新刊漫画感想2月前半 | あざみの効用

あざみの効用

或いは共生新党残党が棲まう地

実物日記さま「オタク市場」関連企業申告所得(12月公示)

マッドハウスよりランティスの方が申告所得が上だなんてなんかショック。まあ、来期「NANA」を手がけることでマッドハウスの業績は飛躍的に伸びることは想像されますが(インデックス傘下でなく、単独で上場していれば買いたいほど)。あとは白泉社の25.9%の伸びが意外、伸び代がなんだか思いつかない…書籍で新しく何かというのが思いつかないし、アニメに関しても「学園アリス」は失敗(地上波で変わるとまだ信じていますが)だし、ガラスの仮面が大成功とは到底思えない(売り上げスレで名前を見たことない)…う~んここも来期のホスト部期待だと思っていたんだけれどどういうことだろ?刷り部数、出版数の絞りで返本率を改善させたのかな?

「嫌日流(佯病説著)」翻訳まとめサイト

嫌韓流も続編がでるみたいだし、ネガティブな感情を商売(あーもちろん当事者に言わせると啓蒙の一種なのかもしれませんが)にするその手段として漫画が使われるということが純粋にただただ悲しい。文章だけで良いじゃない、デンマークのムハンマド戯画騒動にしてもそうだけれど絵にすることでより送り手の感情が剥き出し(しかも印象だから論争の仕様がない部分)になるから収まりがつかなくなるんだし、ね。

「アニメ」の業界地図 に記載されている系列図 は手っ取り早く把握するためにお勧め♪

打ち切り漫画家はどうやって食べてるの?

これを読むと少女漫画家とりわけ新人の方が巻末などで家族、友人に対して協力を本気で感謝していることがよくよく分かります。ごくごく一部の勝ち組以外はプロのアシスタントを雇うなどできようはずもないです(月刊誌では週刊誌連載がメジャーの少年漫画と違って単行本刊行ペースが全く違う)。

ゲームクリエーターあこがれの国「ニッポン」【コラム】
>海外メディアで日本に関する報道が減少していると指摘されるが、ことゲームの分野に関しては、状況は逆だ。英語圏のゲーム関連メディアを読んでいると、日本のことについて報道されない日を探す方が難しい。ゲームについての新しい情報のみならず、企業活動、ゲームから派生する文化、一般メディアで報じられているニュースの英訳サマリーなど、日本のゲーム産業の動きを詳細に追っている。

>北米において、北米製のゲームの競争力が高まっているといわれても、ニュースの量については変わる気配はない。ゲームの世界で、日本のニュースが流れるというのは、日常の風景の一つとして、すでに織り込まれてしまっているようだ。

文化が爛熟するのは国勢が傾き…きっとみんなうすうす感じていることだろうし言わぬが花です。

■ゲームボーイ生みの親を称えるスタンディング・オベーション

>GDCの期間中に、Game Developers Choice Awards(GDCA)というゲーム開発者の投票によって受賞者を決める賞がある。その中の特別賞として、Lifetime Achievement Award(生涯功労賞)という賞が設けられているが、2003年には任天堂のゲームボーイの生みの親である故横井軍平氏が受賞している。横井氏は、97年に交通事故で亡くなっており、代わりに息子さんが壇上に立った。数千人でぎっしりだったホールは一斉にスタンディングオベーションに包まれた。万雷の拍手が何分も続き、友人である開発者の米国人の中にも泣いている人が数多くいた。

>これは1987年から連なるGDCの歴史のなかで、最も感動的な出来事として記憶されている。GDCAは2001年に開始したが、スタンディングオベーションが起きたのは、この時以外にない。世界の開発者が日本の文化に対して畏敬の念を表したのだ。

。・゚・(ノД`)・゚・おそらく横井先生と宮本先生がなかりせば今のゲーム業界はありえなかったと確信しています。そしてゲームの行く末は任天堂による携帯ゲームにしかないこと(以前にも記しましたが再度メモ)。それはハード普及率よりもソフト売り上げをみれば一目瞭然になっています。映像で誤魔化して販売から一週間くらいで勝負してあとは中古の山を築くのではなく、きちんと新しい遊びを提案して息の長い売り上げをあげられるものを送り届ける、それが裾野を広げるという明るい未来が垣間見えてきましたヽ(*´ワ`)ノ ワーイ

販売店とメーカーの確執 はこの点を理解するうえでお勧めのページ。

ローゼンメイデン楽屋裏 はアニメ本編がぐだぐだなだけにより切なさ5割増し。水銀党員の一人として涙を拭わずにはいられません。


以下 単行本感想

【幸せを届けてくれた作品群】

「ゴーストハント」9巻 いなだ詩穂・原作 小野主上

久しぶりの新作(小説で既読ですが)に感涙…。黒祠の島はそこまで好きな作品ではないだけに余計にありがたみが増しています。オカルトとミステリーの組み合わせという主上が開拓し、そして燦然と独り高みに立ち続けているジャンルにおいて…(以下略)。

この作品でも平然と神を祟り神=悪霊→調伏すべしと断じてしまう近代合理主義の枠組みでオカルト現象に立ち向かうという毅然とした姿勢が遺憾なく発揮されています。はぁ~それにしても再販の噂に惑わされて一式布教用にあげてしまったことが悔やまれる。

540 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/01/07(土) 06:59:34 ID:8FYypCAk
今年でないと、新刊マダー記録更新 OTL

        十二国記発刊状況

     . 1 2. 3. 4. 5 .6 .7 8 .9 10.11.12
1992 -----**-----
1993 --**--------
1994 -----*-**---
1995 ------------
1996 -*---------- 2月5日 図南の翼
1997 ------------
1998 ------------
1999 ------------
2000 ------------
2001 ----*---*--- 9月5日 華胥の幽夢
2002 ------------
2003 ------------
2004 ------------
2005 ------------
2006 -

586 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/01/08(日) 15:05:08 ID:EFMQ3kX8
あのさぁ~、新刊まだ!?妄想もネタが尽きてきたんだけど勘弁してちょ~~~~~~~

587 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/01/08(日) 15:29:24 ID:BlaqUUWf
>>586
連休明けたら、版元に電話して聞いてみれば?

593 名前:586 投稿日:2006/01/08(日) 17:29:53 ID:yLryL8oe
>>587もう問い合わせたよ。
「ない」ってさ。5月以降はまだ分からんらしいから、今年後期に期待。待っても出ないなら、続きは各自妄想で。オイラはもうネタ切れだけどなwケケケ(T∀T)

。・゚・(ノД`)・゚・


【購入に値した作品群】

「デスノート」10巻 大場つぐみ・画 小畑健

新キャラ魅上と高田さんの再登板でちょっぴり息を吹き返したかも、ラストの月の両者に対する(とりわけ高田に対する)会話のクールさに痺れます!

ただニアもしくはメロは13日ルールの嘘を確信した時点、父親の命と引き換えに一人殺しておくべきだったと思います。注意というか物語に配置されるべき登場人物数として重要人物でありながら冗長な感が否めません。


【暇潰しにはなった作品群】

「かみちゅ」1巻 鳴子ハナナル

原作であるアニメに忠実な内容、絵のクオリティーがアニメの作画に一歩も負けていません…ただ私の関心事はプロローグというか、神になった経緯、何の神かということなんでぼんやりと眺めるのみ。


「ヒッカツ!」2巻 矢上裕

1巻読んだことすら忘れていました。「エルフを狩るモノたち」を最後までそれこそ惰性とマンネリでつきあっただけにキャラを見ていると懐かしさしか覚えないのですが…あ、同人区というロードものに都合よく、更にギャグにもうってつけの設定は素晴らしいと思います。


【惰性と言う慣性の法則が働いている作品群】

「ヨキ、コト、キク」 コゲドンボ

犬神家のパロという着眼点は面白いと思うのですが、いかんせん一巻で次から次へと新キャラを登場させるため、ページを埋めるために既存の引き出しから適当にキャラクターを引っ張ってきているだけではないかという想いしか抱かせません。この点、長年ブロッコリーと付き合う中で変な癖がうつってしまったのでは?と心配でなりません。

ブロッコリー、「true tears~トゥルーティアーズ~」発表会開催木谷氏らが開発裏話などを披露。アニメ化も決定!
>「true tears」を作るに至った経緯について木谷氏は、「以前から王道のギャルゲーに憧れており、そんなときに松村さんに誘われ、『トゥルーラブストーリー』を作ったゲームクラブさんも一緒にやることになった。そして以前から『アクエリアンエイジ』などでイラストを描いていただいていた依澄れいさんも、実は非常にギャルゲー好きということがわかり、このスタッフならいい作品ができあがるんじゃないかなと思い開発しました」という。続けて松村氏は「最初は『白企画』という名前で、魔法などがない王道の学園ものということでいろいろ考えました。それで2年ほど前に温泉で合宿を行ない、そこでいろいろな内容とかコンセプトを作り上げました」と語った。

>最後に、アニメ化が決定したことを発表。まだ決定したばかりで時期などの詳細は未定ながら、「来年の桜が咲く頃には」(松村氏)や「松村さんが浮き輪持って海で泳ぐ頃には」(木谷氏)とお互いに冗談交じりにコメントしていた。

↑の記事に対する感慨は以前記した 木谷会長、ブロッコリー池袋店閉鎖にあわせてのトークイベント をそのまま流用させます。ただ一言身の程(キャパ)をわきまえましょう。


「英会話スクールウォーズ」1巻 マツモトトモ

まだ中・長編としては三作目なのにこのどこを見ても溢れる既視感はなんなんだろ?なかじ先生よりも酷いよ…。さすがに厭きました、成長、進化の途を自ら拒んでおられるようなのでもういいです。

柱で知ったんですがもう「キス」文庫化するんですか…。


「飛べない魔女」1巻 川瀬夏菜

頑張っているんだろうけれど底が浅いんですよね…。ファンタジー作品を作るなら世界観、設定を予め作るべきなのに、なんとなく物語を進めながら適当に継ぎ接ぎしながら作っている感が否めないんです。ファンタジーという難路に挑んでいるという一点でもってこれまで好意的に捕らえているがゆえに惜しい。樋野まつり先生も似てはいるんですが、設定の踏み込み方(事前準備)が違うんです。過去形とか伝聞とか使うならば、先にそれが必要になる(あるいは自然なものとうけとめられる)話というのがその時点でなければいけないし、魔法の系統を考えるならばそれらの系統間の力関係、継承の差異といったものも考えないと…とかね。

それに女装キャラを連発するのはどうなの?