新刊漫画+ラノベ感想5月後半(後編)~ブギーポップ新刊~ | あざみの効用

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http://ameblo.jp/fuyugare/entry-10107883977.html  の続き


以下 単行本感想(今月は漫画が大不作なんでラノベ感想混ぜておきました♪)

【幸せを届けてくれた作品群】

「オルフェの方舟―ブギーポップ・イントレランス」上遠野浩平

レーベルをも超えて誰が主役なのか、世界の真実なのかもはや誰も(著者含めて)把握不可能な体をなしてきた中で久しぶりにブギーポップらしいブギーポップを読んだという懐かしい感じ。

ブギーポップの魅力は超能力設定で戦闘をいかに魅せるかという点にはなく、主役が青臭い思想でもって残酷な世界=現実に立ち向かい、そして必然的に敗北を喫するという物語だったということです。ブギーポップはそこで最後の最後に立ち塞がる壁でありつつ、世界から主役が背を向けて逃げ出すことも許さない容赦ない存在でこそあるべき。

その点で本書はブギーポップの登場シーンが多いという分量的な問題だけでなく、きちんと原点回帰していると思います。ただもはや本筋というか炎の魔女メインの未来、私の崇拝する透子さまの過去(最終和予定?)いずれにも時間は流れず、新キャラを周辺人物の湧かせては消費しつつ辺境が無限に拡大しているだけですが。

3 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/05/22(月) 00:16:34 ID:RJnFHPzt
●炎上(ラ典から)
某不気味な泡で一躍知名度を上げた絵師のこと、ないしその現状。絵柄が一冊ごとにころころかわり、新キャラと旧キャラの描き分けができておらず、なおかつ地の文を反映していない挿絵が多発するようになった様を、「エンブリオ炎生」にかけて「緒方炎上」と称したことから。英訳してバーニング緒方、ないし単にバーニングとも言う。

18 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/05/22(月) 19:55:44 ID:9q/+FgkK
>>3
>>なおかつ地の文を反映していない挿絵が多発するようになった様を、

具体的にどの作品の、どの絵なのか教えてくれ

19 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/05/22(月) 20:02:33 ID:aBfBiOfo
>>18
・笑わないの凪
バンダナ
→炎上は無視
・ペパーミントの玲
スミレ色のワンピースと紺色の帽子
→炎上はシャツとジーパン帽子は無視
・H&Gのリセット
眼鏡→炎上無視

などが有名

21 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/05/22(月) 20:07:40 ID:hPCtJ4/u
>>18
つ冥王と獣の扉絵のリスキイ兄弟
文→長髪の兄とショートヘアの妹
炎上→両方長髪

22 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/05/22(月) 20:08:02 ID:4emUZeN1
ペパミンで楠木玲が着てるのはワンピースと書かれているのにズボンとかリセットは眼鏡かけてると書いてあるのにつけてないとか

23 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/05/22(月) 20:13:57 ID:aBfBiOfo
>>21
しかも
文→兄の髪の色は銀髪、妹の髪は金髪
炎上→両方金髪

24 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/05/22(月) 20:17:46 ID:1lGR8npD
ビートのディシプリン第八話「戦力と均衡」扉絵のジィド。あれ、文庫じゃわかりにくいかもしれんが、hpのカラーで見ると黒人になってるし。色白の男ってあるのに。まあさすがに文庫のカラー絵は皮膚を白くしたけどな。ていうか多すぎ。炎上。

25 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/05/22(月) 20:35:38 ID:QJBYjsVV
>上遠野浩平総合スレッドPart19 紫ジャージ事件
>上遠野浩平スレッドPart22 アァ赤ッぽい黒ピンクッぽい赤

過去のスレタイより

26 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/05/22(月) 20:36:26 ID:q/jKkH3n
後、全然、ゴレンジャーになってない炎上版バーゲン・ワーゲンも忘れてはならない!バーゲンワーゲンで↓ネタできるなw

http://takatb.hp.infoseek.co.jp/gotseed.htm

27 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/05/22(月) 21:07:48 ID:noyUN8HP
ホント多いなww

28 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/05/22(月) 21:14:48 ID:qCzP7kDc
20カットで1枚は炎上入るぜ

29 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/05/22(月) 21:18:24 ID:RJnFHPzt
まあ本人自体が忠実に再現するより絵的な面白さを優先してるといってるからしょうが無い部分もあるんじゃないか?流石に肌の色はどうかと思うけど

30 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/05/22(月) 21:32:51 ID:qCzP7kDc
モータル・ジムが太・細の双子と思っていたあの頃

31 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/05/22(月) 22:04:50 ID:NZc+lQD6
わずか1時間足らずでこれだけ、例に挙げられる炎上クオリティw

32 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/05/22(月) 22:31:00 ID:aBfBiOfo
バーゲンワーゲンはなぁ、連載時には「バーゲンワーゲンとは合成人間のチームだったのだ!」ってのにすげー!って感動したのに


なんで扉絵でネタバレしてるの単行本(´・ω・`)

それでも私は緒方氏のシンプルなキャラデザの挿絵が上遠野先生の作品と一体のものと考えているほどに自然に思っています(そして↑で喜んで指摘している人たちだってなんだかんだいって大好きなんだと思いますよ)。

110 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/05/26(金) 11:25:37 ID:3Y/1IpYS
能登麻実子ってアニブギがデビュー作だったんだな…。

111 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/05/26(金) 13:59:16 ID:Q5oELsFD
>>110
マジ?

112 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/05/26(金) 14:05:45 ID:f+4fFhVt
うん。何話か忘れたけどオドオドした内気なゲストヒロイン。アニメ自体よりそっちの方がある意味有名。

113 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/05/26(金) 14:15:43 ID:CrVA+04Z
それ結構有名じゃ…?能登がブギー第一話の内気な女の子でデビューって。確か早乙女君に惚れてたんだよな。

116 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/05/26(金) 17:44:34 ID:sW254zs+
殿村望都か。第一話から潔癖症。飛ばしてんなあと思った。タイプSで狂ったゲーヲタとか、虫食いとか、スピグラもびっくりの変態アニメだった。

能登可愛いよ能登♪歌唱力も微妙についてきた気がするし(信者補正が入りかけてる?)、最近声優・アニメ関連CDの売り上げは調子いい話が多いし今度のウィッチブレイドEDの売り上げは楽しみ。

260 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/05/31(水) 00:14:18 ID:8znxx4GZ
まあいつまでも読まれるのは小説家にとっちゃ幸せだろうね。
俺も上遠野作品と心中する気で、最後まで読み続けると思うし。

自分も間違いなくそうでしょうね。


【暇潰しにはなった作品群】

「みおにっき」荒井チェリー
「ゆかにっし」荒井チェリー

デュアル仕様で同時発売とは意表をつかれました。ただ内容はなべてことはなしというかほわわ~んとした萌え4コマですが。でもイベントなどで被っている部分で補完しあっていて(例えば山菜取りイベント⇔その後)結構面白かった。ただせっかく面白い仕様なんだから例えば、みおとゆかがそれぞれの目に映る人格とはまったく違っていたという具合にもっと冒険して欲しかったな(単純に舞台が学校かファンシーショップかというメリハリだけで視点が変わろうが変わるまいが登場人物の見え方、見せ方が同じというのはもったいない)。


「抗いし者たちの系譜 虚構の勇者」三浦良

前著(デビュー作)「抗いし者たちの系譜 逆襲の魔王」についても感想 を記しましたが、前著のあまりにも濃密かつ、きれいな終わり方に続編が出るとは思っても見なかっただけに新刊発売は意表をつかれました。それだけでなく、シリーズ化も確定したようなので今後がとても楽しみな作品になりそうです。

前巻が通俗的な「魔王」即「悪」という概念への挑戦だったとするならば、今巻のテーマは「勇者」とは何かということといえよう。だからこそ、本書の主役は人間が努め、主人公はむしろ脇役に追いやられている。

ただ、構成について過去と現在を、各主役ごとにばらばらに入り組ませて構成する手法についてはあまり成功しているとはいいがたい。それはあくまでも本書の主役は人間だからであり、魔王の凄みを軽く彩る程度のエピソードでもって全体の視界をぼやかすのはもったいないということに尽きる。今後、これまで魅力たら占めてきた骨太の物語と、ともすれば甘くなりがちな恋愛要素をどのように組み合わせていくか見ものといえます。


「SHINO ―シノ― アリスの子守唄」上月雨音

これも2冊目の作品なんだけどこのどうにもならないもどかしさはなんなのだろう?雰囲気といいキャラ設定といい、二人の視点を入り混じらせた構成といいとてもいいと思うんです。お約束の四方丸く収まって解決といったハッピーエンドの帰結を望まない読者の琴線に触れかけていると思うんです…が、決定打にかけているんです。おそらく各ストーリーを構築する上での、事件設定に黒さもしくは複雑さが足りないために、せっかく志乃が特異な位置から解決を施しても意外感がないためと思われます。いっそうのこと中途半端にホラーとミステリーの要素をかけあわせるのではなくどちらかに徹底すればいいのに。


【惰性と言う慣性の法則が働いている作品群】

「エマ」7巻(最終巻) 森薫

背景、小物の描写といった時代設定への拘りは楽しませてもらいました…。アニメをきっかけに知り、その行く末に興味引かれたがゆえに読み続けた作品ですが今改めて思うと1クールのアニメ版でも十二分に満足できるものでした。

208 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/05/26(金) 02:28:09 ID:ex4Rwf86
<日記>
今日、本屋に行った。MF文庫の平積みエリアを覗く。「ぷいぷい」。あらすじを読む。やばそうだ。購入。「魔法医カルテ」。あらすじを読む。それは無いだろう。購入。少し奥のほうを見る。「つばさ」…ポップなイラストの本だ。ボイルドエッグズ系とでも云うべきか。キレイだがラノベとしては少し違う感じの絵かもしれない。あらすじを読む。ダメだ。これはきっと毒にも薬にもならない。却下。本を元の場所に戻そうとする。何かが目に入る。右上の文字。麻生。あぁ。これは、あの、”麻生”なのか!思わず、俺は、”麻生”……と呟いてしまう。

多感な思春期の時代に世紀末を迎えた俺にとって、”麻生”とは麻生俊平のことだった。今でも”麻生”で思い出すのは「ローゼン」ではなく「ザンヤルマ」であって、だから麻生俊平はあの時代のあの空気に相応しい作家であり、庵野ですら麻生の前には霞むのだと信仰していた宝石だった。彼の描く人々は悩み、動き、慟哭する。それは青く、とても甘い。麻生は苦く、だがその苦さは麻薬めいたアルカロイドの苦さだった。

そして俺は、「つばさ」を再び、手に取った。
</日記>

209 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/05/26(金) 02:28:41 ID:ex4Rwf86
「つばさ」 麻生俊平 MF文庫

これこそがラノベです。難しいことなんか一切いりません。どこまでもハッピーに、ストーリーは王道に、万人にお勧めできる買って損をしないライトノベルがここにあります。

主人公は平凡な男の子です。そんな彼が女の子だらけの学園組織に入部しちゃいます。女の子たちはみんな何となく彼が気になっている感じです。鈍感な主人公の気づかない所での密かな駆け引きも、押したり引いたり。部屋によんで夕食なんかご馳走します。かたや手作り弁当を持ってきます。主人公もカレーとラーメン、どっちが好きかと聞かれます。また、最近のノベルゲームがそうであるように料理の描写もすごく丁寧ですよ。ヒロインは5人ほど居ます。どっかの隠しシナリオには隠れヒロインが居るかもしれませんね。ホントにいっそゲームで出してくれ、と惜しんでしまうほどです。むしろゲームのシナリオです。東鳩からこんにゃくにつながる学園ドラマの系譜の先のハートフルラブストーリーがこの一冊に詰まっています。とっても甘いです。これを地雷だと思う人はおそらくいないと思いますよ。ホントにほんとにお勧めです。

女の子と一緒にお風呂も入りますよ。

210 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/05/26(金) 02:59:17 ID:SUcuOZ40
>208-209
なんというかこう、慟哭の聞こえてくるような紹介文だと思った。いや確かにつまらなくないし地雷でもないんだけどね、ないんだけどね、というのが行間から読み取れた。

まさしく。・゚・(ノД`)ヽ(゚Д゚ )ヨチヨチって感じですね。

しかし「ぷいぷい」と「魔法カルテ」はともにやばいですよ、さすがに買わずに店頭でざっとそれぞれ数分目を通しただけですがそれでも眩暈がしましたもん。召還ものにメイドとツンデレの意匠(この場合衣装でもいいかorz)を混ぜてそれで事足れりand病気でもっていきなり猫化ってどこのエロゲーですか?っていう代物。地雷度100%の保証書がついているかと帯を探したくなりました。買う必要はまったくないのでもしよろしければ店頭で手にとって、ちらっとあらすじだけでも読んでこの絶望的な感覚を味わってみてください。きょうびオリジナルでネット上で公開されている小説のほうが断然クオリティーが高いものが多いのはどうしたものでしょうね。