12月前半 購入漫画感想 | あざみの効用

あざみの効用

或いは共生新党残党が棲まう地

株式で言うならば含み損を抱えている銘柄を切る覚悟が定まりました。

森生まさみ「おまけの小林くん」14巻

心に闇を抱えている小林君を巡るほのぼのと交流を描いていた当初の話はいまいずこ…。新キャラを次々と投入しての単なる告白話やすれ違いはもうおなかいっぱいです。本当に「おまけの」小林くんになってしまいました。もう限界です。二度と森生先生の本を買うことはないでしょう、さようなら。


平井摩利「火宵の月」12巻

どうして買い続けているのか自分でも理解不能です。土御門先生が死にかけて、火月の本性が目覚めかけた5~6巻辺りまでは面白かったような気がするんですけれど。最近のただひたすらべたべたしている展開は引きまする。オス化するかメス化するかで悩んでいた前半とは似ても似つかない主人公気色悪いです。二度と平井(以下略)。


橘裕「ご主人様とアタシ」

橘先生の明るいように見えて基本的には暗ーい話(最後はハッピーエンドとしても)というテイストが結構好きです(←関係なし)。この本は私の中で忘却します。表題作の何の深さもない最近流行りのありがちな設定とありがちな展開だけで終始し、結末も尻切れトンボという切れ味の悪さには絶句。


コゲどんぼ「かみちゃまかりん」5巻

余白や裏ページで展開されているだば絵が、本編を相対化し笑いに転化しているので気付きにくいが、前作の「ぴたてん」と同様に本筋はシリアスなお話となっています。他の比較対象に問題がある責かもしれませんが、絵の質(単に絵の上手い下手だけでなく、背景やコマ割も含めて)が高く、素直にいい余韻に浸れました。