折々の言の葉 -4ページ目
沖縄戦慰霊日 芭蕉は青々となびいています
島民の四人に一人が亡くなった事に改めて合掌
梅雨戻りの空模様 やはり雨降りも必要です
毎年新春公演で菊之助を愉しんでいたので
満を持しての八代目菊五郎の襲名披露口上
達者な子息は六代目菊之助にと脈々と繋がる
歌舞伎の梨園とは血の繋がりが如何に尊重されて
いるかを感じさせます
奇しくも話題になっている映画〜国宝〜
ベテランの助演者に支えてられて若き俳優の熱演に
驚きました
まるで歌舞伎ビューイングの趣きで重厚な作品
3時間あまりを一気に映像化
原作者の意図は〜やはり抗えない血筋かな〜と
この長編小説を読んでみたくなりました
曽根崎心中や連獅子に鷺娘など繰り返される
馴染みの演目
様々な役者さんに想いを馳せましたー
それにしてもどの世界でも世代交代ですね
新たな才能と世襲され繋がれる芸は両輪のように
芸道を歩んでいくのでしょう
夏草が次々に咲き始めています
朝方には昼顔が儚げで愛しいですね
先日の能〜半蔀〜では夕顔の趣きある作り物
図鑑によると夕顔はウリ科で干瓢になる‼️
昼顔科の朝顔とは違うのですね
源氏物語の夕顔さんは食用にしたのかな
人間国宝のシテの序ノ舞はゆったりと気品に溢れ
美しく恋を奏でてました
茶道具に瓢の花入れや大振りの炭入れがあり
実用にも使われていた
蛍袋も夏を感じさせる好みの草花です
暦では〜腐草為蛍〜腐れたる草が蛍となる候
昔庭から迷い込んだ蛍を灯りを消して眺めて
愉しんだ事かありましたね
都心のホテルで庭園に蛍を放っての鑑賞夕べが
あると聞きましたが商魂逞しいですねー
夏野菜が美味しくなり枝豆羹と先日作った醤油麹
何にでも付けて頂きます
冷や汁は青もみじ型を使いましたがシャープさが
出てないですね
蛍火錦玉で一服
ガラス皿で清涼感ありですがこれから梅雨本番
猛暑を乗り越えなければ〜
梅雨熱中症にも要注意との事です
薔薇たちも散り始めた蒼嵐の日々
薔薇園終わり頃に好きなノバーリスが咲き
色合いや花柄がいいですねー
さて古文で必ず学習する平家物語
琵琶法師が語る戦記物ですが世阿弥が
平家公達に心寄せた演目が多い
能~俊寛~は世阿弥作とは特定されないようですが
かなり特異な演目
最近能楽と文楽での俊寛を観ました
舞わない金剛宗家は一瞬に哀しみの慟哭を〜
シオリの所作が美しく謡が絶望感を醸し出して
惹き込まれました
俊寛は後白河法皇側近で位が高い僧都
対立していた平清盛が1人だけ流人赦免にしなかった
訳も想像できますね
勘十郎の俊寛は流人の零落の内に毅然とした気位を
感じさせて岬で船を見送る様は一層哀れさが〜
人形の細やかな動きと静謐感ある浄瑠璃が見事
挿話では食を断ち自害と〜
絶望感の果てに若い成経たちや若い海女にいちるいの
望みを見出したように想われました
平家の盛者必衰を暗示しているようでしたね
後日談は如何にも日本的心情が溢れてますね
歌舞伎では先代勘三郎の俊寛が生々しくて印象的
古典芸能の三者三様の描き方ですねー
夏も間近になりましたー

