奈良母子殺人事件加工の記録~人工無能の存在を疑う~ | あざみの効用

あざみの効用

或いは共生新党残党が棲まう地

『テレビが低俗なのは人間が低俗だからではない。人間の興味や関心が多種多様な中で性的なものや猥雑なものへの興味だけが広く共通しているにすぎない。』

                      ジョージ・ギルダー


警察庁の『漫画・アニメ・ゲーム表現規制法』検討会問題まとめ @Wik (何度でもリンクを貼らせていただきます!)に纏められているようにまたぞろメディア規制を盛り込んだホットラインセンター設立にむけてのパブリックコメントを募集しています(締め切りは6月30日!)。まとめページから飛ばれて関心ある方はぜひとも清き一票一コメントを!(しかし、本当に次から次へとリンクした怒涛の攻勢、ここが剣が峰なのでしょうね…)

そして、次回から研究会のテーマは「ゲーム」。間違いなく規制あるべしという結論にもっていくのは目に見えています。その際、科学的な知見はない以上、印象論でもって責めてくるのは目に見えています。「脳内汚染」岡田にプラスしてまさにうってつけとばかりに先日 懸念していた今回の奈良の母子放火殺人事件を使用しろとばかりにマスコミによる加工が進んでいるので主要各紙の偏見加工が出揃ったところで記録。

産経新聞【主張】母子放火殺人 少年の短絡的行動解明を 6月26日
また、少年による信じがたい凶悪犯罪が奈良県であった。同県田原本町で、両親が医師というエリート一家に育った高校1年の長男(16)が自宅に放火し、母子3人を殺害した。長男自身も医者を志望し、県内屈指の進学校に通い、夢実現のため勉学に励む、優秀な高校生だった。こんなまじめな高校生が、短絡的に殺人にまで走ってしまう。少年は果たして特異な例なのか

「また」とか反語を用いて煽っていますね。それこそこの社説を書いた人間が少年だった頃からこんな事件はあったしまったく特異なことではないですね。むしろ減ったからこそ得意な例となりえているのかもしれませんが…とはまあ案の定続かないのですorz

このところ少年が家族を殺傷する事件が続いている。どのケースも今回同様に短絡的で、逮捕されて「大変なことをした」と反省の弁を述べるのが共通した点だ。長男は警察の調べに、就寝中の母子3人を殺そうと自宅に放火したことを認めている。動機についても断片的に供述している。今後の調べで詳細な動機の解明を待ちたい。

もう毎度、毎度書くのもアホらしいけれど続いているって何件ですか?そしてあんたらが少年であったときの同様の事件は何件ですか?せめて同数になってから(三倍強!!!)になってからこんな寝言書いてください。

だいたいご大層に共通点を記してくれていますが、短絡的なんてそれこそ犯罪一般において当たり前のことですし、逮捕されれば反省の弁を述べるそれのどこが特筆すべき内容なのかさっぱり分かりません。こんなの犯罪を犯した人間は酸素を吸って二酸化炭素を吐き出しますというのと大差ないよ!

>昨年6月、東京都板橋区でも高校1年の長男が、両親を殺害し、自室を爆発させる事件があった。小学生のころから口うるさい父を憎み、殺害前夜にばかにされたのが原因だった。かつては「殺したい」ほど憎んでも、どこかで行動を抑制する理性が働いた。今日のように簡単に親殺しが続くのは異常の極みである。

( ゚д゚)ポカーン板橋の事件は両親が熱狂的な創価学会信者であったことのほうが原因とみたほうが自然でしょうし、どうして自分たちが少年であったときを棚に上げて親殺しが続くとか恥ずかしげもなく書けるんだ?

>家族とは何か。親子のあり方などを、いま一度、それぞれが機会をとらえて真剣に考え直す契機としたい。親殺し、家庭内殺人を多発させてはならない。

家族とは何かとかそんな大層なことを考え押す前にもっと基本的なデータについて勉強しなおしてください。多発しているのは記者の脳内だけです。

※(必読)少年犯罪データベースさま 肉親に対する犯行

まあ、でも所詮は産経ですからこんなものでしょうね。もともと昔というユートピアに縋って慰撫しあうために必要とされているような媒体なんですから、はなから期待なぞしていませんでしたし想定内のコメントです…次!


6月26日付・よみうり寸評
>〈こども学部〉の大学生とその仲間といい、あの高校生といい、あまりに幼稚だが、結果はあまりに重大だ。〈壊れる日本人〉――柳田邦男氏が指摘する異常な日本人の極端に壊れたケースのように思う◆東大阪市の集団暴行事件と奈良県田原本町の放火殺人事件。こうすればこうなるという事件の結末について、ごく当たり前の想像力が働いていない◆それでいてとんでもない想像力に動かされている。

だから犯罪を犯すという行為においてこんなのごくごく当たり前のことじゃないの?下手に想像力なんてご大層なものを働かせて百害あって一利ない電波記事書く前に、地道な取材、調査してくださいって!

保育士に聞いたこんな調査結果も思う。〈夜型生活、自己中心的、パニックに陥りやすい、粗暴、基本的しつけの欠落〉◆最近の子供たちに共通する性格傾向という。東大阪の事件では、相手側を暴力団関係者と思い込み、自分の方も暴力団顔負けの残虐をした。事後に主犯格の男は母親に電話した。幼児っぽい◆奈良の放火は「すべてを消してしまいたかった。ゼロからやり直したかった」。ゲームじゃない。リセットなどできない。そこに思いのいたらない想像力は幼児以下。現実と仮想現実の境がおかしくなっているのか◆壊れる日本人、その劣化が止まらない。(2006年6月26日13時48分 読売新聞)

まず保育士に聞いた調査ということは、変質しているのはそのように評価してしまう保育士自身という可能性があるということ。このような調査においてそのような調査をされるということ自体が影響を及ぼす可能性もあるとか、そんな当たり前の疑義ももつことなくノー天気にこんな記事書けちゃうそれが「自己中心的」ということですよね?

強調しておきましたが…決まり文句キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!なんでゲームと絡めてくるのか、体感治安悪化言説という仮想現実に境をおかしくさせられるのは本当にいいかげんにしてほしいものですねってそういう記事…だったらいいんですけれどねorz

…まあ、もうすでにげんなりしているのですが、とりあえず保守系はやり過ごしたということで次いきます!

毎日新聞 余録「リセット症候群」

リセット症候群リセット症候群リセット症候群…

アー!アー!アー!アー!アー!   ∧_∧ アー!キコエナーイ!
アー!アー!アー!アー!    r( ゚Д゚∩ アー!アー!アー!
アー!アー!アー!アー    _ゝ    ノ  アー!アー!アー!
             /旦/三/ /|
             | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| . |
             |  逃避中  |/

>「リセット症候群」とでも呼ぶ以外にないのだろうか。奈良県田原本町で母子3人が死んだ殺人放火事件で逮捕された高校1年生(16)のことだ。取り調べに「すべてを消してしまいたかった」「ゼロからやり直したかった」という趣旨の供述をしているという▲パソコンゲームなどで勝てなくなると、リセットボタンをプチン、と押してしまうあれだ。確かにバーチャル世界では便利この上ない仕組みである。それまでの難行苦行や敗北のデータは跡形もなく消える。まっさらなスクリーンで何事もなかったように再スタートできる

>▲だが、生身の人間が営む現実世界ではそうはいかない。この世から永遠に失われた尊い命。焼け跡の無残な姿。それらは消えるどころか長く自他の心に刻み込まれる。事後に良心をさいなむ苦悩は、事前の苦しみよりもはるかに重い。少年は「取り返しのつかないことをした。本当にすまない」と語っているそうだ。「ならば、どうして」と絶句するばかりだ▲少年少女が親や家族を殺傷する事件がこのところ目立つ。多くは裕福な家庭で、普段はおとなしくて優秀な子供といったパターンも浮かぶようだが、「なぜ?」の疑問が解けないことには、世間の親たちの心は晴れない

>▲「何もかもリセットして、再スタートしたい」という気分はサッカーW杯で惨敗した日本選手たちも同じだろう。だが、悩みや苦しみを成熟の糧にするのが人と動物の差だ。プロであり大人の彼らは自暴自棄の行動に出たりはしない。人生のリセットボタンも持ち合わせていない▲少年は逃走後、他人の家に忍び込みブラジル戦を観戦しようとしたが、試合日を間違えていた。そんな幼さと犯行の結果の重さの落差が余りにも切なくて悲しい。

               毎日新聞 2006年6月26日 0時08分

もうなんと言ったらいいのやら絶句するしかないですね。さすがにここまで頭の悪さが滲み出たものにお目にかかろうとは想定外でしたヽ(`Д´)ノウワァァン!!

勝手に数件で症候群化しないでくださいとか、犯罪を犯したらそれが少年であろうがなかろうがだいたいのひとはやり直したいと願うそんなの当たり前のことでしょとか、そもそも無根拠、無定見、無節操に親の不安を煽り立てているのは誰なの?だいたい毎日なんて神というバーチャルを利用する創価学会の印刷委託というおこぼれをあずかってなんとかやりくりしているような分際でよくもこんなことぬけぬけと書けるよね。

関係ないですが、YouYubeから消える前に→Soka Gakkai CM by Machami は一見しておくべきです。


朝日新聞【社説】「高1放火殺人 逃げ場はなかったのか」2006年06月24日付
>思い起こすのは、ちょうど1年前の同じ日、東京で起きた事件だ。高校1年の男子生徒が両親を殺した。事件の前夜、父親に「頭が悪い」とののしられたことがきっかけだった。

>どちらの事件も、親との関係がもはやどうにもならないと思い詰めていたのだろう。中学生や高校生にとっては、親は重くのしかかる存在だ。そこからは、なかなか逃れられない。だが、親類でも友人でもいい、どこかに逃げ場があれば、親に対する見方も変わり、事件も避けられたのではないかと悔やまれる。

>親や学校が子どもの意思にかまわず、過大な期待を背負い込ませ、退路を断ってはいなかったか。そうしたことも改めて考えさせられる事件である。

今回は朝日が一番まともでした。そもそもこんな事件なんて大騒ぎ少なくとも社説や読む人の多い欄外で書くような類のことではないと思うけれど、親との関係という当たり前のことに終始しただけで誉められるべきなんでしょう。


東京新聞 筆洗「夢だけど夢じゃなかった」といいながら、サツキとメイが小躍…」6月24日付
>「夢だけど夢じゃなかった」といいながら、サツキとメイが小躍りするシーンは「日本映画史上まれに見る幸福な夢想」と称えられる『となりのトトロ』(宮崎駿監督)の名場面
(中略)
やはり「ブラジルに勝っちゃった」とはいかず夢は夢に終わる

と、ここまでならばなんでトトロなんだと頭は抱えたくなるけれど読み流せる範疇なんだけれど、実はこれが壮大な前振りだったなんてねorz

>▼成績が上がらないのにゲームばかりしていると親に叱られ、保護者面談の日の前夜、英会話学校から帰って犯行に及ぶ。小学校時代はサッカー少年でスポーツ万能の優良児が、医者志望で中高一貫の有名私学に進学したが、進路に迷いが出ていたと学校側

>▼実人生の破綻と不幸が、究極のゲームともいえるサッカーW杯への刹那的関心と同居する少年の多重人格的世界をどうとらえる。すべては夢なのか▼批評家東浩紀さんは現代を「理想の時代」から「虚構の時代」を経て、テクノロジーが「人間を動物化した次代」(『網状言論F改』青土社)と分析するが。

もう負けちゃったしむかつくからサッカーをもゲームの一種として批判しているのwと思ったらいきなり「多重人格的世界」だもんねーふるっていますぜ、旦那!その程度で「多重人格」呼ばわりって…極論ですけれど必ず死んで滅ぶ存在に過ぎない人類はいったいどう生きていくべきなんでしょうねwこんなのに引用される東さんも不幸ですね。きっとこの記者は東氏の著作を読んだのが嬉しくて自慢したかったのでしょうね。

と、まあ五紙並べてみましたが最悪にもほどがあります。とくに毎日新聞に関しては署名記事でないと(ほかにまともな記者がいると仮定してだけれど)かわいそうです。

読売新聞「社会の安全と日本人の倫理」をテーマに懸賞論文を募集
倫理観や道徳観の乱れが、治安を脅かしています。モラル崩壊の原因はどこにあるのでしょうか、歯止めをかけるために何をすべきでしょうか。財団法人公共政策調査会などは「安全と倫理」をテーマに具体的な提言を募ります。

キタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━!!!!

なんら正当な根拠などないくせに自分たちの言説でもって体感治安の悪化をもたらしておいて、その原因が倫理観や道徳観の乱れってどういうギャグですか?マスコミの倫理の低さについて提言してほしいということですか?

【テーマ】「社会の安全と日本人の倫理」をいかに考えるか
【テーマの趣旨】
>多くの人々が最近の日本人のモラル崩壊現象を指摘している。これは成人による行動のみならず、子どもたちの規範意識の欠如にも及び、社会の安全を脅かすレベルに達していると言っても過言ではなかろう。動機不明な幼小児の殺害、企業拡大のためのなりふり構わぬ活動、技術の進展を逆手に取った詐欺・偽造事案、専門家等による功績・利益欲しさゆえのデータねつ造などが頻発しているほか、日常生活においても他人の迷惑を顧みない行動が多く見られるようになっている。
 
全部おまえらがなと誰かつっこんであげて!治安・情報利権を作り出そうという活動!監視カメラに代表される技術の進展を逆手に取ったコストに見合った効用などえられないのにその点については黙っている詐欺商法!犯罪が多発、凶悪化するようになったというデータの捏造!(←「犯罪統計入門―犯罪を科学する方法」浜井 浩一が必読!)と全部、全部自虐ギャグじゃないかという文句が連なっているんですが…この開き直りっぷりはなんなの?

参考;芹沢一也blog 社会と権力さま 『安原宏美氏のブログへのコメントから 「環境犯罪学より小宮自身が問題でしょう」』

>こういったいわば「人の道」を外した行動に走る要因はどこにあるのか。江戸時代末期から明治初期に来日した外国人の記録には、日本人は庶民のレベルでも人をだますような行動を慎み、極めて洗練された民族であると記されている。いつから、何が原因で、現在のような社会に変わってきたのか。また、これを改める方策はあるのか。この懸賞論文は、社会の安全と密接な関係があると思われる「日本人の倫理観」あるいは「道徳観」について、何が大きな要素になっているのか、また、それらの問題を改善するにはどのような策が考えられるのかについて、さまざまな切り口から論じた具体的な提言を募るものである。※応募に当たっては、論点を個別的な問題に絞り込み、テーマをそれに応じたものに適宜変更することとして差し支えない。

( ゚д゚)ポカーンさすがにこれ以上のデータ捏造は良心が咎めたのか、言うに事欠いてか正当化を江戸時代に求めるとは斜め上にもほどがあります。これはデータでもって反論できない、凄いなー300年前ってアメリカ合衆国ないよw

【選考委員】
・小野 正博(警察大学校警察政策研究センター所長
・熊谷 一雄(株式会社日立製作所特命顧問)
・五阿弥宏安(読売新聞東京本社編集局社会部長)
・櫻井 敬子(学習院大学法学部教授)
竹花  豊(警察庁生活安全局長)
・成田 頼明(横浜国立大学名誉教授)
前田 雅英(首都大学東京 都市教養学部長)
・山田 英雄(財団法人公共政策調査会理事長)

なんかもはや見慣れた名前がここでもってもう笑うしかないな'`,、'`,、'`,、('∀`)'`,、'`,、'`,、

◇最高裁「世論」を意識--前田雅英・首都大学東京法科大学院教授(刑事法)

>非常に丁寧に説明され、整理されている判決だ。計画性の有無と年齢がポイントだったが、非常に劣悪な犯情を否定するだけの「計画性のなさ」には当たらないという言い方は説得力がある。18歳以上の死刑は認められており、少年の態度を見ていると反省もなく1、2審の判断はあまりにも形式的だとする判断も分かりやすい。裁判員制度を控え、国民に近づこうという意識を最高裁は持っており、その意識が判決に投影されたようにも思う。

                毎日新聞 2006年6月21日 東京朝刊


これまた先日から関連ニュースをいっぱいメモしている山口県光市母子殺人事件に関するコメントです。どうして引用したかというと、前田が世論を強く意識しているということをきちんと確認したかったから。科学的根拠のないメディア規制で突っ走るには(さすがにそれくらいのことは本人知っているでしょ)、世論の後押しがあるからというその一事を虎の子として突破しようとするであろうということです。


『プラトンは「政治論」の中で神話や伝説を規制すべきだと述べている。それらの有害な価値観を青少年が手本としてしまう危険があるからと。20世紀に入ってからは映画とラジオが、次にテレビとビデオが、最後にインターネットがやり玉にあげられた。』

           ロルフ・デーゲン「フロイト先生のウソ」


Comments
まりもさん、こんばんわ、いつも情報ありがとうございます。

実は今日、月刊現代でその草薙厚子の「日本の教育最前線/「キレる子ども」と「学級崩壊」をなくす方法」と論座の「IT技術は小学生を守るか」を読んでため息を盛大につきつつも、何か書こうと案を練っていたところです。ちょうどピースは揃ったのですが…↑のリンク先読んだらとりあえず寝たくなりました、おやすみなさい!(そろそろ研究会の第三回も来るんですよね)
commented by 遊鬱◆jnhN514s
posted at 2006/07/06 02:11
ご存知かも知れませんが・・・・
香ばしい内容の文章が・・・・
http://prideofjapan.blog10.fc2.com/blog-entry-400.html
http://prideofjapan.blog10.fc2.com/blog-entry-401.html
それと産経抄がまたやらかしたらしいね。
http://daigamer.hp.infoseek.co.jp/#20060703

後、月刊「現代」では草薙厚子、ヤンキー先生らの電波論文&対談が拝めます。
commented by まりも
posted at 2006/07/06 01:25
パパラッチさん、こんばんわ。将来への展望はもっていても希望はもともとあまり持っていませんから、だからあきらめるもなにもないです。それに一番大切なのは自分がどうかということなので多数がどうだからといってどうこうという気持ちにはなりませんね。

物分りの悪いを通り越して周囲にその頭の悪さを感染させようとする老害連中はさっさと(以下略)思いますが。
commented by 遊鬱◆jnhN514s
posted at 2006/07/05 01:09
希望を捨てよう!

なにもかもあきらめよう!
commented by パパラッチ
posted at 2006/07/04 21:49
合わないなら無理して読まれることはないです。
そちらの嗜好も把握せずに自分の贔屓作家の作品を押し付けてしまい申し訳ありませんでした。
commented by kon
posted at 2006/06/28 00:20
konさん、こんばんわ。

ストレイト・ジャケットは著者の榊一郎が嫌いなので、1巻のあらすじだけ読んでスルーしてきましたが、お勧めなので該当部分だけ探して読んでみます。
commented by 遊鬱◆jnhN514s
posted at 2006/06/28 00:12
ちょいと宣伝臭いですけど立ち読みでも構わないので、「ストレイト・ジャケット」シリーズの7巻、「イケニエのヒツジ」の326P~をご覧になってください。この種の盲目的な主張を行い責任転嫁に走る人間に対して、その本質を痛烈なまでに批判しています。
専門用語はありますけど、『魔族』『魔族化』を『犯罪者』に、『魔法』を『ゲーム』に置き換えるだけでOKです。

以下に本文から少しだけ抜粋します。

「自分は魔族にならない――と保障してくれる都合の良い判別法を選んで信じる」
「更に重要なのは分かり易さだろう。分かり易ければそれは広まりやすい。広まれば同志が増えてそれはまるで不動の事実であるかの様に語られる事になり、それを信じるものの安心に繋がる」
「専門家の言葉は重い。権威だの流行だのに踊らされる人間にとっては特に」
commented by kon
posted at 2006/06/27 22:29
名無しさんコメントありがとうございます。

毎日「風の息づかい」+産経「ビフテキ」が両方析出されるなんて恐ろしい人工無能ですね。はっきりいってこんなものしか書けないなら記者なんて必要ない、学力崩壊しているのは記者のほうです。
commented by 遊鬱◆jnhN514s
posted at 2006/06/27 22:05
安原さん、こんばんわ。

昨晩の眠気で朦朧とした中で勢いで書いてしまったコメントを読み返して赤面中です。本当に柄でないことをしかも途中飛躍してしまっているし…恥ずかしい…たとえ日が照らずともけもの道をいきます!(さらに上塗りコメント)
commented by 遊鬱◆jnhN514s
posted at 2006/06/27 21:57
マスゴミの方がここをご覧になった場合、こんなチンプンカンプンな反論が来るでしょう

「だがちょっと待って欲しい。
悪影響を及ぼす可能性が少しでもあるならば規制すべきだ。
風の息づかいを感じていればそのくらい分かるはずだ。
我々が子どもの時は今の3倍の犯罪率だと言っているが、心配のしすぎではないか。
昔はそんなに犯罪の報道は無かった様に思える。
たとえ、今より犯罪率が高くても体感的に低ければ良いのではないか。
だからという訳ではないが今日はビフテキでも焼こうと思っている」
commented by
posted at 2006/06/27 18:30
遊鬱さま 後藤さま

安原です。こんにちは。麻原の話もずーっと外には出てなかった。森達也さんがずっとひとりでいってたと思います。せっかくなので私もこっぱずかしいこといってみますが、表でギャンギャンわーわーアホなことをいってても何かボディブローのように効いてるかんじはしますよ。

蔵本瑞恵さんの歌から、鎮魂の想いも込めて

 けもの道けものにあらずゆくわれを昼の薄ら日照らせよ照らせ
commented by 安原
posted at 2006/06/27 12:45
私自身何度もこの種の言説に関して同じ批判を繰り返すしかないですよねorzというような愚痴コメントを後藤さんのブログに投稿した覚えがあるので説得力ないですけれど、諦めないでください!!!もちろん卒論、院試という優先順位は守られるべきです。ただそれでもせっかくここまで後藤さんが蓄積されたものを想うと完全に撤収するのは悲しすぎます。

若者であるというだけで、趣味が理解されないというだけでいわれもない潜在犯罪者扱いをされることにたいする悲哀、怒りを抱いている人は間違いなくいる(そしてこれからも出てくる)と思います。ただそれがどう不条理なのか、どこにぶつけたらいいのか、何を語ればいいのかということは、こんなマスゴミの暗澹たる状況では決して分からないでしょう。でもそれだけでは納得できず自分で調べようとする人はたとえ少なくても出てくると信じています(だって後藤さん自身だってそうでしょ?)、そのときに手助けとなれたらそれはそれで素敵なことではありません?

私は別にそこまでの関心、疑問を抱けないような人がどう生きようが興味ありませんが、そのたとえ少なくても社会に対して疑問を抱いたときに、その思索の一助を示すことが出来たらそれで十分と思っています。それでその人もある種の確信を持って生きていけると(さらにはそれが共振していくかもしれないと)想像するだけで楽しいことではないですか?


(柄にもなく恥ずかしい台詞禁止!と自分でも思っていますから突っ込まないでね、そういう気分なんですw)


さらには世論を誘導しようということはそれだけ意識している証でもあるのだから声をあげて世論が決して彼らの思い通りに洗脳されているわけではないということを示しておくのは無駄ではないでしょうし、あと、研究会の参加者にメールで応援メールを送ったら、注目されているので一層頑張ろうと思った(大意)というような返信を頂いたので、恥ずかしい台詞を連発した部分とは別にもっと具体的な次元でも決して無駄ではないです。

ただ、後藤さんの呟きはそういうことも百の承知の上での「愚挙」ではないかということですよね。単純に妥当性とか理性とかの合理性の基準での「正しさ」ではなくて…自嘲を込めた疑問ですよね…。きっと自分だけでなくみんな不安なんですよ。哲学的な水準までいかなくても、果たして「意味」がある行為をしているか(自分が意味のある存在か)どうかを問うと誰でも「不安」に陥るんですよ。だからこそ、教育や若者問題を憂いて「意味」を見出そうとあがくんです(反対運動もまたしかりですが)、あがいている途中なんですよ。


>テレビのほうもかなり「いっちゃってる」ようです。

逝ってますね…そもそも過ちがあったらリセットしたいと思うのが常ではないのでしょうかね。TBSが無謬だというならともかくオウム真理教に協力したり、河野さんを犯人扱いしたような前科なんて山ほどあるじゃないですか。開き直ったものが勝ちって最悪です。リセットってそれこそ前世症候群でしたっけムーとかぼく地球が流行った20年くらいまえからの言説でまったくものめずらしくないんですけれどね、やれやれといった感じですね。

浜田寿美男氏の著作を読まれているならば近著の「証言の心理学」もオススメします。

「無謬の楽園」って言葉だけ見るととても綺麗な言葉ですねw パターナリズムって親が正しかったことが必要とされるならば、一代で消滅するかもしくはもともと必要とされないという結論しかでそうもないのに不思議ですね。でもそれこそ、浜田先生らの著作ではないですけれど、記憶なんて都合のいいように改竄されるものですから仕方ないんでしょうね。いまの子どもが承認不足なのではなくて、親こそが承認不足という結論が出ると面白いのですがね。

戸塚に生き生きと喋らせたり、ごせつごもっともというマスコミは本当に最悪でしたね…。長田、杉浦姉妹で懲りることないってどういう神経しているのでしょうね本当に。
commented by 遊鬱◆jnhN514s
posted at 2006/06/27 04:15
 申し訳ありません、「俗流若者論をまさにプログラムにしたかとしか」は「まさに俗流若者論をプログラムにしたかとしか」の間違いでした。

 まあ、何はともあれ、まず犯罪白書ぐらい読めよ、と。そして「凶悪化する青少年」「壊れる日本人」などというものこそ真のヴァーチャル・リアリティであることを自覚せよ、と。そして俗流若者論こそ、W杯を大いに凌駕した(排他的)ナショナリズム・ゲームであることを自覚せよ、と(W杯に関しては全く興味がありませんが、少なくとも排他的ナショナリズム・ゲームではないぶんまだマシでしょう)。
commented by 後藤和智
posted at 2006/06/27 02:44
 「人工無能」。相変わらずうまい表現をお使いになりますね。私もここで採り上げられているような記事はほとんどすべて目を通しているのですが、やはりこの表現が一番「しっくりくる」のではないか、と思います。

 どうやらテレビのほうもかなり「いっちゃってる」ようです。下の記事をご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/kotoba_mamoru/e/7823116456fad0be5f788f29e06d074f

 TBSに関しましては、今年2月15日に「緊急大激論SP2006!(以下省略)」なる俗流若者論をまさにプログラムにしたとしかいいようがない番組を見て、それ以来同局のニュース番組に関しましては注視し続けています。もっとも、「サンデーモーニング」は、私が注視を始める前からかなりひどかった。

 それはさておき、この事件に関する論評を見ていると、みんな「リセット」なる言葉に固執しすぎです。そもそもこの犯人の父親は、かねてから自らの子供に対して強圧的なプレッシャーをかけていて、その息苦しさから暴発した、と考えれば、「心の闇」など詮索する必要はちっともないと私は考えます(もちろん、このようなことで、犯人が免責されるわけでは断じてありません)。

 「自白」とか「証言」なるもの自体、取り調べにおける強迫的な状況の中で虚偽の「自白」「証言」が行なわれてしまい、さらにそこから冤罪に発展してしまった、というケースをいくらか読んだことのある私にとって、「自白」「証言」は「まず疑う」ものとなっておりますが(これに関しましては、浜田寿美男『自白の心理学』『取調室の心理学』(前者は岩波新書、後者は平凡社新書)ご参照ください)、特に「サンデーモーニング」のごとく、もしかしたら虚偽かもしれないのに「リセット」という言葉が出てきたら「そら見たことか」とでもいわんばかりに青少年バッシングを始める、という状況はやはり異常です。

 そもそも先ほども述べたとおり、この事件に関しましては、報道から明らかに親(と「成績」)の重圧が原因であることがわかります(これは「「ひきこもり」の家庭内暴力」に関する議論にも応用できます)。にもかかわらず「リセット症候群」(ああ、書き出すだけで嫌な言葉!)「壊れる日本人」なる言葉を持ち出して原因があたかも「今時の若者」だけにあるかの如き報道・論評をしてしまうことは、何の意味があるのか。報道は誰のものか。

 私は最近「無謬の楽園」という言葉を使い始めています(『バックラッシュ!』の発売日カウントダウンチャットで初めて使った言葉です)。要するに、彼らは「大人の世代のイノセンス」を信じたい、「大人」はいくら子供に対して重圧をかけたり、あるいは厳罰を加えたりしても、それを「適切に」受け入れなかった子供が悪い、そういうメッセージを発したいのではないでしょうか。

 まあ、これが何とつながるかというと、4人も人を殺したのにたった6年で娑婆に出てきては何事もなかったかのように教育論を展開しているT塚Hの存在です。これはそのような言論状況の象徴です。

 このような状況において「若者」として生きざるを得ない私は、俗流若者論に刃向かうという愚挙はやめて、本来の大学4年生に戻り、大学院入試の勉強をしつつ、図書館で静かに日本建築学会の論文集でも熟読しながら卒論のネタを考えるという行為に集中したほうがいいのでしょうかね。
commented by 後藤和智
posted at 2006/06/27 02:36