折々の言の葉 -31ページ目
日本列島が万朶の櫻時節になりましたが
昨夜から無情の雨模様で散り急いでます
晴れ間に近場の櫻樹に逢いに〜
立姿がやはり美しく暫く佇みました
雨に濡れてほんのり櫻色合いです
櫻には青空が映えます
中々朝日に出会わなかったのですが
先日は1日晴れ渡っていたので〜
さよなら公演中の国立劇場前は隠れ櫻名所
珍しい櫻樹があり毎春尋ねます
枝か這うように伸び白っぽく風格あり
遠目にも色の濃淡が際立って芳醇な趣き
神代曙〜ポトマック河畔の染井吉野が原本
改良された品種
建て替え工事で櫻たちはどうなるか気がかり
団十郎所縁の熊谷櫻はもう終わっていて残念
〜脇で見む老木の花はあはれなり
また幾度の春に逢ふべき〜西行か詠う心境
頂いた櫻みちと練切のひとひらで一服
櫻花の形って難しい❗️
この時期しか出番のない夜桜棗と花筏茶碗
毎春同じ想いで使っていますね
黒漆で櫻が影絵のようで好きな棗
恩師から頂いた醍醐山桜の茶杓~雲錦~
どちらも掛替えのない大切な茶道具
来春も愛でながら一服できますように〜
染井吉野開花宣言が各地で出されましたが
枝垂れ櫻が咲き染めています
春分も間近で春本番到来ですね
昼間の暖かさに誘われて東博詣り
今の季節は青もみじですね
秋紅葉狩りにも出かけましたが大変な人出
通天橋を渡るのに渋滞してた紅葉狩りや
青もみじは大雨で翠雨も趣きありの旅
火災で焼け残った旧本尊の仏手
14世紀ですから貴重な寺宝ですね
何時ももみじ狩りばかりで中世の禅寺院の
大伽藍をよく拝観していませんでした
掌を上にしていたらしいけれど〜
全体尊像を想像しながら眺めて仕舞いました
東福寺開祖の円爾の像や書跡など様々
穏やか表情が印象的で聖一国師の尊称に
相応しい、遺偈も心に残りました
14年間の修復後初公開
伝説の絵仏師の明兆が描いた五百羅漢図
ずらりと掛かり壮観でした
どれもユニークなお顔で見飽きません
行方不明の一幅がエルミタージュ美術館に
その復元図あり、どうも第二大戦後東欧から
ロシアに没収されたらしいと〜
今も同じ事が繰り返されていると唖然
仏手から程遠い現実が続いています
白木蓮が終わりかけですが各種の櫻樹が
愉しみ、近場の櫻狩りに気もそぞろに〜
唯一の雛道具を仕舞い終わりました
来年の雛飾りには使えないかも〜
傷みがありですが古い手仕事は丁寧で
裏や側面にも蒔絵が施されて趣きあり
櫻どきにお花見弁当箱に使って役目終りかも
大名家伝来お雛さまに出向いた日
名残雪の一片もない雪吊りでした
この日1番の目的は21世紀美術館の
~時を超えるイブクラインの想像力~展
会期が終わるので慌てて日帰り旅でした
クラインブルーで知られる群青が不思議な
感性と実体が見えない不確実さを感じさせ
うごめく人体測定は広島の死の影にも想われ
金箔画面の青いトルソーもインパクトあり
中でも暫く佇み時を過ごしたのは~青い雨~
吸い込まれそうな群青
多色の空間構成も何かを語りかけている
34歳で早逝は残念です
制作過程のビデオがありエネルギッシュで
斬新なパフォーマンスに溢れていました
もっと未来に向けて作品を残したでしょうね

