それでもボクはやってない~今、そこにある『人質司法』~ | あざみの効用

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『権力は腐敗するのであり、絶対的権力は絶対的に腐敗するのである。』

               アクトン卿「歴史論文及び研究」

先立って見たというメモとともに今年(それどころか数年に一本あるかないかというレベル…比較するならばドキュメント、ノンフィクションものと思いますがボーリングフォーコロンバインよりも上だと思います)最高と大絶賛した周防正行監督「それでもボクはやってない」 についていざ感想を書こうと思っていたのですが…書こうと思うと手がぱたと止まってしまっていました。それはどうしてかと考えると、それは「物語のあらすじ」を紹介してもまったくその面白さが伝わらないとともに、むしろそのことによって見なくてもいいかというように思われたくないと考えたから。

この映画の主役はあくまで「裁判」それも「日本」の「裁判制度」であり「司法・警察行政」の在り方そのものなんです。そこでは主人公の26歳フリーター金子徹平すらが単なる舞台に上る端役に過ぎないんです。あちこちで周防監督が述べておられるように、主人公のプロフィールは当初の案と比べて思いっきり弄っておられます、それでも映画の本質はまったく変わらない、登場人物は「在り方」を観客に知らせる、知ってもらうための餌、具体例に過ぎないと割り切っているということです。その代わり真の主人公たる裁判に対するディテール面でのこだわりたるや…

>『周防監督は三年もの徹底取材を行い、日本の刑事裁判の問題点を映画の中でリアルに再現しています。例えば、この長期拘留は人質司法と呼ばれるものです。痴漢は現行犯逮捕のため、被害者の一方的な証言だけで起訴されてしまいます。周辺の捜査をしないので物的証拠が乏しく、被疑者の自白が最大の証拠となるため、軽微な事件にもかかわらず拘留期間を長くして自白を迫るようです。』(配給元の東宝宣伝部・是枝さん)R25より

と豪語するだけのことはあって、作中にも登場する傍聴オタとして有名な法 治 国 家 つ ま み ぐ いさま「良質のホラー映画「それでもボクはやってない」 をして、

>冗談はさておき、出色の完成度なのは法廷シーンです。 東京地裁の傍聴マニアならビックリすると思います。 実際の法廷と違いがまったくわかりませんから。私はツッコミどころを探そうと、意地悪く細かく注目していきましたが、法壇の材質や寸法、マイク、傍聴席の柵やイス、それぞれの器材の距離関係、被告人や裁判官が出てくる扉の奥の雰囲気、壁の時計、果ては女子中学生が法廷で証言する場面での遮蔽スクリーンまで……。

と言わしめるほどです。私は最初に留置された中のメンバーが外国人、精神障害者、やくざ、詐欺師@本田さんという構成からもうずっとハートを鷲掴みされっぱなしでした。

加えてパンフレット(ほとんど刑事訴訟法の参考書になっています。このつくりを見るだけでも監督の意図は伝わります)を読むと、各登場人物に細かい設定が施されているにかかわらず、そのような設定は無きが如しで贅沢なことにほとんど使いません。一番わかりやすいのは瀬戸朝香演じる若手弁護士が、当初弁護を渋っていたのにかかわらず、葛藤、変遷をほとんど見せることなくいつのまにかに弁護に燃えさせている(この過程を見せるだけでも美味しいというか映画としては十分に成り立ちうるはずです!)ほど。

それよりも重要なのは周辺人物の口を借りて語られるたまに長すぎるのではないというほどの日本の刑事裁判に関する情報・制度説明です!と。登場人物はむしろ邪魔といわんばかり…しかし、そこはエンターテインメントを熟知しておられる周防監督。語らせる人物の演技(時代劇オタとしては本田博太郎さんと尾美としのりさんでもうお腹いっぱい最高♪)、演出でもってある種の滑稽さやら衝撃を見るものにコンスタントに与え続けていきます…2時間23分という時間があっというまに過ぎていきます。

で、どうしようかと考えた末に…この映画の趣旨に従って、そしてそれはいつも通りではないかとも思いました(1000もの呪言めいたエントリーを書き続け、深化させて辿りついた何かですけど)が関連情報を集積させてみようと、映画を見てもらえばこの気持ちを分かってもらえると思います。そしてそういう映画感想を読みたいならば「それでもボクはやっていない 映画についてトラックバックしよう」 、あるいははてぶ 超映画批評『それでもボクはやってない』98点(100点満点中) から探したらいいと思いましたし…大体、書評空間 長谷川一教授さま『自白の心理学』浜田寿美男(岩波書店) をお読みいただければこれ以上のものは書けないと正直素直に思いました。

>すぐれた書物とは、著者の意図を越えて、さまざまな立場の読者にさまざまな影響を及ぼすものだ。浜田のこの本を読んで痛感するのは、人間と人間とが言葉を媒介にして相互にやりとりをするという、あたり前すぎるほどあたり前な行為の捉えがたさである。「コミュニケーション」といってしまえばいたって平板なこの行為は、その外見とは裏腹に、一筋縄ではいかない複雑で多層的な営みである。そこに横たわる、常識では計り知れないほどの深遠から、ぼくたちは目をそらしてはならないのだ。

この纏めの一節だけでなく、全体として書きたいなとぼんやりと考えていたことが総て綺麗に触れられています!

参考;http://newmoon1.bblog.jp/entry/345368/ (「証言の心理学」)


ただ、一言、冒頭に掲げられる法格言

『十人の真犯人を逃すとも、一人の無辜を罰するなかれ』

について、これは決して綺麗ごとではないということだけは知っておいたほうがいいと思います。つまり自分がその一人の無辜になる可能性があるという想像力についての問題です。だからこその身近な存在としての痴漢が題材になっているのですから。電車に乗る人間ならば誰でもその一人になりうるということ…そしてそれは実は痴漢だけではない、それがこれまたこの後絶賛記事をメモしようと思っている亀井静香氏がその警察官という経歴を経て、死刑反対を唱える理由は冤罪があるからです。生まれ変わったときの交換可能性ともいう想像力をもって公正の原理にというような迂回路を経ずとも、単に自分があるいは身近な人間が明日にでも捕まりうるということを考えてみようということにすぎないです(…そしてこの想像力はもっとほかにも拡張してもらえればもっと…と思いますがそれは話が脱線しすぎですね)。

【参考】
http://newmoon1.bblog.jp/entry/105528/ (白川氏の場合1)
http://newmoon1.bblog.jp/entry/313164/ (遊鬱氏の場合w)
http://newmoon1.bblog.jp/entry/348077/ (白川氏の場合2)


以下 より映画を楽しむための情報群

まずはトラバで教えていただいた記事。
犯罪警官:警察の匿名発表相次ぐ…身内に甘い体質に批判
>群馬県警は昨年12月、風俗店経営者から約50万円相当のわいろを受け取ったとして、巡査部長を収賄容疑で書類送検し、懲戒免職処分とした。しかし、「逃走や証拠隠滅の恐れがない」として逮捕せず、氏名も発表しなかった。高知県警も昨年6月、5万円の収賄容疑に問われた巡査部長を書類送検し、懲戒免職にしたが、氏名は非公表。

>福島県警高速隊の巡査部長は今月11日夜、飲酒後に乗ったタクシー運転手の後頭部などを殴ってけがをさせた。県警は同様の理由で逮捕せず、事件が一部報道で発覚するまで公表しなかった。長野県警も昨年12月、万引きした警部補を逮捕せず発表もしなかった。

>飲酒運転でも甘い対応があった。酒を飲みながら運転した富山県警の巡査長と出勤前に酒を飲んでいた岡山県警の巡査部長が昨年9月に摘発されたが、いずれも逮捕されず匿名発表だった。同僚にわいせつ行為をした青森県警警部補は昨年3月に停職処分になったが、刑事処分はなく氏名も非公表だった。

>警察庁は「懲戒処分の発表指針に沿った対応をしているはず」と話す。

>服部孝章・立教大教授(メディア法)の話 収賄や傷害のような犯罪で身内を逮捕しないのは、官に甘い典型だ。ビラ配布のような表現行為でさえ民間人は逮捕されており、今回のケースでも逮捕は十分あり得る。書類送検を理由に、匿名発表するのも疑問が残る。(毎日新聞 2007年1月22日)

つまり一般人にはその情報をどこまで公開するかの裁量でもって自白を迫りつつも、身内に対しては…ということです。大人って汚い><

弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」 さま「自白事件でも安心できない」
既に起訴された被告人の、余罪として追送致されてきた強盗致傷事件でしたが、被告人の人物像と、目撃者が証言する犯人像が、重要な点で食い違っていて(詳細は覚えていませんが、同一人物とは思いにくい程度の食い違いでした)、被告人(余罪については被疑者ですが)から事情を聞いても、警察調書をなぞったような話しかせず、どうも深みがなくて、「犯人」という心証が得にくい状態でした。

>犯行場所が他の県で、目撃者も他県在住でしたが、忙しい中、時間をやりくりして、その県の地検で部屋を借り、目撃者から事情を聞いてみました。その結果、やはり、目撃者が語る犯人像と被告人の人物像が一致しないままでした。結局、どうもこれはおかしい、という疑いが払拭できず、自白は最後まで維持されていましたが、決裁官にもこういった事情を説明し、嫌疑不十分で不起訴処分にしました。

この種の余罪追求も冤罪の温床のひとつでしょう。軽いど~でもいい罪でぱくっておいて別の事件の自白を迫るとか…明らかに別件逮捕で違法な行為なはずなのにオウムでもって地獄の蓋が開いたか正面切ってこの点で批判する大手マスゴミが消失!

守谷駅痴漢冤罪事件の記録
>(言われたことは、取調べが終わって、牢獄に戻ってすぐノートに
書き留めておいたので確かです。)

・私のパソコン中に入っていた画像の事をいい

「まともじゃねーなー。おまえの頭エロしか考えてねーんじゃねーかー」
「学校でも、おまえ勉強なんかしてねーで、エロい事ばっかり考えてんだろ」
「いつもあんな画像ばっかり見てっから、頭おかしくなって痴漢なんかすんだよ」

・私の財布にコンドームが入っていた事をあげて

「お前、チャンスがあれば、女の事レイプするつもりだったんだろ、
じゃねーと、財布の中にコンドームなんか入れねーよな」

・痴漢の刑罰の事で

「たばこ捨てんのだって、立ちしょんすんだって条例違反なんだよ。
お前が、言わなきゃ誰もわかんねーんだよ」
「この程度で、こんなにねばってる奴なんて初めてだよ」

・今後の捜査の事で

「お前な、これ以上ねばると、小さい傷も大きくなるぞ」
「お前の田舎まで行ってな、お前の近所の人達や同級生に、お前の写真みせて、こいつ痴漢したんですけど、こいつどんな奴でしたって聞き込みに行くぞ」
ちなみに、この言葉が取調べで一番堪えました。私はこの時はすでに、起訴までいったら憤死することを心に決めていたので、なんとか耐えましたが、かなりきつかったです。

・17日に弁護士との接見で、検察に上申書を出して処分延長という形で釈放してもらえるように働きかけてみるというやりとりがあり

「ぶっちゃけ、お互いのために処分延長という事にしませんか」
と私が言ったら。しばらく、考えるような間があり。
「ふざけんじゃーねー、てめぇ、そんなんで出やがったら、てめぇ、別件であげて、また捕まえてやっかんな」
この言葉は、今でもトラウマになっています。私が引っ越す事にした理由の
一つです。女子高生がいれば、みんな私を落とし入れた女子高生に見えますし、目つきの悪い男がいれば、みんな警察に見えるし、もう散々です。

・私の容姿の事で(若ハゲなので)

「お前、結構、頭やばいんじゃねーのか」

・ガサ入れで押収された、家計簿で知った私の生活費の事で

「こんな、いくら赤字だとか書きやがって、こじきみてーな生活だな」

・アリバイの事で

「ポリグラフでも全部おまえがやったって出てんだよ」
「お前が電車に乗ったことなんて証言してくれる人はだれもいないんだよ」
「お前がいう、時間帯に駅のカメラにお前の姿は写ってねーんだよ。16:05発の電車には、お前らしき人が写ってたぞ」
これに関しては私にも非があり、私は12月1日に水海道の観光案内所で自転車を借りていたのをすっかり忘れていて(その週に借りたことは、覚えていたのですが、定期券のアリバイを主張しようとするあまり、乗った電車の時間を実際に乗った時間より1つ早く言ってました。)なので、私の証言した時間に私が写ってないのは正しいのです。ただ、16:05のに私らしき人間が写っていたと言ったのは、どうかと思います。

ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ 映画を地でいきすぎです。

直近で有名な冤罪事件が↓
痛いニュース(ノ∀`):富山強姦冤罪事件、警察の取調べで「はい、以外言うな!」

で、結局のところ一番重要なのは↓
日弁連が取り組む重要課題 取調べの可視化(録画・録音)実現
取調べの全過程を可視化(録画・録音)すべきです
>取調室の中で何が行われたのかについて、はっきりした分かりやすい証拠を用意することはきわめて簡単です。取調べの最初から最後までを録画・録音(可視化)しておけばよいのです。そうすれば、被告人と捜査官の言い分が違っても、録画・録音したものを再生すれば容易に適正な判定を下すことができるでしょう。これは誰でも思いつくことです。

ここできわめて重要なのは「全」過程ということです。下手をすると編集されて自白調書と同じこと、それよりもなおいっそう最悪な代物になってしまう可能性があります。

欧米諸国だけでなく、韓国、モンゴルなどでも導入されています
>今日、イギリスやアメリカのいくつかの州のほか、オーストラリア、韓国、モンゴルなどでも、取調べの録画・録音を義務付ける改革が既に行われています。また、国連の国際人権(自由権)規約委員会は、日本における被疑者取調べ制度の問題点を特に指摘して、取調べの過程を録画・録音するよう勧告しています。

日本の治安悪化を数字をあげて嘆く暇があるならば、有罪確率の異様な数値の高さを疑問に思うべきでしょう!

情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士さま 共謀罪隠しか?!~検察官の取調が録音録画化へ~百害あって一利なし
>検察官取調の一部が録音・録画されることが発表された。

>すなわち,①警察官の取調は対象とならず,検察官の取調のみで,②重大事件のみで,③全過程ではなく検察官が必要だと判断した場面のみを録音・録画し,④秘密の曝露がある場合は録音録画されない~というもの。

>しかも,読売によると,【法務・検察当局が検察官による容疑者取り調べの一部を録音・録画する「可視化」の試行を決めたことについて、最高検は9日、録音・録画は容疑者に事前に告知した上で実施し、拒否された場合は差し控えるとの見通しを示した。】ということだ。

>はぁ,本人が拒否したら撮らないぃ。拒否しているかどうか後になってしまったら分からないじゃないか。違法な取調をしておいて,「いやぁ,本人が拒否したもんですから}なんて言うつもりだろう!

>取調の可視化をこのような形で導入するのは絶対に反対だ。

これが現場を知る人の意見です。「累犯障害者」に皮肉をもって記されていましたが、いかにして知的障害者からそんなまともな調書が作り出されるのか…どー見ても警察が勝手にストーリー作り上げています乙!というような現状を知れば圧迫面接なりなんなりで上記のような流れになる可能性大でしょう。


【参考】自白のみで殺られる「それでもボクはやってない」を地でいく現実の事例群

http://newmoon1.bblog.jp/entry/283571/ (ケーススタディー1)
http://newmoon1.bblog.jp/entry/288053/ (ケーススタディー2)
http://newmoon1.bblog.jp/entry/315820/ (ケーススタディー3)
http://newmoon1.bblog.jp/entry/308504/ (↑の詳報)
http://newmoon1.bblog.jp/entry/319508/ (ケーススタディー4)
http://newmoon1.bblog.jp/entry/333406/ (ケーススタディー5)
http://newmoon1.bblog.jp/entry/347322/ (元祖冤罪とでもいうべき事例)

【参考】より「それボク」を楽しむための情報
http://newmoon1.bblog.jp/entry/325087/ (世界で見る死刑・冤罪)
http://newmoon1.bblog.jp/entry/320047/ (映画ラストをなぞるデータ)
http://newmoon1.bblog.jp/entry/318881/ (弁護士費用第一回は無料でもその後は…)


修習生「無罪を言い渡した事件で、本当はやってるかもしれないって悩んだことはありますか?」

大森裁判官「ありません。事実認定はあくまで、検察官が合理的な疑いを容れない程度の証明をしたかどうかを判定する作業です。証拠はないけど、本当は被告人が真犯人かもしれないなんて悩む必要はないんです。そんなことで裁判官が悩むと、証拠もないのに、勝手に検察官の言い分を補って、ときには無罪の人を有罪にしかねません。検察官の証明を吟味して、有罪の確信がもてなかったら、無罪なんです。 刑事裁判の最大の使命はなんだと思いますか?」

修習生1「真実を見極めること?」

修習生2「公平であること?」

修習生3「公平らしさ?」

大森裁判官最大の使命は、無実の人を罰してはならない 、ということです。」


【おまけ】
。。。で綺麗にまとめたつもりだったんだけれどあまりにもスケールの大きな話を見つけてしまって、日本の百日単位の人質司法がなんか可愛いものに感じられて困っています><
スペイン列車爆破テロ、テロリストに禁固4万年を求刑
>スペイン史上最悪の191人の死者を出したマドリード列車同時爆破テロ事件で、殺人罪などで起訴された29人の被告に対する初公判が15日、マドリード郊外の特別法廷で始まった。

>検察側は、アフメド被告ら7被告に対し、それぞれ禁固約4万年 を求刑する方針。ただ、スペインの法律では禁固刑は最大40年と定められている。

>スペインの治安当局は今回の公判に先立ち、テロ警戒レベルを3段階のうち、2番目のレベルに引き上げた。市民生活は正常に戻ったものの、イスラム過激派の温床は残っているとして、法廷周辺や市内の商業施設、駅などに数百人の警官を追加配備し、警戒にあたる。(2007年2月15日 読売新聞)

( ゚д゚)ポカーンまあ、ただ最大40年の定めがあるということはここは妥当なところで足して按分して2万20年の禁固刑が妥当なところかと、これで模範的な囚人生活をおくれば1万年ぐらいで出所できますヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ

3 名前:名無しさん@七周年 投稿日:2007/02/15(木) 23:44:45 ID:L0PgF6l+0
恐竜4万年

7 名前:名無しさん@七周年 投稿日:2007/02/15(木) 23:46:32 ID:P8MnY+Nd0
西暦42007年

これはつぼに嵌った笑い死ぬ'`,、'`,、'`,、'`,、'`,、(ノ∀`)'`,、'`,、'`,、'`,、'`,、

15 名前:名無しさん@七周年 投稿日:2007/02/15(木) 23:49:51 ID:mAPEGBbB0
EUもそろそろ死刑復活かな

…笑えない。

17 名前:名無しさん@七周年 投稿日:2007/02/15(木) 23:50:08 ID:U3BnrxZH0
プルトニウムの半減期の倍?

25 名前:名無しさん@七周年 投稿日:2007/02/15(木) 23:50:46 ID:G6YfbE6l0
死刑が無いとこういう事になるのかよ・・・

28 名前:名無しさん@七周年 投稿日:2007/02/15(木) 23:50:53 ID:ysPVhkaO0
おいおい死刑にしないと2万年後ぐらいに仮出所しちまうじゃねーか!

GPSの準備が必要ですね!

30 名前:名無しさん@七周年 投稿日:2007/02/15(木) 23:51:29 ID:OLm525k90
死刑が無い国はだから駄目なんだよな、100年で死んだら残りの3万9900年分はどう償わせるんだ?

なんか正論ぽくて困るw

32 名前:名無しさん@七周年 投稿日:2007/02/15(木) 23:51:56 ID:s1fZdV3L0
スペインには終身刑はない。死刑もないw

だからって常識的に考えて万単位の求刑はないだろw

36 名前:名無しさん@七周年 投稿日:2007/02/15(木) 23:52:55 ID:ftMxNCns0
死者191x40年=7640年
その他、爆破の罪とか、傷害なんかもいれるとそのくらいになるのかな?

そのくらいって適当すぎるw

38 名前:名無しさん@七周年 投稿日:2007/02/15(木) 23:53:13 ID:oOvimwj00
スペインの刑務所は、4万年の風雪に耐える頑丈さが売りなのか!

驚いたお。ピラミッドより凄いよ。

世界遺産キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

50 名前:名無しさん@七周年 投稿日:2007/02/15(木) 23:56:00 ID:Fh4X14Hx0
禁固ってことは懲役と違って鎖に繋がれっぱなしってことだよな?

55 名前:名無しさん@七周年 投稿日:2007/02/15(木) 23:57:04 ID:7hxPG/P30
懲役は刑務所に入っても労働やら自由時間やらあるが禁固は本当に一生豚箱野中

51 名前:名無しさん@七周年 投稿日:2007/02/15(木) 23:56:06 ID:aXv4ZB6e0
1万年と2000年くらいで十分だろ。

アクエリオンよりスケール大きいです。

56 名前:名無しさん@七周年 投稿日:2007/02/15(木) 23:57:12 ID:uBa7Qs+N0
4万年頑張って刑務所から出た時、町の変わりように驚くんかなぁ・・・

68 名前:名無しさん@七周年 投稿日:2007/02/16(金) 00:00:10 ID:31DdCIpy0
>>56
△町の変わりよう
   ↓
○地球近辺の変わりよう

66 名前:名無しさん@七周年 投稿日:2007/02/15(木) 23:59:55 ID:HCxYvawg0
コールドスリープにかければ4万年逝ける訳だが とりあえず凍結してポッドを南極の氷の下か月面に安置してやれ


最後の人類になりそうです><

Comments
安原さん、こんばんわー(予算委員会聞いていたんですか(・∀・)人(・∀・)ナカーマ)。

安田弁護士は本村氏を敵に回したことですっかり「人権派」というレッテル(本来、誇るべき言葉だったはずなのに…)を貼られてしまいましたよね。私もその稚拙な弁護戦術(それが本当に多忙のためであったとしてもね)を非難するメモを残した覚えがあります。…でも、そのような一面で評価していい人物ではなくて、本編で言うところの「交渉人」ではなくて、筋金入りの「弁護士」であられたのですね。とっても勉強になりました、当該パンフレットも早速読ませていただきました。

P27「ダイヨウカンゴク」は国際語!?青木和子

>法務省が有識者会議委員に配布した資料によれば、1971(昭和46年)には、一日平均でみて、被疑者が拘置所に拘留されている割合が18.48%であったのに対して、2004年には、わずか、1.73%になっている。逆に言えば、代用監獄に拘留されている割合が98.27%にもなっているということである。捜査の終了していない被疑者については、代用監獄への拘留が「原則」になっちえると警察庁が胸を張る理由が数字の上で出ている状況があるのだ。

>否認事件について、拘置所が拘留場所として指定されたのに対して、準抗告までして代用監獄たる留置場に移管を求めている。このこと自体、代用監獄が自白取得、自白強要の場として今も機能していることを如実に示している。だからこそ代用監獄の存続を主張していると考えざるをえない。


…(沈黙)。あれからこの映画についてふと考えることがあるのですが、結局「それでもボクはやってない」の「それ」は何を指しているのかな?と。

判決?AVをもっているような変態趣味の持ち主(これは誇張あり)?被害者がトラウマとなって苦しんでいるという事実?あるいは罪を認めてしまいさえすれば楽になれるという通常ルート?と…どれも当て嵌まると思いません?
commented by 遊鬱◆jnhN514s
posted at 2007/02/17 22:33
TBありがとうございます。大変興味深いエントリーでした。
かなり長くなるけど、すいません。未決拘禁について積極的に行動してる弁護士のおひとりが、あの安田好弘弁護士です。マスコミ報道からのイメージだと「ドタキャン弁護士」なのかな。以下「なぜ、いま代用監獄か」岩波ブックレットから要約抜粋。

―オウム真理教の松本智津夫被告人の主任弁護人として弁護活動のあたっていた最中の1998年12月、顧問先不動産会社の強制執行妨害と指示したとして警視庁捜査2課により逮捕、代用監獄(警視庁本庁留置場)に勾留。起訴後は1999年9月27日の保釈まで東京拘置所に勾留され、身体拘束は296日間。2003年12月13日、東京地裁は起訴事実を全面否定する完全無罪判決を言い渡し、検察官の捜査、立証活動をアンフェアと厳しく批判―

「私に対して検察はまったく取り調べをしようとしませんでした。しかし、警察は、毎日必ず私を留置場から連れ出して、15分から30分取り調べをしました。“黙秘は卑怯だ””弁護士なら責任をとれ”など幾多の罵詈雑言を浴びせた。
私は29日間警視庁の代用監獄に拘禁されたあと、東京拘置所に移されました。最初の5ケ月間はいわゆる自殺予防房に拘禁。房の天井、真上のテレビカメラ、その横に集音マイクがあります。24時間カメラが私を監視してるわけです。もちろん房内には突起物は一切ありません。窓ははめ殺し。東京拘置所は真夏の暑い日であっても、うちわ以外に涼をとる手段は一切ありません。厳しい寒さの冬にはひとつのカイロ以外暖をとるものはありません。手袋をした手にボールペンを持って手紙を書く、そういう状況でした」

「無罪推定の原則はいったいどこに行ってしまったのでしょうか。厳格な証明により有罪が認定されなければ罰金さえも科すことができないという現代司法の自由原則はいったいどこに行ってしまったのでしょうか」

「友人の弁護士たちは、私に有罪を認めて、検察に謝罪し、弁護士をやめることをアドバイスしてきました。そうすれば起訴と同時に保釈となり、執行猶予の判決を受けて、やがて3~4年で復活するだろうというわけです。私にやってもないことを認めろをアドバイスした私の友人たちは間違っていたのでしょうか。私は決してそうではないと思うのです。私は彼らのアドバイスには従いませんでした。しかし、そのために10ケ月間も拘留され、5000万円もの保釈金を払わされている。ようやく5年後に一審判決が出るまで行動制限をされたうえ、月2回という裁判の負担を負わされたのです」

「現在、取調べの可視化に向けた努力がなされています。これは自白の強要を阻止する上で絶対的に必要だと思います。しかし、可視化だけでは、逮捕や勾留による恐怖や苦痛、あるいは混乱、これらを阻止することはできません。私は捜査段階において弁護人がいれば、そして連日の接見を繰り返すなど弁護活動を展開すれば、えん罪は防げると考えていました。刑罰と未決拘禁は別物であると考えていたのです。しかしそうではないのです。未決拘禁は刑罰といささか変わることはなく、あるいは、それ以上に苛酷であり苦痛であったのです。保釈は決して未決拘禁の苦痛からの解放ではありません。保釈金は私に借金という名の重大な経済的負担を強いました。これは罰金となんら変わりません。ましてや行動制限は私の日常生活に大きな負担となりました」

「日本の刑事司法の病巣の核心は未決拘禁を当然のごとく認めていることにあるのです。これらの徹底した抑制と廃止を射程におかない刑事司法の指針は改革の名に値しないと考えます」

国会質問の亀ちゃんと詰め方聞いてると、自白しちゃうわーとか思いました(笑)
commented by 安原
posted at 2007/02/16 00:52