折々の言の葉 -33ページ目
暦はきぬきさらぎを迎えました
節分、立春、初午と季節の節目か続きました
名のみの春ですがアネモネの初寄植え
日差しは力強くなり何とか根付きそう
立春には鶯の落雁型を使いたいのと
二条后の春歌に惹かれて〜
毎春同じ立春大吉を愛でています
〜雪の内に春はきにけり 鶯の
凍れる泪今やとくらむ〜
業平との恋模様で取り沙汰される后ですが
鶯の泪の擬人化が余情がありますね
でも梅の蜜を啄むのはメジロで黄若草羽から
ウグイスと勘違いされたと言われてます
花札の梅と鶯もウグイス色合い
もう古来から日本人に刷り込みされてます
中々姿を見せない地味な茶色の鶯ですが
初鳴きが楽しみですね
弥生になれば初鳴き日が北上するでしょう
朝方はムクドリが集まり賑やかな囀り
いかにも春の風情が感じられますね
初午はお稲荷さんを作りました
稲荷神社は結構あちこちにありますが
庶民的で親しみが持てますね
冬薔薇を~冬そうび~を探して薔薇園へ
短く刈り込みされたり寒気避けに包まれて〜
一輪見つけました
昨日は国連ホロコースト解放記念日
ニュースでは式典にロシアは招かれなかった
当然だと思いますがアウシュビッツ解放した
のはソ連軍だったのは何とも皮肉です
白薔薇を手向けたかったけど〜
先週に観たNスペのアウシュビッツの
死者達の告白も辛い体験を綿密な取材で再現
心に残りました
邦画のタイトルはおどろしい限りですが
10年も前ですが歴史の検証だからと
アウシュビッツを訪ねました
よく写真でみる引込線がある建物やガス室
各部屋に整然と積み上げられたあらゆる遺品
毛髪や子供服や靴など正視出来なかった
その背景にどれほどの恐怖や絶望が〜
人間はどこまで残酷になれるのかと
打ちのめされました
1942年のヴァンゼー会議の記事録が原作
ベルリン郊外の洒落た別荘で親衛隊大将と
内閣の各部門の高官達がヨーロッパ各地の
ユダヤ人の〜最終的解決〜を決める
それぞれの立場から淡々と議論する場面は
まるで舞台のドラマをみるよう
ヒトラーや他の高官達は出て来ないけど
誰もヒトラーのおぞましい信念に疑問を
持たない異様さにショックを受けました
アイヒマンのガスによる効率的解決策が
難なく採用される
会話から敗戦前のナチスの事情がわかり
教育された役人達が何故容易くヒトラーに
感化されたのか不思議に思われました
侵略戦争が如何に無謀で危いかが
ロシアのウクライナ侵攻と重ねてしまいます
残り花でも紅彩どりに元気をもらいました
あんのん芋を沢山いただきましたので
焼き芋にしたりさつまいもご飯に天ぷらで
愉しみました
蕗の薹味噌は春味ですね
鎌倉八幡宮へ向かう通りの博物館
独特の外装が遠くからでも目立ちます
ロンドンタクシーや電話BOX
イギリスだと直ぐ分かりますね
隅研吾氏設計で京都の町屋が上に伸びて
さほど広くない敷地を最大限に活用
博物館のオーナー館長のこだわりが
随所に見られました
まず銀器類のコレクション
ビクトリア時代の眩い設えなど見応えあり
家具調度品や細々とした品々が蒐集されて
シャーロックホームズの部屋を再現
まるでロンドンのポートベローの骨董街を
歩いているみたいでした
最上階には愉しい茶室⁉️がありました
鳥居と八幡宮裏山が借景の窓はまるで掛軸
壁の木材も古材や古い和紙を使っていたり
日本で初めてのナショナルトラスト運動が
鎌倉でおこり裏山の景観が守られた事など
感慨深いものでした
滞英中はトラストの会員で色々な場所に
出向いたので懐かしい限りでした
帰りがけにエリザベス女王のティーマットを
丁度ロンドンからのお土産の紅茶で
一杯の紅茶でひと休み
〜ブルーレディ〜 花びらが沢山入っていて
大好きな茶葉です
量り売りしてくれ地下のティールームが
心地よく寛げる王室御用達の店でした
今英王室は身内の暴露記事でお揺れですね
エリザベス女王が御存命だったら此処まで
迷走しなかったのではと想ってしまいます
断片的なニュースでしか分からないけれど
スキャンダルを売物にするマスメディアの
餌食になっているようで残念ですね

