紀宮様婚約、一般人化を祝して、以下結婚についての試考
「結婚」とは何かという定義論は不毛な文字の遊びになるので、経済学的にその効用とリスクから考える。
ちなみに効用とリスクはカードの表裏の関係にある。
・社会的信用が高まる
⇔一人ではない分、都合が悪くなっても逃げにくくなる(貸付で信用が高まる=貸付が回収しやすくなるということと同義)
・新たな家族(自分の子どもを遺す)をつくることができる
⇔子どもという新たな心労が増える可能性、遺伝子を残すだけなら精子・卵子バンクもある
・(共働きを前提とすれば)収入が2ヶ所からとなりリスク分散になる
⇔当然相手が失業すれば、養わなければいけない。自分の収入の使途につき枠及び使途の制限がかかる可能性
・対ができる←これが要と考えている。
ただこれはあくまで心理的な意味合いで、もしも家事・料理や性行為等の具体的要素に還元すると、それら一つ一つは総て金銭で代償可能だ。自分に特定の誰かができるということ、この心理的メリットをどの程度見積もるかが結婚した方が効用が向上するか否かを定める。
ちなみに昨今の離婚率の上昇を考えると、かなり高リスクな選択であることは確かだ。そして個人的な述懐としては高リスクの裏返しとして得られる高配当はいつまで続くのかということ、年々配当は下がる可能性が高くなり、それにつれてリスクが高まるというジャンク債に近いものかなーと思っている。まあ、進化論として人という種においては特定の対を持つことが適応的(遺伝子を遺すという観点において雄は雌が他の雄と交配しないように監視でき、雌は雄が子育てに参加することを促せる)であるように進化してきた以上、本能に抗えない面はあるだろうけれど。