紀行作家のシドモア女史が百年以上前に雑誌に
掲載し日本一美しい櫻と称賛した兼六園旭櫻
現在の旭櫻は枯死した母樹からのひこばえと
知りましたが何度か逢いに行ってます
先日兼六園に着くと真っ先に向かいました
ひこばえなのに母樹に似た立姿に感動し
胸が熱くなり暫し佇んでしまいます
山櫻系の八重でこの春は豊穣な華やかでした
一代目は昭和初期に枯死ですから、この二代目も
老木‼️ あと幾たびの春を迎えるのかと気掛りです
櫻守たちが絶え間なく見守っているのでしょう
それにしても前田藩主は家臣の庭の旭櫻を愛でて
周りの家屋を取り払って移植したとか
権力があったとはいえ〜それ故に残ったかも
銘樹が数多の園内ですが水戸藩から来た兼六熊谷
色鮮やかで櫻に染まりそう
熊谷直実の鎧の糸色だそうです
はんなりした櫻色合いに魅入ってしまいます
楊貴妃櫻 妖艶さが際立つ花姿でいつも
大陸からの観光客が取り囲んでますね
天然記念の菊櫻はまだ蕾でした
濃い紅色から次第に白じろになるそうですが
中々出会えない櫻のひとつです
金沢城周りの染井吉野も散り際でした
この春の櫻は割と長く愉しめましたー
様々な櫻樹に想いを馳せて
年一度の花筏茶碗で一服 菓子銘〜ひとひら〜
櫻供養の旅でもあったので偲び一首
逝く春を 偲ぶる宙に花筏
また幾たびの櫻川かな 道卯