折々の言の葉 -5ページ目
薔薇たちも散り始めた蒼嵐の日々
薔薇園終わり頃に好きなノバーリスが咲き
色合いや花柄がいいですねー
さて古文で必ず学習する平家物語
琵琶法師が語る戦記物ですが世阿弥が
平家公達に心寄せた演目が多い
能~俊寛~は世阿弥作とは特定されないようですが
かなり特異な演目
最近能楽と文楽での俊寛を観ました
舞わない金剛宗家は一瞬に哀しみの慟哭を〜
シオリの所作が美しく謡が絶望感を醸し出して
惹き込まれました
俊寛は後白河法皇側近で位が高い僧都
対立していた平清盛が1人だけ流人赦免にしなかった
訳も想像できますね
勘十郎の俊寛は流人の零落の内に毅然とした気位を
感じさせて岬で船を見送る様は一層哀れさが〜
人形の細やかな動きと静謐感ある浄瑠璃が見事
挿話では食を断ち自害と〜
絶望感の果てに若い成経たちや若い海女にいちるいの
望みを見出したように想われました
平家の盛者必衰を暗示しているようでしたね
後日談は如何にも日本的心情が溢れてますね
歌舞伎では先代勘三郎の俊寛が生々しくて印象的
古典芸能の三者三様の描き方ですねー
夏も間近になりましたー
コンクラーベ 教皇選挙1回目では決まらず
2回目が行われているニュース
公開中の映画を観たので臨場感溢れる映像‼️
決定が待ち遠しいですねー
ドラマでも改革派と保守派のせめぎ合いで
不遜ですが面白かった
連休は人間国宝がお二人と歌人の馬場あき子氏か
解説して豪華な舞台でした
アフタートークでは97歳の馬場氏の見事な差配で
喜多実の昔話に花が咲きました
演者は八十路半ばで見応えあり得難い機会ですねー
連休半ば以外に空いていたミロ回顧展
何枚かは見知っていましたが、ごく初期の作品は
きっちりした具象絵画
激動の時代を経て段々独自の世界を築いた変遷が
よく分かります
絵画は詩であると言うミロ
星座シリーズなど様々な意匠が散りばめられ
目のように見入ってしまいました
晩年来日し日本美にも触れたようです
禅僧仙崖の丸三角四角を想わせ〜
この記号は仏の悟りや宇宙を現すと出ていますが
何か深淵な心の有り様でしょうか
共通項を感じますねー
宝探しのような愉しい絵が描かれてました
90歳まて健在で陶器や壁画など多彩な作品を
残していました
数年前に届いたイースターカード
あまりに可愛いので残してありました
キリスト教者ではないけれどキリストの復活は
とても意味深い移動祝祭日
今年は20日でした
バニー兎は豊穣、イースターエッグは命
生命に溢れる春を迎える意味があるのですね
古今東西兎たちのシンボルは沢山あります
日本は干支をはじめ様々な意匠がありますね
しかしイースターを楽しんでいられない現実
権力者が様々な宣言をしても停戦は危ういし
ニュースの断片でしか判断できないもどかしさが
あります
東方教会の紛争国同士対立していますね
西のバチカンではイースターミサを終えた教皇は
身罷れました
今公開されている教皇選挙の映像見ると
まさにコンクラーベの最中なのでしょうか
近々観に行くつもりです
ビルが分断されているコンサートホール
十年以上尋ねてなかったのでビックリし残念でした
ステージ内部は変わらないようですが〜
文化村の趣きがなくなっています
良く通ったレコード店で求めたCD
指揮者かヤルヴィでした
ヤルヴィはエストニア出身で6年ぶりの来日
反プーチンとして奮闘してるとの事
バルト三国にとり他人事ない厳しさが〜
久しぶりのN響指揮振りは力強く精緻な音色を
醸し出しその緊張感に圧倒されました
侵略紛争は政治だけでなく文化芸術凡ゆる面に
及び、音楽界も厳しそうです
大国の裸の王様達の言動に振り回わされて
不確実性だけの現実が広がり
いったい世界はどこに向かっていくのでしょう

