「行きましょうアーエル自由になれる場所へ」 | あざみの効用

あざみの効用

或いは共生新党残党が棲まう地

http://ameblo.jp/fuyugare/entry-10106769871.html の続き


ASさまが2年前に書かれたラフスケッチ

下から順にパライエッタ、リモネ、アーエル、フロエの原型かな?それはさておき、二年間じっくりとスタッフの愛情を受け綺麗に花開いた作品となられましたね…スタッフの皆様におかれてはお疲れさまでしたというシンプルな感謝の言葉以外ないです。・゚・(ノД`)・゚・。とりわけ心情を書き綴られていた西田嬢に関してはこれから一生ついていきます!

ドキッ!?女だらけの卒業式?シムーン最終回アフレコレポート 
821日に最終話のアフレコが行われた。

一ヶ月以上前に終えておられたんですね、スケジュールを最後まで守ってある種の余裕をもって最後まで出来たことは、西田監督の日記などからも伝わってきていました。面白かったコメントは↓

ワポーリフ@水沢史絵;ワポーリフがモリナスに夜這いをかけておいて、寸止め!そして逃げる!っていうところが、全くよく解らなかったところで、辻谷さんに「コレが男なんだよ…」って説明して頂いたところが凄く勉強になりましたっ、ありがとうございました!(一同笑)

分かったような分からない説明です、神秘だ!w

辻谷音響監督;半年間、無事に終えられたのでホッとしてます。作品の感想で言えば、これは前衛ですよね。前衛っていうのは、タイムリーに評価されるものではないと思いますので、多分何年後かに評価されるものじゃないかなという気がするんですけど、多分何年後かに、自分達が凄い事をやったんだなって思える作品になったんじゃないかなと僕は思います。なので、先生というよりも、キャストの皆さんは同士のような存在です、共犯者になっていただいてありがとうございます()

前衛作品はその世に送り出された時点では不遇をかこつものなんですよ。・゚・(つД`)・゚・ 。でも今もそして何年たとうとも私は決して忘れません!これから何度も何度でも折に触れ見直す作品です。

西村監督;最初はもっと明るく楽しいものを作るハズだったんです。皆さんが演じたキャラクターは実は第二稿のもので、第一稿はもっと可愛らしい柔らかいキャラクターだったんですよ。なのに、いつの間にかこういう重いトーンの作品になってしまって、現場でも結構ハードな芝居を皆さんに演ってもらっていたので、こちらは恐縮しまくってたんですけど、中でそれなりに楽しくやってくれてるなぁという感じがしていたので、それならこのまま進めていった方がいいかなと思いまして。非常にスケジュールがハードであったという理由もあるんですが、シナリオを書きはじめてから、皆さんがアフレコ現場に入るまでが非常に短いスパンでやってきたので、皆さんの現場のフィールドバックがモロにかかっているっていう状況でした。物語がどういう風に進んでいくかは、皆さんの反響に因るところがかなり大きかったです。実はキャストの皆さんと供に作っていたと。辻谷さんも仰る通り、間違いなく同志だったんです。密かにガラスの向こう側で、皆さんの動向をじーっと見ながら、(一同笑)次のシナリオの展開はどうしようとか、なので、自分のキャラとその役柄が近づいていたら、僕の目論見は当たってたっていう事になるかな?非常に皆さんと一緒に作りあげた感がある作品です。

スケジュールにはゆとりがあるようにみえたのは、この監督の危機感が大きかったのかも。メインシナリオライターが降板されて以降、自ら脚本も何度も手がけておられましたもんね。それに降板される前に用意されたのであろう明るい第一稿よりも、この重い第二稿の方が絶対に良かったかと。この作品にここまでのめりこめた一因に間違いなく重さ、重厚さがあります。


18 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2006/09/26(火) 02:36:29 ID:Gev9pQSI
みんな仲良くしよ!
同じアニメ見た仲じゃないの!

51 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2006/09/26(火) 02:38:57 ID:/lE6fjnh
シムーンスレは最後まで美しく描くべき
少女の皆さん、宜しく頼みますよ

81 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2006/09/26(火) 02:40:42 ID:4/OYihgP
あんまり話題に上ってないけど「私たちにも少女の時があった」と空を見上げる大人たちのシーンが一番感動した。

136 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2006/09/26(火) 02:46:06 ID:6dTUhPjP
今週の嶺国語講座
「シヴュラ・アウレアのシムーンを追え!」

これ以外は通訳のセリフと一字一句同じですた。

306 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2006/09/26(火) 03:06:13 ID:9p3SA76A
時間が立てば時間が立つほど、「大人になりたくなかった頃の自分」の記憶が懐かしくなってくる。自分の記憶は過去に存在したけど、自分の記憶が現在進行形でどこかに存在してるって状況も悪くない。

俺の「永遠の少女」はどこに行ったんだろうな…

368 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2006/09/26(火) 03:12:31 ID:xhRUyk7T
社会の中で生きていくためには、いつかモラトリアムから卒業し、自分の立ち位置を定める以外の道はない。

だが、それゆえに、我々は「永遠の少女」を求めずにはいられない。

381 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2006/09/26(火) 03:13:53 ID:Pwp7qxvw
>>368
ロリコンだなお前

美しく恥ずかしいカキコに対してそのつっこみは酷いw

400 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2006/09/26(火) 03:16:25 ID:8cBHZPBA
確かにちょっと物足りない気もしたがテーマとしてはこれ以上描くことないような気がするな この作品のテーマは「永遠の少女願望」「大人になることの選択」「美しければそれでいい」ってことなのかな

この世界の人は潜在的にずっと少女でいたいという願望があって男か女か選択した人達はアー、ネヴィにそれを託した アー、ネヴィの最後の踊りはその想いの現れだが本当のアー、ネヴィはどうなったかわからない ただアー、ネヴィ、ドミ、リモ、ユンの永遠の少女組はオナシアを見るに儚い存在なんだろうな 最後の音楽止まり演出(少女時代の終わり?)も儚さを感じさせる そういやマミーナやアングラスもある意味永遠の少女組だな

まぁなんだかんだで結局は美しければそれでいい、と

誰がオナシアかとかはそんなに意味のないことなんでしょう
(誰しもオナシアになりえたとか)

完全に同意!

78 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2006/09/26(火) 13:17:22 ID:7QLiWBOM
『美少女SF百合バトル ファンタジーアニメ』(バンダイビジュアルDVDの広告)
『2006年を百合色に染め上げる話題作』(同上)
『翼という自由を得るために、今日も世界のどこかで人は人を殺す』(公式HP)
『あたしは、ここに、戦いに来た。』(公式HP前期トップ)
『行きましょう、自由になれる場所へ。』(公式HP後期トップ)
『これは青春の苦い記憶と、甘い痛みの物語』(放映前プロモ)
『美しければそれでいい』(OPテーマ)

キャッチフレーズをわかる限りでまとめてみた。個人的には下の二つがしっくりくるなぁ。美しければそれでいい、ってのはキャッチフレーズじゃないんだけどこのスレの合言葉ってことでw

上の方は酷い誇大広告だw

139 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2006/09/26(火) 14:32:46 ID:bZKrtqFV
「美しければそれでいい」って丸投げっぽいけど、実はそれだけじゃいられないって事を示唆していてこのアニメは現実的だよねえ 外側は砂糖菓子みたいなのにさ…美少女満載で

このアニメはキャラクターその政治の描き方も含めて極めて現実的な作品です。そして作中で現実を直視出来ないものとして描かれていたのがしばしば男性キャラ(ネヴィリル弾劾裁判、ワポーリフ、司兵院など)であったということも考えさせられるよね。

※9月29日追記分↓

270 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2006/09/26(火) 18:05:45 ID:ymr7Jshv
シムーンに教えられたこと

最初の印象だけで切らない 来期はジャンプアニメ、明らかな子供向け以外は最初の数話は必ず見るよ

こういう珠玉の作品に出会えること、それも一般にはあまり評価されていないような鉱脈に出会えたとき、アニオタで良かったと心底思えます!

289 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2006/09/26(火) 18:39:08 ID:ct1BRV9S
翠玉のリマージョンは全部で3回、BGMは「妖艶なる絆の響き」、「大空のアウリーガ」、「歴史は語る」かそれぞれシムーンを代表する名曲ばかりだな

本当だね、もう条件反射的に泣けてくる。・゚・(つД`)・゚・ 。

327 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2006/09/26(火) 19:31:31 ID:JRUbRbkr
図書館に行ったら萩尾望都が置いてあったので、とりあえず『トーマの心臓』と『11人いる!』を借りてきた。今から読む。

24年組云々言われてたので借りてきたけど、他は何を読めばいいのだろうか。

488 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2006/09/26(火) 22:38:08 ID:6KtvfCih
>>327
星の時計のリデル

十代の頃は何度読んでもピンとこなかったのに社会人になって数年、ある日ふと思い返して読んだらボロ泣きした シムーンもそういう作品だと思う

541 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2006/09/26(火) 23:11:10 ID:JRUbRbkr
24年組の話ってAS姐の3/29のblogで既に出てきてるんだね。さて、『トーマの心臓』読むか。

546 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2006/09/26(火) 23:17:37 ID:kKndNoC7
>>541
萩尾の70年代から80年代の作品を読んだあとに、心の中に広がったもの、感動と単純には言えないのだけど、あれに感じは似ていたと思った。感動してるんだけど何か切ない。けっして嫌な感覚ではない、終わったあとの空虚感というか、そんなものに通じると思った。

477 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2006/09/26(火) 22:27:54 ID:3qfniI22
しかし最終回は格別だな。見終わった後でまた見返してしまう。あれこれの説明はしないで完璧に閉じて終わらせちゃったよ。寂しいなあ寂しいなあ。

487 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2006/09/26(火) 22:37:35 ID:m5RJwXy5
「私にもその時があった」
「皆、少女だった」

このシーンしびれたなぁ・・・
その後「いや、あったのかな」とわっふんに落として欲しかったが

少女漫画でしばしば現在から過去を思い起こしての回想、モノローグ的台詞、締めは見受けられてそのような意味でも痺れます。

559 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2006/09/26(火) 23:26:15 ID:nmEt+jOG
ドミヌーラとリモネが歩いていった後で粉が落ちてたのってドミかリモネからかも知れないけど、あの場所にユンが観に来ていたっていうのもあるかもしれないとふと思った。時を翔るユン。ってカンジで、泉でドミヌーラの名前をつぶやいたのはふと気にかかってそのあとあの場所で様子をみていたとか

563 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2006/09/26(火) 23:27:46 ID:Tb4qNoiA
>>559
!!
こういうレスが突然出てくるから本スレはやめられない。

(・∀・)人(・∀・)ナカーマ

727 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2006/09/27(水) 01:24:23 ID:+exXDYJn
シムーンを失った宮国に礁国、嶺国が侵攻

アルクスプリーマ出征→撃沈

宮国内に多数の戦災孤児発生→パラとロードレの孤児院

宮国は分割占領されて消滅→フロエとヴューラの戸籍も分割

礁国と嶺国が緊張状態←いまここ!

その緊張状況で再軍備化が容認、前線で血を流すのはお互いの宮国の兵士同士と。

778 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2006/09/27(水) 02:11:37 ID:88XwG+Gh
いま、全く無根拠かつ無意味にアーネヴィは神になったと思ってしまった。FSSで神が自分を生み出すプログラムを自分より低位の神や人間に仕込んでおいたってネタや某SFで最終的に時間を越えた存在になったものが、まだただのAIだったころの自分の進化の手助けをしたって話をふいに思い出したからだが。

780 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2006/09/27(水) 02:18:24 ID:SF8ORSW1
>>778
個人的にそれはありかも。朝凪のリ・マージョンで送られた場合にのみ翠玉は本当の効果を発揮したとかで。真に翠玉のリ・マージョンを成功させたのがこの二人だけってのも悪くない。時空を超越した本当の意味での永遠の少女にあの二人はなった、とか。

ここは色々な見方がそれこそ最終話で各シビュラが見たように見たいように見れる部分だよね。

819 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2006/09/27(水) 06:18:33 ID:WiaP7MZP
子供の頃に違う世界へ行きたいというような夢を持っていたその時は歳をとるとか考えたことは無かったけど、このシムーンの世界では変わらずに永遠でいられると信じているって事で良いんじゃないか。

それと、この世界での「少女」から選択をした後の「男女」はまるで違う存在なんじゃなかろうか、元シヴュラ達は性別を選ぶ事で選ぶ前の自分を捨てなければいけない。アーエルとネヴィリルには自分達が少女だった頃の想いを託したんだと。自分で書いていてもよくわからない文章でごめん。

820 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2006/09/27(水) 06:34:00 ID:1w1UM+nm
>>819
最後2話で、それまで特殊な存在だった子供達が任務から外され、普通の子供になりそしてごく普通の存在を選択する。その中でアーネヴィ組みだけは、特殊な存在の子達が内に描いていた

何にも犯されない、汚されない純粋な存在
永遠の少女そのものになった。

こういうこと?

901 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2006/09/27(水) 15:10:40 ID:hR/C1sRo
最終話ようやく録画みた。

回収されていない伏線(らしき物?)は残ったけれど、不思議と腹は立たなかった。「ああ、「シムーン」だったらこういう終り方も「らしい」な」と。

神社でお祭りがあって大勢人が居てあんなに騒がしくて楽しかったのに、翌日になると境内に誰も居ない。沢山あった縁日の屋台も無くなってしまった。何だかそれと似たような寂しさを感じた。寂しいけど「それが嫌」というのじゃない。「仕方がない事なんだよな。お祭り(青春時代・子供時代)は、いつか必ず終ってしまうのだから。でも楽しかった思い出だけは残っている」

フローフの部屋に飾ってあった写真を見ていて、そんな事を思った。

903 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2006/09/27(水) 15:22:12 ID:o5EL5C6w
最終回のタイトル、普通なら「永遠の少女」とかしそうだけどあえて「彼女たちの肖像」なんだな それはやはり焦点をアーネヴィだけに据えるのではなく、テンペストの全員に当てたかったんだろう

904 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2006/09/27(水) 15:36:37 ID:ZFkZ72um
>>903
永遠の少女は23話で使ってる。

905 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2006/09/27(水) 15:40:01 ID:MM7B4Qtf
23話の「永遠の少女」はユン・オナシアの意味だよね
焦点はテンペストの全員には同意

906 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2006/09/27(水) 15:45:08 ID:rXuJXnus
>>901
その感想読んで「天地無用」を思い出したわ。

あのシーンも秀逸だよね。

269 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で 投稿日:2006/09/28(木) 06:14:20 ID:SU1o7qvh
なんともいえない余韻を感じる最終話だった 談話室→光が射しこむ廊下→壁の落書き→途切れる音楽の流れで感じるのは「甘い痛み」(プロモでのキャッチコピー)と言った所だろうか 落書きの中でもマミーナの笑顔には特にクるものがある……こういう余韻を味わえる作品はそう多くはないから、出会えた幸運とスタッフに感謝する

。・゚・(ノД`)・゚・。

あと、マミーナ、ロードレSS「マミーナの遺品」 があまりにも素敵だったので是非お読みください。


Comments
クリフさん、こんばんわー。

>少女漫画の王道だったのではないかと思っていたんです。

なるほど、そのように考えたほうがしっくりきますね。

>遊鬱さんがとても深くシムーンを鑑賞されたことをうらやましく思います。

これは一種の病気みたいなものですからその…羨ましがられても…困ります!前にもウテナで書いたような気がしますが「深く」というよりも単に耽溺して妄想を逞しくしているだけですから。
commented by 遊鬱◆jnhN514s
posted at 2006/10/07 03:03
こんばんは。>遊鬱さん
 僕が萩尾先生の名前を出してしまったことで僕が24年組を重要視しているように思われてしまったかも知れませんが、僕はあまり24年組の事は考えていなくて、もっと昔の少女漫画の時代から「少女達のとまどい」を描き出すのは少女漫画の王道だったのではないかと思っていたんです。
 そして性の境界線のゆらぎみたいな事は手塚先生の「リボンの騎士」の頃からあるので、戦後少女漫画の初期の頃からあるテーマを「シムーン」は描き出したのではないかなあと思ったんです。

 僕が萩尾先生の「11人いる」等の作品に感動できなかったのは単に好みの問題です。昔の作品であっても池田理代子先生の「おにいさまへ」にはとても感動します。池田先生は団塊世代でありながらも24年組の一員ではないので、僕の感性があまり24年組の作品に合わないだけかもしれません。

 シムーンのテーマやストーリーについては難しくて理解しきれなかったですが、リ・マージョンのときのシムーンが空を駆け上がっていく独特の飛翔感に音楽が合わさった時の気持ちよさを味わえたからこそ、シムーンに出会えてよかったなあと思っています。とても斬新でした。

>…実は泣いちゃいました。リ・マージョン(シムーン)は戦争の道具ではなくて神に祈りを捧げるためのもの(それも実際は違う、いやだからこそ正しくて美しいのだと思うけれど)ということがじわーっと伝わってくる最高のシーンだと思います!

 遊鬱さんがとても深くシムーンを鑑賞されたことをうらやましく思います。
commented by クリフ
posted at 2006/10/07 01:21
うちのブログを読んでくれる人で、シムーン好きな人が何人もいたということが確認できたことが本当に、本当に嬉しい。・゚・(ノД`)・゚・。(一体どんな指向性をもったブログなのか自分でもとうに分からなくなっているだけに)

>僕は萩尾先生の作品自体には感動しないんですけど、シムーンには感動しました。

多分、うまく言い表せるか分かりませんがこう思います。前衛かどうかはその時代の在り方、受け止め方によって変わって、24年組が出た時代において彼女らの作品は前衛であった(その塊として、漫画の新しい表現領域を切り開いたという店でね)と、しかし同時に前衛作品が前衛としてではなく、王道として受け止められる風潮だったと…。

そのうえで、一般論になってしまいますが今、往時の作品を読んでそれほど感動できないものがあるとしたら、それはやはり時代との適合性が失われた部分ではないかなと思います。もちろん古典といっても過言ではない作品群ですので通時、普遍性をもっておられますが、今、この時点においてビビッドな問題意識をより反映しているという点、それに単純に表現形式、技術が進歩していますから、その点でシムーンの方が優れているように思えるのかもと。

>アルゼンチンタンゴをうまく使ってるアニメは初めて見ました。

ぞくぞくしますよね、音楽の一つ一つがクラシックとは別の領域を使って格調高さ、気高さを表現していてそれもまた惚れ惚れさせられます。サントラで音楽を聴いてきちんと映像が浮かびます。

>朝凪のリ・マージョンからリモネ達の時代の空から光が差し込む流れにはゾクゾクするような映像美を感じました。

…実は泣いちゃいました。リ・マージョン(シムーン)は戦争の道具ではなくて神に祈りを捧げるためのもの(それも実際は違う、いやだからこそ正しくて美しいのだと思うけれど)ということがじわーっと伝わってくる最高のシーンだと思います!

銀のリ・マージョンのシーンも良かったですよね~(ウットリ)。過酷な条件化であるに関わらず、アーエルとリモネが二人で通じ合って、納得して強行してしまうくだりとか(パル置いてけぼりの姿で微妙に笑わせてもらったり)、あの時点では戦争でも、祈りの道具でもなく、純粋にリ・マージョンするということに価値を見出している二人の幼さがとっても良かったです。
commented by 遊鬱◆jnhN514s
posted at 2006/10/04 00:48
 こんばんは。
 辻谷さんは前衛と言うふうに言っておられましたが、60~70年代の少女漫画を見た人たちにとっては決して前衛ではなく、むしろ王道だったと思います。遊鬱さんのエントリの中にも萩尾先生の名前などが出てましたが、僕は萩尾先生の作品自体には感動しないんですけど、シムーンには感動しました。
 遊鬱さんはストーリーをかなりすごく掘り下げておられたようにお見受け致しましたが、僕は音楽と映像に魅了されていました。
 アルゼンチンタンゴをうまく使ってるアニメは初めて見ました。映像に関してはリ・マージョンにカッコ良さをすごく感じていたので、最終回に近くなるとリ・マージョンシーンが少なくなってちょっと物足りなかったですが、朝凪のリ・マージョンからリモネ達の時代の空から光が差し込む流れにはゾクゾクするような映像美を感じました。
 
 僕は銀のリ・マージョンが一番美しく思えたので、もう一回くらいやって欲しかったと思います。アーエルとリモネ達が銀のリ・マージョンをやった時の高揚感は最高でした。今思い返してみても心がわくわくします。あの場面にこそシムーンと言う作品の魅力が強く現れていたと僕は思っています。
commented by クリフ
posted at 2006/10/03 23:54
通りすがりさん、こんばんわ!

不安などないと強がってはいましたが、実際に最終話でもってここまで綺麗に纏めてもらうと感慨無量ですね。時間軸が過去と未来がいずれも絡み合って常に変化する何かなので、ここではシムーンこそが、シムーンを駆るものこそがテンプスパティウム、神なんですよね。ドミヌーラが分解したときにヘリカルモートリスに見たものはやはり神の不在を確信する、自分が未来(現在だけど)を改変する姿だったのでしょうね。
commented by 遊鬱◆jnhN514s
posted at 2006/09/27 22:59
ウテさん、お久しぶりです!

そのくさい批評(お前が言うなというつっこみはなしの方向で!)は誰なんだろうと思ったら…非常に納得♪

>某うんこ作品=「奥さまは魔法少女」=未だ卒業できない人wですよね?

私も「時をかける少女」より、シムーンの方が同じテーマをより鮮やかに描いていると思います(一般的な評価は天と地ですが)。

しかし、なにより艶っぽさが随所にみられるのがたまらなくて何度も何度も見直しています。私にとってそれこそウテナと同じ香りがするんです。練りに練った常識外の演出はみられないのでどこがと思われるかもしれませんが、思想的な部分、その描き方という点で実はきわめて真面目、現実的な部分とかね。

それにしても同時期にこれだけタイムリープ作品が並ぶというのはいったいどんな時代精神の表れなのでしょうね?
commented by 遊鬱◆jnhN514s
posted at 2006/09/27 22:39
24-589さん、こんばんわ。

私にとってここ数年で一番の作品となりました。純粋に作画などのクオリティという点ではこれ以上の作品はいくつも浮かびますが、全体、総合したときにまさに私の心を綺麗に射抜きました。ただ、もう寂寥感は最終話が始まる前までに噛み締めたので今はまだ余韻に浸ってふわふわとしています。たぶん、来週の月曜深夜に一人枕を濡らすことになるかもしれませんが(苦笑)

来期作品も一応チェックしましたが、これといって心動かされるものがない…信者としてゴーストハントが並以上であることを祈るぐらいで。
commented by 遊鬱◆jnhN514s
posted at 2006/09/27 22:30
遊鬱さん
シムーンは最後まで完璧でした。
いや言う事はありません。
今の心境はスクライド26話予告といった所です。
commented by 通りすがり
posted at 2006/09/27 20:16
シムーンは良かったですね。
とりあえずあと三回くらいは通して見ますw


『つまり、少女は終わらないと思えるわずかな時間の中にしか存在できないのである。
細田守監督の時をかける少女はそのことに真正面から取り組んだ意欲作である。
少女が変わらない日常から脱して、成長する決意を持つという物語を、
タイムリープという装置を使って明快に描いている。そして、
少女期が終わっていく残酷さと美しさにまで迫っている点で際立った作品と言えるだろう。

ある方の「時をかける少女」の評ですが、シムーンは同じテーマで時かけを凌駕したかもしれないと思います。

評をかいた本人は某うんこ作品で自爆してましたがw
commented by ウテ
posted at 2006/09/27 12:12
シムーンは(キャッチフレーズからも)色物としか思えない構成と構造でありながら、一級品のドラマとして綺麗に終わりましたね。
アクシデントが良い方向に転んだ、幸せな作品であった、ということなのでしょう。

今期はゼーガペインもすばらしい出来だっただけに、来期がかなりさみしく感じられます・・・。
commented by 24-589
posted at 2006/09/27 07:15