2006/10/07
は坂元先生の必読メモですけれど、あわせてコメント欄でのやり取りが大変勉強になりました。最近、私自身のメモよりもコメント欄に寄せていただいているものの方が遥かに…。
米民主党候補、医療保険改革めぐり論戦
>次期米大統領選の民主党候補5人が20日、中西部アイオワ州で開かれた全米退職者協会(AARP)のフォーラムで顔を合わせ、ヒラリー・クリントン上院議員とエドワーズ元上院議員らが医療保険制度改革をめぐって激論を交わした。オバマ上院議員は参加しなかった。
>「国民皆保険」を柱とした新たな改革案を17日に発表したクリントン氏に対し、エドワーズ氏は「非常にいい提案だと思う」と持ち上げた上で「わたしが改革案を出して6、7カ月後に、クリントン議員が非常に似通った案を発表したのは光栄だ」と皮肉を込めた。さらに製薬企業や保険会社が国民皆保険の障害になっていると指摘。クリントン氏が企業献金を受けていることを念頭に「彼らと妥協しない大統領こそが求められている」と訴えた。(産経新聞 9.21)
国が胴元になればジェネリック医薬品の推進がより進むとか、医療費について金持ちだけから青天井で巻き上げることができなくなる(貧乏人とも付き合わなければならなくなる)からでしょうね。保険会社についていえば単に市場が縮小しますね、国がやってくれれば入る必要なくなりますから…規制緩和の名の下に「年次改革要望書」という外圧がくれば、それはつまりそのそういうことです(´・ω・`)
参考;暗いニュースリンクさま「戦争と格差の先進国アメリカ最新情勢」
自治体病院の「不良債務」(資金不足)156億、診療報酬引下げや医師不足で収益悪化
>県内市町村が運営する30自治体病院の2006年度決算見込みで、支払い能力を超えた借金である「不良債務」(資金不足)の総額が前年度比15.0%増の156億5700万円と過去最高になることが28日、県のまとめで分かった。県は、06年の診療報酬引き下げや医師不足による収益悪化が影響している-とみている。
病院に関して公的サービスではなく収益主体たるべきと訓示を垂れるのは地方ではまず無理なような気がするのですが…。
>30病院の総収益は870億5700万円、総費用は920億9300万円。入院収益、外来収益ともに前年度より減っており、それぞれの赤字の合計は総額53億5400万円、累積赤字は579億9400万円となった。不良債務(資金不足)がある病院は前年度より1カ所増え、19病院。不良債務総額は、156億5700万円と過去最悪となった。
地方で黒字化させようとすれば、縮小均衡路線(県庁所在地などへの病院統廃合、集積)しかないでしょ常考。
>07年1月から救急車受け入れを中止した金木病院の不良債務が7億7000万円(不良債務比率56.9%)に上ったほか、八戸市民病院15億4100万円(同13.8%)、黒石病院が12億3100万円(同29.3%)、板柳中央病院は9億1200万円(同135.1%)などと、軒並み苦しい運営を強いられている。経営健全化を進めるむつ総合病院は約7億3000万円の黒字となり、不良債務比率が15ポイント圧縮し29.7%となった。(東奥日報 2007年09月29日)
経営健全化…って病院なんてほとんど人件費の塊のような気がするのですがいったい何を切り詰めるのだろう???
19 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2007/10/01(月) 01:07:54 ID:T8FXmaJW
勤務医一人当たり年間1億円以上の売り上げがあると言われている。医師不足になるとこの分の収入がごっそりなくなって病院経営が危うくなる。現実に起こってるのは
診療報酬引き下げ→収益悪化→医者の給料を下げる→医者が退職→労働環境の悪化+収入減→医者の給料を下げる→医者が退職→ループ
以下 シビリアンコントロール+アニメ感想
ジェネリック医薬品 普及推進へ報酬上乗せ
(10月9日 産経新聞)
>厚生労働省は8日、先発医薬品と同じ成分・効果を持ちながら価格が安い後発医薬品(ジェネリック医薬品)を普及させるため、後発薬を一定数量以上、品ぞろえした薬局には調剤報酬を上乗せする検討に入った。具体的には現在、原則として1回420円の調剤基本料に加算する考えだ。
今まで、こういったスレを覗いていると自民党族議員と製薬業界がつるんで総て医師に負担を擦り付けている・・みたいなコメントをちらほら拝みましたが、厚労省はそんなに甘くないです><
>厚労省が18年10月に実施した薬局調査では、医師が後発薬の使用を認めたのは全体の17・1%で、このうち実際に処方されたのは5・7%に過ぎなかった。後発薬の普及が進まない理由について、厚労省は後発薬に対する医師の根強い不信感だけでなく、薬局側にも薬の価格が安い後発薬を敬遠し、患者への説明の手間や在庫コストがかかることを嫌う傾向があると分析している。
ジェネリック医薬品、微妙にオリジナルと違うのでその分のリスクをわざわざ一文の得にもならないのに医者もしくは薬局が荷負うわけがないです。
>社会保障費の伸びの抑制を求められている厚労省は、後発薬の使用が拡大すれば医療費削減につながるとみて、シェア(数量ベース)を現在の2倍の30%に拡大する計画だ。
政治家ではなく、優秀な厚労省さまが勝手に考えてくれるんですね(苦笑)
診療報酬:妊婦緊急搬送受け入れで加算、合併妊娠も対象に・次期改定で実現を…厚労省
>厚生労働省は5日、妊婦の救急搬送の受け入れを拒否する病院が相次いだ問題を受け、緊急搬送を受け入れた病院に診療報酬を加算する方針を中央社会医療保険協議会(中医協)に提示した。2008年度の次期診療報酬改定での実現を目指す。
診療報酬は万能魔法ですね(棒読み)
>現行制度でも早産や高齢出産、糖尿病の合併妊娠など、母体や胎児の管理が難しい妊婦の入院については「リスクが高い」として診療報酬を加算している。厚労省案では、これらのリスクが高い妊婦を緊急搬送で受け入れた場合は、通常の入院よりもさらに報酬を上積みする。さらに現行制度では加算対象になっていない前置胎盤や心臓疾患などの合併妊娠などについても、新たに加算の対象に加える方針だ。(日経新聞 10.05)
…ただ診療報酬を慰み程度に加算されても、医療訴訟のリスクに耐えうるものには到底ならないでしょうから、それよりも医療訴訟から医者を守る仕組み(無過失補償制度の整備など)のほうが緊喫ですよね。
16 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2007/10/05(金) 23:37:09 ID:uwr/9CEc
医療保険に加えて、医療事故保険を作れよ。過失にしろなんにしろ、医療事故は必ず起きる。医療関係者の悪意・過失に関係なく被害者を救済できる仕組みを整えろ。
32 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2007/10/06(土) 02:30:26 ID:zR6SM9fA
救急患者は医療訴訟の対象外って法律作ってくれ
33 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2007/10/06(土) 02:46:23 ID:hkcUZI0f
野良妊婦は「自由診療」「デポジット」ではいかがでしょう?…いくらぐらいデポジット取ればいいかなぁ?
野良って…言い過ぎかと思うけれど、今回の奈良の事件を思うと微妙w
34 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2007/10/06(土) 02:53:36 ID:cSze9GB9
些細な医療ミスを針小棒大に取り上げて、訴訟を煽ったマスコミの責任は?
もはやそんなまともな話は数万年彼方です( TДT)
37 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2007/10/06(土) 07:37:57 ID:H++NGLrG
また中医協の浅知恵で現場が混乱する訳か。
前回改定で高BMIやDM合併、高齢初産にはハイリスク分娩管理加算として1日1000点付くようになったが分娩以外の切迫等では対象外な上に、正常分娩はそもそも自費なのでまるで無意味だった。うちの病院(年間500分娩)での適用は年間20件程度だった
そんなもんにさらに緊急搬入加算なんてつけてもせいぜい500点程度だろう、保険証持ってなければ無意味だし自己負担分は確実に未収だ。どうしても野良妊婦を受け入れさせたいんだったら、一匹につき10万点無条件に支給しなきゃ無理だ、厚労省はもう少し頭使え
・・・・・・・。
39 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2007/10/06(土) 08:00:45 ID:4q4lM1Jd
常時満床なら結局 ソンナノカンケイネー だな
保険は全て全額自費支払い後に患者が基金から割戻しを受ける形にすれば問題ない。一時金がない患者には応召義務なし。院内にクレサラATM完備。レセプトは即日患者に交付して、患者が基金と交渉な。
71 名前:名刺は切らしておりまして 投稿日:2007/10/07(日) 17:17:42 ID:87eK8Gta
誰がどう見たってもう駄目だよお~数字で見る産科危機
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20070921
2年間で閉鎖・休止した医療機関は増えるばかりで減る見込みなどないよ~医療崩壊マップ
http://ronspace.cocolog-nifty.com/mbmap/mbmap.html
視覚的にはこの方が分かりやすいかも
(∩д∩) アーアー見えなーい
「機動戦士ガンダム00」第1話
第一話の掴みとして、少なくとも「私は」面白そうかもと期待を抱かさせていただきました。初っ端から戦争を武力でもって根絶する宣言とかとってもツボでございます。
…最初、ださいロボが戦場と化した都市を闊歩する構図にガサラキをちらっと思い出しました(最後のほうのいっちゃった展開大好きでした)。
「電脳コイル」第19話
普通にホラーアクション作品になってるよ、思わず手に汗握っちゃったよ(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
「ef – a tale of memories」第1話
シャフトの芸風にこの種のきちんとした話の筋らしきものがある作品はあっていないのではないかと思います。「月詠」の悪夢が甦りましたw
「ゲゲゲの鬼太郎」第27話
妖怪関が原と比べてしまうと…あとはやはり第5期ねずみ男の立ち位置が中途半端すぎるような気がしてならない。
「ハヤテのごとく!」第28話
つまんないバトル展開終了(ウテナに対してこんなのパロではなく冒涜です!)。そろそろ切りかな…。
- Nの人さん、こんにちわー&こちらこそお久しぶりです!
>産科医減少のグラフは、7日間以内に他の人に見せないと自分が亡くなるというものなんでしょうか?
貞子ならぬ産科医が自分のいる地域から次々と消えます(笑)
>歯がゆさだけが残った感があります。
私だって特に自身で研究・調査しているわけではなくて、情報と情報を継ぎ接ぎして分析しているかのごとく見せているだけでそんな偉そうな物言いできる身分では到底ありませんが…こういうこと(あるいは逆に自分ごときが物しているようなものを否定するものでも)をマスコミにやってもらいたいなと真実願っているんですよ( TДT)
>ガサラキをご覧になられてた様で
はい、DVDまで全巻買いましたorz 私にとってこの作品はあくまで西田翁が主人公であって、決して若者たちの物語ではありません(断言)というか、彼が登場しなければ途中で視聴やめていました。纏めもその通りでございます。ポイントは、
>アメリカもろとも経済破綻状態となろうと西田の勢力が画策。
破綻状態になっても日本人はその状態に耐えられる(逆にアメリカ人は絶対に耐えられない)かつ、その状態に耐えることで日本刀のような日本人を取り戻せるという日本に対して恐ろしいまでの「信頼」を抱いていたということです。その信頼がどれだけ美しくも儚いものであったとしても、計画そのものにはそのような甘さなど微塵もない辺りがメロメロになってしまいました。
>時間が経つに連れてこの作品のリアリティが増しているのは気のせいでしょうか…?
そうですね、能舞台とかそのようなSF設定ではなく、作中で追求したシミュレーション部分はリアルさを増していると思います。…ただ二足歩行兵器はどれだけ都市・ゲリラ戦に適しているような理屈を施したとしても制空権の前にはおもちゃのようにしか見えませんが(苦笑) - commented by 遊鬱◆jnhN514s
- posted at 2007/10/11 15:22
- 遊鬱さん、こんばんは&お久しぶりです。
産科医減少のグラフは、7日間以内に他の人に見せないと自分が亡くなるというものなんでしょうか?
NHKのニュースを見てたのですが、ここで取り上げているような事までは踏み込んでなかったようで、歯がゆさだけが残った感があります。
それと、ガサラキをご覧になられてた様で。
あの作品の終盤というとうろ覚えですが、
・干ばつや地下水の枯渇で穀物の作凶指数が壊滅的となったアメリカが、日本への小麦の輸出に大幅な制限をかけると発表。食料品の日本への大幅な輸出制限が発表される。
・これにアメリカの政治的思惑を嗅ぎとった日本の一部勢力(西田先生)が反発。対抗策として、日本の全金融資産データを豪和の本社ビルに集結。
・アメリカの金融市場に全金融資産データをぶつける事で、日本はアメリカもろとも経済破綻状態となろうと西田の勢力が画策。
・アメリカは事前にそれを察知、妨害の為に豪和ビルに実力行使に出る。
たしか、こんな流れだったかと。
バイオエタノールの生産量増加に伴う穀物取引価格の変動や、自衛隊のイラク派兵問題など、時間が経つに連れてこの作品のリアリティが増しているのは気のせいでしょうか…?さすがに、F-22を墜とすことはないでしょうが。 - commented by Nの人
- posted at 2007/10/10 22:24