立つ安倍、後を濁した環境「問題」~脱地球的兎問題とダンス~(後編) | あざみの効用

あざみの効用

或いは共生新党残党が棲まう地

http://ameblo.jp/fuyugare/entry-10106325254.html の続き

アメリカ、温暖化対策で「日本排除」枠組み模索…京都議定書に根深い敵対心
>米国主導で日本など6カ国が参加して2年前に発足した地球温暖化防止の新たな枠組み「クリーン開発と気候に関するアジア太平洋パートナーシップ(APP)」の創設をめぐり、米ホワイトハウスが当初「京都議定書」を重視する日本を排除する方針だったことが8日、機密指定を解除された米公文書で分かった。

ダメリカ頑張れ!日本を温暖化対策の枠組みから排除してくれ! 

>最終的には日本の激しい抗議を受け、米国は日本の参加を認めたが、文書はブッシュ政権中枢の京都議定書への根深い敵対心を露呈。来年の主要国首脳会議(洞爺湖サミット)へ向け、安倍晋三首相が温暖化対策での指導力発揮に意欲を示す中、文書で浮き彫りになった日米間の根源的なギャップは、新たな合意づくりの障害となりそうだ。文書は環境保護団体「グリーンピース米国」が米情報公開法で入手。05年7月25日の国務省日本部のメモによると、ホワイトハウスの環境評議会は「日本が(温室効果ガス)削減目標や京都議定書のような『反成長』型の条項を設ける」事態を懸念し、APPからの日本排除を決定した。(共同通信 9.8)

元ネタがグリーンピースというのがどうにもだけれど、経済成長なくして環境対策「費」の捻出もなしです。


Comments
QQ2Dさん、こんばんわー。

>世代間・地域間の責任問題

何度も書きますが、地球温暖化の影響について(そもそも二酸化炭素排出の影響程度)、少なくとも日本は安全圏な以上、懐疑的というか様子見をと思いますがですがQQ2Dさんの上記意見についてはその通りと思っています。

同時に今後、日欧の二酸化炭素排出量が激増していくことなど考えにくいわけですし、結局のところ米・中(印)の問題でしょう。そんな中で100年が101年になる程度の決議の日本の寄与度を考えるとさらにその一部のために数千億、数兆を日本が献上するのは・・というだけです。別段、平等に(先進国・大排出国が)負担を負うならば致し方ないと思いますです。

>いわゆる温暖化対策費というのはかなりの額が森林整備、省エネ普及、新エネルギー開発などで占められていて、別に消えるわけではありません。

>それが正しいとは言いませんが

なるほど…農林業に対して堂々とお金を突っ込む名目にもなりうる、既になっているということですか。とすると、あまり反対する部分がなくなっていきます(法務省とか総務省とか人事院とか会計検査院とかいったいどんな予算の消化したんでしょうね)。あとは、数値化目標の義務化、排出権取引さえなくなってくれれば、公共事業と同じ位置づけですね。
commented by 遊鬱◆jnhN514s
posted at 2007/09/30 01:22
>最近、日本が暑くなった、暑くなったって騒いでいる人はどちらを基準にしてものを言っているのか分かっているの?

 たしかにそういう人は多そうですし、それはそれでまずいですね。しかしもともと温暖化の話は世代間・地域間の責任問題なので、「現在の日本が温暖化の大きな影響を受けているわけではない」ことを強調するなら、同時に「温暖化の影響は将来他の地域で大きいと予想される」ことを強調しなければバランスを欠くと思います。

>「温暖化対策」するより、直接貧困国にお金を入れたほうが効果高くない?

 効果が高いかどうかは将来の価値を今どう考えるかによるので人によると思いますが、考え方としてはあると思います。
 ただ、いわゆる温暖化対策費というのはかなりの額が森林整備、省エネ普及、新エネルギー開発などで占められていて、別に消えるわけではありません。むしろ、こういう国内向けの効果があるから金が動いているという気がします(それが正しいとは言いませんが)。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=5671
commented by QQ2D
posted at 2007/09/28 03:26
QQ2Dさん、こんにちわー。

>マスコミと比べて特別冷静だとはあまり思えないのです。

銚子と東京の100年ぐらいの温度変化を比べたデータで、東京が3度ぐらい上がっており、これはヒートアイランドが主因、銚子が0.7度くらい上がっていてこれが地球温暖化の効果というものがあったはずですが、最近、日本が暑くなった、暑くなったって騒いでいる人はどちらを基準にしてものを言っているのか分かっているの?(もちろん0.7度でも厚くなったということを敏感に感じ取れる人は別ですが)ということです。

ですから、QQ2Dさんのように今・現在ではなく、観測データなどからのシミュレートとして(近)未来の危機なんだという話は非常によくわかります。

>なぜ飢餓が生じるかというとそれは貧困のせいであり、先進国が食肉の生産のために農産物を家畜に与えたり加工食品にしたり廃棄したりしてしまうからです。

先進国が(牛)肉食文化と食べ残しをやめれば、カロリー計算上飢餓は生じませんというのはよく言われる話(アメリカでは4割が食べ残し)で渡辺教授もおっしゃられています…ただ、日本でもちょうど食べ残し分ぐらいが日本の農業の生産量なんで出来るの?と皮肉も(笑)

>バイオエタノールなども同じで、環境によいか悪いか以前に飢餓を増やす危険があります。

温暖化の懸念としての海面上昇や感染症の問題も結局は「貧困」国で被害が生じるわけですし、先進国が効果があるのかないのかわからない「温暖化対策」するより、直接貧困国にお金を入れたほうが効果高くない?というのは既に書いたとおりです。

>温暖化を緩和しないと気温は100年で4度ほど上昇して世界全体でも農作物の生産量は減ると考えられているので、温暖化対策が不要だと考えている方はこの場合で考えたほうがいいと思います。

予測は毎年毎年動いている状況ですし、日本は普通に「省エネ」技術、新エネルギー開発していれば(倫理的問題は減り続けているODAの梃入れ)と思うのですが。

あ、ご都合主義的ですがアメリカは対策しろと思っています。

・【米国】トヨタなど6社への賠償請求を却下=温暖化でカリフォルニア州が訴え-米連邦地裁[09/18]
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007091800343
>米カリフォルニア州の連邦地裁は17日、同州司法当局がトヨタ自動車など日米の自動車大手6社を相手取って起こした損害賠償請求訴訟について、訴えを退ける判断を下した。欧米メディアが報じた。同州当局は昨年9月、自動車の排ガスは地球温暖化の主因であり、同州に大きな被害を与えているとして、トヨタやゼネラル・モーターズ(GM)など6社を相手取り、数億ドルの賠償金支払いを求めて提訴。一方、メーカー側は「迷惑行為」と非難し、訴えを却下するよう求めていた。(時事通信 9.18)

・【米国】温暖化防止で「義務的中期目標」の設定を検討http://www.sankei.co.jp/kokusai/china/070922/chn070922011.htm
>ワトソン国務省上級気候変動交渉官兼特別代表は21日、シンクタンク主催のシンポジウムで、13年以降の国際的枠組みである「ポスト京都」に向けた主要排出国の取り組みについて講演。2020年または30年までの中期的目標について「各国の事情に応じ、義務的な要素を持った国家目標」を提唱、各国が法的に拘束力のある独自の目標を設置すべきとの考えを示した。

>もっとも、ワトソン特別代表は、中期目標の内容について現時点では、燃料効率などの国内規制を想定し、EUが主張するような温室効果ガス排出量削減の義務的目標は「政治的な合意ができていない」と否定的な見解も示している。(産経新聞 9.22)

>最近は家庭でのコジェネレーションのほうが重要視されているように思います。

送電線で放逸される分に関しては、コジェネだけではなくて放逸しないような研究(電流や送電線自体)も進んでいるみたいですから、いずれにせよエネルギー効率があがればいいですよね。
commented by 遊鬱◆jnhN514s
posted at 2007/09/24 12:37
>若干冷静に見てみたらというだけです。渡辺教授も温暖化を頭ごなしに否定ではなく、少なくとも日本はもう少し様子見してみればというだけではないかと。

まあマスコミなどは騒ぎすぎというか騒ぐ方向が違うとは思いますが、温暖化の話に限って言うと、騒ぐなと言っているほうもちょっと資料をあたればわかるようなことを間違えていることが多くて、マスコミと比べて特別冷静だとはあまり思えないのです。


>あとは配分(灌漑や食料援助)のお話になろうかと思いますが、渡辺教授が間違っているとは思えないのです。

私は貧困の問題について詳しくなく、以下はよくあるレトリックの受け売りですので、間違っていたら教えてください。
世界では穀物だけで毎年20億トンが生産されていて、単純に割ると1人1日840gの穀物が食べられる量があります(穀物の種類の割合が今わかりませんがカロリーで言うと3000kcal以上あるはずです)。これに加えてイモ類、豆類、果物なども数億トンずつあり、量だけでいうとむしろ食糧としては過剰です。
なぜ飢餓が生じるかというとそれは貧困のせいであり、先進国が食肉の生産のために農産物を家畜に与えたり加工食品にしたり廃棄したりしてしまうからです。平均2度程度の温暖化では世界全体での農作物生産量は増えますが、高緯度で増加・低緯度で減少するので、むしろこの傾向を加速するように思います(バイオエタノールなども同じで、環境によいか悪いか以前に飢餓を増やす危険があります)。もともと問題は配分にあって、温暖化によって量が増えても生産の時点で配分が今より偏るのですから、配分すればなんとかなるなんてことは簡単に言えないでしょう。
あと、温暖化を緩和しないと気温は100年で4度ほど上昇して世界全体でも農作物の生産量は減ると考えられているので、温暖化対策が不要だと考えている方はこの場合で考えたほうがいいと思います(IPCCの予測を信用しないなら話は別ですが)。


>燃料電池絡みということで上述のページでも水素自動車については否定的に紹介されていましたね。

水素電池車は希望がないようですが(これはよく知りませんでした。情報ありがとうございます)、どちらかというと燃料電池といえば最近は家庭でのコジェネレーションのほうが重要視されているように思います。東京ガスやENEOSが販売していますが、エネルギー変換効率は80%弱などと言われています。
こちらにしても水素を発生させるプロセスがもちろん問題で、現在のところ販売数は数百台だし、家庭では熱そのものの需要はあまり大きくないので必ずしも額面どおりの効率改善は望めませんが。
commented by QQ2D
posted at 2007/09/22 21:13
QQ2Dさん、こんにちわー。いつもありがとうございます!!!

>温暖化そのものがフィクションであるかのような言説を振りまくのはまずいと思います。

温暖化そのものがフィクションとまではいいませんが、少なくとも日本は騒ぎすぎなんではないかと、あるいは騒ぐにしてもアメリカ・オーストラリアは少しは騒げば(気温マップをみても上昇しているところでもあるし)といった感じで、若干冷静に見てみたらというだけです。渡辺教授も温暖化を頭ごなしに否定ではなく、少なくとも日本はもう少し様子見してみればというだけではないかと。

以前、教えていただいたページで纏めておられましたが
「IPCCのWG2報告書」
http://www.yasuienv.net/IPCCWG22007.htm

日本、あるいはまとめて先進国にとっては、温暖化の悪影響はほとんどないということですよね。だからこそ、被害が集中するであろう途上国に対して「責任」ある行動をというのはわかります。だったらばなおさら排出権取引で先進国同士でマネーゲームを繰り広げるのを馬鹿げた話と…以前コメント欄で書いたような話になるのではないかと。そして、途上国に直接お金を渡すという話については、温暖化であろうがなかろうが下水道の整備など必要と思います。

また、少なくとも2℃上昇までは降水量(局所的はともかく全体的には)も増えるし、食糧増産(これまた全体的なという留保はつきますが)にはいいわけですよね。あとは配分(灌漑や食料援助)のお話になろうかと思いますが、渡辺教授が間違っているとは思えないのです。

>エルニーニョは4年のうち1年程度続き、その間の2度の変化が決定的なんですから、平均0.5度以上の上昇が影響を与えることは十分ありうるように思います。

なるほど海温が今後、どこまで上昇するかという話ですか。一時的に数度跳ね上がるぐらいならば、白化から回復しますがその状態が続けば死滅するという話ですよね。しかし、今回調べてみて(そして教えていただいたページで)本当に珊瑚って繊細な生き物だということがわかりました。夏場の温度でもうへばってしまいそうなぎりぎりのところで生きているんですね。

>非シリコン系の太陽電池の優位性を訴えるための誇張じゃないでしょうか?

シャープ、京セラ、三洋電機といっせいに大規模投資にのりだしており(しかもこの分野は日本勢勢いありますね)、そういう観点からも将来有望なんだろうと思います。

・新日鉄、太陽電池素材に参入・2010年にも新工場
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20070819AT1D1800M18082007.html
>新日本製鉄は太陽電池の基礎素材である多結晶シリコンを量産、同市場に本格参入する。生産コストを最大5割低減できる製法を開発、年産2000トン規模の新工場を2010年にも建設する方向で検討に入った。JFEスチールも今年度中に同300トンの量産プラントを建設する。太陽電池メーカーの相次ぐ増産で多結晶シリコンは品不足が深刻化。鉄鋼大手の量産開始で素材を含めた太陽電池の国内一貫生産体制が強化され、環境分野での日本企業の競争力が一段と高まることになる。

>二酸化炭素(CO2)を排出せずに発電できる太陽電池は温暖化対策を急ぐ世界的な動きのなかで需要が急拡大するとみられている。世界最大手のシャープを筆頭に京セラ、三洋電機など国内各社が一斉に増産計画を打ち出しており、多結晶シリコンの確保が最重要課題に浮上。同素材を鉄鋼大手が低コストで国産化することで、各社の増産に弾みがつく。(日経新聞 8.19)


あと、燃料電池絡みということで上述のページでも水素自動車については否定的に紹介されていましたね。

・水素の車への利用、議論に終止符?
http://www.yasuienv.net/HydrogenTerminated.htm
commented by 遊鬱◆jnhN514s
posted at 2007/09/21 14:19
>ただ、渡辺先生のおっしゃりたいのは、純粋な温暖化効果のマップを作ったときにそんな大騒ぎするものではないということが明らかになるのでは?ということと認識しています。

過去100年について気温上昇は0.7度ですがヒートアイランドの効果は0.05度なので、マップはほとんど変わらないでしょう。
都市の気温上昇と混同している人が多いのではないかということについては、大いにありえますが、それに対抗するために温暖化そのものがフィクションであるかのような言説を振りまくのはまずいと思います。


>100年で1℃そこら上がるという見通し

過去の気温上昇は100年で0.7度ですが、IPCCによれば何も対策をしなかったら今後100年では4度(最悪6.4度)上昇ですよ。
対策についてのちゃんとした合意を多くの人が持っているかといえば、たぶん持っていないとは思います。ただまあ自分の知識もはっきりしないところは多いし、どの程度問題が認知されるべきかもよくわかりません。


>いずれにせよ海水面の上昇もcmの話ですよね?

そうです。


>シリコン系太陽電池を製造するために要するエネルギーが嵩むために、トータルでのエネルギー消費を考えた場合、必ずしも環境にやさしいものとはなっていないのが現状です。

このHondaの記事は2002年に書かれたもののようですが、非シリコン系の太陽電池の優位性を訴えるための誇張じゃないでしょうか?
ここの下のほうにおそらく2001年に書かれたコメントがありますが、このときでシリコン系のペイバックタイムが2.1年といわれています。
http://www.ne.jp/asahi/ecodb/yasui/PVEval.htm
こちらにもペイバックタイムのデータがありますが、現状は明らかに寿命より短いし、5年前でもそうでしょう。
http://unit.aist.go.jp/rcpv/Kaisetsu/PaybackTime.html


>0.5度以上程度でも珊瑚って死滅するものなのですか?繊細な生き物ということはよくよく書いてあったのですがわかりませんでした。

上昇温度がどうというより、水温が30度を超える時間が長くなると白化するということのようです。
http://www.wwf.or.jp/shiraho/nature/hakuka.htm
エルニーニョの水温上昇は高いところで2度程度のはずで、それでいままで白化が起きていたんだから、サンゴはそのくらいの温度の範囲に棲息しているのでしょう(1998年のエルニーニョでは5度近い上昇が見られてサンゴも広範囲で白化しましたがこれは例外です)。実際2度の上昇で白化が起こったこともあります。
http://www.mext.go.jp/a_menu/kagaku/shisaku/kin1014c.htm
http://www.y-mainichi.co.jp/?action_article_show=true&article_id=8934

エルニーニョは4年のうち1年程度続き、その間の2度の変化が決定的なんですから、平均0.5度以上の上昇が影響を与えることは十分ありうるように思います。ただしこれは白化の頻度が増えるとか被害が大きくなるといった結果が考えられるということであって、「何年のどこの白化は温暖化のせいで起きた」なんてことはもちろん正しくありません。白化の頻度の歴史は下にあります。サンゴの白化の原因はご存知のように高水温以外にもあるので、そんなにはっきり関係がわかっているわけではないです。
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jcrs/qanda.html#anchor08


>ただペットボトル全般まで買わないというのは脱帽です。エコが理由ではないと謙遜されておられますが理由のひとつではあられるのでしょ?

まあそうですが、水はもちろんお茶なども自分で作るのに比べて高すぎるのが一番の理由です。
commented by QQ2D
posted at 2007/09/19 22:41
QQ2Dさん、こんばんわー。いつもご指摘ありがとうございます!

>そもそも南半球は海洋面積が大きく、海洋は熱容量が大きいから温度変化が小さいのは当たり前です。

ヒートアイランドと地球温暖化は区別するものであること、そしてヒートアイランドの効果を除いても温暖化しているということは教えていただいたとおり海洋上の気象データを見ても「事実」ということはわかります。ただ、渡辺先生のおっしゃりたいのは、純粋な温暖化効果のマップを作ったときにそんな大騒ぎするものではないということが明らかになるのでは?ということと認識しています。100年で1℃そこら上がるという見通しについて、ヒートアイランドのように明らかに都市で数度上がって体感しているものと混同して合意しているだけじゃないのかと、本当に1℃かそこらのために膨大なお金を突っ込むという社会的合意がなされているのかと。

>海水面の上昇の原因は主に海水の膨張によるもので、その次が氷河の融解で、南極の氷の融解の影響はもともとそんなに大きなものではありません。

いずれにせよ海水面の上昇もcmの話ですよね?ゴアのように数mとかまるでディープインパクトのような話で脅しているだけじゃないの?と上記のような問題意識での指摘と考えております。

>つい最近まで二酸化炭素排出抑制についてはほとんど努力してこなかったんだから当たり前でしょう。これから減らせるかどうかとは全く関係がありません。

燃料電池、太陽電池にも通じる話かと思いますが、少なくとも現時点ではコストに見合うものかどうか認識した上で話しているのかという指摘と、これから努力・技術革新によって均衡点が下がりうるという指摘はおっしゃるようにまったくの別問題だと思います。

>メタンの燃料電池の利点は蓄電と発電効率です。

私が「メタンハイドレード」について思い返したのは、燃料電池の要はいかにして水素を使える形で確保するかということで、これについて現時点で普及しうるという現実的回答は見当たりませんでした。ただ、可能性として白金は使わないで済む選択肢がちょうど先日できたみたいです。商売になると考えた企業の技術革新のスピードによってはここは「事実」として間違いになる日も遠くないのかもしれませんね。

●燃料電池 白金いらず…ダイハツ
http://osaka.yomiuri.co.jp/eco_news/20070915ke03.htm
>ダイハツ工業は14日、水素などを燃料に用いる燃料電池車に搭載する燃料電池に、貴金属の白金(プラチナ)を使わない新技術を、開発したと発表した。白金を使わないため、車1台当たり数十万円のコスト削減が期待できるという。

>燃料電池車は水素や酸素を化学反応させた際に発生する電気を動力に使う。従来は化学反応を促す「電極触媒」に、腐食しにくい白金を1台あたり100グラム以上使っていたが、ダイハツは燃料電池の内部を、酸性からアルカリ性に変えることで、腐食が起きにくい構造にした。その結果、1グラムあたり4000円前後の白金に代わり同4~7円のコバルトやニッケルを触媒電極に使うことができるという。

>出力は、従来の車用燃料電池とほぼ同等で、ダイハツは、さらに効率を高め、実用化を目指す。(2007年9月15日 読売新聞)

また燃料電池に関してはホンダで↓を拾いました。
http://www.honda.co.jp/tech/new-category/solar-cell/index.html
>シリコン系太陽電池を製造するために要するエネルギーが嵩むために、トータルでのエネルギー消費を考えた場合、必ずしも環境にやさしいものとはなっていないのが現状です。またシリコン系太陽電池は、発生電力に対する製造コストも高く、太陽電池のさらなる普及のためには一段の低コスト化(光電変換効率の向上と低コスト化の両立)が求められています。

珊瑚に関してはもともとエルニーニョなどで定期的に白化してきたこと、いずれ復活するものというように思ったのですが(夏場に水温が数度上がるとダメというようなものがあったので)、

>0.5度以上水温が上がった海域も珍しくはありません。特に熱帯から亜熱帯に多いのは見れば分かります。

0.5度以上程度でも珊瑚って死滅するものなのですか?繊細な生き物ということはよくよく書いてあったのですがわかりませんでした。

>私は車は持っていませんが何か。ついでですがペットボトルも買いません。理由は必ずしも『エコ』ではありませんが。

私も車は持っておりません、ついでにミネラルウォーターを滅多に買うこともありません・・ただペットボトル全般まで買わないというのは脱帽です。エコが理由ではないと謙遜されておられますが理由のひとつではあられるのでしょ?
commented by 遊鬱◆jnhN514s
posted at 2007/09/17 20:25
事実関係についてだけコメントします。

>南極の気温は過去半世紀、ほぼ一定か下がり気味。

そもそも南半球は海洋面積が大きく、海洋は熱容量が大きいから温度変化が小さいのは当たり前です。将来的に南極については海流の変化による部分的な寒冷化が起こることは前から予測されています。現在一部の地域で気温が下がっていてもまったく不思議ではありません。
http://criepi.denken.or.jp/jp/press/2004/11-29.pdf
あと海水面の上昇の原因は主に海水の膨張によるもので、その次が氷河の融解で、南極の氷の融解の影響はもともとそんなに大きなものではありません。


>日本では過去20年、二酸化炭素排出量が化石資源の使用量(=輸入量)とぴったり合う。また両者は、GDP(人間活動の勢い)と歩調がほぼ合う。

つい最近まで二酸化炭素排出抑制についてはほとんど努力してこなかったんだから当たり前でしょう。これから減らせるかどうかとは全く関係がありません。


>気温が1~2度上がり、二酸化炭素が増えたら、光合成の勢いが増す。食卓に並ぶもののうち、水と食塩を除けばすべて直接間接の光合成産物だから、そのとき世界の食糧は増える。

熱帯では降水量が減るので食料は増えません。現状ですら日本は食料を大量に輸入して捨てているのですから、仮に地球全体の合計で多少食料が増えたとしても熱帯の途上国はより困窮するでしょう。


>燃料電池に使う水素はメタンからつくり、そのとき、メタンの直接燃焼(火力発電)とまったく同じ量の二酸化炭素が出る。

メタンの燃料電池の利点は蓄電と発電効率です。反応量を同じにして話をしたら意味がありません。


>GDPと二酸化炭素のトレンドがクロスするというのは?→幻想だと思う。例えば太陽電池の寿命は10~15年。製造時に出す二酸化炭素は、たぶん寿命分よりも多い。

最近の太陽電池はCO2の回収時間もエネルギーの回収時間も2年程度です。寿命分より長いなどというのは10年以上前の話でしょう。
http://www.nedo.go.jp/nedata/16fy/01/h/0001h006.html
http://unit.aist.go.jp/rcpv/Kaisetsu/Digest-GEGemission.html


>珊瑚が白くなるのも海の汚染か→海水の変化は0.2~0.3度で、珊瑚が痛めつけられるほどではない。

0.5度以上水温が上がった海域も珍しくはありません。特に熱帯から亜熱帯に多いのは見れば分かります。この図は気温を書いてあるということになっていますが、海洋の気温は表面の水温を測るので同じことです。
http://gristmill.grist.org/story/2006/10/26/224634/48


>IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の関係者と議論した。彼らは都市化の補正をしているというが、田舎のデータだけをまとめてみることを提案して別れた。

ここにヒートアイランドの効果が書いてありますが、前世紀を通して0.05度を超えないと書いてあります。
http://www.realclimate.org/index.php?p=43
あと前にも貼りましたが、これを見れば田舎だろうが都市だろうが関係なく温暖化しているのが分かります(このページでは、上の図の白い点の分布と下の図の高温部の分布に全然相関が見えないということが重要で、南半球と北半球の比較などとは関係がありません。南半球は陸地が少ないのだから気温上昇が小さいのは前から知られていることです)。下の図を見れば明らかですが、海洋のある領域の気温の上昇は陸地に比べて小さいので、地球の平均気温の上昇も影響されます。陸地の田舎だけまとめたら100年での気温上昇は1度を超えてもおかしくありません。
http://gristmill.grist.org/story/2006/10/26/224634/48


おまけ
>地球環境についてぐだぐだぬかす連中は車なんて環境にとって悪影響しか及ぼさないものつかっていたりまさかしないよね?

私は車は持っていませんが何か。ついでですがペットボトルも買いません。理由は必ずしも『エコ』ではありませんが。
commented by QQ2D
posted at 2007/09/15 19:08