12月後半 購入漫画感想(2004年) | あざみの効用

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或いは共生新党残党が棲まう地

「しゃにむにGO」19巻 羅川真理茂

第2部終了、次が最終部とのこと。作者の誠意が伝わる本当にまじめなスポーツ漫画になっている。確かに主人公のポテンシャルは高く設定されているが、お約束の根性で土壇場からひっくり返しというパターンは連発しない。きっちりと負けさせ、そして成長させる。また、二股とか親子関係とか友情という暑苦しい人間関係をも清々しく(まさにスポーツものだ)描いていく。すでに19巻と長期連載に含まれるが、登場人物の成長がきっちりと説得的に描かれているので中弛み感はまったくない。先輩たちが今年も卒業していき1年で入部した主人公たちがもう3年になるのかと思うと感慨深い。


「いつでもお天気気分」3巻 羅川真理茂

えーえー、一時間近くかけて1巻、2巻を探索しましたよ。もう終わっているものとばかり思っていました。2巻がでるまでに3年、3巻が出るまでに7年…すっかり忘れていました。ただこちらも非常に名作です、友情と恋愛のバランスが絶妙です。特にただ穏やかな気持ちでいたいだけという猪又さんの気持ちと、主人公が感じている不釣合い感を元恋人という第三者の別視点から一度描いた後に再構成する辺りが心憎いです。また、親馬鹿な父親が直接主人公に娘のことを頼む下りは本当に胸が温まります。


「S・A」2巻 南マキ

とりあえず白泉社の新人作家の初めての単行本(そして連作ならば完結するまで)は目を瞑って購入することにしていたのですが…もう無理です。ここ1~2年地雷しか踏んだ覚えがありません。いくら腕を伸ばそうとしても指先が拒否します。新人作家に別段100%の大傑作は求めていないです。ただその可能性を信じさせて欲しいんです。世界観でも言葉遣いでも構成でもキャラ造形でも何でもいいです、その人にしかないと思わせる何か光を!ありがちな売れ線系の順列組み合わせは厭きました、さようなら!


「悩殺ジャンキー」2巻 福山リョウコ

以下同文。


「かみさまのいうとおり」1巻 湖西晶

萌え4コマ、粗製濫造のケライがあるけれどこれはヒット!可愛いキャラクターと仄かなエロネタのコンボが素敵です。

海濫>>>野之原ちき=湖西晶>>>(超えられない壁)>>>その他有象無象


「まほらば」初回限定版 8巻 小島あきら

えーっとまずは祝アニメ化!ただファフナーの後の次回予告では声に激しく違和感を覚えたことはひ・み・つ
ついにカップル成立、たっぷりと大ゴマを使ってあるところも素晴らしい。記憶の共有化が始まったということは、白鳥くんはこれから恋人として他の皆さんと接するわけで面白そう!でも病気が治るということは一方で彼女たちの存在を否定するということ(もちろん受容するわけだから無くなるわけではないけれど)の葛藤がメインになっていくのかな?


「ヘルシング」7巻 平野耕太

あいかわらず、遠ーい所に逝っちゃっていて最高です。特に無神論者の私にとってここまで突き抜けてくれるともう何とも言えません。セラス嬢がいつ吸血鬼を選択するかということをずっと引っ張っていたわけですが、過去のしがらみも含めて覚醒です。ようやくアーカードもロンドンに帰還し、洗脳されたバトラー含め役者は舞台に揃い踏みというところで以下次巻は半年以上後か、うーん、待ち遠しーよー。


「スクールランブル」7巻 小林尽

ごめんなさい、私は負け犬です。ついに限定版を手に取ることはできませんでした。私は信仰薄くどうしてもこれが 八雲ちゃんには見えませんでした。本当に自分は弱虫野郎で、チキンです。