漫画界で「三国志」ブーム 大胆な解釈で新ヒーロー
>松岡博治編集長は「蜀を一種の善とする演義をなぞるのはもういい。正史に返って三国志の魅力を伝えたかった」と話す。
(中略)
>横山理樹副編集長は「戦い中心でなく、英雄たちの夫や父の部分を出したドラマにしたかった」という。
↑ここまでは歴史ジャンルの勃興というとっても素敵なお話だなーと思っていたのですが_| ̄|○
> 「夭折(ようせつ)の人が多いからでしょうか」と話すのは評論家の藤本由香里さん。孫策は26歳、周瑜は36歳で死んだ。やおいの分野で「素材として格好の要素を持っている」。女性の影がほとんどない男だけの世界。そして登場人物が多いため、カップリングの可能性が広い。自由に想像と創造を楽しめる、というわけだ。
(中略)
>「周瑜と陸遜には服装から髪形まで特に気を使います。美周郎とも呼ばれた周瑜はもちろん、陸遜はジャニーズ系のようなビジュアルにしてあります」(コーエー広報)。
(ノ∀`)アチャー
以下 漫画感想 (more以下の「愛してるぜベイベ」感想には人によっては不快に感じる表現も含まれている可能性が多分にあります!そのことにご留意された上でそれでも構わないという方だけお読みください。)
「ロリータの詩集」2巻(最終巻)山中音和
文庫版ですので以前の記事
をぜひご覧下さい。私は少女漫画の一つの稀少な可能性だったと今でも思っています。
文庫化にあたり未収録作「フラッシュ」が収録されました。本編主人公斎の友人である立花まりあがモデルを目指すに至ったお話です。写真という媒体に記憶を残すこと、残さないことの選択についていろいろと描く作品はありますがそれでも『永遠の残像』という言葉は美しいと思います。
「学園アリス」7巻 樋口橘
一気に風雲急を告げています、各人の能力と友情を活かして試練を乗り越えながら敵を追跡するというなんだか少年漫画みたいな展開です。ほかにも今すぐということではなく先々効いてきそうな伏線も数々見受けられとっても楽しみです。主人公本人の特殊能力に関して両親の過去話との絡みも出始めますます目が離せません。おそらくNHKの地上波での放映が始まれば今の中堅どころという地味な注目ではなくてもっと脚光を浴びると信じています。
「みかにハラスメント」水兵きき
ジャケ買いの一品。先日放映を終えた「アルティメットガール」を激しく思い出させます。…要は下品を売りにした作品だということです(これ本当に少年誌で連載されているの?)。
「スクールランブル」8巻 小林尽
半分がサバイバルゲーム編(しかも未完)と、少エピソードの寄せ集めであまり座りがよくない。どうせすぐ原作は溜まるので、2巻同時発売とかしたほうがいいのにと思います。ただ先日無事終了したアニメ第一期(間違いなく第二期あると思います)は作品に愛のあるスタッフに本当に恵まれていたと思います(漫画より面白くしようと遊び心をもって素材を調理していました)。
「舞HiMEコミックアンソロジー」@DNAメディアコミックス
一本だけ静留会長×なつきのお話があってそれだけでお腹一杯です(←病気です)。そして舞衣×楯の話が一本も無かったという事実、その人気のなさっぷりが逆の意味で受けます(誰がなんと言おうと真の主人公カップルはやっぱり静留会長となつきどす)。
「セラフィック・フェザー」9巻 うたたねひろゆき・武田俊也
すっかり購入し続けていたことを忘れていました。あと1巻で終わるそうでどうやって決着するのか今からとっても楽しみです(棒読み)。
…もう完全に打ち切りモードです(原作者たちのさっさとこの不良債権を何とかしたいという気持ちが痛いほど伝わってきます)。今までの長い前フリが何だったのかと思うほどサクサクと適当に事態が進んで読者置いてきぼり。他の具体名は上げませんがイラストレーター系の方が書く漫画がメディアミックスにうまくのれなかった成れの果てです。
「愛してるぜベイベ」7巻(最終巻)槙ようこ
最初に一言、「この方の本は二度と買いません!」
こんなに不快極まる想いをしたのは久しぶりです、当初本当に嵌まっていただけにこの結末には反吐がでます!作者の独り善がりでもって自己満足に堕したとしか思いようがありません!
作品のテーマにはボウルビーに始まる「愛着理論」
が下地にあると思っていました(もちろん理論を知っているかいないかではなく、表現しようとしているテーマとして)。
「愛着理論」とは、子どもは成長するにあたって特定の誰かと親密で安定的な関係を築くことが大事であり、成長後の人間関係を築く基礎(そのまま100%影響するというのではありません!個別の関係形成、維持にあたり基礎を元に錯誤していくことになるということです。)になるとするものです。ここで大切なのは特定の誰かであって必ずしも血の繋がった両親に限られないということです。子どもに世界から受け入れられているという基本的な信頼を与えられない(無償の愛、承認)ような親よりも、たとえ血が繋がっていなくてもそれらを与えてくれる他の誰かの方が子どもの成長にあたっては大切だというものです。
この作品では数多くの親が出てきますが、子どもを育てることに関して見事に欠落した親たる資格を欠いたものばかりです。ゆずゆの母親はいうに及ばず、ゆずゆの初恋の男の子の親は虐待が講じて大怪我を負わせていますし、いとこも信じてもらえずその孤立感から自傷癖に追い込まれたり、再婚を契機に放置され孤独におとしめたり、妹の娘の世話を高校生に押し付けたり…これでもか、これでもかというほどに畳み掛けてきます。ゆずゆー結平という親子ではなくても相互に育んでいる信頼関係の強さとは全く対象的です。そしてその眩しい信頼関係を基にいとこの女の子もそして心ちゃんもそしてお姉さまも癒されていきます。
ならばその帰結として当然ゆずゆちゃんは結平の元で育てられることが本人の幸せであると結平を中心に心ちゃん、お姉さまが確信して、引き取りに来た母親を追い払う展開となることこそが自然ではないですか?しかもその母親は幼児虐待の上、突然育児放棄して結果他の男の許に転がり込みあまつさえ男の許可が得られなければ引き取ろうとしていないという描写までしています(お姉さまが訪ねたことがきっかけでおろおろと引き取ろうとしだしたとしか思えません)。どんなに酷い親であろうと血の繋がった親に育てられることが自然とする結論では???一体何を描こうとしていたのか全く分かりません。
また、心ちゃんの妊娠騒動(←実際には妊娠していないから)や、姉が不妊症であるという設定、そして大賀姉妹の存在といいこんな結論を導きだすためならば描かれる必要性がどこにあったのでしょうか?子どもを育てるにはまず何よりも夫婦互いに協力し合っていく姿勢が必要であること(心ちゃんが妊娠したというエピソードは、たとえ高校生であってもまずはその気持ちがあることを確認させるためにあるべき)、そして子育ての当初から夫婦だけで抱え込むことなく周囲の人間を巻き込むこと(これは妊娠の決意を後押しする者として、そしてその後の助力をする者として不妊であるだけにより子どもに対し愛情を注いでいるお姉さまの存在が説得力を増すでしょう)、そして家族とは血の繋がりという即物的なものだけではなくて、情緒の巣でもあるという意味でゆずゆを含めた新たな家族を作っていくということがこの作品の行き着くべきところだったと思います。
それらの設定を総てなかったことにしたうえ、安易にゆずゆに記憶障害という精神障害まで負わせてこの作者は何を表現したかったのでしょう?(実際何を表現したのでしょう?)単にその場その場で深刻ぶった設定をいれれば何かを表現したつもりにでもなったつもりだったのでしょうか?私には子どもの可塑性や精神障害を馬鹿にしているようにしか思えません。重いテーマを扱うならば扱うなりの覚悟が必要なはずです、それがなければ身の丈にあったおばかな恋愛ものを量産していればいいんです。もちろんその扱うテーマの重さに耐えかねて挫折することもあるでしょう。ただこの作者のあとがきや柱のどこにもそのようなテーマの重さに対する苦悩(せいぜい性描写で撥ねられたという程度)は読み取れません、そしてこの作品に満足している旨を誇らしげに語っている。
>『愚かな者は邪悪な者より忌まわしい。なぜなら邪悪な者は休む時はあるが愚かな者は決して休まないからである。』
アナトール・フランス
- 春秋子さん、こんなところまでも読んでいただいたのですか(苦笑)
>しっかし、ここまで、趣味が同じ人がいるとは…
あの「マリ見て」感想を偶然(もうどうやって辿り着いたかも忘れてしまいました)読ませていただいて、びびっとくるものがあったのですが、まさかここまでとはもうなんといったらいいのやら。「天使禁猟区」が一番の作品という時点で同志と確信しました。とりあえず二人からカルト結社作りましょうか?(苦笑)
山中音和、望月花梨両先生に関しては現状の新刊がでない状況が本当に寂しいんです。両者とも間違いなく単なる一過性の娯楽以上の、思春期に触れることでその人の一生を左右しかねないだけの力をもった作品を生まれていたから…。
>さすがに松下洋子ファンではないでしょう(汗)
全部単行本持ってます(汗)さすがに同人誌にかまけられて雑誌での連載どころか新刊までもなおなり、そのままフェードアウトという状況には含むところがありますが。耽美+少年漫画の融合という独自のいかがわしい(←誉め言葉)色気がぷんぷんしていて好きだったんだけれどな。
はっきりいって黒崎が物語を潰してしまったように思います。作者、明らかに途中から黒崎萌えが全面に出てしまってますよね。別にいなくても都筑と変態医者の対決を軸に都筑の過去を描いていけばそれで十分だったのではないかと、今になって思います。 - commented by 遊鬱◆jnhN514s
- posted at 2006/07/19 02:52
- 大変ですねえ…
しっかし、ここまで、趣味が同じ人がいるとは…
こっちにも驚愕してしまいました。
「ロリータの詩集」は、可能性を秘めていたとは、100%同感です。山中音和の愛読者だったのに、どうなったんだろうと気が気でなりませんでしたが…文庫かされたのですね。
本当に遊鬱さんが他人とは思えなくなってしまってます(苦笑)
さすがに松下洋子ファンではないでしょう(汗)
『闇の末裔』の大ファンです… - commented by 春秋子
- posted at 2006/07/19 00:23
- 名前いちいち変えなくていいですよ…。こんな古~い記事に立て続けにコメントしてもらえるなんてありえないですから。
>作品書いてないあんたになにがわかんの?作者は読者を楽しませるために頑張ってんだよ!!
| /l、 ??
| (゚_ 。 7 ツンツン
し⊂、 ~ヽ
しf_, )~
それとも暴言引き出すための釣りですか?このコメントは槙先生御自身(あるいは極めて近い人)以外書けようはずもないコメントです。しかし、一連のコメント注意書きもつけているのにわざわざ読んでくれたうえで、一体何を望まれているのかが全く分からないです。 - commented by 遊鬱◆jnhN514s
- posted at 2006/07/18 22:34
- 作品書いてないあんたになにがわかんの?作者は読者を楽しませるために頑張ってんだよ!!
嫌いなら読まなきゃいいじゃん。買ったんなら売ればいいし。 - commented by 暁
- posted at 2006/07/18 08:09
- ヒカルさん、紅さん(同一人物かも知れませんが)わざわざお読みいただきありがとうございます。
私の意見、感想のどこがどう違ってそう思わないのか、あるいは侮辱になっているのか具体的に指摘していただけると嬉しいのですが…。あの本で一体何を表現しえたのですか? - commented by 遊鬱◆jnhN514s
- posted at 2006/07/16 22:40
- 槙ようこを侮辱するな
- commented by 紅
- posted at 2006/07/16 08:52
- 死ねよ。お前。
私は、そんなこと思わないから。 - commented by ヒカル
- posted at 2006/07/09 14:49