昨日、今日と地裁行ってきました。先日
中村さんに教えていただいた証拠としての自白DVD撮影を拝むためだったのですが…午前10時の開廷直後、検察官側証人(刑事)が取り調べのため午前はこれませんとかぬかしてすぐ閉廷で⊂⌒~⊃。Д。)⊃ …いったい何の為に8時40分から法廷前の廊下に並んでいたんですか、私?前々から分かっていたならウェブに載せろよ!午後は仕事があったので1時15分、裁判官が入廷すると同時に私が退廷orz なんか知り合いの方と偶然会ったのであとで根堀り葉堀りどうだったか聞きましたが最悪でございました。
…なので今日(10月10日)は口直しというか平成19年度「法の日」週間記念行事 体験!裁判員裁判
に参加してきました。くじ引きの結果、弁護人役で参加したのですが、合間、終了後に弁護士の方や検察庁の方に色々と質問して話を聞けたりととても有意義で面白い催しでした(模擬裁判は「推定無罪」の原則が働く限り、無罪でないとおかしいはずなのに有罪orz アキバで友人が声かけなかったのはDSソフトはソフトでも声をかけにくいソフトを見ていた友人に対する配慮ですよ!)。
質問して教えていただいたもののうちでいくつか気になったものだけメモします。
・裁判員の表決は公開されるのか、あるいは聞けば教えてもらえるものなのか(つまり、上告するかどうか決める際に表決が6対0だったのか4対2だったのかを知ることは違うはずということです)、表決の際の討論内容は秘密であろうとも、最高裁の表決のように割合情報は開示しても問題ないのではないか?
→NO.結局一部でも情報を公開してしまうと、ほかの部分までも公開方向に引きずられかねない。また、割合によっては誰がどのような表決を下したかがわかってしまう危険がある。
・表決が真っ二つに分かれた場合、裁判官が議長役として「疑わしきは被告の利益に」の原則を守ってくれるのか、つまり量刑相場に関する判断ならばともかく、有罪・無罪を争うような事案の場合、きちんと無罪に導けるのか?
→内部規則その他法律としてそのような決まりは特に定めていない。が、裁判官には裁判員を導く役割を果たすことが期待されている。
・被害者が証言した場合に、裁判員は被害者可哀想という印象に引き摺られてしまいがちになるのではないか?
→ある種、刑事裁判の弁護は難しくなる側面があるかもしれないな(苦笑)とのこと。その辺りはプレゼン能力を磨くことでなんとかしないといけないとのこと。
・被告人が無罪を主張した場合に、反省の色がないと検察側から指弾され、99.9%有罪の世界ではより不利に働くのではないか?
→それも刑事弁護ではジレンマなところ。やっていないのに反省していますとはいえないな(苦笑)。
【参考】
http://newmoon1.bblog.jp/entry/400380/
(民主党の可視化法案)
http://newmoon1.bblog.jp/entry/398028/
(コメント欄必読まとめ1)
http://newmoon1.bblog.jp/entry/399047/
(中村さんコメント欄必読2)
2006/10/09
は、未だ消え去らぬ安倍の残飯山谷えり子メモ+インセンティブデバイド調査ですね。後段に関しては↓が綺麗に纏まっていました。
視点・論点 「シリーズ格差・教育」御茶の水女子大学教授 耳塚 寛明
>学校外教育費支出別に、算数学力の平均値を示したものです。学校外教育費支出が月1万円未満だと平均点は44点、1から3万円は50点、3から5万円は66点、5万円以上だと78点でした。学校外教育に投資すればするほど、子どもの学力が高まるという傾向があります。
>所得が700万円未満だと学力平均値は40点前後ですが、所得の増加とともに学力も上昇し、年収1000万円以上だと65点を超えます。家計水準が高い家庭の子どもほど高学力であることが、はっきりわかります。
>人々の選抜は、「能力+努力=業績」というメリトクラシー方程式ではなく、「富+願望=選択」という、ペアレントクラシー方程式に沿って行われるようになる。人材の選抜は、業績ではなく、富を背景とした、親の願望が形作る、選択次第だというのです。
本人の能力、努力によって勉強の出来・不出来が決まるので、学業成績によって社会が編纂されるのが「平等」だというのが、長らく社会通念として支配してきたが、実際は親の富(親の願望≒学歴と言い換えてもたぶん大丈夫)によって、本人が努力自体が左右されているということです。
…加えて一番不平等なのは遺伝…いやなんでもないです(苦笑)
以下 司法ニュース+アニメ感想
最後の執行から10年 韓国で死刑廃止国の「宣言式」
>今年末で最後の死刑執行から10年となる韓国で10日、市民団体が主催する「死刑廃止国家宣言式」があった。自らの在任中、死刑を一度も執行しなかった金大中(キム・デジュン)前大統領が基調演説で「私も80年に死刑を宣告された。我々の人権運動史上、今日は最も意味のある日だ。人権先進国の仲間入りを果たした」と語った。国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルは、過去10年間、死刑執行をしなかった国を「事実上の死刑廃止国家」と分類している。韓国法務省などによれば、金泳三(キム・ヨンサム)政権時代の97年12月30日に23人が死刑に処されたのが最後。
河野さんを警察監視役に任じた田中前長野県知事は慧眼でした。というか、韓国のような犯罪の多い社会(日本と比べてというとほとんどが犯罪社会になるけれどw)でも死刑せずに社会が維持できているんですね。
>日本から参加した安田好弘弁護士は記者会見で「日本は死刑大国になろうとしている。韓国での死刑廃止実現は大きな希望だ」と語った。一方、韓国法務省の当局者は「人権を重視する金大中、盧武鉉(ノ・ムヒョン)両政権が続いたから死刑執行がなかった。来年2月に発足する新政権では、再び死刑が執行される可能性はある」と指摘した。(朝日新聞 10.10)
安田弁護士は空気嫁。それはさておき、死刑がベルトコンベヤー方式でなされていたら、金大中「大統領」は実現していなかったのでしょうか?それが韓国社会にとって幸いだったのか不幸だったのかは知りませんが。
真実、闇に葬られたまま 柳原さん「うれしくない」
(東京新聞 10.10)
>「納得のいかない判決だった」。富山の冤罪事件で柳原浩さん(40)は10日、富山地裁高岡支部の再審判決公判閉廷後、富山市内で記者会見し「無罪判決をもらっても、真実が闇に葬られたままではうれしくない」と述べ、冤罪を生んだ捜査の解明が法廷で見送られたことに無念さをにじませた。柳原さんは「なぜ(捜査員が)僕のところに最初に来たのか、全然明らかになっていない」と話し「もう少しまじめに捜査していたら、新たな(女性暴行の)被害者も出なかった」と富山県警と富山地検を批判した。
ついでにこの暴行を受けた女性被害者も警察・検察を訴えればいいのに。
>藤田敏裁判長が判決言い渡し後に「今後の人生が充実したものになるように願っている」と述べたことに対し、柳原さんは「まるでひとごとで、むかついた」と怒った。「いつ失った時間を取り戻せるのか、僕自身も分からない。いいかげんな裁判をやらなければ、こういうことにはならなかった」と話した。
警察・検察・裁判官は連帯責任を等しく負うべきで、こんな他人事コメントが許されるわけがないです。反省の色ゼロで情状の余地なしですねってあれ?
参考;弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」さま <鹿児島県議選事件>被告のアリバイを認識…県警本部長答弁
「もっけ」第1話
う~ん、微妙。話も作画もなんだか眠くなるって深夜アニメなんだからそれはそれで正しいのかな(苦笑)
「みなみけ」第1話
単行本感想書いていたように、そこそこ好きな本なのですけれど、その緩さがこううまく表現できるかどうかが勝負の分かれ目でしょうね。あまり頑張って動かす必要は全くないはず。なので廊下での追いかけっこのようなシーンで作画使うぐらいならパンツぐらい見せろ(←関係ない)と。
あと、ところどころ正面からの顔が下膨れというか、バランスがおかしいように見えたけれど気のせい?
- 中村さん、おはようございます。
>私としてはこの精神科医も、草薙と本にする事まで共謀した訳ではないなら、気の毒な気がします。
草薙というジャーナリストがどんな人間かぐらいちょっとこいつのものしたものを見ればわかるわけですから、その作業を怠って、情報漏洩したのですから同情の余地なしです(キッパリ)!
>内容の大半は調書などからの引用で構成され、「孫の成績、婿の離婚や再婚の経緯、孫への暴力など、プライバシーも含めて暴露されていた」。
>「孫の更生に役立ちたい、少年事件の再発防止に役立ちたいと思って取材に応じたのに、できた本は全く違った。孫や家族への人権上の配慮がまったく欠けている」祖父は、同書が出版されて約1カ月後の今年6月、娘や亡くなった2人の孫の1周忌法要で婿に会った。「ああいう本になることを願って取材に応じたわけではない」と説明する祖父に「婿は何も言わず、ただ黙って聞いてくれていた」という。
◆はっきり言って草薙の見苦しい言い訳をそのまま受け止めるとしても、成績をばらせばこの種の犯罪を防げる思量となるのですか、離婚したら、再婚したら…そんなの一般化できるわけないです。
>出版の動機の一つに教育問題があると主張。「子育てに対し、自信が持てない親が増えています。その背景に、続発する少年事件が謎のまま放置されていることもあると思います。だから私は、今回の本で真実を伝えたかったのです」
◆いったいどの辺りで少年事件が続発しているのですか?こんなんで専門家面できるんですから嫌になります。少年事件が続発して「いない」のにしているかのような報道が相次ぐから親の不安を煽っているんじゃないか、「体感治安の悪化」も未だに抑えていないって…。
一家心中のニュース改めてメモさせていただきます!
>容疑者(20)が長崎県警に任意同行を求められた際、一緒にいた女児が「長崎に帰りたくない。お兄ちゃんは悪くない」と捜査員に話していたことが分かった。女児が保護されるまでの8日間、女児は自由に行動できる状況にあった
>坂本容疑者は、女児を連れ込んでいた13日までの8日間、通常通り会社に出勤。会社からの帰宅後や休日はオートバイの後ろに女児を乗せてドライブなどをしていたという。発見、保護された際も、2人でオートバイに乗ってマンションに帰ってきたところだった。
◆どう見てもそんな大事件じゃないですよね・・。報道する価値があるニュースか否か、報じるにしてもどこまでという重み付けがマスコミにはできていないところは、犯罪・司法みていると本当に思います。こんな事件を延々とやるぐらいなら鹿児島、富山の冤罪やれと。ともに今後間違いなく司法・裁判史の1ページを飾るでしょうに。
と書いている傍で
・植草被告、懲役4月の実刑判決・東京地裁
>電車内で女子高生に痴漢行為をしたとして、東京都迷惑防止条例違反罪に問われた元名古屋商科大大学院客員教授、植草一秀被告(46)の判決公判で、東京地裁(神坂尚裁判長)は 16日、同被告を懲役4月(求刑同6月)の実刑とした。(日経新聞 10.16)
・・・・・・・・・・。
・「国選弁護人、何もせず」富山冤罪の日弁連調査で柳原さん
>柳原さんは「国選弁護人は何もしてくれなかった」と批判した。柳原さんは、2002年4月の逮捕直後に行われた1回目の接見について、「弁護士なら助けてくれると思い容疑を否認した。『調査する』と言ってくれたが、その後、何の連絡もなく、次の接見では被害者2人に被害弁償金を支払うよう勧められた」と明かした。「接見は2回でいずれも10分程度だった」とし、消極的な弁護のあり方を非難した。
>県警の捜査については、取調官に脅された経験を話し、「(冤罪事件をなくすには)検察だけでなく警察の取り調べも録画するべきだ」と主張した。日弁連は、当時の国選弁護人から、今月下旬にも聞き取り調査をする予定で、年内にも調査報告書を公表する。(2007年10月13日 読売新聞)
◆「それボク」の最初の謁見シーンとか本当によく出来ていましたよね。大走査線もいいけれど、いいかげんTVでも大々的に広告うって流してもらいたいんですけれど。 - commented by 遊鬱◆jnhN514s
- posted at 2007/10/16 10:46
- http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20071014p101.htm
・・・・
それにしてもこの
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071015-00000038-mai-soci
事件は、この
http://www.geocities.jp/waramoon2000/bou_tokyo_050823.html
http://www.geocities.jp/waramoon2000/bou_tokyo_071009.html
事件の発生時と比べても、物凄く大きく報道されていますね。子供が数日間見知らぬ男の家に上がりこんだのがそこまで大事なのでしょうか?
因みに、池内楯雄は2001年6月か7月に逮捕されたのですが、報道は物凄く小さかったです(池内は時間をかけて4人殺害を自供したので小さくなったのかもしれません。マスコミは健忘症のようですから)。また、2001年9月から裁判をやっているのですが、殆ど全く報道されていません(被告人は無罪を主張しているのですが、傍聴人は大体が、池内被告の事をクロと考えているようです。私も、被告の態度を見るに、そう思えて仕方ないわけですが)。
まあ、長々と無駄な事を書き込んでしまいましたが、報道によって、これは犯罪か?と思ってしまう事件でもそこそこ大事件にされたり、稀な凶悪犯罪でも無視されたりという事になるのだなあ、と「誘拐」事件の報道を見ていて思えまして。 - commented by 中村
- posted at 2007/10/15 21:09
- http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071015-00000003-san-soci
こんな事を草薙は言っているみたいですが・・・・。 - commented by 中村
- posted at 2007/10/15 20:19
- 黒川氏の事はご愁傷様でした。私は政治の事はよく解らないので、政策の有効性に関しては何ともいえませんが・・・・。
草薙は綺麗事を言っていましたが、実際はこういう事だったみたいです。まあ、産経ですし、報道なんぞある程度割り引いて読む必要がありますが。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071015-00000011-san-soci
しかし、私としてはこの精神科医も、草薙と本にする事まで共謀した訳ではないなら、気の毒な気がします。
それにしても、わざわざ(医師だけ)逮捕するというのは、堺通り魔事件のような流れを、検察主導で意図的に起こそうとしているのではないかと勘繰れないでもありません。 - commented by 中村
- posted at 2007/10/15 20:16
- 中村さん、こんばんわー。
もしかしたらどこかで会えるのかな~とは思っていたのですが、横柄な裁判所という過酷な運命が私たちの邂逅を邪魔しました(笑)
>10日にも地裁に来られたのですか?若しかして、山本見られてました?
10日は純粋に裁判員制度を体験するためで、午前しかいませんでしたので。しかし若い人が多く、しかも積極的に挙手して参加しようという人ばかりで催し側としても嬉しい誤算だったみたいで、とても喜んでいましたよ。
>この事件が殆ど報じられなかったのは、逆DVにマスコミが興味を持たなかったからでしょうか?
>しかし、マスコミはあれだけ席を取っておいて、全く報じていませんね。
ということなんでしょう。マスコミが興味をもたないというのは、国民にそのような報道に関する需要がないと判断したということと同義でしょう。加害者側の事情についてうんぬんかんぬんするとそれだけで「人権派」になってしまうから忌避しているのだと思います。
…「人権派」という言葉がほめ言葉ではなくレッテルに堕してしまったツケが回ってきたみたいな。
>日本は、中国とアメリカが好きですからw、その両国で死刑廃止しない限り死刑廃止は無理でしょうね~。
最高♪確かに日本の新旧宗主国さまが揃い踏みなんですから100%無理です! - commented by 遊鬱◆jnhN514s
- posted at 2007/10/13 23:16
- ご苦労様です。傍聴券がある場合もウェブに載せない所もあるので(東京は支部以外は載せます)、そこまで期待は出来ないですね。
知り合いの方は、よく裁判所にいらっしゃるのですか?1時15分にすぐに出たのですか・・・・ドアの前で張っていれば、すぐに入れ替われたのに・・・・(泣)。
10日にも地裁に来られたのですか?若しかして、山本見られてました?
それと、私が情状酌量の余地のある事件と言ったのは、直裁に言うと、逆DV殺人事件(及び、それ系の事件)のことです↓
http://bc.kasumikko.com/?eid=723106#sequel
http://bc.kasumikko.com/?eid=723124#sequel
この事件が殆ど報じられなかったのは、逆DVにマスコミが興味を持たなかったからでしょうか?
打刻は、山本のDVDにもありましたね。だから、編集はされていないでしょうが、検察にとって都合の良い映像だけ、という事でしょうね。
傍聴席は、午前24、午後21でした。しかし、マスコミはあれだけ席を取っておいて、全く報じていませんね。
日本は、中国とアメリカが好きですからw、その両国で死刑廃止しない限り死刑廃止は無理でしょうね~。
- commented by 中村
- posted at 2007/10/11 22:33