小弥太禹歳祝いの兎行列に続いて

豪華な岩崎家の雛飾りは作家は同じでした

武家の習いを踏襲しているらしい

とにかく贅沢な室礼でした



江戸時代の立雛が美しく印象的でしたし

香道の道具箱は素晴らしい蒔絵



美術館ロビーでの笙コンサートがお目当て



宮田まゆみさんは佳い歳を重ねられて

嫋やかな音色が大理石に吸い込まれるよう

シチリキや龍笛との合奏は雅楽の世界

岩崎邸の前田青邨の唐獅子絵と照応した

蘭陵王は躍動感に満ち溢れていました



美術館ロビーでのコンサート愉しみました

雛飾りは遠出して!出会って来ました



何度か観ているのですが代々の奥方たちの

大名家ゆかりの梅鉢紋雛道具は精緻の極み

次郎左衛門雛は容姿が洗練されてます

美しいお雛様に感謝してやはり雛弁当箱

もう解体しそうだけど〜



有合わせの惣菜風ですが細々とおままごと

雛菓子も頂き鯛の金華糖は小さなのを

求めましたが大名飾りでは立派でしたね



小さな土雛には西王母

とにかく雛菓子を少しずつ頂きましょう

幾つになっても雛~ひいなの日は愉しい

ワクワク感ありですね







歌舞伎座地下には段飾り雛がお目見え

季節の巡りは早いですね



屋上庭園の朱色の階段を見るとワクワク感

開演までコーヒーブレイク



ケーキは苦手ですがモンブランだけは例外

優しい甘さでコーヒーに合いますね



一世一代に惹かれて仁左衛門詣

鶴屋南北が実在した亀山の仇討を題材にした

奇抜な趣向に満ちた仇による返討ちの物語

大胆不敵、極悪非道の主人公を不思議な色気

魅力を放ち、悪の華を仁左衛門丈は立姿も

美しく演じてます

終盤火がつけられた棺桶がバラバラに

前に文楽で観たこと思い出しました

其々面白いけど生身の役者の演技は

より印象に残るかもしれません

本物の雨を降らしての斬り合いの迫力

とどめを刺す仁左衛門の所作が美しく

惚れ惚れする色悪の極み

殺しの美学かな〜

芝居の話だけならよいかしら



京都の老舗の落雁を頂きました

あまりにも愛らしく暫く眺めてしまいます

昔祇園祭で女人だけの山車があったそうです

そのイメージだそうですが色合いが風雅

亀山の仇討の舞台や衣裳などがはんなり

京風だなと感じました

甲州石和宿が舞台ですが仁左衛門監修の

趣きがあるのかもと勝手に想いました



歌舞伎座休日には朝イチがあるのですね

初めて知りましたー







河津櫻が一輪  寒風にめげずに咲き染め

春麗らの万朶の櫻の魁です

如月は忌日が気になります

寒中に訃報を聞くのは哀しいもの

何人もの知人が旅立ちました


今日は西行忌 如月望月のころに花の下にて

死なんと詠った西行法師

山櫻に心を寄せた歌が何と多いことか

まだコロナ以前ですが晩秋の吉野山へ

山を少し登って西行庵を尋ねました

山肌に簡素な佇まいでまるでビバークして

いるみたいだと想いました

去年の枝折の路かへてまだ見ぬ先の花を

尋ねむの春が過ぎ晩秋から冬はどれほど

寂しく哀しい景色だったことでしょう


如月晦日は利休忌

亡くなった師には心を尽くして過剰に

ならず工夫するようにと〜多くを

教えられ感謝です


茶道の心得を詠んだ利休居士は

〜花をのみ待つらん人に 山里の

  雪間の草の春をみせばや〜


いつも心の拠り所になっています

昨今は過剰なことが多過ぎますもの



師から頂いた赤楽茶碗 段々と佳い色合いに

なってきました

今夜は諸々偲びながら一服です