実は多かった女性ゲームユーザー、でもお好みのジャンルは?
>アジアにおいて、男女のオンラインゲーム利用者の割合に均衡が保たれている点を評価しつつ、男女双方のユーザー層に訴えるビジネスモデルが浸透しつつあることを、その一因に挙げている。アジアでは、オンラインゲームを通して交流が深まっていく、コミュニティ重視のユーザーが男女ともに多く、発展を続けているとされている。
もう言い古されたことかもしれないけれども一応メモ。余暇の過ごし方として、積極的、能動的に何かをしようというのは少数派になってきたのかもしれない。まさに単なる時間潰しとして消極的、受動的に漫然と消費していく(それが携帯・メールでのなんら生産性の無いコミュニケーションという名のもとの互いの拘束)。そのコミュニケーションの糧としての流行・ブームの消費。漫画にしても、ゲームにしても一定程度の話題に上るようになるとその話題性がゆえに消費される。もちろん、入り口だどうであろうと、それで何かを得られる人もでてくるかもしれない…そしてそれこそが希望…。ただ大半の人は消費に参加したことそれだけで満足して終わってしまうのではないのだろうか?ただその爆発性を見込んで、あざといばかりに敷居の低いものが出回っていくのを見ると悲しくなる。
ヤマカムさま 2005年07月09日(土)
案の上といえばそうなんですが、萌え4コマブームに便乗した類似製品の奔流が、折角確立しかけたジャンル自体の息の根を止めてしまいました。萌えという語義が草木が自然と芽吹く様子を指すように、これでもかこれでもかとあざとく萌えばかりを念頭において、強調すればそれは本義からして矛盾ということではないのでしょうか?その意味で私は「あずまんが」は好きだったけれど、「ヨツバト」にはどうしても馴染めない。「ぱにぽに」だって巻を重ねるごとに、無尽蔵にキャラが増え続け、キャラに寄りかかったネタだらけになるにつれ、惰性とマンネリを覚えざるをえなくなってきている(自主二次作品に関しては論外)。ところで「トリコロ」の続巻はいつ出るんだろう?
以下 漫画感想
【幸せを届けてくれた作品群】
「デスノート」7巻 大場つぐみ、小畑健
L死亡…週刊誌は目を通していないけれども、祭りになっていたのでその結末は知っていましたが実際目の当たりにすると衝撃大きいです。
ただ、今回のカラクリはハウトゥユーズを含め無理矢理捻り出した感が拭えません(今までは先にハウトゥユーズがあり、その後にそれを用いた術策を廻らしていましたが今回は逆です)。さらにいえばLの隣で仕込んでおいたノート(の切れ端)に書き込むなどリスクが高すぎます。パソコンで検索をかける指の動きと、指に針をついて文字を書き込む動きでは明らかに違います。ただ、最悪ミサが再度死神の目の取引をすることを術策の前提に組み込むあたりには震えました。まさにこの漫画の最大の売りたる心理戦の面目躍如です。これでミサミサの寿命は…あともって数年です(二部が始まった時点ではいつ死んでもおかしくない)。その時ライトは死神の目の欠落、無償の協力者の穴の大きさの前にどう振舞うか(最終的に自身が取引せざるをえなくなるのは既定としても)、今や足手纏いに過ぎない家族を含めどうするかとても興味深いです。
【購入に値した作品群】
「ヴァンパイア騎士」1巻 樋野まつり
樋野先生の作品はいつも設定は魅力的なんだから…予防線、予防線と張ったうえでもとっても楽しみな作品になりそうです。なによりも今までそれなりにかつ順調に成功を収めてきたラブコメ路線から意図的に冒険しようとしている点に共感を覚えます。
設定の張り方、コミカルな会話、そして画力とシリーズを重ねるごと(そしてどのシリーズもその終わりはぐだぐだだとしても、巻を無駄に重ねることなく適度に終わらせていることもポイント高いです)にそのレベルアップを感じることのできる、その最初から見守っている読者にとって幸せな先生でもあります。
吸血鬼ものというポピュラーであるがゆえにオリジナリティを開拓するのが困難な設定をどう活かすのか、非常に楽しみです。それにしても吸血行為ってたとえようのないエロスだと改めて思います(「アカイイト」の影響)。
「十二秘色のパレット」2巻 草川為
今回のシリーズは淡々と主人公の成長を描いていく作品のようです。今回改めて過去話が描かれて、どうして、どういう経緯(テスト向け才能0なのに)で今があるのかが分かりましたが、今後どこへ向かおうとしているのかはまだ分からないままです。恋愛要素はじんわりと高まりましたが、その描写において最近の作品には珍しいくらい本当に禁欲的です。
【暇潰しにはなった作品群】
「桜蘭高校ホスト部」6巻 葉鳥ビスコ
単なるキャラ萌えハーレム作品になのかと思っていたら…どうやら読みが甘かったようです。これから周囲の人物一人一人にスポットライトを当てつつその陰鬱な過去を暴いていくの?主人公が恋を覚えて、それまで淡白だった色恋沙汰に対する戸惑いとか、女の子っぽさを開花させていく物語だとおもっていたけれど斜め上を行って鬱物語になるの?
【なぜ手に取ったのか理解できない作品群】
「その向こうの向こう側」3巻 渡辺祥智
移籍前の初めての著作たる「銀の勇者」(全5巻)が好きだっただけに残念です。同人誌を描いておられるということが(別に同人誌を描くことを否定しているわけではないです)、悪影響を及ぼしている典型例になってしまわれたようです(単なるキャラ萌えのためにわらわら主要人物を登場させたあげく、その紹介までに延々かけたのに比例して本編では凄まじい萎えな収束を見せてくれた「funfun工房」もそうだったし)。描いている側が単純にショタ萌えしているのが、端々から滲んで見え溜息がこぼれます(可愛がられる幼い主人公の図)。
「げんしけん」6巻 木尾士目
もういいや…斑目が「四年生」化…はぁ~。陰鬱な話を陰鬱に描かれると読んでいるこちらまで気が滅入ります。このジャンルは陰鬱な話でも笑い飛ばせるようなつくりの「NHKにようこそ!」で充分のようです。
「キミはガールフレンド」南マキ
一応手にとってみたというだけの作品。このような既存のそれも最近の漫画、ゲームの要素を取り出して、+αを付け加えることなく組み合わされただけのそれも新進作家の作品を見ると、描き手自身が薄っぺらいのかな~と思ってしまいます。小説家が小説を書くアドバイスを求められていい本をたくさん読みましょうと答えるのはよくあることだけれど、本当にその通りだと思いますよ。
この点今週のR25京極夏彦「面白くない本はない。人生もそう」
で、
>『面白くない本』と断言するのは間違い。ツボ探しに失敗しているだけです。だから読書を楽しみたいと思うなら、一生懸命ツボを探す。面白がろうとして読むことが大事なんですよ。人生もそうでさ
と答えておられますが、それは京極堂ほどの本好きにおいて初めて許される理解できるお言葉だと思います。どう見てもその作家という職人の誇りの感じられないトイレットペーパーのようなものは買われないでしょ(分厚い本好きだし)?それが漫画であろうが、ゲームであろうがある程度、愛着をもっているジャンルならば中身を見ずとも、護身完成できるようになるものです。
- 春秋子さん、こんばんわ(きちんと挨拶)。
新人作家を青田買いしてその成長を見守るのが趣味なんで、その点は評価から差し引いてもらった方が無難です。樋野先生はCLAMPに似てアンテナが広いように思います(下僕、ショタ、海賊、吸血鬼と見ても)。あとはその題材をもって何を表したいのか(単なるキャラ萌えを超えたテーマ)という今まで欠けていた点を補ってくれればと思うのです。それが今回補われる予感がするということです(例え拙いものとしても)。
葉鳥ビスコ先生、今巻の展開には意表を突かれました。こうなると主人公もまだ一枚二枚何か伏せていそうですし本当に楽しみです。 - commented by 遊鬱
- posted at 2005/07/18 20:51
- 樋野まつり先生は、メルプリで止めてしまってました…
買うべきだったのかも…だってとらわれ面白すぎて…
葉鳥ビスコ先生は、どんどん面白くなっているので、
この先が楽しみです。。。 - commented by 春秋子
- posted at 2005/07/18 19:27