「荒野の恋」ってライトノベル書評そのものにも言い換え可能かも。 | あざみの効用

あざみの効用

或いは共生新党残党が棲まう地

なんとなく拾ってしまった恋物語から。

82 名前:名無しさん@秘密の花園 投稿日:2005/09/30(金) 22:22:00 ID:xFH97MDb
いまだに思い出すと苦しい思い出があるのですが、初めてですがカキコさせて下さい。

職場の友達を好きになり、その子ともう一人の友達と毎週のように飲みにいったり遊んだりしていました。「○○ちゃんが男だったら絶対付き合うのにな~♪」などと言われたりして毎日が楽しかった。でもその反面どうしていいかわからず苦しかった。道を歩いてると手をつないで来たりして、そのたびに幸せで泣きたくなった。

そのうちに彼女は同じ職場の同僚と付き合い始め結婚することになった。毎日の様にのろけと相談を聞き平気な顔をするのがとてもつらかった。友達だと思って真剣に話している彼女にも申し訳なく思えた。

だれにも相談できないでいるのがつらくて体重はみるみる落ちていった ある日、もう一人のいつもあそんでいた友達が「あんた○○子の好きでしょ。見てたらわかるよ。」と言って来た。自分ではかくして来たつもりだった。「誰か好きな人いないの?」と聞かれては、友達の彼氏を好きになってつらいと話をでっちあげたりしてたから。

長くなるかも、まだ続けても良いですか?

84 名前:名無しさん@秘密の花園 投稿日:2005/09/30(金) 22:46:31 ID:xFH97MDb
それでは続けさせてもらいます。

私はそう言われて「いやぁ。そんなことないよ。なんでよ。」と言いながらも涙がポロポロでてしまった。その友達は「そんなにつらいんだったら話ぐらい聞くから言っておいで。」と言ってくれて、こらえきれずに自分の気持ちを聞いてもらった。さんざん酒飲んで荒れた時も付き合ってくれて、すごく感謝していた。

結局、自分にふんぎりをつけようと職場を辞める事にした。これからも私を友達だと思ってくれている彼女の為に少しの間距離をとって気持ちを落ち着けたかった。

仕事を辞めて少ししてやっと落ち着いてきたある日、久しぶりに彼女と会った。やっぱりものすごくうれしかった。相変わらずものすごく可愛くてドキドキしていた。でも、彼女は憂鬱そうな顔をしている。

85 名前:名無しさん@秘密の花園 投稿日:2005/09/30(金) 22:50:44 ID:xFH97MDb
「なんかあった?心配事?」と聞いてみた。
彼女は「うーーん・・・。」と口が重い。

「なんかあるなら私にできることならなんでもするよ。」と言うと

「実はさ・・・。○○から聞いたんだけど・・・・・。」(私がいつも相談してた子だ。)
「○○ちゃんって・・・・。私の事好き・・・なの??」

頭がまっしろになった。

86 名前:名無しさん@秘密の花園 投稿日:2005/09/30(金) 23:02:56 ID:xFH97MDb
「○○ちゃんのこと好きだけど友達だと思ってるし・・・・。」

どうしていいか分からなかった。○○(まぎらわしいのでBにする。)Bは私に相談を受ける前から○○子(A子にします。)に私の事を(Cにしますね。)「Cって絶対にA子の事好きだよ。」って言っていたらしい。A子はまさか・・。と思いながらカマをかける為もあって「男だったら付き合う・・・・。」の発言をしていたと言われた。

その後私はBに相談していた事も筒抜けになっていたらしい。彼女なりに、「Cがまさか・・・。」と悩んでいたというのだ。

走馬灯とはこの事か・・・。という位に一瞬にしていろんな事が頭をよぎった。Bへの怒りが爆発した。

私はA子に「Bの言ってる事は全部嘘だよ。なんでそんな事いうんだろう。」と言って切れまくった。今となっては彼女にどんな説明をしたのかパニック状態で忘れたが最後までシラを切りとおした。

彼女は笑って「そうだよね。そんな事ないよね。」と言ってくれたが本心は分からない。その後二人とは会うことはなくなった。

むちゃくちゃ好きだった。本当に大好きだったから友達としての彼女まで失いたくなかったのに、友達だと思っていたやつからも裏切られてダブルパンチだった。

あれから何年もたつのにまだ夢に出てくるほど好きなんだよね。ひきずりまくってます。(涙)

89 名前:82 投稿日:2005/10/01(土) 02:27:03 ID:rH8RmxuU
その後に、Bに相談してた内容をひとつひとつ思い出して落ち込みまくりました。かなり恥ずかしい事もいってたので全部ばれていたと思ったら穴があったら入りたかった Orz

その後A子はBに「私の事好きってのは勘違いだってCが言ってたよ。」と言ったらBは「なんだよCに言っちゃったのー。余計な事言わなきゃいいのに。」と言っていたらしい。もちろんその後Bからの連絡はいっさいなく、A子もBとは距離を置く様になったらしい。

A子は私の事を信じてくれたらしくその後何度か連絡があった。そのたびにうれしくて会いたくてしょうがなかった。でもこちらから連絡するのはやめた。

そのうち向こうも忙しいのか連絡はとぎれた。

今でもテレビに彼女ににている女優を見ると泣きたくなる。彼女の家の近くを通るたびに探してしまう。彼女に何かあったらすぐに助けにいける距離の友達でいたかったのになぁ。

レスありがとう。同じ気持ちになった事ある人に一度この気持ちを聞いてほしかったのでちょっと消化できました。

物語ではなく、現実(たとえ脚色はあったとしても)と思うと切ないものがあります。

今年最初の特定作品は「天使禁猟区」にしようと年末から色々と構想考えて書いてみたんだけれど想いだけ空回りして全然うまくいかないので無期限凍結orz

で、気分転換にライトノベル関連をごちゃっと。とりあえずラノベ板を探訪する際にはウォーターバードさま「ライトノベル板住人と会話する際に気をつけるべきこと」 を一読されることを推奨!まずは国語の読解問題から↓

785 名前:メロン名無しさん 投稿日:2006/02/10(金) 13:17:37 ID:???0
45 名前:番組の途中ですが名無しです[] 投稿日:2006/02/05(日) 09:07:58 ID:XQaan3YP0
娘と一緒に、プリキュアの新シリーズの初回放送を見ました。始まって5分したところで、娘は不安げな顔で「ほのかちゃんは?」と聞いてきました。「ほのかちゃんはもう卒業したから。今度はこのお姉さん達が変身するんだよ」と言っても納得がいかない顔。

ほのかちゃんの出演はほんの10秒程度で特に活躍もなく、そのままエンディングに入ったところで娘は「こんなのプリキュアじゃないよ!」と言いながら泣き出してしまいました。

娘はとてもほのかちゃんが好きだったし、ほのかちゃんは人気ダントツだったと聞いています。なぜ主役が交代する必要があるのでしょうか?アンパンマンの顔が急に変わったり、ドラえもんが別型のロボットに変わってるようなことがあったら許せますか?これと比べれば、プリキュアの主役交代がどんなに馬鹿げているかよく分かります。

番組制作者の方には猛省していただき、今からでもほのか&なぎさ体制に戻すべきです。うちの娘もほのかちゃんが主役に戻ることを切に願っています。


30代 独身男性

786 名前:メロン名無しさん 投稿日:2006/02/10(金) 13:18:44 ID:???0
「娘」の前に「脳内」と付け加えてみた。
ああ納得。

787 名前:メロン名無しさん 投稿日:2006/02/10(金) 13:20:49 ID:???0
ほのかに執着してる辺りが脳内っぽいな

この辺の感想はまさに書き込みした人間の術中に嵌っています。よーく最後まで読み返して見ましょう。

788 名前:メロン名無しさん 投稿日:2006/02/10(金) 13:48:11 ID:???0
脳内って言ってるじゃねえかw

「荒野の恋〈第1部〉catch the tail」桜庭 一樹 (著)
「荒野の恋 第二部 bump of love」

いくえみ稜+やぶうち優先生と記すと我ながらウザイなと思いますが、そのまま少女漫画(それも今や少数派)を懐かしく思い出させてくれる作品です。読んでいると遠い日の土臭い匂いが漂ってくるかのような不思議な気持ちにさせてくれます。一巻目よりも二巻目で着実に時は流れ主人公の荒野は少女から女性への道を歩んでいきます。少女幻想とでもいうべき潔癖症は現実から目を逸らすこと、現実の認識不足により初めて成り立つもので、徐々に清濁あわせもつ必要性がある大人への道を歩まざるをえなくなる。ただそこで現実は所詮…といった論法で極端から極端に振り切れるのではなく、悠也への想いという純愛を、義母と父の壊れかかった否、既に壊れている男女の関係性と対置し続ける姿勢に眩しい気持ちを抱かせてくれます。

悠也が帰ってきたことで二人の関係性がどう変化するのか、距離があったがゆえに持ちえた愛だったのか、また血の繋がりのない兄妹として新しい家族が生まれたが壊れた家族をどう再生させるのかといった現実とどう立ち向かっていくのかそして結果としてどう成長していくのかラストまで決して目を離すことができない作品です。


「お留守バンシー」小河 正岳 (著)

もう既に題名からして脱力を誘うこと必至の作品ですが、読み終えたときの脱力感と比べればそれもカワイイモノデス。小学生の頃習った作文の書き方でも、小説の書き方でもいいですけれど、物語には起承転結が必要だという既成概念に真っ向から挑戦しています。えーと起が8割以上(ひょっとすると全部起?)を占め、そのまま結がついて終了。要は延々と登場人物の紹介が続くという、小説を書くにあたってのキャラクタープロットを読まされているのではないかという疑念を拭うことの出来ない恐るべき作品です。…本当にこれが大賞作品なの?選者の書評こそ公開すべき作品といえるかもしれません、凡人には理解不能です。


「狼と香辛料」支倉 凍砂 (著)

いちいち年寄り設定を確認させるための喋り言葉の語尾にひっかかりますが、そのノイズを気にしなければとても面白い作品だと思います。比較優位や通貨発行益といった経済学的テーマ(一部誇張あり)を交えながら商いを主題に据えて物語を展開しているというだけでも斬新ですし、人が神を殺す(資本主義が神をも損得の勘定の元におく)、それを神側から哀愁をもって眺める視点というのもとても素敵です。惜しむらくはキャラクターに華がないこと、テーマがテーマだけに説明台詞が多すぎてもう少し笑いの要素を足すとか、主人公同士の何気ない、遊びの会話があればぐっと感情移入しやすくなるだろうにと思います。

ただ、新人作品としてきちんと新しい血を導入しているという点だけでも今溢れつつあるライトノベルの主流に飽き足りないものを感じている人にはお勧めです。


つまらない小説を無理矢理褒めちぎるスレッド
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1138195337/

765 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/02/09(木) 01:36:54 ID:jASYYAK4
『クビツリハイスクール』西尾維新・講談社ノベルス

メフィストの革命児・西尾維新の代表作『戯言遣いシリーズ』第三作である。シリーズ中、最高傑作との呼び声も高い。客観的な事実だけを述べればシリーズ中最もページ数が少ない。この作品は西尾維新がミステリ作家という殻を破り捨ててJOJO正統後継者たる能力者バトルものの作家への変貌を遂げる上での過渡期にあたっており、冒頭の超スピード展開をギャグに昇華するなどの手腕を見せる一方で、物語にまるで登場しない人物を殺害して誠実に儀礼的に密室殺人を起こしエピローグでこれまた儀礼的に解決し、さらにはその儀礼的解決キャラをも後のネタにつなげるという、芸風の広さが最も現れた傑作となっている。またこの作品は女子校を舞台にしていることもあってか、その短いスパンの間に多数の萌えキャラが登場し、特に光の速さで登場・退場しながらも後々まで本編あるいはスレで語りぐさとなる"策師"は『瞬間最大風速萌え』としてつとに有名である。荒削りながらも力強い物語の運びは、縦横無尽な西尾維新のストーリーテリングが遺憾なく発揮された結果であり、突発企画である密室本のスケジュールがタイトであったこととはまったくなんの関係もない。

766 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/02/09(木) 01:45:11 ID:Svwertx/
>>765のお陰で俺が感じていたモヤモヤの正体がはっきり見えた

今までも再三再四、記してきたように私にとって西尾先生の可能性を信じられたのは戯言シリーズの二作目まで「クビシメロマンチスト」までです。まーこの路線にも偉大な先達(赤川次郎、清涼院流水先生)がいるじゃないかといわれればそうだけれど、よりキャラクター性を強化して事件が付属、キャラの強化に使われるという進化の可能性を…。この作品を契機に事件を放棄ですか、そうですかありがとうございました。

837 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/02/09(木) 23:39:48 ID:eYslYBBl
「禁涙境事件」上遠野浩平

魔法ミステリ。それは数多の作者を引き寄せながら、「結局魔法のある世界って反則技の線引きがよく分からないんだよね」という最大の欠点によってその殆どを返り討ちにしてしまう、まさにミステリ界のファム・ファタールと呼ぶべきサブジャンルだ。それは上遠野浩平も例外ではない。この事件シリーズはこれまで三冊出ており、特に2冊目などはかなりいい所まで行っているのだが、それでもやはりどこかに矛盾点が出てしまっている。そんな彼がついに見つけだした突破口が、この「禁涙境事件」だ。舞台となるのは、全ての魔法効力を四分の一以下に抑えるという謎の塔に囲まれた街。物語は、その街で数十年前に起きた不可解な殺人事件を中心に進んでいく。これだけでもう、多くの人は「ストーリーはもう見えたも同然」と思うことだろう。つまり、塔の謎が解けると同時に殺人事件の謎も解け、物語はクライマックスを迎えるのだろう、と。
その予想は、半分正しい。
確かに、塔の謎が解けるとき物語はクライマックスを迎えるというのはその通りだ。しかし、この魔性の女の怖さを知っている上遠野はもう同じ間違えを犯さない。なんと、物語はここで突然、(メル欄)になるのである!あまりにもそれまでのノリと異なる怒濤の展開とあふれ出る新設定によって、作者も読者も細かい殺人トリックなんてどうでもよくなってしまい、もうサイコー!むしろこいつの活躍をもっと見せてくれ!とヤケクソ気味に叫んでしまうこと請け合いだ。魔法ミステリというジャンルに一石を投じたこの作品、是非一度、寛大な気持ちで手にとってみてほしい。

838 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/02/09(木) 23:43:50 ID:WlO1MoNq
>>837
ああ…事件シリーズって2作目で止まっていたけどこんなイロモノミステリーになっていたのかw かどちん意味不明だよ、かどちん⊃∀`)

844 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2006/02/10(金) 09:19:19 ID:Y8EqCn9Z
>>837
禿同。俺だけが展開についてけないんだと思ってた。
これで成仏できる・・。

2作目「紫骸城事件」に関する高評価(ミラル・キラル姉弟の進化論解釈がお勧め♪)もあわせて完全に果てしないほどに同意orz ミステリー小説からミステリー要素を排除してキャラクター属性を強化するという流れ、おそらく映像化しながら物語を編む手法は(漫画も含めます?)否みようがないほど大きな潮流となっているのでしょう。見栄えのするアクション要素を増やして、心内言語を簡素化、減らし、会話(説明)を増やしていく…この進化の逝く末は脚本と大差ないと思うのは私だけ?