風に吹かれて:in the U.S.A. 米国のオタクと電車男=國枝すみれ
>米国の高校生活は人気度でヒエラルキー(階層)が決まる。一番人気は通常、フットボール選手やチアリーダー。ほかに運動バカは「ジョック」、ガリ勉は「ブレイン」、演劇に熱中する「ドラマ」、麻薬漬けの「ストーナー」、どのグループにも属さない「ローナー」などと集団ごとに俗称がある。アニメや漫画、コンピューターゲームに没頭する米国版オタクは「ギーク」と呼ばれ、最下層を構成する。コンピューターの興隆やビル・ゲイツの活躍で、ギークの地位は昔より良くなったが、それでもつらいのだろう。電車男の映画を見終わった後で高校生の一人が「こんなのやっぱり夢物語。ギークに恋人はできないんだ」とつぶやいたのには、泣けた。
麻薬漬けはともかく、アメリカでも現状こんなものなのかとむしろそちらのほうに泣ける。電車男が夢物語なのは事実なんだから事実認識として正しいじゃないか。「電波男」ではないけれど、こんなの広告代理店がオタクを食い物にしようというメディア的仕掛けでしょ。
>「米国のコミックは勧善懲悪でマッチョすぎ。日本アニメや漫画の登場人物は血を流し、泣く。ヒーローにも暗い側面があり、悪者にも戦う理由がある」。会場の高校生は口をそろえる。みんながフットボール選手やチアリーダーになれるわけがない。ギークの悲哀が日本のアニメや漫画のブームを下支えしているような気がする。
アメコミ読んだことないのかこの記者はw下線部は明らかにダウトでしょうが。それこそバットマンでもX-MENでもいいけど適当にもほどがある。
>今年のウェブスターの辞書にMANGAという言葉が入った。ANIMEはとっくに辞書入りしている。米国最大のサブカルチャーとなったアニメと漫画は、米国のオタクの力を借りてじわじわと主流に近づこうとしている。(ロサンゼルス支局)毎日新聞 2006年7月10日 東京夕刊
手塚先生に見せてあげたかった光景です。・゚・(ノД`)・゚・。
女性中心に漫画が大人気
>「インターネット白書2006」(インプレスR&D発行)によると、昨年度の電子書籍市場は前年の約45億円から90億円以上と倍増した。この急成長の先導役が、約65サイトあるコミック配信だ。追い風になったのは、昨年以降のパケット定額制の普及。定額制で契約すれば、1話数千円かかる通信料を気にせず、月額300円ほどの会員料金だけで、漫画を楽しめる。
印刷費、在庫管理などから開放されるとして電子書籍は雑誌中心に徐々に普及するだろうとは思っていましたが、ようやく1%近い規模にまできたみたいです。私みたいなコレクターは物理的重さ、本の匂いのようなものが好きなんですが、もっと軽く楽しみたい人にとっては電子書籍で十分ですからね。
>最近関係者を驚かせているのが、女性会員の増加だ。当初7割が男性だったソルマーレでも今や6割が女性で、20~30代が中心。「本屋で買いにくいレディースコミックも好きなときに読める」、「主婦仲間でブームになっている。昔の少女漫画をもっと増やして」といった声が届く。
死蔵されていたコンテンツの再利用が図られるならば、漫画喫茶と同様にアーカイブの形成に資することになりますね。
>だが、雑誌の広いスペースに合わせて描かれた漫画を、携帯の小さな画面で読ませるには工夫がいる。紙芝居式と呼ばれる方法は、作者の許可を得て1ページをコマごとにカット、アニメのように連続して見せる。この方法だとリズム感が出るが、作品が加工されることを嫌う作者もいる。そこで、1ページを上下左右に追うスクロール式も用いられている。
>これまでは旧作だけだったが、凸版印刷の子会社、ビットウェイは昨年末から、講談社のオンラインマンガ誌「ミチャオ!」と提携し、新作のカラー配信を始めた。「紙の本では経費がかかるオールカラーで勝負できるのは魅力的」と、同誌の吉沢新一編集長。携帯配信の際、紙芝居加工されるのを考慮し、細長いコマを描かない作者もいるという。
一つ気がかりなのは技術的なものであるので解決されるのかもしれないけれど、漫画の豊かな表現を可能にするコマワリ(特に少女漫画)をどうするかということ、大ゴマで平坦に表現する作品が増えるとしたら(携帯小説を非難しているわけでないですよw)それは…と思いますがまあ現時点では杞憂に過ぎないでしょうね。
核と萌えの日々~ライター大泉実成のたわごと
>気がついたら、「アニメ最萌トーナメント2006」予選が進行していました。
>どういうわけか今年は上位のキャラがみんなわかってしまう(去年はぜんぜんわからなかったのに)。本を書く仕事というのは本当に恐ろしいものでございます。うーむ、ハルヒ組が強そうだな。今回個人的には「かみちゅ!」がよかったんですけど。しかしまずはハルヒを見てみないと。
「萌えの研究」
を書かれた(アニメ最萌トーナメントに着目したという点で凡百のオタク研究本と一線を画しています)ライターのブログ発見。上記文章をみると順調にレベルが上がっているみたいですねw
痕跡症候群さま「福岡県で始まった「販売証明シール」についてのレポ(7月7日情報追加)」
先に
ニュースをメモったさいには古書店(及び書店)に対する対応しか念頭になかったのですが、当然購入者にも及ぶということですね…こんなシールがついてくるなんて私には耐えられないので福岡では書籍を買えません!
もっとも注目の集まる街 秋葉原。ゲーマーズ本店を議員先生が視察
>電気街口を出て直ぐのゲーマーズ本店に参議院議員、浅尾慶一郎氏と民主党さかぐち直人氏が視察に訪れました。サッカーゲームとプラモデルをお買い上げいただきました。ありがとうございました。写真はゲーマーズ本店の中で興味深そうに商品をながめている姿を激写。本店店頭では木谷会長を含め3人での記念撮影となりました。(2006.6.30)
わざわざゲーマーズでサカゲとプラモってなに恥ずかしがってるんだろ、頭固すぎ、それとも照れ隠し?w
以下 単行本感想(ふつーに不作('A`) )
【暇潰しにはなった作品群】
「with」1巻 斎藤けん
…中途半端。無駄にキャラ数(生徒会メンバーとか)が多いがそれがまったく生かされていない。例えば、お互いがお互いの記憶、意識を共有するのではなく、兄が一方的に共有し、兄が身体を支配しているときには妹は空白になっているというようにすればまた違ったように思うけれどってそういう問題でもないか。
「レナード現象には理由がある」 川原泉
1本ならともかくぜ~んぶ似たような話の短編はいかに大御所のものとはいえさすがにたるいかも。まあ、この変わらなさが川原先生の持ち味といえば持ち味でしょうからいまさら特にコメントないですけれども。
「らき☆すた」3巻 美水かがみ
図らずも扉絵で自嘲的にキャラに語らせているけれどキャラが増えすぎて出番が…とあるけれどまったくだw 前巻読みなおさないと誰だか分かんないキャラが(こういうことってあまりないのに)。
【なぜ手に取ったのか理解できない作品群】
「桃子マニュアル」 橘裕
橘先生はいいかげんな短編を描くことで何かを発散していると勘繰りたくなる(昔は短編も面白いものが多かったのに…長編書くようになった反動か?)。同人誌にのめりこんで連載が疎かになった先生もいるだけに、ありがちなべたな設定でもって遊ぶのは健全かも。
「いぬみみ」1巻 中島零
…これは酷い、エロゲーです。発情したところで引きですけれど別にいいです。
「しゅごキャラ!」1巻 PEACH-PIT
ローゼンメイデンが始まりで終わりなのかなと思いました(何がかは不問)。
【惰性と言う慣性の法則が働いている作品群】
「デスノート」12巻(最終巻)原作;大場つぐみ 画;小畑健
近いうちに纏めて感想をあげます(なんかいろいろと書きたいものが積みあがってきたけれど華麗に気にしな~い)。
「遥かなる時空の中で」12巻 水野十子
展開のスピード、もう少し上がらないものか…ラストが見えてきているので投げようとは思わないけれど、せめて魅力を感じるキャラが一人でもいてくれたならもっと享受できるだろうに。
- 春秋子さん、こんばんわ。
勝ち組ですねー。もう私は最後まで引き返せない地点にいますよ…。おっしゃるように逆ハー以上のものは全く表現できそうもない、呪われし民の存在が貴族を含めての貴賎問題に踏み込むのかと思っていたのですが(ゲーム未プレイなので)。
…あと「ヴァンパイア騎士」アニメ化の噂がちらほらと、樋野先生の場合、今までの前例からして中盤くらいまでの設定を別の方に渡して纏めてもらったほうがいいと思っているので本来こんな原作ストックのない時点でのアニメ化は微妙なのに今回は歓迎♪ - commented by 遊鬱◆jnhN514s
- posted at 2006/07/18 22:41
- 水野十子は、華麗に8巻以後、購入を停止いたしました。
たるい以前に、逆ハーレム以上の価値を見いだせなくて。
- commented by 春秋子
- posted at 2006/07/18 10:20
- 紺野さん、こんばんわ。
なんか適当に捏造しているんじゃないのかという匂いがぷんぷんしてくる記事ですよね。だいたい「電車男」が「オタク」(ギークでもいいですけれど)に支持されているというのが嘘くさすぎます。昨今アメリカにおいて少女漫画が浸透しつつあるということも知らないっぽい。 - commented by 遊鬱◆jnhN514s
- posted at 2006/07/16 22:31
- 國枝とかいう人はこれでアメリカ在住なんすかね。
90年代以降のアメリカユースカルチャーが、マッチョと弱者の攻めぎあいの上で成り立っているってことは常識だと思ってたんですが。
少なくともアメリカ文化に少しでも興味のある人間にとっては。
コロンバス事件みたいな例もあったのに何を見てたんだろうと思いますよ。
- commented by 紺野エイスケ
- posted at 2006/07/15 14:19