も十分分かっています。しかし神奈川県には、悪影響を与えそうなものから青少年をなるべく遠ざけようという趣旨の青少年保護育成条例があります。その条例にのっとって、今回の指定に踏み切ったわけです」

悪影響を与えそうなものという最強に曖昧な基準で、最大限尊重されその規制はがちがちの最低基準で行われなければならない表現の自由の規制に踏み込むその法学の基礎知識のなさはなにもの?それにブログでの記事にカキコミもしましたが同様の理屈ならば知事がお好きなラグビーやマラソンの方がよっぽど具体的に危険なのですがね。

>「業界がゲームソフトのレーティング(年齢による購買基準)を設けていることは知っています。したがって、われわれは18歳以上への販売まで禁止するつもりはない。今後、指定商品を増やす気もありません。業界だって、行政にとやかく言われず自主的にやりたいでしょうし、そうして(=自主規制して)くれればいいんです」

これ以上やるつもりはないというのならその妄想を輸出するのはなんとしてもやめていただきたいですっていうか迷惑千万?


以下 アニメ感想

「ケロロ軍曹」第71話

塵も積もればこれだけスケールの大きな話になるといういつもが、スケールの大きな話(地球侵略)を小さく進めていつのまにかに当初の目的を見失うことと比較すると面白い話です。

それにしても話の筋に関係なくちらっと冬樹くんがマーメイドを引きずっていることを描くのは意外な感じです。

今週のモアちゃん;日進月歩・正体不明


「萌えよ剣」第7話

源氏物語か…D3パブリッシャーの巨大美人ものを思い出してちょっと笑えました(ところどころの親父ギャグはくすりとも出来ませんが)。


「ぺとぺとさん」第6話

異様にシリアスな展開から一転、ハーレムオチにもってこられても戸惑うよ。それまで命を切った張ったしていた姉妹の和解が髪(長髪=力の象徴というのはよくある話)を切ってオシマイだなんて…それならぺと子がお尻を叩いた時点で解決させていたほうが流れとして自然だったように思うのは私だけ?妹の姉に対する想い、主人公の知ったような口での介入の浮き方が釈然としない。今までがシビアな設定とマッタリな日常会話の狭間でいい感じのような気がしていただけに残念(とりあえずDVD予約は止め様子見切り替え)。


「ふたご姫」第20話

ふたご姫のいやいやダンスだけは楽しかった。今回のバカンス話は息抜きの位置づけだろうけれどなんだか???せっかく月の国を中心に敵らしき姿が浮かんでいたのにね。


「ガンダムシードデスティニー」第43話
+脚本;大野木寛←お疲れ様でした・高橋ナツコ

言葉それ自体の説得力ではなく、人間関係がそのままうやむやに説得してしまうということを言いたいの?さんざんアスランがキラとラクスにいいように嬲られたのをシンに転嫁しただけのように思います。人に望んだことは何かとかご立派に問いていますが、そんなことをほざいている彼自身の答えはいつ語られました?

カガリはそもそも大した指揮能力なんて無いのだから新型モビルスーツに載って戦闘に参加していたほうがよっぽど有益だったと思うのだけれど(そしてジブリールも逃がすことにもならなかったでしょ)。

ユーナを呆気なく下敷きで殺した描写の意味も分かりません、B級映画で最後悪役が自業自得ともいえる最期を遂げさせて(大事なのは主人公たちの手を直接汚さないこと)、観客にカタルシス(というほど大層なものでもないけれど)を与えるということはあるけれど、彼は単なる端役ですしねーこのまま舞台から去っていても構わなかっただろうに理解不能です。

ジブリールの追撃にルナマリアに命じてわざわざ新たに機体を出す(しかもご丁寧なことに合体という手間隙かけて)意味も理解不能。戦闘の目的が彼の捕獲であった以上、既に空中に浮いていた部隊による追撃、そして同時に宇宙の制空権を握っている以上、宇宙の部隊への連絡こそが指揮官の仕事じゃないの(後から偉そうに戦況を鑑みて撤退させましたとか報告しているけれど彼を捕獲すれば正当性という点で目的達せられるでしょ)?戦闘の勝利と戦争目的位混同しないでもらいたいと願うのは贅沢なんでしょうね。

安っぽいラブロマンス(メイリンのフォローはないの?立っているだけかよ。)はいいけれど、ようやくラクスが全世界に呼びかけを行うことになりました…さっさとすれば良かったのに…キラを置いて宇宙に飛び出していった意味は未だに説明ないままですね。そしてこの事態に衝撃を受ける議長の頭の悪さに眩暈がしました(せめて逃がした時点でこのような事態は誰でも予測できない?)。

非常に裏読みしたくなる大野木寛スペシャルコラム
>やばいネタ篇
脚本という作業は比較的早い段階で動いている。つまり、一般視聴者がその番組の存在自体を知らないころから動いている。おおむね決定稿が出てから4ヶ月で一本の番組になる。中には1年近く作業を進め、放映時には脚本が最終回まですべて決定稿になる番組もある。脚本家というものは本放送のとき、ああ、そういやあこんな作品書いたなという気分になる。ところがSEEDデスティニーは違う。ついこのあいだ決定稿が出たものが、もう放送されていたりする。だからものすごく新鮮な気分で見ることができる。さすがはサンライズだ。

散々、何度も何度も挟まれる総集編を脚本が間に合っていないだけだろと指弾してきましたが事実だったことが明らかになりました。「さすがはサンライズだ。」なるセリフの白々しさというかこれを単なる皮肉にしか受け取れないというのは、人は争うしかないのか!

>無難編(いや、無難じゃないかも)
天才はいる。だいたい天才というものは性格破綻者が多い。人当たりのいい天才というのはあまり聞いたことがない。ニュートンだって相当意地が悪い。ウソだと思うなら、評伝を読んでみればいい。それに急に思いついて、周囲をうろたえさせる。凡人たちはその思いつきに反対するが、天才はそれを押し切るだけの確信と自信がある。世間は凡人の凡庸な考えより天才の革新的な考えを支持する。凡人たちはただへこむだけだ。飲んでぶつくさ愚痴をいうだけである。……そして、SEEDの福田監督は天才である。

無茶苦茶な天才の定義を先にしておいて、最後の締めで福田監督を天才と奉る姿勢も皮肉にしか見えません。私の乏しい読解力でもって行間(というほどのものでもなくまんまだと思うが)を読むと、監督が独断専行でもって、その場その場の場当たり的思いつきを盛り込むせいで作品は滅茶苦茶じゃ!しかもそんな作品に萌えて旺盛に消費してしまう客が山のようにいる事態にうんざりですというように読めるのは私がプラントの生まれだからか。

>無難篇2
SEED脚本の、おれの分担は終わった。いやあ、気が楽だ。数ある脚本の仕事の中でもSEEDはつらい仕事の部類に入る。なにしろ登場人物が多い。登場メカも多い。ストーリーも複雑である。以前、ほかの脚本家のト書きで「ブロブロと飛んでくる」というのがあって、「ブロブロってメカはなんだ?」としばらく悩んだ。結局、それは擬音語だった。それくらいカタカナが出てくると悩む。こいつだれだっけ? このメカどんなメカだっけ?他の人の脚本を読むたびに、おれは自分がSEED世界を理解していないんだなあと思う。そんなアホ脚本家の書いたものなのに、放送されるときはちゃんとしている。これもひとえにスタッフのみなさまのおかげだ。ほんとSEEDは(おれは除いて)すばらしいスタッフにめぐまれてると思う。

どう読んでも頭の悪そうな「ブロブロ」なるエピソード(この脚本家が嫁の両澤である確信度500%です)をわざわざ記して、複雑なストーリーって…こいつだれだっけ?このメカどんなメカだっけってそれまでに登場していないあるいは、それまで全く本編に登場してこなかったけれどなぜか主要人物という展開に突っ込んできた身としては同情の涙に耐えません。そんな理解不能な支離滅裂な作品を流すことに罪悪感が拭えないという魂の叫びはそのままストレートに届いていますよ…。・゚・(ノД`)・゚・可哀想過ぎる。