「噂は口から口へと伝わるうちが最も熱い。彼ら(=大人たち)は地下にうごめくイモ虫を丹念に掘り出し、光にさらして弱らせた。」
いとうせいこう「ノーライフキング」
この記述が近いかな。着々とそしてひっそりと「
「趣味の構造が場所を変え、その場所が趣味を定義する。この新しい関係が誕生した街として秋葉原を祝福したい。」
森川嘉一郎「趣都の誕生」
あのエセマッチョ知事が秋葉原という聖地を、選挙協力をえた見返りに鹿島に売り渡した事実を決して忘れない!駅前再開発を乗り越えるだけの力をもっていることを信じています。
ちょっと脱線したので戻します。
>オタクの定義は難しい。「ここからがオタクで、ここからは違う、という決まった点はない」(小林さん)。共通項をあえて出すとすれば、時間とお金の費やし方だ。可処分時間/所得のうち、対象物に費やす割合が極端に高い人がオタク、というわけだ。
調査から、オタクは「理想像を追求する『情熱』『消費』『創造』のスパイラル」と位置付けた。「こうあるはずだ」と思う究極の商品――PCやアニメキャラ、想像上のアイドルなど――を理想化し、探求するのがオタクを突き動かすエネルギーだという。
理想追求の情熱が消費エネルギーになるため、価格は二の次。高価だったり、限定された時期・場所でしか手に入らないなど購入のハードルが高くても、惜しみなく投資する。理想像に近づき、思い入れが激しくなればなるほど消費のスピードも増し、どんどん深みにはまっていくという。
オタクの消費エネルギーは、経済力ではなく情熱をベースにしているため、景気変動の影響を受けにくい。コンテンツやハード市場を下支えする安定した市場をオタクが形成しているという。
白いお城と花咲く野原 などの試考にも通奏低音のように時間観の問題が横たわっていて、オタクという可能性はまさに時間観の問題そのものと考えている…。
端的に言ってしまえば、人は必ず死ぬという事実をまずは淡々と受け入れて、次に人類も必ず滅ぶこと、そして地球もいつかは宇宙の塵とかえることを理性でもって厳粛に認識したときに何が残るのかという問題だ。
あなたの限られた、そして決して戻ってこない一分一秒をどう使いますか?もちろん愛してやまないものたちはこの「世界」には存在しません。そんなこと理性でもって十二分に承知しています。そのうえでその理性を使って「萌え」るんだ。しょうもない現実よりも理想を追い求めること、見返りを求めない無私の愛がここにあります。
この「世界」の誰かを相手に永遠の気持ちを信じられます?でも自分の気持ちには情熱を失わない限り「永遠」があります。だって決して見返りを求めることもないし、また相手もその愛を受け止めることだけだから。